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2004.11.26

伊是名の夜

伊是名島に行ってきました。運天港からフェリーで1時間弱の島。 約20年前の学生時代に、先輩の診療所ドクターをみんなで訪ねて フィールドワークをして以来、2度目の上陸。半日の滞在だったが 次世代育成と結核に関する講話の2本立てで、忙しく過ごした。

次世代育成の地域行動計画の策定に関しては、そろそろ計画書の素案が できあがる時期だ。先日の名護市、今回の伊是名村、そして明日行われるという 県計画の資料を見て共通するのは、

  1. 縦割りの構成(柱ごとの項立て)
  2. 行政で行う事業の羅列
  3. 目標値は事業量に関するもののみ
  4. 住民や関係機関の役割が少ない
  5. 計画の推進について書いていない
  6. 調査結果が計画にあまり盛り込まれていない

縦割り記載については伊是名でコンサルコンビとビール会議した結果、 「役場の職員にとっては縦割りで書かれてある方が使い勝手が良い」 という結論になった。だから職員が使う計画書は縦割り、住民むけのダイジェスト版は横割り (すなわちライフステージ区切り)で作ってみようと。縦割り横割りの併用方式。

ただし、それぞれの事業が目指す成果くらいは書いて欲しいよね。そうでないと 母子保健の目標が、乳児健診の回数、参加者数とか母親学級の開催回数とかだけに 終わってしまう。 事業を行った結果、期待される住民の行動や、その結果もたらされる保健指標の変化まで 書き込んでもらわないと、それこそ何のために事業やっているかが見えなくなってしまう。

それと名護市で出た話題として 「三位一体改革で補助金が削られるとここに書いている事業ができない可能性もある」 というもの。まあ本音と言えば本音なんだろうけど、そしたらこの計画書は事業カタログと 化してしまうということか。 だからこそ、自助(住民自身の役割)も共助(地域や関係機関の役割)も書き入れる必要がある。 そのためには、住民や関係機関の方々とこの計画について話し合う場がないといけないね。

計画の推進については、せっかく目標値を入れたり連携事業について書くのだから それらがうまく進んでいるか、定期的にチェックする必要があります。策定事務局は (作って終わりではなくて)そこまで念頭に入れて、策定後も調整を続けてください。

調査結果があまり計画書に散りばめられていないことに関しては、 まず調査をして問題点を探してから計画書作りを行う という姿勢らしいので、しょうがない面もある。だからあんなに分厚い調査結果になるのよ。

そうではなくて まず、目標(ゴール)を設定し、その目標と現状のギャップを知るために調査を行う のであれば、調査項目の一つ一つが指標として用いられることが可能になる。 捨てる項目などない。そしてその指標をモニターすることで進捗がチェックできる。

せっかく伊是名に渡ったのに夜まで仕事のことで話し込んで、空に浮かぶ月を見た以外は 島の夜を楽しめなかった気がする。だから、また行きましょうね(みんなで)。

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