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2004.07.13

結核集団感染レビュー

明日は医学部保健所実習に来ている学生に結核のミニレクチャーを行なう日。 ちょうどasahi.comに結核集団感染に関する記事が掲載されていた。ネタ記事候補。 タイトルは結核、散発続く集団感染 既感染者減り、免疫力低下

既感染者が減り、社会全体が結核に無防備になりつつあるという背景のもと、

北海道富良野市で6月、中学校教諭が病気に気づかずに授業を続け、生徒ら60人以上が感染した。 慶応大学の横浜市内のキャンパスでは5月、3人の発病が判明。茨城県内の病院では6人が死亡した。
等の集団感染事例が報告されている。 ある20代看護師は職場(病院)で感染曝露を受け、
発病しなかったが、予防のため治療薬を毎日飲み続けた。治療終了はようやく半年後。「発病が怖かったので、一生懸命飲んだ」と振り返る。妊娠の可能性があった同僚は、途中で薬を飲むのをやめたために、発病してしまったという。
と紹介されている。

未感染、既感染を問わず、発病の危険が高いのは、免疫力の落ちた人だ。
とあるように、 結核にはハイリスク集団と呼ばれるグループがある。免疫機能が低下し 結核を発病しやすくなっている。高齢者の他には、糖尿病、人工透析、 酒びたり、レントゲンで治った跡があるねぇと言われた人たちなど。 高齢者の発症については、朝日記事中の森亨先生の図では、 内因性再燃と外来性再感染という2パターンあるようだ。 外来性再感染というのはよほど免疫力が低下した人に起こると考えてよいだろう。

当地のように、以前からの罹患率が高く、かつ高齢者が多い地域では、毎年のように高齢者からの 発病が見られている。これらの発生を抑えるため、高齢者への予防投薬も推奨されていた(平成10年7月の公衆衛生審議会結核部会)が、その後の歯切れは悪い...tryする価値はあると思うんだけど。

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