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2004.08.28

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンと聞いて「大人になりきれない(なりたくない)大人」と勘違いしている
学生が以外に多い。「アルコール依存症の父を持つ娘は結婚相手としてアルコール依存
症の男性を選ぶことが多い」という話を例に説明している。

アダルトチルドレン(AC)については信田さよ子著「依存症」(文春文庫)を参考にしたい。
それによると、もともとACは「アルコール依存症の親のもとで育って成人した人」、即ち
Adult Children of Alcoholicsという意味である。信田はその定義について

「現在の自分の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人」
としている。

アルコール依存症の男はあらゆる面で手がかかる。深酒をして二日酔いで会社を休んだり、
飲んでけんかをしたり、あるいは家族を殴ったり...そういうとき彼の妻は会社に電話をして
「風邪ひいて休みます」と嘘をついたり、けんか相手にあやまりに行ったりと、なるべく彼が
起こした問題が表面化しないような「尻拭い」的行動をとる。その結果、彼は問題と直面する
ことなく、引き続き酒を飲める状況が整備される。つまり彼女の行為が彼の飲酒を可能に
しているのだ(だから彼女の行動はイネイブリングと呼ばれる)。

彼は酒を飲むことに関して自らのコントロールが不能になり、飲むたびに妻に心配をかけ、
生活するためにすべて妻に依存してしまう。一方彼女は彼を支えるべく世話を焼き、「この
人は私がいないと何もできない人」という気持ちを抱く。この二人の関係を共依存と呼ぶ。

この夫婦に娘がいたとする。夫のアルコール依存で困っている母は、その苦労話を娘に
「いかに自分が困っているか」ということを語るようになる。子どもは非常に敏感であるので
何とか自分の振る舞いによって「かわいそうな母」を守ろうとする。あるいは必死に話を
聞こうとする。こうやって幼い頃から親の相談相手として、話をおとなしく聞くことを期待
され、その期待通りに「言うことをよく聞く良い子」「世話好きでよく気がつく子」として成長
する。過剰適応気味といえるほど世話を焼いたり、みんなが困っているようなときには
自分が犠牲になって話が解決するなら、その役割をになったりもする。親の不幸話を
聞かされた子どもは「自分が悪いために母親が困っているんだ」と考えるとも言われる。
そのような根深い自己否定感がある。

こういう環境で育った女性にとっては、どこかしら頼りなげで依存的な男性を見かけると
手をさしのべて助けてあげたい、そういう役に立ちたいと思うらしい。いわゆる「母性本能を
くすぐるタイプ」に弱いらしい。そうやって結びついた男性は父と同じ依存症タイプだったり
する。そして夫の世話を焼きながらも、飲酒や暴力のために困るという生活を繰り返す。

さて、ACの定義をおさらいするが、自分の生きづらさをこのような親との関係に起因すると
認めた人がACである。病名ではない。むしろこのことに気づいた人は自分が悪いわけでは
ないと免責され、「ACとわかって楽になった」というようになる。今まで自分が苦しんできた
ことに意味が与えられるからであろう。

ACは、アルコール依存症を親に持つ子どもから出発したと書いたが、現在は「機能不全
家族」として、アルコールだけではなく、仕事中毒なども含まれるという。全然家にいない
お父さんとその困った状態を子に愚痴る母親。子どもは母親からの「愛情という名の支配」
に苦しむようになる。いつだって被害者は子どもだ。

これがアダルトチルドレンの本体の紹介です。

参考になるサイト
アダルトチルドレンとはなに?
アディクションと共依存(心のばんそうこう)
  リアリティある言葉が印象的なサイトです。
機能不全家族のルーツ(ASK)

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