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2004.06.18

ダムと赤ちゃん

台風6号接近のため、急きょ日帰りになった伊平屋村への出張。
幸い海は穏やかで片道約90分の船旅は快適。ボーっと潮風にあたりながら海を見ていた。
たまにはこういう時間もいいね。

さて、先日公表された合計特殊出生率市町村ランキングでも全国15位の2.30を誇る同村。
その次世代育成支援行動計画の話し合いに行ってきた。

ニーズ調査の結果をコンサルが延々と報告し、提出を急がされている保育サービス14項目の
算定経緯を聞いた。今後の作業部会の持ち方などは、村事務局に保健所がアドバイスする。

人口と出生数の推移を見ていると、平成12年ごろをピークに増加傾向を示す期間があった。
村幹部に問うと、「あぁ、この頃はダム作ってたからねぇ。島にたくさん人がいた時期だよ」とのこと。
ダムのような大型公共工事があると、その間は人口も増加しUターンしてくる青年たちもいる。
生まれる子どもの数も増加するというしくみ。今はダムもできて公共工事もなく、人も減少傾向。

「今後は公共工事が減っていく流れだから、基幹的産業(観光など)を育てないといけない。
そのためには空港建設が最重要課題だ。」という意見も出て、何の会議かわからなくなってきた。

子育てしやすい環境づくりというソフト面の整備をイメージしてもらおうと説明した。これまでの
公共工事依存体質から脱却できるかどうかが課題だと思った。

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Comments

遅ればせながら次世代育成支援行動計画に関心を寄せています。ダム工事でUターンして島で子供を産んだ若い夫婦は、その後島を出てしまったのでしょうか?あと、ニーズ調査はそんなに小さな自治体でもやっぱりコンサル頼りなんでしょうか?

Posted by: writer-k | 2004.06.18 at 08:26 PM

 小さな自治体では調査対象者は少ないのですが、それ以上に役場に人がいません。さらにこの法律は議員立法で年度途中に成立し、市町村に降ってきた話でかなり急ぎの対応を強いられており、調査部分は業者に投げるところが多いようです。当方では調査内容や分析方法について業者とも話し合い、一応quality controlはしているつもりです...
 それとUターン、Iターンで島に仕事を求めて来た若者が定住しているかどうか詳細はわかりません。但し、島に高校がないので、子どもたちは中学を卒業すると確実に島を出ていきます。

Posted by: titokazu | 2004.06.19 at 07:52 AM

辛辣な私の同僚は、「次々と市町村に押しつける計画は、はっきりいってコンサルを潤しているだけじゃないか」と言うわけです。実際保健師さんたちに聞くと、「ルーティンワークの他に次々と○○計画策定が受けから降ってきて、エンパワーメントどころか、自分たちがパワーレスになっていく」という話を聞くのですね。で、実際にできた市町村の計画を見てみると、国のひな型をなぞったようなっものばかり…。こんな数値目標が全国集計されていって国としての数値目標になっていくわけですよね。年金がこういう状況になっているので、少子化対策がらみで、次世代育成支援行動計画の内実が問われる事態がきっと来ます。今のままでは大変なことになるのではないかと危惧しています。

Posted by: writer-k | 2004.06.20 at 12:15 AM

おっしゃる通りだと思います。市町村も「見せかけの地方分権」に対して怒っています。国に出す数値目標よりも、地域で子育てについての本質的な議論ができるかが課題だと思います。市町村にとっては「やらされ仕事」ばかりですが、それも一つのきっかけ(住民と議論したり関係機関と連携するチャンス)ととらえていくしかないと思います。

Posted by: titokazu | 2004.06.20 at 06:06 AM

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