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2004.07.29

災害弱者とは

先の新潟・福島豪雨、そして福井豪雨では高齢者の犠牲者が続出した。 関連ニュース(神戸新聞7月15日) 

集中豪雨に見舞われた新潟県三条市で十四日、女性の遺体が新たに見つかり、死者は六人となった。犠牲者は七十二歳から八十三歳の高齢者ばかり。体が不自由で避難できなかったり、一人暮らしで逃げ遅れた人がほとんどで、社会的弱者の悲劇が浮き彫りになった。

沖縄でも過去に台風のときに独居老人が死亡したという経験をしている。 関連ニュース(琉球新報2002年9月7日) 

このほか恩納村では、79歳の女性が倒壊した自宅で死亡していた。石川署は司法解剖の結果、女性の死因を台風による事故死と判断している。
恩納村ではこれを教訓に防災部門と保健福祉部門のネットワークが強化されたと聞いている。

今後、地域防災計画と健康危機管理体制の擦り合わせを行なわなければならないが キーワードは、「災害弱者」である。(他にも避難所生活、ボランティア受け入れ等があると思うが...) 災害弱者の定義は防災白書に掲げられている(災害の社会学的研究への招待HPより引用) 『平成3年度版防災白書』(国土庁)では「災害弱者」の概念を以下のように整理している。

「災害弱者」とは・・・ (1)自分の身に危険が差し迫った場合、それを察知する能力が無い、または困難な者 (2)自分の身に危険が差し迫った場合、それを察知しても適切な行動をとることができない、または困難な者 (3)危険を知らせる情報を受け取ることができない、または困難な者 (4)危険を知らせる情報を受け取ることができても、それに対して適切な行動をとることができない、または困難な者
 
このような概念に照らしてみると、具体的には、「心身障害者」や「傷病者」を始め、体力的に衰えのある「高齢者」、また日常的には健常者であっても理解力・判断力が乏しい「乳幼児」や日本語の理解が十分でない「外国人」、さらに一時的なハンディキャップを負う者として「妊婦」や当該地域の地理に疎い「旅行者」などが、「災害弱者」の範疇に入ると考えられる。
トラックバックさせて頂いたサイト(エコひいき)では、自閉症児及び家族の身を心配されている。
自閉症の家族は、どうしているのだろうか? 非常時の自閉症児のいる家族の大変さを思うのは、 同じ境遇の人だけかもしれない。

このような災害弱者の方々は、役所や保健所であらかじめ把握してリストを作成し、連携する必要がある。 と言っても、いざという時は、行政の縦割りの弊害が生じる恐れがある(限界があろう)。

このような災害弱者の方々の存在を、地域のコミュニティが把握し、いざという時にも迅速に対応できる 体制を作る方が有用だろう。やはり、ここにも関係性の再構築というキーワードが出てくる。

札幌市の作った災害弱者対応マニュアルは、良い見本になる! 地域防災計画の中で、特に災害弱者への対応に特化した形の手引き書となっているが、 独自に災害弱者(手助けを必要とする人々)を定義している。

このマニュアルでは、普段の生活からまわりの人の手助けを必要としている高齢者・障害者・病弱者、災害の情報の入手や安否確認が困難である外国人や観光客、普段の生活においては支障ないものの特殊な環境におかれた場合に手助けを必要とする乳幼児、妊婦を想定し作成しています。
そして、日ごろの備え、災害時の行動、避難場所での行動と場面を設定し、 災害弱者自らができること、まわりの人ができることとに分けて整理。 さらに、目の不自由な人のために、耳の不自由な人のために、知的障害をある人のために等 障害を来たしているの種類別にも対応を整理している。これぞ3次元マトリックス!

このような「使えるマニュアル」を当地でも整備していきたい。


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