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2004.10.30

被災地への支援についての心得

昼だというのにやっぱり肌寒い盛岡駅前のモスで ひとりランチョンセミナー状態。 第51回日本小児保健学会に参加中です。 発表演題は乳幼児健診のあり方に関する研究。 浦添市と大里村で昨年度実施したモデル健診の話をする。 想定される質問も一応まとめて終了。


昨日の朝日新聞の三者三論というコーナーがあった。 テーマは「被災地への支援」 中井久夫兵庫県こころのケアセンター長の発言からのメモ。

  • ・・・このような共感に基づく被災者への支援が重要なのは論を 待たない。だが、私はそれと同時に、現場の医療機関や自治体で働 く職員への、心のケアを含めた応援が重要であると力説したい。 被災地で最も過酷な職務についているのは、彼らだからだ。
  • 大災害では現場の担当者に何よりも柔軟さが要求される。阪 神・淡路大震災の経験でいえば、病院のスタッフが厳しい状況の中 で自ら判断し、現場の要求に柔軟な対応が出きるのは、おおむね1 週間が限度だった。最優先すべきことは、職員の交代要員を配置す ることだ。
  • (中略)人は援助があると信じるが、孤立感にとらわれると驚 くほど早く力尽きてしまう。「交代要員が来る」と思うだけで、職 員の孤独感はずいぶん軽減できる。こういった支援は災害発生から 1週間前後が特に必要だ。
  • 被災者とも共通しているのはストレスといかに和らげるかだ。 被災者に対しても災害発生から1週間後までは孤立感を感じさせな い支援が重要だ。そして、4〜5週間までは心理的ダメージを和ら げるため、体験を共有し合う取り組みが求められる。この2つの段 階を経て初めて、被災者は生活の再建に立ち向かえるようになるこ とが多い。

中越地震が発生したのはちょうど1週間前の土曜日だった。 今、全国各地の自治体から職員の応援派遣が行われつつある。 沖縄県も保健所から保健師が派遣されることになったと聞いた。 被災された住民の方、それを支える現場担当者にとって、少しでも 力となることを願うばかりである。

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2004.10.29

こじれた関係

10月28日夜、島根県民会館大ホールで行われた

全国いきいき公衆衛生の会自由集会

約110名が参加した中で行われた(懇親会つき)。

基調講演は櫃本先生による「地域保健法10年」 これは先日の沖縄セミナーでのスライドを使っていた。 キーワードは「地域の判断力」「エンパワメント」

引き続き中俣先生の座長のもとでパネルディスカッションが開催。 発表者は以下の4名。

  • 埼玉県坂戸保健所における市町村との協働
  • 島根県旧広瀬町の保健活動を支えた保健所の機能
  • 保健所機能強化における企画調整部門の役割
  • 地域保健法施行後の保健所と市の役割と協働(秦野市)

坂戸保健所の保健師は熱意を持って市町村に「営業」し自立を支えた。 島根県の保健所は地域の糖尿病対策や保健計画策定で「頼りになる」存在。 大分県は企画部門が事業部門の本来持つ企画調整機能を引きだしたし、 秦野市はいったん疎遠になった県との関係を人事交流により改善発展させた。 いずれも、県、保健所、市町村が望ましい関係で公衆衛生活動を展開。

しかし、こんな風にうまくいかないところも存在するのも事実。 いったんこじれた関係を修復するのには何が必要なんだろう。

人事交流しかり、営業活動しかり、お互いの立場を理解して 共通の目標(住民のため)に近づくために対話を続けることが 大切(ありきたりね)。
人間関係にも共通するところもあるかも。

県の立場としては、 三重県のように県(保健所)の顧客は市町村であって、市町村から 県や保健所の業務を評価してもらう(もちろん内部評価もするが)と いう徹底した意識改革が必要なのかもしれない。

もうすぐ盛岡。

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2004.10.28

リストカットブーム?

多発する思春期のリストカット:現状と対応
発表者は平岩幹男(戸田市立医療保健センター 健康推進室)

過去2年間に経験した12症例について分析していた。

  • 小学校6年から中学校3年まで
  • 全員が女子
  • 利き手の反対の上腕内側をカッターナイフで切った
  • その間隔は1ミリ〜3ミリ
  • 皮膚を薄く傷つけていた

彼女たちに行った調査結果では

  • リストカットを続けても死ぬとは思っていない
  • でも死にたいと思ったことがある
  • あるいは消えてなくなりたいと思ったことがある
  • 見た目は荒れているわけではなく普通の少女タイプ
  • 腕にリストバンド(スポーツ用等)をして傷を隠す
  • 親友がいると答えた割合が半数
  • リストカットしていることを親には話さない
  • 場所はほとんど自宅。学校だとトイレの中。
  • リストカットすることで自己を確認
  • 精神面では成人でいう「境界型人格障害」に該当する

リストカットについての情報は簡単にwebから入手できる 携帯サイトからも入手可能で、メル友がいたりもするらしい。 さらにコミック雑誌などでも可能とのこと(gothなど)
自殺企図というよりは嗜癖addictionの傾向が強いと説明していた。

対応では全例にカウンセリングを実施。教員とも連携。 中には抗うつ剤や睡眠導入剤を用いて治療している児童もいる。 カウンセリングによりほとんどの症例でリストカットは消失。 でも今後も増えるだろうと予測していた。 (その一方で神経性食思不振症の相談件数は減少している)

写真を提示していたが、細い腕に等間隔に浅い傷が残っていた。 流れる血を見て、痛みを感じて、自己の存在を確認する子どもたち。 こころの傷を癒すためには、身近な相談相手(家族、友人、先輩) や専門家(心理士、精神科医、小児科医など)が時間をかけて話を 聞いていかなければならないのだろう。

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2004.10.27

new old-man

日本公衆衛生学会総会初日(島根くにびきメッセ) 天気はくもりあめ。ちょっと肌寒いスタートとなった。

午前中、日野原重明先生の特別講演を聞きながらポスター貼り。 テーマは「輝く新老人の生き方」 自身93歳になられる日野原先生がこれからの新老人の生き方を提唱。

日本の高齢者の生き様はこれから同じ様に高齢社会を迎える世 界中の国々にとって「見本」となる。すなわち、注目されている。 自立→介護→医療という流れを、なるべく先延ばしするように努力 しなければならない。
とも。

そのために必要なスローガンを3つ挙げられていた。

  1. 愛し愛されること
  2. 耐えること
  3. 新しいことを創める(はじめる)こと
特に3点目を強調されていた。 先生ご自身が90歳になってから高齢者に関する遺伝子をはじめたり、 ゴルフをはじめようと思っているというエピソードも紹介された。

お年寄りの元気度を語るときに「生涯現役」という言葉が用い られるが、今日の話はそれをさらに越えて「生涯挑戦」という感じ がしました。

お昼は学会会場で何とバイキング料理よ。もう食えねぇ〜。

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2004.10.26

エイズは増えている

3ヶ月に1度のエイズ動向委員会からの報告が報道された。

中高生にHIVまん延の恐れ=20代前半患者が急増(時事プレス)
このニュースソースとなったエイズ動向委員会委員長のコメントを抜粋する。

今回の報告期間は平成16年6月28日から9月26日までの約3ヶ月である。 法定報告に基づく新規HIV感染者報告数は209件で過去最高となった。 〔前年同時期152件/これまでの最高199件(平成16年4月~6月)〕 新規AIDS患者報告数も126件で過去最高であった。 〔同71件/同106件(平成15年10月~12月)〕
性別に見ると、HIV感染者報告数209件のうち182件(約87%)、 AIDS患者報告数126件のうち110件(約87%)を男性が占めており、 男性のHIV感染者及びAIDS患者の動向が全体の動向を左右している。
年齢別に見ると、HIV感染者では20代・30代の占める割合が高く、 感染者全体の約76%(158件)を占めている。 一方、AIDS患者では患者分布はHIV感染者より高年齢層に広がって いるが、今回17件(内日本国籍13件)の20代の患者報告があった。 これらは10代で感染したと推測され、若年層への感染の拡がりを示唆 するものである。今後の若年層の患者報告の動向に注目する必要がある。

正確な情報提供がされないために、若年層への感染が広がっている。 危険な性行動を避けるための環境整備が行われていないのも一因だろう。 感染源も感染経路も予防法もわかっているのに感染がストップできない。

エイズデーだけでなく日常的に情報を提供し続ける必要があると痛感。 と言いながら、前回報告(7月)以来ooyakeでも記事にしていないことも 判明し反省する(自己トラックバックで参照先へジャンプ可能か?)

エイズ動向委員会の中にもあるが、都道府県別のエイズ相談件数。 今回「地域保健事業報告(H13)から見た地域保健活動分析」でも、 エイズの都道府県別相談件数(人口10万対)を掲載しています(下図) hiv-aids.PNG

人口当たりの患者・感染者が多い沖縄は、相談件数でも比較的多い ことがわかる。東京都、埼玉県、愛知県、神奈川県、佐賀県も多いね。

これらのネタを持って明日から日本公衆衛生学会(島根県松江市)へ。

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2004.10.23

子どもの遊ばせ方

沖縄本島最北端の国頭村。 乳幼児モデル健診についての話し合いがあった。 話し合いの材料は、前回の乳幼児健診の受診者に対する出口調査の結果。 それを元に、改善できるところを探ってみた。

まず健診の流れについて。 国頭村では年に6回実施。乳児健診と1歳半と3歳児健診を「一斉健診」で行う。

  1. 受付
  2. 身体計測
  3. 問診
  4. 検査(血液・尿)
  5. 診察(医師・歯科医師)
  6. 保健指導
  7. (心理相談)
  8. 栄養指導で終了
2名の保健師が最初は問診を、途中から保健指導に回る。 保健指導までは全員が通過。心理は不定期。栄養指導は必要なもののみ。 会場は保健相談センターのワンフロアで。見通しはよいが若干狭い?

出口調査の概要としては...

  • 健診の流れはわかりやすい 83.3%
  • 健診に要する時間は長い 31.3%
  • 待ち時間を有効に過ごしている 75.0%
  • 親同士の交流ができた 62.5%
  • 保健指導は役に立つ 68.8%
  • 健診に期待するものとして「子どもの遊ばせ方」 50.0%
待ち時間の過ごし方としては、 ○絵本やおもちゃで遊ばせたい ○他の子と遊ばせたい ○子どもを置いて座りたいなどが上位だった これほど遊ばせ方へのリクエストが多い市町村はここが初めて。

それほど受診者が多いというわけではないが、健診が始まると いつものように計測や問診、そして保健指導のところでいつものように行列ができる。 見通しのない待ち時間ほど苦痛なものはないよね ディズニーランドだって「待ち時間表示」をしているし、最近は ファストパスというものさえある。 それにいつ頃呼ばれるかの予測ができれば、何も行列を作る必要もない。 などなど話し合う。

そこで、現在は申し訳程度にもうけてあるキッズコーナーに関して 今よりもスペースを拡大して、周辺に親が座れるようにローチェストを配置。 そして子どもたちをマット上で遊ばせる。 保育所との調整がつけば保育士を配置して、絵本を読み聞かせたり 親と一緒に遊ばせたりする。 お母さんたちは自分の順番がわかるようなナンバータグをリストバンドみたいに 前腕に巻く。係りの人は詰まれたカルテを取って番号でコールするなどなど。 3人寄れば文殊の知恵とは言うが、次からいろいろアイデアが出た。 これらの案をモデルとして実施することになった。人も過配で対応する。

でも、本質的なところはありきたりの保健指導に満足しないという回答。 育児支援に重点を置いた乳幼児健診を指標にしているところもあるが 本当に可能なんだろうか(参照→虐待予防スクリーニング) これらの問いに若手保健師、そして担当課長係長たち、 そして住民たちと話し合って回答を探る。

追加で、国頭村には

  • 乳幼児一斉健診方式の方向性
  • ルーチン事業(子育て教室等)とのリンクをはかる
という立場での成果も期待している。

注目の第1回モデル健診は10月30日(土)午後1時半開始。

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2004.10.21

白金台にそびえたつ

東京大学医科研究所と同じスペースにある旧国立公衆衛生院。 現在は国立保健医療科学院として埼玉県和光市に移転している。 この10月に完全移転するらしいというjanjanニュース

昭和13年に建てられて、建造物としても貴重かつ頑強であると 聞いたことがある。隣近所に無機質なマンション群が林立するなか、 正面の銀杏の木やレンガ造りの建物は独特な雰囲気を醸し出す。

全国の公衆衛生関係者に数多くの研修プログラムを提供した。 titokazuも5年ほど前に、1年間研修を受けさせてもらう機会があった。 霞ヶ関からも便利なので、厚生省の職員もよく教えにきてくれた。 毎朝、不動前の寮から目黒まで出て、バス通り沿いを歩いて通う。 沖縄にいる頃よりもたくさん、しかも早足で歩いた覚えがある。 仲間たちとたくさん飲んで、たくさん勉強した1年だった。

朝早く5階の勉強会の部屋から体を乗り出すと、遠くに富士山が 見えることがあり、嬉しかった。いつの間にかそれが日課になった。 また、地下のエレベーターの前にある卓球台では毎日汗を流した。 図書館にもだいぶお世話になりました。

課程を卒業してからも、班会議などでちょくちょく訪れる機会も あり、かなり愛着を感じていたけれども、それもできなくなりそうだ。 白金台に行く機会も減りそうで寂しい限り。

 現在、同院OBなどでつくる「旧国立公衆衛生院本館の保存を願う会」 (会長、入江建久・新潟医療福祉大学教授)が白金台の周辺住民に 呼びかけて、旧本館の保存運動を続けている。
これも頑張ってほしいと思う。

来月、研修で和光の保健医療科学院に初めて行く機会がある。 新しい建物を見ても、たぶん何の気持ちの変化もないだろうけれど、 そこで働く懐かしいスタッフ(だいぶ減ったみたいだが)に会える のが楽しみである。

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2004.10.20

男性の3割が肥満!深刻

読売オンライン医療ニュース(10月19日)より 男性の3割が肥満、深刻事態に厚労省も危機感 記事の内容はこうだ。

10年間で肥満男性を「4人に1人」から「6人に1人」に減らすことなど、 具体的な数値目標を掲げた厚生労働省の健康政策「健康日本21」で、 肥満や飲酒など少なくとも20項目について、目標を設定した2000年 当時より数値が悪化していることが18日、分かった。  男性の肥満は「3人に1人」に迫りつつある。10年計画の中間点と なる現時点で、目標に近づくどころか逆に離れつつある深刻な事態に、 厚労省は危機感を募らせている。
肥満者の割合は、男性(20―69歳)が24%から15%まで、 女性(40―69歳)が25%から20%まで下げる目標だが、 今回、厚労省が中間値をまとめたところ、男性が29・4%、 女性が26・4%と肥満が進行。日本酒で1日3合以上を飲む 「多量飲酒」も、男性では4・1%から3・2%まで下げる目標 に対し、7・1%にまで増えていた。

初の目標設定型健康増進計画として、全国展開された健康日本21. もっとも最初の目標では「成人の喫煙率半減!」を掲げたが、沖縄を はじめ全国のたばこ農家らの抗議に屈して、目標取り下げた話の方が 話題になったが。

その策定から早5年目を迎えようとして、中間評価に向けての準備が 行われている。国も評価のための検討会を立ち上げて報告をまとめた。
健康日本21評価手法検討会報告(PDF)
その作業部会から評価の枠組みが紹介されている。
施行実施に用いた評価表(概念図)
これはおそらく市町村における健やか親子21の評価をしたときのモデルを 参考にしているようなので、どちらかというと地方計画の評価がメインか。

いずれにしても、評価指標には水準があって、肥満度のような 健康指標が改善するまでには以下のようなステップが必要である。

  • 生活習慣の改善
  • 知識や情報の入手
  • 環境の改善
  • 上記のための取り組みの状況
  • そして計画そのものの認知度

でも、マスコミが飛びつくのはやっぱり「肥満急増」というわかりやすい 指標なんだろう。いずれにしても、どうして増えたのか、この目標設定が 妥当だったのか等を検証する必要がありますね。

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2004.10.17

沖縄そばの日

今日は沖縄そばの日らしい

沖縄そばと言えば、子どもたちへの栄養学習でこんなのを作った

soba.bmp

3色ゲッツ!を合言葉に栄養素を単純に3色にわけた

  • 赤:血や肉をつくる→魚・肉・豆・卵
  • 黄:力や体温となる→穀類・芋・砂糖・油脂
  • 緑:体の調子を良くする→野菜・海藻・果物

スライドにも書いているように栄養バランスが決して良くない ソーキそばを昼食べたら、足りない部分を補えばよいのだ。 そうやって頭で考えて食べられると、ずっとおいしく食べられる。 だって沖縄そばはおいしいんだから。

与根そばにでも行って来よう。


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2004.10.15

○○白書

明日はわが街宜野湾市の健康都市宣言40周年記念イベントがある。 午後7時からのシンポジウムには、櫃本真聿(ひつもとしんいち)先生を 招いての講演もあるとのこと。 みんなで出かけて、健康ぎのわん21を市民に浸透させましょう。

さて、北九州市が政令指定都市レベルでは初の健康白書を発刊。 全国的にも新しい取り組みであると報道された(毎日yahoo news1006)

データを垂れ流すのでなく、「予防」につながる生きた資料にしようと、 北九州市は「健康白書2003」=写真=を発行した。 乳歯を放っている子どもが多く、総コレステロールや肝炎感染率も際立つ半面、 肥満女性は全国の半数……。こうした身近なデータに解説を加えており、 市は「地域での健康づくり活動に利用されれば」と期待している。
「データを垂れ流す」という表現には苦笑したが、たしかに○○21を作っても 5年後の調査までその動向が全くわからないのでは「垂れ流し」に近いのかも。

北九州市のように、白書(年次報告書)という形で経年的に モニタリングを行うしくみを作り上げたことに関係者の気合いを感じる。 市民の健康づくりに利用するというよりも、関係者が自らの取り組みの効果を 実感できる出版物になれば、いきいきとした活動につながると思う。 それにしても北九州市は、いつも一歩先を歩んでいるというイメージがある。

データの見せ方と言えば、北遠健康ナビ2010が印象に残っている。 その発信源である静岡県北遠健康福祉センターのHPには、 現在は「ひとめでわかる北遠の健康」というシリーズがあり、 確かにこれはひとめでわかるほど読みやすいし、市民にも受けるだろう。

パクリの連続と指摘されそうだが、先進地のスピリッツを参考にしたい。

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2004.10.14

虐待予防スクリーニング

先日行われた市町村向け研修会「次世代育成行動計画策定に向けて」 の中で児童虐待防止に関するミニ演習を行った。 策定指針では、虐待対策も市町村計画に盛り込むべき柱の1つとして 位置づけられているためである。 対策として書かれてある市町村レベルの虐待防止ネットワークは、 まだ立ち上げられていないところがほとんどである。

虐待防止に関する中心的な問題について書き出してもらった。

  • 子育てに不安を持つ親が相談できていない
  • 親がストレスフルな生活を送る
  • 虐待していることに気づかない(しつけと思っている)
  • 地域が虐待に対して関心が低い
虐待の発生する構図は都会でもやんばるでも変わらない。 特に、経済的に不安定、生活基盤が弱い、外国人嫁問題など、この地域 独特と思われる要因があることにも気づいたようだ。

虐待防止にはフェーズがある。

  • 虐待予備軍をスクリーニング
  • 虐待の早期発見・早期対応
  • 虐待の進行防止
その先はない。

母子保健、地域保健の立場としては、最初の虐待予防の視点を ルーチンワークに取り入れることが期待されている。 乳幼児健診の問診の場面で、「時間をかけて」スクリーニングを行うことを 考えてみた。情報は以下から拾える(引用深謝)。

これらを参考に集団健診の場で効果的にスクリーニングができれば 「20世紀のシステムを21世紀の課題に生かす」とする健やか親子21の 趣旨も生きてくる。 モデル健診を実施する豊見城村や国頭村で活用できるようにしたい。

虐待防止に関連する学会もあるらしい 第10回日本子どもの虐待防止研究会福岡大会のHP

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2004.10.11

健康やんばるH20

北部地区保健医療計画は昨年(H15)策定されました。
その中の健康増進計画の部分はいわゆる健康日本21
地方計画意識した内容・構成となっている。

すなわち北部地区全体の課題をデータから洗い出し、
対策の方向性と5年後(H20)の目標値を打ち出している。
これが総論部分に該当する。

各論部分はどうするか?

今年わが保健所では、市町村(管轄9つ)の重点課題を
聞いてその対策をいっしょに考える勉強会を開催中だ。
たとえば、もっとも人口の多い名護市の課題は「肥満」。
その中でも特に食生活の改善に向けての取り組みを
重点項目として挙げている。

ライフステージごとに課題をあげ、関係する各課で協力して
取り組む体制を作ると同時に、市民へも周知して積極的に
この取り組みに参加してもらうことができれば「市民運動」と
いう機運が盛り上がる。

とにかくこの数年(少なくともH20まで)は、重点事業として
肥満対策=特に食生活改善という旗を掲げて、保健事業を
進めていくという後ろ盾にもなる。

このように、各市町村が掲げた重点項目に関する行動計画
が各論部分に該当する(させる)。

名護市=食生活改善
国頭村=肥満対策(運動)
東村=アルコール
今帰仁村=運動(自治会単位の健康づくり)
伊平屋村=肥満(運動)
大宜味村=がんじゅうおおぎみ推進
本部町・伊江村・伊是名村=pending

このようなかたちにすれば、5年後との地区保健医療計画の
見直しの際に、市町村や圏域の健康増進計画のチェックが
できるし、もちろん毎年行われる保健医療協議会(保健所)や
市町村健康づくり推進協議会でも協議が可能だ。

秋も市町村まわりが続きそうだ。

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2004.10.10

こどもの防煙研究会

子どもはたばこ問題の被害者です
たばこなんて吸いたくもないのに、受動喫煙の害を受けながら育ち、
正しい情報をもらえないがために、周囲の真似をしてたばこに手を出してしまう
子どもたちのために、煙のない環境を作り上げましょう
太字顔出し)


国保の番組でしゃべるにはちょっとテーマが不適当かも(要再考だ)。

それはともかく、「子どもの防煙研究会」が発足するらしい(時事通信-yahoo news)。

 未成年者の喫煙を防ごうと小児科医の有志らが29日、 「こどもの防煙研究会」を発足させる。調査研究のほか、 積極的な啓発活動で医師、教育、行政の連携を進め、 地域から社会的意識を高めようとの試みだ。いかに子供たちを たばこから遠ざけるか。日本では対策が遅れていたが、 小児科医主導で初めて全国的、横断的な取り組みが進みそうだ。
websiteリンクを貼らせて頂いているドクターはらしょうの部屋にも詳細記事があった。
「大人の喫煙は減少しているのに、子供の喫煙は増え続けている。 やめられなくなってから医師が個別に対応するだけでは限界があり、 社会全体で子供をたばこから守り、最初の一本を吸わせない環境 づくりが必要だ」
まさに同感。 大人たちは徐々に禁煙に関心を持ちはじめているが、その前に 自らの喫煙行動が子どもたちにいかに影響を及ぼしているかを 知るべきだ。 そして関係者は子どもたちに正しい情報を伝え続けるしくみを どう作り上げていくか考える必要がある。

和光堂による関連調査記事。 胎児から乳幼児までの受動喫煙に関する実態調査報告書

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2004.10.09

全国に発送しました

2、3日の間、報告書の発送作業に追われ、ooyakeの更新も滞りました。 という言い訳は横におき、発送完了のご報告も兼ねて、内容を紹介します。 全国の保健所ならびに各都道府県保健所担当部署などにお送りしました。

タイトルは「地域保健・老人保健事業から見た地域保健活動の実態分析」。 (財)日本公衆衛生協会の平成15年度地域保健総合推進事業の一環。 前年度同事業の「保健所設置主体別分野別等業務量調査」(分担事業者= 福永一郎 現保健計画総合研究所代表取締役)を受けたもので、今年度は 福永先生をアドバイザーにお願いしました。

毎年国に報告される「地域保健・老人保健事業報告」を分析したもので 市町村編と保健所編に分けて分析しています。以下が結果の概要。

業務量の比較を行う際には、その領域の全国の業務量の総和を対象人口で 除したものを100として、基準としました。

市町村業務量の分析では、保健所を設置している指定都市、中核市、 政令市、特別区で、企画調整機能と精神保健福祉や難病対策の 業務量が高く、保健所未設置の市町村では人口規模が小さいほど 業務量が高いという結果だった。保健所を設置していない人口規模 の大きな市町村は、全体的に業務量が低く、保健所設置市区との 格差も大きかった。
保健所業務量の分析では、都道府県型では健診や保健指導など 一次的直接業務の業務量が低いが、難病相談等の専門的直接 業務は比較的優位で、企画調整機能も業務量が高かった。 それ以外の設置主体(指定都市、中核市、政令市、特別区)は、 一次的直接業務は高いが、難病相談などの実績はそれほど 高くなく、指定都市や政令市では企画調整機能の実績の低い 結果だった。

また、都道府県ごとにも上記業務量を集計したので、各自治体の特徴も 現われています。

(都道府県型)保健所業務量が全体的に多いのが 東京都、神奈川県、富山県、大阪府、大分県。 市町村職員に対する研修(指導)回数が多いのが 徳島県、広島県、石川県、大分県など。
(市町村)健康増進業務量総計では、岩手県、宮城県、 山形県、長野県、岡山県、佐賀県、長崎県では 全国の2倍以上と高い。 精神保健福祉業務量総計では、宮城県、新潟県、 富山県長野県、島根県、高知県が高い。 老健個別健康教育は、東北地方、山梨県、滋賀県 兵庫県、香川県、九州地方の大部分で高い。
などなど、都道府県ごとのレーダーチャートも掲載しているので、おらが県の 地域保健業務の特徴を伺い知ることができます。

遅くなりましたが、お届けさせていただきます。 ご活用いただけると幸いに存じます。

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2004.10.06

ハモンズの法則

11月に空飛ぶ料理研究家の村上祥子さんと一緒に仕事をすることになった。 この方、なぜ空を飛んでいるかというと

1年間に福岡・東京間を12万km飛んでいます。 マイレージの記録が日本航空だけで750回
と自己紹介で書かれているように、とにかく全国飛び回って仕事をしているのである。 ホームページの活動履歴を見ると、毎週のように講演を行っている。恐るべしパワー。

著書も多くあり、その中心にあるのが「電子レンジ」の活用。 ごはん、パン、カレー、プリン、せんべいパリパリ...まずは見てみぃという感じで レンジをフル活用している。 やはり料理にかかる「手間」を省くことが、受けているポイントなんだろう。

手間といえば、ハモンズの法則というのがある。

すべての世代は、食事にかける時間をその前の世代の半分にしている (コンビニ ファミレス 回転寿司より=中村靖彦著 文藝春秋文春新書P35)
買い物、下ごしらえ、調理、そして盛り付けとかかる時間は、20世紀はじめごろは 全部で4時間かけていたのが、その半分、またその半分という風に短くなり、 最近では15分というハモンズ氏(フードマーケティングインスティテュート会長)の言葉らしい。 ちなみに日本の主婦は夕食にかける時間が平均40分(炊飯も入れて)らしい。

さて、手間いらずといえば、沖縄の代表的家庭料理「チャンプルー料理」。 洗って切って炒めるだけ(いや、混ぜる作業もある)と手間がかからないこともあり、 我が家でも定番メニューになっている。しかも、大皿に盛られて出てくることさえある。 昔は野菜不足をこれで補ったという経緯もあり、いつの間にかヘルシー料理としての 地位を確立した節もあるが、やはりこればかりだと油のとりすぎにつながる。

村上先生の電子レンジ大作戦は、県民の「油取りすぎ食生活」から脱却する ヒントが隠されているかもしれないと期待している。

そして、親がもっとも手間をかけて料理を作るのは、離乳食だと思っていたが、 その領域でさえ、最近はベビーフードの活用が盛んになっている。 目くじらを立てる方もあろうが、それが今の育児スタイルなのである。

ベビーフードを上手に利用して赤ちゃんとスキンシップの時間を広げてください。 赤ちゃんのすこやかな成長がキユーピーのねがいです。(キューピーホームページより)

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2004.10.05

軽症糖尿病とは

前回に引き続き、糖尿病週間関連イベントの話題。
昨日、お隣の病院で実行委員会があった。今年も高安六郎講演会やるという確認。
そして、話題になったのが「軽症糖尿病の定義」について。
メインテーマに掲げられてはいるが、キチッとして定義はないらしい。

何をもって軽症と称するんでしょうか。

まずは症状の有無について
 ・(3大)合併症がない
 ・自覚症状に乏しい(もともと乏しい病気?)

糖尿病の管理がされているという状態
 ・治療成績が優とか良とか
 ・それ以前に、きちんと学会の診断基準に沿って診断されている

境界型と軽症はどう違うの?
 ・軽症糖尿病は、境界型から一歩だけ糖尿病の世界に踏み込んだ状態(う~ん)
  (糖尿病を持つ医師が考える糖尿病治療の真実HPより)

もっと間口を広げて「軽症が潜んでいる可能性があるので積極的に治療を受けるべき人」
すなわち

 家族の中に糖尿病の方がいる場合は,積極的に糖尿病の検査をすることが大事です。
 また,糖尿病になる危険因子として,肥満があります。
 BMIで表す肥満はもちろんのこと, 急に太ったときには
 糖尿病の検査をするべきです。それから上半身肥満,
 すなわち内臓脂肪が蓄積しますと,インスリン抵抗性が
 出てきて糖尿病になるといわれています。
 今年発表された肥満学会の肥満判定基準からみると, 
 腹囲が男性では85cm以上, 女性では90cm以上を
 内臓脂肪型の肥満と判定します。BMIだけでなく,お腹が
 出っ張ってきたら,これもまた糖尿病の検査をやっておく
 必要があるということです。
 それから,高中性脂肪血症や低HDL血症,高血圧は
 インスリン抵抗性に関係する因子です。
 そういった糖尿病などへのマルチプルリスクファクターが
 重なってきているようなときには,積極的に糖尿病の
 検査をやっていくべきと思います。
(阿部隆三太田記念病院院長の座談会記事
これだと、だんご4兄弟と呼ばれる人たちも該当する。

いや、国が発表している糖尿病実態調査に基づくという手もある。

 (1) 「糖尿病が強く疑われる人」は、ヘモグロビンA1c6.1%以上、または、
    アンケート調査で、現在糖尿病の治療を受けていると答えた人。
 (2) 「糖尿病の可能性を否定できない人」は、ヘモグロビンA1cが5.6%以上
    6.1%未満で現在糖尿病の治療を受けていない人。

ちなみに、上記を北部地区10万人で試算すると
「糖尿病が強く疑われる人」5314名、「糖尿病の可能性を否定できない人」6274名
合計11588名の患者がいるということになるが。

いずれにしても、こちら(スタッフ)側で軽症の定義をきちんと決めて会場では説明する
という方向で話がまとまった。

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2004.10.03

ペットボトル症候群

お知らせついでに、ちょっと早いが11月の糖尿病週間についてもアナウンス。 毎年11月上旬に全国糖尿病週間が繰り広げられている。なんと今年で40回目。 今年の基調テーマは「軽症糖尿病-予防と治療」らしい。 昨年は、お隣の県立北部病院の糖尿病委員会に協力して展示会を実施。

昨年は沖縄芝居の高安六郎(琉球新報沖縄人国記98にプロフィール)を招いて、患者の立場から見た糖尿病について語ってもらった。 大いに盛り上がった。今年も実行委員会で検討中。 一応、11月5日(金)午後3時より、同病院1階ロビーで高安氏の講演会を予定しています。

糖尿病といえば、最近テレビで見かけるペットボトルの一気飲みシーン。 やっているのは安田大サーカスhiro。 「ペットボトル症候群」を地で行くような姿が心配。心なしか顔色も冴えないし。 番組によっては絶対に真似しないで下さいっていうテロップが出ることもあるけど、 これは絶対宴会かなにかで真似する奴が出るよなぁ。 テレビの持つ影響力の強さを、流す側は考えてほしいです。

受けるためには何でものありの世界かもかもしれないけど、 体を壊してリタイヤしたらシャレにならない。

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2004.10.01

セミナー開催のお知らせ(ご案内)

このたびヘルスプロモーション九州ネットワークでは、日々の 保健活動に役立つことをねらいとして、以下のセミナーを開催する ことになりました。都合のつく方は、同僚友人お誘いあわせの上、 是非ご参加下さい。


日時:平成16年10月16日(土)午前10時〜12時半 場所:自治会館1階(那覇市) 内容
○ 講演「地域保健法10年〜地域保健法は保健活動をどう変えたか」
講師=櫃本真聿(愛媛大学医学部付属病院医療福祉支援センター副センター長)
○ トーク&トーク「住民参加は保健師の主体性を奪った?」
パーソナリティ=ひつもと&くによし
会費:会員無料(非会員は3000円) 申込:メールで受けつけています。10月8日までにこちらまで。
会員は氏名のみ、非会員は所属と連絡先を教えて下さい。

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