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2004.08.08

沖縄女性にウエストナイル熱感染の疑い

マスコミが騒がしくしているなか...

CDCのWest Nile Virus : What You Need To Know より

    ウエストナイルウイルス(WNV)とは?
  • WNVは重症化する可能性がある。夏から秋にかけて季節的に流行する(北米の場合)。
    WNVの症状は?→中枢神経系に影響がある。多様である。
  • 感染を受けた人のうち、80%近くは無症状で経過する。
  • 約20%は軽症の経過。発熱、頭痛、身体の痛み、吐き気、嘔吐、リンパ節腫脹、胸腹背部発疹、これらの症状が2,3日続く
  • わずかの人(150人に1人程度)が重症になる。どういう症状かと言うと、高熱、頭痛、頚部硬直、混迷、昏睡、振戦、けいれん、筋力低下、視野欠損、しびれ、麻痺など。これらの症状は数週間つづき、一部の神経症状は麻痺として残る可能性がある。
    感染はどのように広がるのか?
  • 感染した蚊にかまれることによって広がる。蚊は感染した鳥から感染する。これらの蚊から人間や他の動物に広がる
  • 輸血や臓器移植、母子感染(母乳、胎盤による感染)は非常にまれなケース
  • 接触感染はしない。感染者と触れたりキスしたりすることでは感染しない。
    感染した人が症状を発症するまでの期間
  • 感染した蚊にかまれてから、通常は3日から14日後発症する。
    治療はどうするの?
  • 特別な治療法はない。軽症例では自然に軽快、重症例では点滴や呼吸管理などを受ける。
    もし自分がかかったかもしれないという心当たりがある場合、どうしたらいいですか?
  • 軽症の感染者は特に受診をしなくてもよいが、ひどい頭痛や意識がおかしいなどの重症の場合はすぐ受診するべき(入院が必要になる)。妊娠中や育児中の方は主治医に相談すること。
    感染を受けるリスクは?
  • 大部分の人はリスクは小さい。感染を受けた蚊の数は比較的少ない。その蚊にかまれたとしても発症するのは1%よりも少ない。
  • 屋外にいる人ほどリスク大きい。外にいるほどかまれる可能性は高いので、蚊にかまれないような特別な対策が必要。
  • 50歳以上の人は重症になりやすい。重症化しやすいため、特別な対策が必要。
  • 医療的を受けることでのリスクは小さい。輸血や臓器移植での感染の可能性は非常に小さい。
    どうやって予防すればいいの?→蚊にかまれないこと
  • 外に出る時には、DEETを含んだ虫除け剤を使う(箱に書いている指示に従うこと)。
  • 夕暮れとか明け方は蚊が活動するのでその時間帯は屋内にいるようにする。あるいは着衣を長袖にする。明るい色の服を着ると、あなたに蚊が近づいているかすぐわかる。
  • ドアや窓に網戸を!
  • 蚊の繁殖につながるような水溜まりを作らない。ペットの皿の水や鳥の水浴び用の水もこまめに換えること等。
    CDCはWNV対策として何をしたの(省略)
    他に知っておくべきことは?
  • もしも死んでいる鳥を見つけたら素手では触らないこと。役所などに連絡をして下さい。

この病気は4類感染症。報告の基準は以下の通り。

診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断や血清学的診断がなされたもの 病原体の検出例、ウエストナイルウイルスの血液や脳脊髄液からの分離病原体の遺伝子の検出例、 PCR法等によるウエストナイルウイルス遺伝子の血液や脳脊髄液中での検出抗体の検出例、 ウエストナイルウイルス特異的IgMの血液や脳脊髄液での検出 ウエストナイルウイルス特異的IgGの検出とペア血清における4倍以上の上昇
今回はこれには該当しない(よね)。

8月7日付け琉球新報朝刊の「表層深層(この記事の出典はどこだろう?)」によると

6日未明、沖縄県での疑い患者の発生を緊急発表した厚生労働省。幹部は「西ナイル熱は人から人には感染しない。緊急度はそれほど高くなく、本当は診断が確定した後に公表したかった」と、冷静な対応を求めた。
沖縄県庁側のコメントも6日昼には報道されている(時事通信社ニュース)。じゃあなぜ、発表しなければならなかったのか? 感染症や危機管理時の情報管理は難しい(歯止めが効かない)ということを改めて実感した。

それはともかく、調べ物は以下のサイトでしましょう。

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