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2004.10.28

リストカットブーム?

多発する思春期のリストカット:現状と対応
発表者は平岩幹男(戸田市立医療保健センター 健康推進室)

過去2年間に経験した12症例について分析していた。

  • 小学校6年から中学校3年まで
  • 全員が女子
  • 利き手の反対の上腕内側をカッターナイフで切った
  • その間隔は1ミリ〜3ミリ
  • 皮膚を薄く傷つけていた

彼女たちに行った調査結果では

  • リストカットを続けても死ぬとは思っていない
  • でも死にたいと思ったことがある
  • あるいは消えてなくなりたいと思ったことがある
  • 見た目は荒れているわけではなく普通の少女タイプ
  • 腕にリストバンド(スポーツ用等)をして傷を隠す
  • 親友がいると答えた割合が半数
  • リストカットしていることを親には話さない
  • 場所はほとんど自宅。学校だとトイレの中。
  • リストカットすることで自己を確認
  • 精神面では成人でいう「境界型人格障害」に該当する

リストカットについての情報は簡単にwebから入手できる 携帯サイトからも入手可能で、メル友がいたりもするらしい。 さらにコミック雑誌などでも可能とのこと(gothなど)
自殺企図というよりは嗜癖addictionの傾向が強いと説明していた。

対応では全例にカウンセリングを実施。教員とも連携。 中には抗うつ剤や睡眠導入剤を用いて治療している児童もいる。 カウンセリングによりほとんどの症例でリストカットは消失。 でも今後も増えるだろうと予測していた。 (その一方で神経性食思不振症の相談件数は減少している)

写真を提示していたが、細い腕に等間隔に浅い傷が残っていた。 流れる血を見て、痛みを感じて、自己の存在を確認する子どもたち。 こころの傷を癒すためには、身近な相談相手(家族、友人、先輩) や専門家(心理士、精神科医、小児科医など)が時間をかけて話を 聞いていかなければならないのだろう。

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