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2004.12.30

ココログの固定リンク

朝からずっと年賀状作成するも労はねぎらわれず一人深酒という1日でした=_=

さて、1年前の記事を見ていると、最近また利用できるものもあり、 自分の昔の記事にリンクしたいなぁという欲求にも駆られてきました。 なんで1年前の記事を見るの?と言うと、去年の冬にやってきたJICA 研修生が今年もまた来るからです(また伊江島に行くらしい)。 その時、どういう資料を準備してどう組み立てたのかがweb上に記録に 残っているから、今年の組立ての参考になる。これって実は役に立つ。

お役所仕事でもあり、季節ネタがある程度決まっている場合は、 毎年同じような取り組みが繰り返される。つまりパターン化されてる。 その時に、毎回毎回机の上のヤマをひっくり返して資料を探すのは 結構時間がとられる。これがあるとその作業が多少なりとも省略できる。 おかげにその時のココロの動き(大げさな!)等もわかるし。

保健所に来たときのはじめての上司が10年手帳を持っていたが、 それに加えて、検索履歴や日記帳も合体されたものができるかも! しかもどこからでもアクセス可能! 1年やってみてようやく、ooyakeの目指す方向が少し見えてきた^_^

さて、話が脱線したが、固定リンクの方法について。

これまではその技ができなかった(トップページしか出てこなかった)のですが、 ちょっとまじめに調べてここでそういう記事を見つけた。

たとえば、ooyake3月18日付けの「自己破壊傾向」という記事に直リンクしたい場合。 自己破壊傾向のテキストの一番下の欄に「固定リンク」という文字がある。 それをクリックして次画面でアドレスバーに現われるURLを書いて、貼れば良い。

記事が古かったりすると、それをヒットさせるのも苦労したりするが、そこは 右にいらっしゃるけんさく君2号で、ココログ内or ooyake内検索をフル活用する。 管理者用(app.cocologから始まるサイト)では編集画面は出るがウェブログ表示 すると、トップ記事しか出てこない(と思う)。

自己破壊傾向 URLは(http://itokazu.cocolog-nifty.com/ooyake/2004/03/post_13.html) 別に自己破壊したくてこの記事を選んだわけではないが、今年最も印象に残る キーワードだったので、取り上げてみました。

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2004.12.29

たばこ紙芝居

enikki

年末になり、今年たばこの学習をした学校から感想文やらアンケートなどがいろいろ送られてきた。
その中の1枚が左の絵。
紙芝居「たばこなんてけっとばせ」を生徒に背中を向けて
読んでいるのがわたくし(泣いてるわけではない)。
よく見ると、ニコニコしながら座っているわが課員の手元に
あるパソコンにもスクリーンと同じ絵が描かれている(すごい観察力)。
小学校低学年と思われる作者の書いた感想は

「たばこすわんこうと思った」
でした。
子どもたちの意識下に「たばこの害」が刻まれたことを願いたい。
今年の活動を象徴するような1枚でした。

北部福祉保健所たばこ対策の今後の予定

  • 禁煙指導者養成講習会(1月)
    (少年スポーツ指導者等に対して行う)
  • 管内の学校における分煙禁煙状況調査
    (現在集計中→禁煙を表示している学校は非常に少ない)
  • 敷地内全面禁煙宣言モデル校区を選定し、地域で学習会を開く
    (敷地内禁煙に父母や地域の理解は必須だから→2005禁煙デーへの準備)
  • 禁煙支援外来(卒煙外来)の医療機関と学校のパイプ作り
  • 学校からの講演依頼は、学校保健委員会等であらかじめ計画されたものを優先的に出前
  • たばこスライド2005の作成と学校への配布
これらの内容をたばこ対策連絡会議(2月)に話し合う。

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2004.12.28

知のソフトウエア(立花隆)

ようやく寒くて雨の多い沖縄の冬の天気になってきました。 週間予報によるとお正月も曇りで気温18度-14度と寒くなりそうです。 仕事納めの今日も雨。

ココログooyakeをはじめたのがちょうど1年前。この間アップした記事は281本。 このベーシックプラン(無料ね)は、全部で30MBの容量が与えられていて、現在 ちょうどその3分の1を消費したところ。あと2年分残ってるけど、続くかなぁ...


子どものダンパチを待っている時間に久々に立花隆の「知」のソフトウェア」My News Japanの書評でも紹介されている)を読んでみた。

「知」に関するインプットとアウトプットに関する濃厚な内容で 情報のインプットに関しては

○アウトプットの目的が先行していて、その目的を満たすためのインプットである  ことがはっきりしている「アウトプット先行型」/「知的生産型」 ○とりあえずそのインプットによって何をどうしようなど全く考えず、楽しみながら  インプットしている「インプット先行型」/「知的生活型」
の2種類がある。

続いて前者の目的先行型のインプット方法を本という媒体で説明している。

自分が何を必要としているかを明確に認識して、小見出しや索引を活用する。 ない場合にはページを1枚1枚めくって「読む」のではなく「目を走らせる」。 必要な情報があるところには無意識層のレベルが働いて目が止まるのである。
この本ではところどころで人間の「無意識層の能力」について言及している。 KJ法は役に立たないという段落では
KJ法のユニークなところはこれまでは個々人の頭の中で進められていた 意識内のプロセスを意識の外に出して一種の物理的操作に変えてしまったことにある。
「頭の中でとりとめなく考える」というプロセスをさまざまの概念を記した紙片を あちらに動かしたり、こちらに動かしたりという物理的運動に変える。 それによってこれまで個々人の頭の中という無形の作業空間しか なかったものが、集団的作業が可能になる。 作業手順を定型化することで万人向けのシステマティックな方法論が確立する。
と紹介しているが、その利点は欠点でもあると指摘。
これが利点となるのは、頭が鈍い集団で考えるときだけである。 意識の中で行われていた無形の作業を物理的作業に置き換えると、 能率がガタ落ちする。作業に必要な時間がくらべものにならないくらい 増えるからである。まず数十分の一に低下することはまちがいない。
仕事柄、この手法を使うことも多いが、確かに「能率よく作業を進める」というよりは 「みんなで確認しながら」とか「いっしょに考えたというしるし(アリバイ?)を残す」的 な感じであることは否めない。

無意識層の巨大な潜在力・無意識層下の能力の涵養と題して

人間の頭はコンピュータに比べてはるかにずさんな機械だが、それゆえに きわめて柔軟性に富んでおり作業手順などどうとでもなる。 無意識層に内蔵されているプログラムが無限にあり、それを利用して随時、 アド・ホックなプログラムを無意識のうちに作り、それを試行錯誤で改善していくからである。
無意識に記憶されているものは読んだり書いたり聞いたり話したりするときに 自然に意識の上によみがえってくる。それは別に分類整理はされておらず、 ただ無意識の記憶の海の中にごった煮的に放り込まれているだだけである。 それなのに何かが真に必要とされているときは目的のものが自然に出てくる。
と説く。

ものを書こう(アウトプットしよう)という場合もコンテを用いる方法がよしとされるが

コンテというのはこの件に関して意識的に集めたすべての材料で構成される。 しかし知的アウトプットにおいては、目に見えない材料が極めて重要な役割を 果たすからである。目に見えない材料とは、無意識層に蓄積されている膨大な 既存の知識や体験の総体である。(中略)私の場合それはたいていギリギリ 必要な瞬間に出てくる。まさにその文章を書いている時に、ほんの1秒前までは そんな材料が自分の無意識層に埋められていたとは思いも寄らなかったものが 突然ことばとなって浮かびあがってくる。
閃き重視型らしい。

その他にも材料メモ、年表、チャートの活用など、元新聞記者のジャーナリスト の方法論が紹介されている。でもあとがきに一言。

本書の内容を一言で要約すれば「自分で自分の方法論を早く発見しなさい」 ということである。本書を含めて、人の方法論に惑わされてはいけない
だって。

予想通りアウトプットがいっぱいの記事となってしまった。詳細は本を読んで下さい。 とにかく読みごたえがある本である。

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2004.12.25

酒とたばこと発ガン物質

メリークリスマス。こんな夜に限って子どもが夜中に目を覚ます...いいけどね。

ここにもたびたび登場する国立がんセンター(JPHC study)津金班からの研究報告 喫煙男性は飲みすぎに注意 酒量多いとがんの危険増加(共同通信12/24)

たばこを吸う男性は飲酒量が増えるにつれ、がんになる危険が高くなる--。 こんな大規模疫学調査の結果を厚生労働省研究班(主任研究者、 津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が24日までにまとめた。 日本酒で1日平均3合(ビールなら同大瓶3本)以上の人は、「時々飲む」人に 比べ危険性が倍以上になるという。(中略) 他の研究結果も考慮し、飲酒は日本酒で1日1合(ビールなら同大瓶1本)程度 までにすべきだとしている。

前々から言われていた(噂されていた)話題で、 よく疫学の先生が交絡因子confounderの話をするときに使われていたネタ。

たとえば飲酒と肺がんの関連を認めたとしても、 これは飲酒者に喫煙習慣を有する者が多く、 また喫煙と肺がんが関連しているために、 このような見かけ上の関連が生じたものである。 この場合喫煙がconfounderとなる。

だがしかし、今回はそれとは違う。そのメカニズムについては

 研究班は「アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素が、 たばこが含む発がん物質も活性化するのではないか」と分析
されている。がん研究領域シンポジウム(札幌12/18)でも発表されたらしい。

たばこの煙に含まれる発ガン物質を活性化する酵素に チトクロムP4501A1(CYP1A1)というのがあり、これらは遺伝子パターンに影響されます。 (愛知県がんセンター「がんの知識」より

酒を飲むとこの酵素が元気になって...という単純な話ではなくて、アルコールを アセトアルデヒドに分解する酵素との関係があやしまれている様子。もうちょっと調べ学習が必要ですね。

いずれにしても、国の有識者会議でも言われているように、

ゲノム情報を取り入れた個別のがん予防法の開発
というのも求められてくるんだろうね。 かと言って、すぐにオーダーメイド(テーラーメイド?)医療とかの話が出るのは 飛躍しすぎ(胡散臭い感じがする)。

飛躍といえば、今日の原稿はクリスマススペシャルで いつもより多く飛んでおります(10リンク達成=でも読むの疲れるでしょ)。

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2004.12.24

電飾保健所

Aサインの話が出たついでに...

街を走らせていると、この時期はクリスマスイルミネーションが華やか。 夕方のテレビでも放映されていた。電力会社も盛り上げている。

今は亡き、コザ保健所(沖縄市中央)が統合によって移転するにあたり 小さなイベントを行った。題して「さよならコザ保健所」。 保健所と関わりのあった方々をお招きして意見発表をしていただいた。

  • 食品衛生協会
  • にこにこ健康教室
  • ぴよぴよ学級
  • セルフヘルプグループ
  • 断酒友の会
昔は性病、結核、健診、予防接種などで住民と直接関わることも多かったが 現在は直接サービスが減り、住民からは遠い存在となっている。 保健所が無くなると聞いても地域の人は「寂しくなるねぇ」という声はあったが、 「反対運動」までは出なかった(当たり前か)。 ただ、「コザ」の名称が消えることにこだわる意見があった。

ちょうど保健所50周年で資料収集していたこともあり昔の保健所活動を パネルで振り返ることもできた。時々は昔を振り返ることは大事だと思った。 ただし、時々ね。

そのときに職員からの持ち寄り電球で保健所を飾り付けたことを思い出す。 保健所通り(今でもそう呼ばれているかもしれない)の商店街組合の電飾に 歩調を合わせての開催だった。「さよならコザ保健所」ののぼりまで作った。

保健所が本当に無くなったら困る?という話は飛躍しすぎかもしれないが、 保健所(公務員)の仕事の中で本当に無くなったら困る(もちろん住民が)ものは? という意識を持つことは大切なのかもしれませんね。

※現在、コザ保健所跡地は建物もすべて取り壊されています。

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2004.12.22

知ってる?シーラント

先日、国頭中で今年最後の出前講座「エイズについて考えよう」。 結局、エイズも小学校高学年から高校生(定時も)までスライドができた。 後は企業向け(○○ビールが有力)の健康教育だけが残っている。

その帰り道、歯科診療所に寄って乳幼児健診での歯科保健指導について 打ち合わせ。国頭村は3歳でのう蝕罹患率が管内で最も成績が良い(40%台)。 歯科診療所における予防活動の功績も大きいと思われる。 今回はこのたび沖縄県が出した「母子歯科保健指導マニュアル」の確認。 せっかく出したんだから、活用の場を増やさないとね。 そこで「健診に来る親がどのくらい歯科について知識があるか調べよう」 という話になり、あちこち検索中。

予防歯科と言えば、旧福岡予防歯科研究会、現ウェルビーイング こちらにはFSPDという質問票があり、ユーザー登録すれば使用可能である。

○○という言葉を知っていますか(複数回答)というのがよくあるパターン。成人なら

  • 歯周病
  • プラーク
  • 歯石
  • 歯間ブラシ
  • スケーリング
  • フロス
  • 歯科衛生士
  • 歯肉炎
  • 8020運動
  • 歯周ポケット
(ウェルビーイングのサイトより)

歯科用語については歯イタッでドットコム(すごいネーミング)というサイトに「教えて歯科用語」というのがあった。

県のマニュアルに「シーラントという用語を知らないものが多い」という一文があり (私も知らんので)調べてみた。 シーラント(フィッシャーシーラント:予防充填)

歯の溝をう蝕になる前に予防処置としてプラスチックなどの材料で 埋めてしまうことを「フィッシャー(溝)シーラント(埋める)」といいます。 こうすることで奥の溝に食べかすが残ることが無くなり、ブラッシングも しやすくよごれの取り残しが少なくなるので、う蝕になる率が低下します。 処置する時期として歯が萌えたての時期が効果的です (同マニュアルより)

歯科保健指導は、例えばおやつのとり方などを、歯科衛生士、栄養士、保健師で ダブって説明している(しかもバラバラの内容で)こともあり、混乱の源となる可能性がある。 このマニュアルを使って、事前の調整をはかって健診にのぞみましょう。

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2004.12.19

現代のスティグマ(大谷藤郎)

以下の文章のほとんどはこの本からの引用です。県立看護大学図書館に所蔵されてました。

スティグマとは、もともとギリシャ語で 「焼きごてでしるしをつける」など肉体上の「しるし」を意味し、 これをつけることによって

奴隷、犯罪人、謀叛人などに汚れたもの、卑しむべきものという烙印を貼って 世間に知らしめたもので、共同体のスケープゴートの対象でもあった。

例えばわが国において、精神病やかつてのらい病(ハンセン病)は残念なことだが 本当に不名誉なレッテルを貼られスティグマ化されてきた典型といえる。 スティグマ化されると、一般論として

  1. 第一には身分の低下、例えば失業や貧乏になる
  2. 第二には社会的アイデンティティの破壊-地位、権利、及び社会的存在の否定が起こる
  3. 第三には人間性の否定がおきる

ハンセン病に対するスティグマは法律によりさまざまな制限が制度化され 国家の名により、日常的に地域社会からの排除が進行し、それがまた民衆感情にはね返って (中略)行き過ぎた偏見があたかも社会の正しい常識であるかの如く一層根強く強固なものとなった。 その法律とは

  • 明治40年3月法律第11号 らい予防に関する件
  • 大正15年9月改正 患者心得
  • 昭和6年1月 国立らい療養所患者懲戒検束規定
  • 昭和28年 らい予防法改正
その間にこれらの法律の下に日本の患者さんが受けてきた受難は
強制収容、親子夫婦生き別れ、永久隔離、自由の束縛、裁判のない懲戒検束、獄死、 断種、絶望的な抵抗
などとなってあらわれ、筆舌に尽くし難いものがあった。

偏見は一般の人々の間に初めからあるのではなく、専門家や役人などの 関係者によってつくられ、知らない間に一般化してしまう。 そして我々は油断していると、いつの間にか知らない間に、弱い人、病気の人に 対して加害者になってしまうという、人間の本質的な悲しさのようなものがあり、 それを自戒すべきではないか。

元気で世間で陽のあたる所を歩いている多くの人々はそのような悲しみの少数者 (エイズ、がん、白血病、難病などで苦しんでいる人)がいることを知らず、たとえ知っても 自分がかかわりあいになることを恐れて知らぬふりをし、ひどいのになると自分よりいちだん 下の人間であると侮蔑の念を持って遠くから冷たく見ている。

ある特別な病気や障害を病む人(ハンセン病、精神障害、エイズなど)にたいして、いつの間にか その人にとって全く言われのないステレオタイプ(固定観念)、スティグマ、偏見が発生し またそれに伴って拒絶、差別が起こった。その理由は(中略)

自分に伝染させられるかもしれない恐怖
に発している。

スティグマを克服することはできるのだろうか(3つの努力が必要)。

  1. 科学的知識の普及教育
  2. 人間は弱さに打ち克てるか-人権思想の確立
  3. 社会構造の影響
(特に人権思想については、マザーテレサや親鸞上人の例えを出しながらも)
他者へのいたわり、優しさは、すべての人間の本来的に持っているはずのものである。 マルクスにみられるように宗教家の独占物ではない。
としている。

ハンセン病の歴史的経緯について詳しく掲載している記事を発見(熊本日日新聞

名護市で開催される人権フォーラム2004は明日午後6時半。

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2004.12.17

やってるやってる(速報)

おとなりの保健所ではじめた禁煙分煙認定制度が報道された。
本日の沖縄タイムス夕刊記事

昔のAサインを髣髴させる。
でも「お墨付き」というよりは記事にあるように啓発が狙いなんだろうと思われる。
残りのコメントはあとで書く(つもり)

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2004.12.16

エイズ予防法

エイズキャンペーン2004「人権フォーラム@名護」に向けての覚え書き。

エイズ予防法(後天性免疫不全症候群の予防に関する法律) 1988年に制定され、1999年の感染症予防法施行まで生きていた法律。 その中の記載を見ると

(感染者の遵守事項) 第6条 感染者は、人にエイズの病原体を感染させるおそれが著しい行為をしてはならない。 2 感染者は、前項に定めるもののほか、前条の医師の指示を遵守するように努めなければな  らない。
別の項では「患者の人権が損なわれることのないように」と書いてあるが この条文を読むと明らかに患者の行動を制限し、「エイズ=怖い病気」という イメージを持っていたことがわかる。

この法律は、エイズ予防法は、隔離思想など、らい予防法の悪い面をそっくり引き継いでいる。らいと同じ過ちを2度と繰り返してはいけない(平沢保治:らいに生きてより)と指摘されているように 法律により差別・偏見を助長してきたものである。

でもね、昨日このことで担当者と話し合ったら、

自分たちがその時代に保健行政で働いていたら、「法に従った」んだろうね
ということに気づき、ぞっとした。

法律によって「作られた差別」という点ではハンセン病もエイズも同じ歴史を 繰り返した。この過ちは、国の中枢にいる役人が患者の苦しみに耳を傾ける ことによって乗り越えられた。それが「現代のスティグマ」には書かれてある。 (名護市中央図書館には置いてなかったけど...)

国の役人だけではない。患者と向き合って話を聞くチャンスは、我々 地方保健行政に従事しているものにもいくらでもある。 国の方を向いて「粛々と」法に従って仕事をすることも大事だが、 住民の方を向いて、その声を施策に反映させる姿勢はもっともっと大切(特に専門職は)。

エイズ予防法の経緯は、 役人の「無関心」が、差別を助長した歴史 として教訓にすべきだ。

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2004.12.15

トラックの装飾板

soushoku
毎朝、宜野湾から名護まで通勤するときに58号線ですれ違うトラックの群れ(ときどき排気ガス攻撃を受けたりするが)。
その運転席にピカピカ輝く装飾版を見たことがあるだろうか。
ちょうどフロントガラスの下1/4~1/3にかけて光る帯。
わき見運転にならない程度に観察しても3台に1台程度で装備している。
(写真は国土交通省HPより拝借)


視界を悪くする装飾をトラックに付けないで…警察が自粛要請
ちょうど1年前、この装飾版のために視界を遮られ、信号待ちから発進したトラックが
横断歩道を渡っている親子を死傷させるという交通事故が起きた(神奈川県で)。
その後議論が広がり、ついにこの装飾版を禁止するというニュースが報じられた。
詳細は国土交通省HPにも。

デコトラ(アートトラック)と称される一連の装飾なので
てっきり「格好良さ」を理由にしているかと思いきや第1位は「車内を隠すため」。

1日の走行距離は500キロ以上。配送の合間に運転席の後ろにある幅70センチのベッドで仮眠する。狭い車内は衣類を詰めたバッグ2個、小型テレビ、洗面用具などであふれかえっている。外から見ても汚いのが気になり、4年前に1万2000円で装飾板を購入した。

というドライバーの言い分もあるらしい。しかし、安全には返られない。
毎日インタラクティブには死亡した男児の母親の手記が掲載。

「交通事故も公衆衛生上の大きな問題」と国立公衆衛生院時代の指導教官は
力説していた。飲酒運転による事故をはじめ、まだまだ課題が多いところです。

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2004.12.13

お知らせ(12/20人権フォーラムin名護)

ココログというスタイルのホームページをはじめたのが約1年前。 当初は「自分のための資料検索整理棚」というつもりで書き始めたものの 途中で「日記帳」になったり、課員・友人・学生への「連絡帳」にもなった。 「臨任保健師募集」とかも書いた覚えがある...

機能があれこれ広がったからこそ、断筆しないで来れたのかなと。 50000件近いアクセスにも深謝。というわけで、今回はPR記事をアップ。


エイズキャンペーン2004「人権フォーラム」

~エイズのこと、ハンセン病のこと、今の自分にできること~
と副題がついているように エイズだけではなくハンセン病のことも含めて、人権を考えるという取り組み。 主催は「HIV人権ネットワーク沖縄」 昨年は那覇市のみの開催だったが、今年はハンセン病回復者の金城幸子さん たっての希望で、名護市で開催することになったとか。 沖縄愛楽園のある地元の人たちと、これまで患者さんたちが受けてきた 人権侵害の歴史について考えたいとのことらしい。

他にもNGO沖縄アジアチャイルドサポートの池間哲郎さんや、 HIV感染者の方もパネラーとして参加。 昨年も大好評だった演劇(中高生、大学生ら50名)もあります。
そのフォーラムに保健所医師の立場で参加します。

人権について考える良い機会になることと思います。 無知というよりも、無関心でいることが、差別偏見を助長してきたと考えます。 是非お誘い合わせの上、お越しください。

期日は12月20日午後6時半から(開場は6時)。 場所は名護市民会館大ホール 入場料は前売りで大人1000円、高校生以下500円(当日+200円)

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2004.12.10

ヘルシーメニュー&エイズポスター表彰式

北部福祉保健所では中高校生を対象にヘルシーメニュー& エイズ予防啓発ポスターコンクールを開催しました。 本日はその表彰式を盛大に行いました。

応募作品を実際に作って持ってきてもらい陳列。 さらに実際に以下の試食品を名護市ワカメ(食生活改善推進員)会の協力で作成。

  • グリーン卵(下写真=ゴーヤー+納豆入り卵焼き)
  • パパイヤリゾット
  • ヘルシーハルマキ

会場に集まった高校生たちは賞状と記念品を片手に 自分たちの作品を他と比べたり試食したりしていました。 黒1点の男子、本部高校生(「ヘルシー弁当」で表彰)は 毎週水曜日の弁当持参デーに自分で作って詰めているという。

本部高校の弁当持参デーについては、定着までが苦難の道のり。 学校周囲の弁当屋からブーイングがあったりと逆風を乗り越え実施。 こういう場で紹介して応援してあげたい。

料理は

  • 目で食べる(盛り合わせ、ネーミングも)
  • 頭で食べる(バランス、脂分カットなどを考える)
  • 歯で食べる(噛みごたえ)
と言われる?が、作品はみんなそのファクターを満たす力作だった。 ごちそうさまでした。今後も食や健康に関心を持って頑張ってくれ。 エイズのポスターは感染予防と偏見差別のない社会がテーマ。 こうやって訴える力がある絵を描ける若者の才能に関心しました。


ココログ画像の挿入の新パターンが登場。それを使ったのが最後のエイズポスター。 でもちょっと使いづらい。標準設定のチェックを外さないと一番上のようになる。 直接ファイルにリンクするのがいいかもヘルシー弁当のように) 12/17追記→写真取り下げ。画像挿入についてはバージョンアップしてました。

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2004.12.08

クリスマスエッチ?

帰り道に寄ったコンビニで雑誌を物色していたら(^ ^;)見かけたのがこれ。

女の子のためのLOVE&SEX講座 絶対、役に立つ! クリスマスエッチを盛り上げろ!
こういうティーン向け(ガングロ系?)雑誌が手に届くところにあるのが現実。 あおられる子どもたち。

そういうなかで、昨日は「小学生とエイズ」授業。76分2本勝負。 できるだけ詳しく感染経路を教えてきた。もちろんセックスについても。 だって小学生向けのエイズ資料を見ていたら、 seikou.jpg これで「性交」を説明するのはいくらなんでも無理がある...お布団内感染? クリスマスエッチの内容とは天と地ほどかけ離れている。

講演を受け手の子どもたちは割とクールに聞いてくれた。 「セックスをしたら必ず感染するんですか?」という質問をした5年生もいた。 正確な情報を伝え続けないとやなギャル系雑誌に負けてしまうと思います。 後は学校や家庭でよく話し合って下さい。

だから「価値観」をいうのではなく「事実」をたくさん伝えたつもりです。 でもやはり最後は

「他人事ではない」 「自分を大切にする」 「自分を好きになる」
という精神論っぽいまとめになってしまいましたが。

とにかく疲れた授業でした。

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2004.12.05

避難所生活(中越地震)

山古志村避難住民に廃用症候群の疑い(毎日インタラクティブ1203) 山古志村と言えば、ちょうど沖縄県からの派遣団(我が課の保健師も派遣されている)が 活動している場所。 新潟県理学療法士会による健康相談で明らかになったそうだ。 震災直後には見られなかった兆候が、先月末の相談時には出現しているという。

「震災後心配されたエコノミークラス症候群よりも問題になる可能性がある」 として警戒を呼び掛けている。
廃用症候群というのは、介護予防の分野でもよく議論されている概念だが
 「生活不活発病」とも呼ばれ、体を動かさないため筋肉の衰えだけでなく内臓など全身の機能が低下する病気。高齢者に発症することが多く、症状が進むとさらに運動量の減少を招いて症状が進む。歩行不能や寝たきり状態になることもある。予防には、歩くなど体を動かすことが必要。厚労相の諮問機関・高齢者リハビリテーション研究会で今年1月に取り上げられ、一般にも知られるようになった。
沖縄でいう「ヤーグマイ」がもたらす症候群。「廃用」というネーミングは不人気ね。 この廃用症候群がベースにあって、身体面精神面で治療や介護が必要な「疾患」になると 老年症候群というという説も。

エコノミー症候群にしても、この廃用症候群にしても 従来の災害時健康危機管理では思い浮かばなかった姿だろう。 以前この欄で「じょーとーマニュアル」と賞賛した札幌市災害弱者対応マニュアルと合わせて 地域レベルで今後対策を整理する際には参考にしたい。

さて、昨日の新聞では「ボランティアに風邪多発 川口町 人手不足で疲労(共同通信)」 という記事もあった。寒さが厳しくなるにつれ、活動する環境も苛酷になる。 息の長い支援が必要だし、その調整に骨を折っているスタッフをねぎらいたい。

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2004.12.04

高校生とエイズ

世界エイズデーがある12月1日前後は、健康教育や関連イベントが目白押しだ。 沖縄県ではメインイベントとして北谷美浜カーニバル前特設ステージで、あのD-51を ゲストにエイズについて考えるイベントを持つ。台風4号が心配だが人は集まるはず。 ちなみに北部地区でも名桜大学祭会場内でハンサムを迎えてイベント開催します。 こちらは集客が心配なので、よろしくお願いします。12月4日5日やんばるに遊びに来たら寄ってね。211号室。

県庁のホームページには今年9月30日現在の沖縄の患者・感染者数を掲載。 今年はすでに11名と昨年の年間報告(10名)を上回り過去最高のペースで増加中。 男女比は5:1。年代では30代男性。感染経路は異性間のセックスが多い。 唯一これまでと違う点はHIV感染者がAIDSを発症する前に検査により感染に気づくと いう点。全国に比べてもAIDS患者の比率が高かったので、その点はやや改善した。 が、人口あたりの患者・感染者の数は、九州、四国、中国地方で最多というのも事実。

今週は、高校生にエイズの情報を伝える機会が2度あった。 ・HIV感染と、その後起こるAIDS発病の違い(でも発病前から他人には感染させ得る) ・患者層で20代が増えているので、(潜伏期を10年とすると)感染したのは10代の頃。 ・不特定多数の人とセックスをする人がかかる病気ではなく特定のパートナーからも感染。 ・差別、偏見を受けてきた歴史からの教訓 などなどを伝えたが、ポイントはこれ。(北部地区エイズ対策協議会の3本柱でもある)

  • 自分にも十分関係するという感覚(他人事意識からの脱却)
  • 危険なセックスを避ける(コンドームを使おう)
  • 心当たりがあったら抗体検査を受ける(絶対大丈夫って言える?)

あえて感覚という言葉を使ったのは

知識があっても感染を防げないから
他人事意識からの脱却については次のようなスライドで説明 taningo.PNG

他人事意識が、差別や偏見をつながるとも考えられる。 高校生に話してみて、とにかく情報が不足しているという印象。要継続的情報発信。 普通につき合って普通に(コンドームなしの)セックスをしても感染する可能性がある時代です、 あなたがたが生きている時代は。

来週は「小学生とエイズ」 -_-;

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2004.12.02

がんじゅータイム

たびたびここに登場してきた国保テレビ「がんじゅータイム」
最後のビデオ撮りが無事終了しました。
各世代へのメッセージ(本日収録分)の覚え書き。
(その他の原稿は後日アップ予定)→12/4 たばこ編2本追加


30代へのメッセージ
「家族で食べよう 夕ごはん」

何かと忙しく過ごす30代は生活リズムも乱れがち。
男性は残業や会合が増えて帰りが遅くなり
女性は家庭でも職場でもストレスがたまりやすい時期です。
なるべく夕ごはんは家族一緒に食べるようにして
規則正しい生活を送りましょう。

40代女性へのメッセージ
「減らない女性の肥満」

女性は40歳を過ぎる時期から、肥満の人の割合が増えていきます。
今までと同じような生活習慣を続けていくと
体重がどんどん増えていく恐れがあります。
忙しい中でも運動する習慣を身につけ、
生活習慣病を予防しましょう。


50代へのメッセージ
「オッカーパワーで家族も健康に」

50代以降の女性は、健康への関心と意欲が高まり
健康づくり活動にも積極的に参加します。
自分の健康に気をつけるのと同じくらい、家族の健康にも関心を持ち
健康リーダーとして家族ぐるみで
健康的な行動を実践していきましょう。

たばこ編その1
「禁煙のコツ」

たばこを吸うと肺がんや心臓病など
いろいろな病気にかかりやすくなります。
からだに悪いとわかっていても簡単にやめられないのは
たばこに含まれるニコチンに依存性があるからです。
たばこをやめたい!と思っている人は
医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしましょう

たばこ編その2
「お父さんはこっち来て。お父さんのたばこの煙はあっち行け」
 

他人のすったたばこの煙を吸わされることを受動喫煙と言います。

健康増進法という法律により人の多く集まる場所では

受動喫煙の害を防ぐことが定められています。

分煙、禁煙を推進し、煙の害のない環境を作り出しましょう。

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