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2004.12.16

エイズ予防法

エイズキャンペーン2004「人権フォーラム@名護」に向けての覚え書き。

エイズ予防法(後天性免疫不全症候群の予防に関する法律) 1988年に制定され、1999年の感染症予防法施行まで生きていた法律。 その中の記載を見ると

(感染者の遵守事項) 第6条 感染者は、人にエイズの病原体を感染させるおそれが著しい行為をしてはならない。 2 感染者は、前項に定めるもののほか、前条の医師の指示を遵守するように努めなければな  らない。
別の項では「患者の人権が損なわれることのないように」と書いてあるが この条文を読むと明らかに患者の行動を制限し、「エイズ=怖い病気」という イメージを持っていたことがわかる。

この法律は、エイズ予防法は、隔離思想など、らい予防法の悪い面をそっくり引き継いでいる。らいと同じ過ちを2度と繰り返してはいけない(平沢保治:らいに生きてより)と指摘されているように 法律により差別・偏見を助長してきたものである。

でもね、昨日このことで担当者と話し合ったら、

自分たちがその時代に保健行政で働いていたら、「法に従った」んだろうね
ということに気づき、ぞっとした。

法律によって「作られた差別」という点ではハンセン病もエイズも同じ歴史を 繰り返した。この過ちは、国の中枢にいる役人が患者の苦しみに耳を傾ける ことによって乗り越えられた。それが「現代のスティグマ」には書かれてある。 (名護市中央図書館には置いてなかったけど...)

国の役人だけではない。患者と向き合って話を聞くチャンスは、我々 地方保健行政に従事しているものにもいくらでもある。 国の方を向いて「粛々と」法に従って仕事をすることも大事だが、 住民の方を向いて、その声を施策に反映させる姿勢はもっともっと大切(特に専門職は)。

エイズ予防法の経緯は、 役人の「無関心」が、差別を助長した歴史 として教訓にすべきだ。

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