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2005.05.31

タバコ対策フォーラム2005

平成17年度世界禁煙デー「タバコ対策フォーラム」の座長をしてきました。



テーマは「タバコ規制における医療・公衆衛生専門家の役割」

基調講演はライフスキル教育の第1人者西岡伸紀先生(JKYB研究会

  • ライフスキル教育の実践例を紹介
  • 先行因子として獲得すべき知識の中には、
    社会的対策が効果があるということを知ることも含まれる
    と教えてくれた
  • ロールプレイでは子どもに「誘い役」を熱心にさせない方がいいともおっしゃった

フォーラムの報告者は4人。県内の医療・公衆衛生専門家として選出された。

沖縄県薬剤師会の我喜屋美香先生

  • 小学校での喫煙防止教育を積極的に展開している
  • 学校における敷地内禁煙についての県の現状も紹介
  • 今後は禁煙指導者養成と薬局での禁煙支援に取り組む
  • 「喫煙者にとっては病院より薬局の方が敷居が低い」に納得

沖縄県看護協会の牧内忍先生

  • きっかけは2001年日本看護協会のたばこに関する実態調査
    女性看護職の喫煙率は各年齢層において一般女性の喫煙率より高い
  • 健康おきなわ看護2010を策定して取り組みを開始(ウォーキング大会等)
  • 今後は施設の禁煙・分煙を推進するため、表示を徹底するよう働きかける

沖縄県歯科医師会の金城賢治先生

  • 県歯科医師会館の全面禁煙、禁煙推進ポスター作成に取り組み
  • 本日(平成17年5月31日)禁煙宣言をする!
  • 正式調査ではないが会員(男性)の喫煙率は25%程度である
  • 今後は歯科診療所における禁煙指導(介入)を積極的に行いたい

最後は沖縄県医師会の大山朝賢先生

  • 医療従事者に対しての禁煙パッチ支援を具体化したい
  • 医療従事者別調査では、診療放射線技師、理学療法士等が高喫煙グループ
  • 県医師会として禁煙宣言を行った
  • 今後は学校敷地内禁煙、国際通り路上喫煙、タクシー業界への禁煙等を検討

まとめ

たばこ対策は2本柱。すなわち

  • 個人が資質を高めるための健康教育、指導などのアプローチ
  • 社会環境の整備
この2つが同時並行で進められなければならない e1

健康おきなわ2010のパンフレットに掲載されている図でいえば

個人技術の向上に向けた矢印(すなわちエンパワメント)と 健康を支援する環境づくりの勾配を緩やかにする矢印

今日の話はその両方に関わる話であった。

キーワードはインパクト

子どもたちへの教育も知識一辺倒ではなく、ライフスキルのような体験的・実感的なインパクトある教育が用いられる(組み合わされる)べきだろうし、公衆衛生専門家が自ら率先して行う社会環境の整備は、住民や患者にとってインパクトの強いものとなる。そのことを専門家は自覚して模範とされる存在として活動することが大切です。

ダービー見て思いついたキーワードとは言えなかった...

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2005.05.30

日本脳炎予防接種中止勧告

まだ読売新聞でしか報じられていないけれど
日本脳炎 予防接種中止のニュース。

厚生労働省は、幼児から高校生まで年間400万人余りが公費負担で受けている日本脳炎の予防接種について、都道府県に対し、市町村による推奨を中止するよう求める緊急勧告を30日に発令することを決めた。  山梨県甲斐市の女子中学生が接種後に重い神経症状に陥ったことを受けた措置で、国が予防接種を中止するのは極めて異例だ。ただし、中止による混乱を避けるため、希望者には引き続き、公費負担による接種を認める。

昨年のちょうど今頃、このサイトで「日脳」というタイトルで書いているが
今回の中止の原因もやはりこの副作用(ADEM:急性散在性脳脊髄(せきずい)炎)で
健康被害認定を受けたため。

これまでも同様の健康被害を認めながら

厚労省は「接種による日本脳炎の予防効果の方がはるかに上回る」として、接種を推奨してきた。
だから、今回は国としての方針を大転換するものです。

結核予防法改正の進め方といい、今回も市町村での混乱が十分予想される。
いみじくも担当記者も述べているように

一方、今回の中止で、現場の医師や学校関係者、生徒の父母が混乱することも十分予想される。日本脳炎の接種は乳児や児童・生徒の予防接種スケジュールの中に定着しているからだ。今回、なぜ方針転換をしたのか、厚労省は現場への説明を丁寧にしてほしい。

厚労省結核感染症課の説明を待とう。

関連ページ

追記(5月31日)
昨日発表された厚生労働省の「説明」
地方自治法第245条の4第1項に規定する勧告にあたるとする強い調子で
健康局結核感染症課長名で勧告してきた。
日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えについて
Q&Aつき

安全性に疑問があるワクチンと判断したなら、全面中止となってもよさそうだが

流行地へ渡航する場合、蚊に刺されやすい環境にある場合等、 日本脳炎に感染するおそれが高く、本人又はその保護者が希望する場合は、 効果及び副反応を説明し、明示の同意を得た上で、 現行の日本脳炎ワクチンの接種を行うことは認められる。
という一文があるために、現場は混乱している。 産経関西版でも
府によると、通知は定期予防接種の見直しとあわせて、感染しやすい地域や、保護者が特に希望する場合は市町村の判断に委ねるとしているため、実施主体の市町村は判断に迷っているという。当面、府は定期予防接種を見直すように指導するとともに、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊の分布調査期間の延長などの方策をとる方針。

しばらくは対応に追われる日々が続きそうですね(閉口)。

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2005.05.29

医療情報改革(DPC)

沖縄県公務員医師会という親睦団体の講演会でDPCの話を聞いた。
Diagnosis Procedure Combinationの略でわが国独自の

診断学分類
である。

DPCによる包括支払い方式が始まるということで医療費削減のための
ツールかと思いきや、講師の松田教授はそれを否定した。

ではDPCとは何か。週刊医学界新聞に連載された記事によると

医療の質に関しては,相対的な評価がその中心となります。 そして,相対的な評価をするためには比較のための共通のベースが必要であり, それが診断群分類であるというのが筆者の考えです。
わが国においてもDPCという標準的な単位が導入されたことで, 平均在院日数や手術前日数,あるいは死亡退院率などの臨床の質に関する指標や, 医療経営の状況に関する施設間の比較が,より高い精度を持って可能になります。 そして,このような施設間比較,すなわちベンチマーキングを通して, 医療における臨床および経営の両面における質の改善を図っていこうというのが, DPC導入の最も重要な目的なのです。

病気で手術をした時に、A病院では手術まで2日なのにB病院では1週間もかかる。
在院日数も違っているとか死亡率も差があるねぇとかいう情報が入手可能に!
患者はこういう情報を元に病院を選択する。
病院側にはその情報について説明する責任が生じてくる。

すでにレセプトコンピュータへの導入も始まっており、近い将来民間医療機関に
広がることも期待できそうだ。DPCが導入されない病院は公開できる情報がない
ということになり、患者に診療情報を提供しない病院とみなされるだろう。

病院間の診療情報を比較することで医療圏域や県立病院の担うべき機能も
明らかにされるであろう。というわけでまずは公立病院から導入して欲しいものだ。

住民が

胃がんだったらこっちの病院の方が死亡率低いみたいよ
などと
言いながら病院を選ぶという時代が間もなく来る!(のか)
これは医療情報改革というよりも革命かもしれない。

参考図書があります「基礎から読み解くDPC」(医学書院)

アクセス70000突破!記念に乾杯(朝なのに...)

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2005.05.28

学校敷地内禁煙化マニュアル

毎年この時期には、喫煙防止教育の依頼が増える。
先日も県立高校で1000名くらいの生徒を前に
「たばこスライド2004」で講話をしてきた。
今年からは担い手が増えたので同じ時間帯に
市内の小学校でも喫煙防止教育が実施された。

話が終わって校長室に通され、しばし歓談。
その時に学校敷地内禁煙化の話題もよく出る。

というわけで、校長先生のための学校敷地内禁煙化マニュアル。
(以下を切り取って校長に見せてください)


  1. 校長の決断ステージ
    • 今や学校敷地内禁煙化は時代の流れ。全国各地でどんどん「タバコのない学校」プロジェクトが進んでいます。
    • 「県の方針がないから」とか「うちだけ先にやるわけには...」と言わず積極的に先取り組みましょう。その姿勢は必ず評価されます。
    • 児童生徒がたばこに染まらないためには、周りの影響力のある大人が吸わない(吸ってる姿を見せない)ことが大原則です。
  2. 下調べステージ
    • 学校で働く職員や、学校に入ってくる地域の方々にどれくらいの喫煙者がいるか調べてみましょう。
    • そして地域に禁煙を支援するための治療を行なっている医療機関がどのくらいあるかも調べてみましょう。これは保健所に聞けば教えてくれるはずです。
    • もし校長自身が喫煙者の場合は、早急に禁煙外来を受診してください。「治療に金がかかる」って?あなたがこのままタバコを吸い続けたら5年で50万、10年で100万つぎ込むことになることを知っていますか
  3. 方針決定ステージ
    • 職員会議や学校保健委員会の場で学校敷地内禁煙を決定しましょう。このことを教育委員会にも伝えることを忘れないで。
    • 同時に禁煙する職員や関係者に対して禁煙を支援する体制があることも伝えて下さい。
    • できれば、学校医や学校薬剤師に、職員や生徒の禁煙支援をしてもらいましょう。
  4. PTAへの説明ステージ
    • 学校敷地内禁煙を進めるためには、職員以外の喫煙者の協力が不可欠です。
    • これが一番のネックになると思う先生方もいるようですが、そんなことはありません。
    • 学校側が「子どもたちのために必要」と判断したものに反対を唱える人はいません。
    • 学校にいる間だけ、たばこを我慢してくれという協力のお願いをしましょう。
  5. コーチ陣への依頼ステージ
    • クラブ活動の指導者として、学校に協力してくれる方々へもお願います。
    • 彼らは想像以上に子どもたちへ影響を及ぼしています。
    • たばこの害と子どもたちの健全育成という観点から、敷地内禁煙へ協力をお願いしましょう。
    • 理解ある指導者たちなら、たばこの害を子どもたちに伝える役割も担えるはずです。
  6. 表示ステージ
    • ここまで進んで初めて学校の敷地内禁煙が完成します。
    • 校門や建物入口のわかりやすい位置に学校敷地内が禁煙であることを表示しましょう
    • これがあれば喫煙者も「学校の中では吸わない」と協力してくれます。
    • 表示するポスターやロゴが子どもたちの手作りの作品であれば、更に効果絶大ですね。

これができると運動会やスポーツ大会も煙のない環境で楽しめるようになるね。

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2005.05.26

やんばる母と子の命2

地域の中核病院の産婦人科外来が閉鎖して、たった2人の開業医で
周産期医療を支える事態になってから、1ヶ月半が過ぎようとしている。

「やんばる母と子の命」で発足した勉強会の2回目が
昨夜行われた(@北部福祉保健所)。参加者は約20名

体系図の説明(ML事務局)
前回の会議やMLでの議論から大きく分けて3本の柱(目標)があることを確認

  1. 周産期医療の質を低下させない(北部病院産婦人科外来の再開)
  2. ハイリスク妊婦が安心して分娩できる(搬送体制の確保)
  3. ハイリスク妊娠そのものを減らす(母子保健活動の充実)

続いて現状報告

4月以降の救急搬送体制の詳細について情報提供(県立病院小児科)

  • 院内で産婦人科患者の救急搬送マニュアルを策定した
  • 産婦人科的主訴の診察希望者へは、中部病院や開業医での受診を勧める
  • 救急車搬送は救急隊がまず中部病院へ連絡を取り指示を仰ぐ。
  • 産婦人科疾患への対応は中部の産婦人科に電話でコンサルトして方針を決定
  • 中部への搬送が間に合わない症例については北部に搬送(ショック、緊急分娩等)
  • 緊急の救命のためには北部病院で手術を行うこともあり得る
  • 特に胎盤早期剥離の症例のときには一刻を争うので中部の医師の到着を待てないだろう
    • (緊急事態のための)特別な対応マニュアルが必要になるのでは
  • 4月以降(4/1-5/19)の産婦人科症例の紹介
    • 意外に婦人科系疾患(下腹部痛→黄体出血など)が多い
    • 県立中部病院からの情報では救急車搬送は13例(産科7婦人科6)
    • 分娩数は21(うち帝王切開14)
    • 子癇の症例を経験した!

子癇の症例について(開業産婦人科医)

  • ハイリスク妊婦でもなく妊娠経過も順調で38週で破水
  • 子宮口も開き児頭も降りてきて、分娩が近いという時に、急に血圧上昇→痙攣
  • 母は呼吸抑制、児の脈拍も落ちてきて北部に救急搬送
  • 手術室の準備をして緊急手術。執刀は開業医が行った
  • 手術が終わった頃に中部病院からの応援医師が到着したので引継ぎ
  • 日勤帯だったので、窓口(小児科医師)から他医師への連絡がスムースだった
  • 連絡はマニュアル通り進んだが、応援医師の到着を待てる状態ではなかった
  • 今後もこのような「綱渡り的」症例は必ず出るであろう(胎盤早期剥離など)。必ず。

市町村における母子保健事業の紹介(保健所保健師)

  • 平成15年には北部9市町村で計1030名の命が誕生!
  • 外国人の母親(中国やフィリピンなど)が増えてきた
  • 母子健康手帳交付時に全例が保健指導を受けているわけではない
  • 優先的に訪問したり指導する基準は決まっていない(全例はできない)
  • 母親学級(パパママ教室)を行っているのは4市町村(9つのうち)
  • 離島(伊平屋村や伊是名村)は中南部で出産を迎えるケースが多い
  • 産院での生活指導が厳しくなってきたとの声(ハイリスク妊婦にならないように)

    ディスカッション

    • 中部病院も北部からの患者が多く病棟運営の負担に?
      →次回は中部病院の現状についてスピーカーを招こう
    • 1つめの柱(医師確保)の現状についての情報も細かく伝わってこないね
    • 本当はやんばるでお産したかったのに中部に運ばれた母親の声も
      →当事者を招く
    • 飛び込み出産(中部病院で)となった症例に北部の妊婦がいるみたい
      →情報をまとめる
    • これらの情報をまとめて発信するためのツールを(例;ホームページ作成とか)
    • 市民に対する周知は必要
      →キャンペーンのように集中的に周知(そのためのチラシ作成とか)

    次回の開催日程は未定。でも開始時間は午後6時半から。
    会の名称も引き続き募集します。(終了8時)

    こういう緊急症例の話を聞くと、

    母と子の命を守るためには、やはり1日も早く北部病院に産科医師の赴任が必要!
    と思った。この状態に慣れてしまうことが一番いけないよね。
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    2005.05.24

    公看魂(プロジェクトX)

    今夜放映されたNHKプロジェクトX

    「命の離島へ・母たちの果てなき戦い」~沖縄・公衆衛生看護婦~

    西表島や与那国島と行った離島での保健予防活動の礎にあるのは
    まさに公看魂(こうかんだましい)。金城妙子先生は「誠実」という
    言葉を送ったそうだが、まさに公看魂の原点がそこにある。
    金や物はなかったが、目の前の問題を知恵と工夫で乗り越えたのだろう。

    医介輔に女性がいたという話も初耳だった。

    これらの時代があって今があるということを、もう少し時間をかけて
    話し合っていきたい

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    2005.05.23

    仕事と子育ての両立が可能な職場をめざして

    テーマ「仕事と子育ての両立が可能な職場をめざして」
    職場(県)としての特定事業主行動計画(推奨プログラム)を策定することになった。
    基本的には北部福祉保健所でのノウハウを参考に行う
    留意点としては、シフト勤務をしている人たちも含めた計画にすること
    そして職場規模が大きく、組合とのやりとりも生じること
    どれだけ仲間(理解者)を増やしながら進められるかがカギですね(決戦前の心境)

    以下の流れで計画を策定します。


    1. 趣旨説明
      • 次世代育成支援対策推進法が成立した背景や特定事業主行動計画策定の目的を説明
      • また、研究会に課せられている使命や今後の進め方についても確認する
      • メンバーに期待していることは「前向きな」意見と活発なディスカッション
    2. 参加者分析
      • 仕事と子育ての両立を考えたときに関係する人・機関をリストアップ
      • 短時間になるべくたくさん出した後、一定の基準で分類
      • 原因や対策を考えるときの参考に模造紙上に保存しておく
    3. 課題の抽出
      • 仕事と子育ての両立を阻む要因を抽出する
      • 前もって他の対象から意見聴取できていればそれを参考にする
      • 働く女性だけではなく勤労男性を支える主婦の視点も必要?
    4. 問題の分析
      • 阻む要因の中でも特に問題となっているなることは何か
      • 原因と結果の関係について熟考しながら中心問題を抽出
      • 中心問題の原因(下)と結果(上)に各要因を配置してみる
      • 中心問題の原因となる直接原因を整理する
    5. 目的の分析
      • 中心問題を肯定的な表現に置き換えて中心目的と呼ぶ
      • 直接原因となった項目をその手段に置き換えて、漏れがないか確認
      • 問題分析とは別の紙で作業して見比べる方がいいかもしれない
    6. アンケート調査項目の選定
      • 前半のヤマ
      • 作業仮説を確認しながら、項目を選んでいく
      • 基本的には目的に関する系図に沿って選定する
      • 質問項目が今後の評価指標(モニタリング指標)になることを認識する
      • 質問の方法についても検討(既出資料を参考にする→集めておく)
      • アンケート調査実施計画を策定して上部機関(策定委員会)に諮る
    7. アンケート調査の実施
      • 全職員の約5%を対象に実施。
      • 対象の抽出作業はなるべく層化無作為で(作業は事務局に一任)
      • 当然高い回収率をめざす
    8. 調査の集計、分析
      • 事務局はエクセル形式で入力する
      • 一部は作業仮説に沿ったクロス集計を行う(SPSSを使って)
      • 質問項目に関連する客観的指標も集める準備を進めること
    9. 調査結果の検討
      • 単純集計結果から目標と現状のギャップを確認する
      • 特に目標を満たされない要因について検討し、クロス集計を行って分析
      • 優先的に取り組む領域を検討する
    10. 対策の検討
      • 目的系図や関係者リストを参考に目標に近づけるための対策を検討する
      • 実現可能性や重要度(効果)から、対策の優先度を決定する
      • 対策を考える場合は「誰が」すべきかを明確に記載する
    11. 目標の設定、進行管理
      • できるだけ目標は数値化する
      • 指標の入手手段も検討する
      • 進行管理計画を立てる
    12. 計画素案の報告
      • これまでの作業プロセスと計画素案を上部機関に報告する

    行動計画本編に掲げられている「働き方の見直し」に少しでもつながるように 取り組んでいきましょう。

    あなたは何のために仕事してるんですか?

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    2005.05.21

    子どもの生活習慣病(講義メモ)

    総会シーズンを迎え、毎週のようにあちこちの総会に出るたびに 次からはもうちょっと所属する会を絞ろうと毎年のように考える。
    でもまたあっという間に次の総会シーズンがやってくるのよね。

    さて今日は沖縄県小児保健協会の総会・学会がありました。
    「最初の一本を吸わせない官学協働事業」から2題を発表した。

    学会の特別講演では、国立成育医療センターの堀川先生が
    小児生活習慣病−なぜ治療が難しいのかと題して講演。
    そのメモを取りました。


    講師は堀川玲子先生(国立成育医療センター:内分泌科医師)

    小児の肥満・糖尿病
      自家用車の保有台数に比例していた時期がある
      コカコーラの自動販売機台数に比例
      日本では急増
      
    文部科学省学校保健統計調査報告書
      男子が多い
      
    頻度
      幼児期:推定3−5%
      学童期:1970-1999に2〜3倍増加
       学童期小児のおよそ10%は肥満
       肥満傾向児
      
    小児の肥満
      良性肥満
       乳幼児期に発症
       2歳過ぎると軽度肥満
       動脈硬化には関係しない
      悪性肥満
       幼児期以降になって肥満し始める
       年齢が進むと肥満が増悪
       一般に大柄
       動脈硬化を促進する
      症候性肥満
       病気が原因
      
    肥満の障害
      セルフエスティームの低下につながる
      
    なぜ増加?
      食生活
       食事量そのものの増加?
       野菜以外の副食の増加(脂肪と蛋白質が増加)
      運動
       遊びの質と量の変化
       活動の場の減少
      ストレス
       ストレスの増加
       ストレスの処理、いわゆるcoping skillが不得手
      
    東京の5歳児栄養摂取状況
       総カロリーは1970以降あまり変わらない
       脂質の割り合い、動物性たんぱく質の割り合いの増加
      
    児童・生徒が感じる
       ねむい60%超
       横になって休みたい
       特にないは少数派
      
    小児の糖尿病
      1型の発症率は10万人に1.5-2.0人→不変
      2型  3-5人
       20年間に3から4倍に増加
       80%に肥満を伴う
       思春期に増加する
       合併症の予後は2型が悪い
      
    リスクファクター(2型)
      人種
       日本人は肥満があればすぐ糖尿病になる(糖尿病に弱い)
       倹約遺伝子(=2型を発症しやすい?)
      肥満
      思春期
      2型糖尿病の家族歴
      出生体重が低い場合(それに過栄養が加わる)
      
    思春期とはどんな時期
      子どもから大人へ
      性徴と成熟
       体組成の変化
      食生活独立の開始

    小児の成長ICPモデル
      infancy
       栄養
      childhood
       成長ホルモン
      puberty
       性ホルモン
    ICPmodel for child growth

    身体変化と耐糖能
      成長ホルモン、性ホルモンの増加
       インスリン抵抗性を増大
       インスリン分泌も増える
      体脂肪率が増加
       これが耐糖能と関係
      
    思春期の精神発達
      前(9-12):不登校、ひきこもり、運動量低下、肥満という流れ
      初期(12-15):摂食障害、過食、肥満という問題
      
    治療の実際
      生活環境の見直し
       もっとも困難
       制限ではなく健康的な生活習慣を考える
       できること、無理なことの見極め
      子どもの成長を妨げない治療
       成長過程のどこにあるのか
       ICPモデルを参考に
       ぐんぐん伸びる子は体重減少ではなく体重維持
       必要な制限はちゃんと課す
      継続治療を
      
    摂食異常としての肥満
      病歴・家族歴
       養育環境をこまかく聞く、精神発達の評価(MRなど)
       成長曲線、肥満度曲線
       急激な肥満があれば摂食異常を疑う
      器質的疾患の除外
       身体所見や検査所見
      心理面談
       特に母親と
      
    食事療法
      1000+年齢×100
       個々の成長や運動量、生活に合わせて
      健康人にとって理想的食事
      正常な発育と非肥満が目標
      食品交換表の理解
       紹介程度でしょう
       思い違いの発見「和菓子はいくら食べても太らない」
       果物は太らない
      ストレスのない食生活
       おなかをいっぱいにする
       こんにゃくライス?
       満腹中枢の刺激?
    食事の取り方
      栄養摂取状況を評価する
       たいてい2倍〜1.5倍食べている
       偏食・過食の評価をはじめに行う
      理解に応じた指導
       大皿はやめる
       食事に時間をかける
       噛む回数を増やす
       噛んだときの顎関節から刺激
       生野菜を何度も噛んで食べよう
       おかずを今までの1/3残そうなど具体的に指示する
      給食の取り方
       カロリー高いんです
       小学生中学年700カロリー
       おかわりで1000カロリー
       おかわりしたことを親に言わない
      おとうさん、おばあちゃんにも協力してもらう
       おかあさんだけではだめ
       お父さんの食生活をこどもは見ている
       おばあちゃんがおやつや夕ごはんをあげる
       「制限させたらかわいそう」
       嫁姑問題に発展
      
    運動療法
      インスリンの感受性を改善
      情緒面の安定
      長続きする計画を
      お金をかけることの良い点
       スイミングの後にジュースやお菓子を食べて肥満
      
    1日10分テレビの時間とゲームの時間を減らすと肥満は防げる?
      という論文がある
      
    治療困難例
      過程環境
       食生活がまともにできない
       核になる人(明確な意志を持った人)がいない
       食事を作る人が不在、簡単に外食できる
      
      インスリン分泌低下
      
      
    神経性しょくし不振
      多因子
      環境、社会的、心理的、生物学的脆弱性
      ということで思春期の肥満と同じ
      
      
    早期発見と予防は可能か
    肥満健診
      身体計測
       BMIは用いない
       肥満度を算出
       成長曲線だけからでも推測は可能
      2次検査
       腹囲80cm以上
      いかに医療機関に受診させるか
      1回だけの外来受診で肥満が改善することはまずない
      
    母乳栄養が将来の生活習慣病を減らす説(安次嶺先生)
        生後7日まで人工的に栄養を加えて太らせることが肥満に
      

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    2005.05.20

    たばこと歯科

    5月31日は世界禁煙デー。沖縄県ではたばこ対策フォーラムを開催します。
    今年WHOが設定したテーマとスローガンは

    -- テーマ -- タバコ規制を進める上での医療専門家の役割とは The role of health professionals on tobacco control

    -- スローガン --
    タバコに対して医療専門家は、行動し結果をだそう
    Health Professionals Against Tobacco-- Action and Answers
    (テーマ、スローガン和文はAnti-Smoke Site訳)


    シンポジストには歯科医師も含まれており、昨日の打ち合わせ会議で

    たばこと歯科口腔の関係について、教えてもらいました。



    喫煙の口腔に及ぼす悪影響

    口腔の健康を阻害する

    1. 歯の着色
    2. 歯肉の色素沈着
    3. 口臭
    4. 味覚能力の低下
    5. ニコチン性口内炎
    6. 歯周病
    7. 口腔ガン
    8. 口唇・口蓋裂等の奇形の誘発

    歯科治療の効果を減じる

    1. 抜歯後の治癒不全
    2. 充填物の変色
    3. 補綴物の着色
    4. 歯周病治療の効果の低減



    喫煙防止教育の教材でも、歯に関する写真(歯周病など)は

    インパクトがとても強い。でもあまりたばこと歯の関係は知られていない。

    大阪府のホームページにはちゃんと「たばこと歯科保健」の解説記事が

    写真つきで掲載されています。
     

    喫煙と口腔の健康の関係につきましては、従来から「口腔癌」が指摘され
    喫煙者は非喫煙者よりも口腔癌による死亡のリスクが1.4~2.9倍高いと
    いわれておりますが、近年、喫煙と歯周疾患との関係に関する調査・研究が進み、
    歯ぐきの健康に及ぼす喫煙の悪影響、言い換えますと歯の喪失との関係も
    解明されつつあります。

    歯科医院では患者さんと先生がいっしょに手鏡にうつった所見を見ることが多い。

    自分の身体に起こっている変化を実感できるチャンスである。

    「ほら、たばこのせいでこんなになってるんですよ。だからたばこやめようね」

    の一言がとても効くかもしれない、と思った。

    さらに一昨日の読売オンラインより

    口臭危ない!主成分に発がん性

    口臭の原因となる硫化水素に発がん性があることに関するニュースだが
    たばこなどに含まれる発がん物質と一緒になると、危険性が高まる恐れがあるという。
    強い口臭に相当する濃度の硫化水素を歯肉細胞に与えたところ、
    SODと呼ばれる酵素の働きが半分に弱まった。
    SODには、発がんにかかわるとされる活性酸素を取り除く働きがある。

    ちなみに硫化水素とは?
     
    硫化水素はゆで卵の腐ったようなにおいを持つ物質。口内細菌などの働きにより、
    主に舌の後方の舌苔(ぜったい)で老廃物や食べかすが分解され、生じる。

    専門家集団としての歯科医師会の取り組みについては

    すでに沖縄県歯科医師会館を全館禁煙にしたり、南部地区歯科医師会の

    会員の歯科診療所が院内全面禁煙になる

    などがあるようです。

    たばこ対策フォーラム2005は、5月30日(月)午後7時より

    沖縄県立医療福祉センターで行なわれます

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    2005.05.17

    やはりウエスト重視

    週刊医学界新聞2005年5月16日号より


    メタボリックシンドロームの診断基準発表

    ウエスト周径
    • 男性85cm以上
    • 女性90cm以上
    • これらの値はCTスキャンでも内臓脂肪面積100平方cmに相当す る
    上記に加え、以下の2項目以上のリスクを有する場合をメ タボリックシンドロームと診断。
    1. リポ蛋白異常
      高TG(中性脂肪)血症 150mg/dl以上
      低HDL-C(善玉コレステロール)血症 40mg/dl未満
      のいずれか、または両方
    2. 血圧高値
      収縮期血圧 130mmHg以上
      拡張期血圧 85mmHg以上
      のいずれか、または両方
    3. 高血糖
      空腹時血糖110mg/dl以上

    糖尿病や高血圧など生活習慣病の発症には肥満が大きく関与。
    欧米ではBMI30以上を肥満と判定。
    日本ではBMIによる肥満(高度肥満者)は少ないにも関わらず、
    糖尿病などの発症は欧米に匹敵する。
    すなわち軽度の肥満に対しても「抵抗力」が弱いとされる。

    これまでは動脈硬化性疾患の予防対策は高コレステロール血症 の管理に重点がおかれ、他のリスクファクターに関しても個々に対 応されてきた。

    今後はキープレイヤーである内臓脂肪蓄積を減少させる意義が 明確になるだろう。

    血糖や血圧が少し高いだけと放置していた患者に対しても、ま ずウエスト周径を測り、運動を推奨するなどして、効果的な予防対 策が期待される。


    今や健診を受けた人の9割弱が何らかの異常所見を示す時代。
    個々のリスクファクターごとに要注意者を抽出しようとしても
    文字通り、手に余ってしまう。

    今後は保健活動でも医療現場でも「内臓脂肪蓄積」という共通
    の敵に立ち向かっていかなければならない時代。まさに亡国病。
    それもこれも、こういう専門学会のガイドラインが浸透するか
    どうかにかかっています。

    やはり医師は生涯継続的に学習が必要ですね。

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    やんばる弁当甲子園(仮称)

    健康おきなわ2010という県民健康づくり運動に関連して昨年開催された ヘルシーメニューコンテスト
    中高校生を対象に募集したところ予想を上回る応募があった。
    各保健所でも審査、試食や表彰などの取り組みを行った。

    運営する側としては、応募や審査の基準を明確にすべきだという課題もあった。
    しかし、昨年の盛り上がりを引き継がない手はないということで、今年もやります。
    新たな試みとして考えているのが「学校対抗戦方式」の導入。
    名づけてやんばる弁当甲子園(あくまで仮称)

    まだ案の段階だが...

    • 応募は学校単位(高校・大学)で行うことが今年の特徴
    • 6月に募集開始応募テーマと審査基準の発表
    • 夏休みにグループで考えてもらって
    • 9月初旬に締め切り→第1次書類審査
    • ファイナル進出校の決定(3校程度)
    • ファイナル(実際に調理、試食、審査)→表彰
    という流れ。

    北部地区では本部高校が弁当持参デー実施を沖縄市場で紹介されるなど
    高校生の食に対する取り組みが見られる。
    学校対抗とすることで、各校にその波が広がることを期待。他校もがんばっているし。

    問題は、ネーミング(やんばる弁当甲子園)がね、命名が安直かも
    高校生の学校対抗というと、甲子園とか花園とかしか思い浮かばないのもボキャ貧か。
    もうちょっと考えましょう。

    同窓会を巻き込むとかもね。

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    2005.05.14

    ダブルハッピーウェディング

    那覇で会議の後、沖縄自動車道を北上して名護に戻る途中、
    ラジオから荒川強啓の「うわさの調査隊」が聞こえてきた。
    テーマは、

    〈1億2千万人の国民大審判!〉竹内結子もできちゃった婚!いまや、自分の娘ができちゃった婚でもOK?

    調査方法はテレゴング

    ゲストの結婚情報誌関連の方が、できちゃった婚のことを

    ダブルハッピーウェディング
    と呼んでいた。おめでたいことが重なるかららしい。なるほど

    できちゃった婚の割合については、「出生に関する人口動態特殊統計調査」

    結婚期間が妊娠期間より短い出生の傾向
    と定義して計算していた。平成12年は26.3%で、10年まえより5.3ポイント増
    (沖縄県も計算してみよう(今度ね))
    全国的にはそういう時代なんだろう。

    さて、気になる調査結果は

    できちゃった婚でもOK:949票(39%) vs できちゃった婚はダメ:1498票(61%)
    でした。意外に低いなぁと思いながら車を運転していた。
    「自分の娘ができちゃった婚だったら」という質問の仕方がダメ派を誘導したかも。

    関連記事
    ○できちゃった婚までの道のり(体験談がある)=ウェディングウォーカー
    有配偶出生率(沖縄はダントツね)

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    2005.05.12

    沖縄観光とたばこ

    世界禁煙デー(5月31日)を前にたばこ講話の依頼が増える季節。
    今日は名桜大学観光産業学科の学生さんへのレクチャーがある(夕方)。
    事前の打ち合わせでは次の内容で話を進めようということになった。

    1. たばこの健康被害を認識して、自らの健康を守る行動がとれるような
    2. 沖縄観光にどのような影響を与えるかを考える機会にするような
    1番は昨年作成した「たばこスライド2004」でどうにかなるとしても
    2番はなかなかムズカシイという感じ

    観光産業学科のサイトには

    観光産業は、沖縄県の基幹産業であり、歴史・文化・自然・健康・交通運輸・都市計画等の様々な要素を持つ産業である。また国際化時代を象徴する産業でもある。観光産業についての理論とその可能性、役割について教育し、その中心となる人材の養成を行う。
    「観光」をいくつかのファクターに分解して考えればいいのか。

    飛行機→バス・タクシー→ホテル→観光施設→滞在・食事→買い物
    →お帰り→また来るね(orもう来ません)
    健康増進法の影響で、飛行機、ホテルの部屋、屋内観光施設、デパート施設等は
    分煙が進んでいる。あとはホテルのロビーやレストラン、そして道路上のポイ捨て
    沖縄県にはちゅら島環境美化条例がちゃんとあるけど......

    また、いつも話題になるたばこ臭いホテルのロビーや空気のおいしくない食堂。

    沖縄そばはおいしかったけど、たばこの煙もいっしょにごちそうになった
    ということがないように。
    経営者は「タバコを吸うお客さんがいらっしゃるから...」とご遠慮なさる。
    せっかく分煙にしても、喫煙者の席が上等な場所にあったりもすることも多い。
    まだ喫煙者優位の社会が続いていると「誤解」しているのだ。

    でもね、今日本でたばこを吸う人は全体の3割もいないの(男女計29.4%)
    これは製造元のJTがデータとして示している(JT NewsRelease 2004/10/21)

    少数派の喫煙者にそんなに気を遣わなくていいんじゃないの?(いちいち金かけて)遠慮するのは愛煙家の方だよねぇ
    という意識が浸透すれば、社会は変わるだろう。

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    2005.05.11

    若年妊娠 A子の物語2

    月曜夜の「若年妊婦支援マニュアル作成ラストスパート会議」メモ。
    各場面(見開き左ページ)に書く「解説文章」のようなものの案。
    これの下に「ポイント」を箇条書きで囲み記事のように配置する。
    「ポイント」の下に「事例」「メモ」「データ」などを配置。

    場面1「妊娠しちゃった」
    沖縄県では、他県に比べて若年妊婦(10代での母親)の割合が高いという状況です。若年妊娠は、それが「予期しない妊娠」であることが多く、社会的にも経済的にも不安定なまま妊娠・出産・育児を迎えるという背景から、多くのリスクを抱えているという認識が必要です。

    場面2「今日はA子が母子健康手帳を取りに行く日」
    若年妊婦とのファーストコンタクト(初回面接)は大切な場面となります。多くの場合は、母子健康手帳の交付がそれにあたり、限られた時間の中で有用な情報を収集すること必要があります。また、その後の関係性を築くために、ケースのニーズに応じて情報を提供したり、保健師の役割や連絡方法などをきちんと伝えておくことも大切です。

    場面3「私って訪問されるのかしら」
    若年妊婦だからと言って、すべてがハイリスクというわけではありません。母子健康手帳の交付時期が12週以降と遅かったり、初回面接での聞き取り結果などから、支援の優先順位を決定して、家庭訪問すべきケースを抽出しましょう。これらをフローチャートなどで示すことにより市町村としての統一した支援が可能になります。

    場面4「訪問されたら何を聞かれるんだろう」
    家庭訪問する場合は、その目的を明確にしましょう。そしてそのことをケースに伝えることも大切です。こちらから情報やメッセージを伝えることはもちろんですが、その前にケースの話に耳を傾けて問題をいっしょに整理していく作業が必要です。また、連絡がとりにくくなることもあり得るので、次回の訪問予定や連絡方法なども確認するようにしましょう。

    場面5「定期健診行かんでもいいはず」
    ケースの妊娠経過を把握するためには、産院との連携が必須となります。ケースの承諾を得た上で、情報を共有したり、支援についての役割分担を検討する必要があります。産院側の窓口を決めてもらい、連絡をとりやすい体制を作ることが連携の第一歩です。

    場面6「子育てってお金がかかる」
    若年妊婦は経済的な基盤が弱いことが多く、妊娠出産を通じて経済的な支援を受けるケースが多くなります。保健師はケースが受けることができる経済的な支援に関する情報を提供し、コーディネート役として機能することも期待されています。

    場面7「赤ちゃんはかわいいけど、めんどくさいなぁ」
    ケースが子どもを育てていく上で必要な能力は養育力と呼ばれています。これには様々な要因が含まれます。支援の目標の1つは、ケースの養育力を高めていくことなので、どの要因に対して支援が必要なのかというアセスメントをつけることが大切です。

    場面8「学校に戻れるのかなぁ。復学・・・」
    ケースが復学を希望する場合には学校との連携も必要になります。復学の目的を確認して、学校や保護者と受け入れについて話し合いの場を持ち、復学しやすい環境を作っていくことが肝要です。

    場面9「私はもう大丈夫」
    ケースの支援計画を立てる際には、そのゴールも考える必要があります。その場合は、子ども側の要因だけでなく、ケースの養育力も含めて決定する必要があります。継続的に支援する必要がある場合は、他の母子保健事業に引き継いだり、地域の関係機関を活用するなどの方法も考えられます。

    完成まで、あと一息。

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    2005.05.09

    Any room for dessert?デザートはいかが?

    毎朝出勤準備をしながら流しているラジオ
    生島ヒロシのおはよう一直線(TBS)
    その中の英語一語一会で紹介されたフレーズがこれ

    デザートはいかがですか?
    Any room for dessert?
    エニィルームフォーデート?

    roomには部屋の他に、場所とかスペースという意味がある。
    I always have a room for cake.(ケーキは別腹)
    う~ん。楽しいバイキングの記事で

    別腹(べつばら)という臓器はない!
    などと書いてしまったが、海を越えたところにもこの概念があるとは...
    食事の後にちょっと甘いものが欲しくなるのよね
    というのは、習慣のたまものだと思っているんだけど、違うのかなぁ。

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    2005.05.08

    母の日の記念に

    ロシュ・ダイアグノスティック社という会社が母の日を記念して行ったという
    健康意識調査の結果が新聞に載っていた。
    対象は30歳から59歳の女性600名。
    「仕事している(子どもの有無は問わない)」か「専業主婦で子どもがいる」かの
    2群に分けて比較検討している。
    調査方法は、今流行のインターネットアンケート調査。

    結果(概要)をそのまま転記。

    • 健康診断の受診率では50代が66%と最も高く、40代で49%、30代では44,5%と続き、世代間による健康意識の差が伺える。
    • 健康診断の種類では、こどもの有無に関わらず、勤務先で実施しているものが、85%を超えて高く、反対に専業主婦では「配偶者や他の家族の勤務先で実施しているもの」、「市町村区等で実施しているもの」を合わせると79.5%という結果であった。
    • 健康診断の受診頻度では、年1回が全体で81.2%、年代では40代が82.7%と高く、低い専業主婦でも78.1%となっており、主婦は、最低年1回は健康診断をしている。
    • 乳がん検診では、乳がんの発症率が高いとされる40代で約3割が未受診。
    • 子宮ガン検診では、特に30代主婦は、検診に積極的な面と消極的な面が混在するようである。
    • 健康診断受診の契機は、「体力の衰えを感じたとき」が全体で約7割、次が「身内や友人が病気になった時」6割となっている。
    • 主婦にとって「怖い病気」のトップ3は、脳卒中、乳がん、子宮がん。

    健康診断の受診状況では、もっとも高い集団は

    50代の更年期世代の主婦で、正社員として働き、こどものいない主婦
    逆に受診割合が低い集団は
    非正社員でこどものいない主婦は47.5%と最も低い受診率
    専業主婦300人でみると、54.3%が未受診
    という結果でした。
    女性は出産や授乳の経験がないこと自体が乳がんのリスクになるので
    正社員集団が関心が高くなるのはわかるとして、非正社員は情報不足?のせいか
    専業主婦が健診の機会から最も遠い位置にいるというのは県の健康意識調査でも
    言及したことで、これまでは市町村の(老人保健事業による)健診が主であった。

    ところが、介護保険制度やら医療制度の改革にともない、若い人(65歳以下)の
    生活習慣病対策は、これまでの市町村や企業から「保険者」へ移行しそうである。

    年度末にこんなニュースがあったのを覚えているだろうか
    保健師が主婦を訪問指導 生活習慣病でモデル事業

    厚生労働省は27日、2005年度から各都道府県に設立される 保険者協議会が事業主体となり、サラリーマンが加入する被用者健康保険の 専業主婦など被扶養者を対象に、保健師が自宅を訪問して生活習慣病などの 予防・改善を指導するモデル事業を始めることを明らかにした。
    専業主婦は健診や事後指導を受ける機会が少なく、 医療・保健制度の谷間に置かれ、中には対応が遅れて 症状を悪化させるケースもある。
    やっぱり...
    このため国民健康保険や健康保険組合などで構成する保険者協議会が 設立されるのに合わせ、専業主婦らに指導することにした。
    保険者協議会なるものが動き出す2005年となりそう。

    4月8日付け共同通信には

    公的医療保険には現在、健診は義務付けられておらず、 企業が労災予防の目的で実施したり、 市町村が40歳以上の住民を対象にした老人保健事業などで実施。 しかし、自営業者や専業主婦を中心に健診を受けていない人が多く、 受診率は4割程度にとどまっている。  日本は国民皆保険制度のため、保険者中心の健診が拡充すれば、 漏れがなくなり、受診率の大幅な向上が期待できる。 各保険者が医療機関のほか、老人保健事業を行っている市町村や 市町村単位の国保へ委託する方式などが検討される。

    現在行われている老人保健事業による基本健診に加えて(あるいは、
    なりかわって)保険者が健診や保健指導を行うことになります。
    その狙いはただ1つ

    国民の健康維持を図りつつ医療費の伸びを抑制する狙い
    前半部分はとってつけたような気がしないでもないが。

    あなたが加入している保険の種類によって、健診や指導などのサービスや
    健康水準にも格差が出るかもしれないが、それもやむなしということか。
    これぞ健康自己責任論??
    自己責任と公的責任の意味をもう一度考えるべきだと思う。

    タイトルと全然違う話になってしまった。
    いくつになっても母への感謝は忘れない。

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    2005.05.06

    健康的な体重を維持するための標語

    う~ん。何とも複雑なネーミングの標語の募集ですね。
    健康おきなわ2010という健康づくり県民運動を盛り上げるための取組。
    肥満先進県というレッテルの返上のため、広く県民に呼びかける取組。
    と思われます。

    標語ならこちらのブログでもいろいろ書いたつもりだが、

    作品は自作で未発表で、2点以内
    ということなので、応募できないのかなぁ。でも発表というほど大げさなサイトでもないし(独り言)

    例えば肥満人(ひまんちゅ)からの脱却を目指すとか
    早食いは肥満に続く一本道とか

    でも「健康的な体重」とあえて表現しているところみると、
    やせすぎも体によくないということを含めていると思われる。
    やせ過ぎず 肥え過ぎず あなたもフェアウェイトキープ(字余り!)
    もちろんポスターのモデルは、この人。健康的だもの。
    それに今注目のヘソ周りの話にもつながる。
    ところでここでいうフェアウェイトfair weightとはBMI(=体重kg÷身長m÷身長m)

    1. 18.5 ≦ fair weight ≦ 25.0
    2. 18.5≦ fair weight ≦ 30.0
    3. その他
    のどちらか。
    個人的には1は厳すぎるので2でもいいかなぁと思うが。(甘い?)

    もっと考えてみなさんもどんどん応募して図書券20,000円分ゲットしよう。

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    2005.05.05

    みんな子どもだった

    1年前にも同様のニュースがあったと記憶している。
    今年も子どもの日にちなんで15歳未満の人口が発表された。
    読売オンラインより「こども人口1765万人、24年連続減少」

    「こどもの日」にちなんで総務省が4日に発表した15歳未満の推計人口 (4月1日現在)は、昨年より15万人少ない1765万人で、24年連続の 減少と、少子化に歯止めがかからない実態が浮き彫りになった。
    国際比較についても
    外国(03~04年の数値)と比べると、中国(21・5%)や米国(20・7%)、 韓国(20・3%)、イタリア(14・2%)各国を下回り、日本は最低水準だった。

    最近よく感じることなのだが、子どもが成長する姿を見るにつけ
    自分が子どもの頃もこうだったんだろうなぁと思う場面がある。
    生活環境や家族の構成は変わっていても、たとえば

    • 本や漫画を読んでいるとき
    • テレビに夢中になっているとき
    • 公園で遊んでいるとき
    • 叱られてふてくされるとき
    • 友だちといっしょに遊んでいるとき

    子どもが怒られる原因も、親から譲り受けたバトンのせいかもしれない
    「お前が怒られている原因の半分はこっちにもあるんだよ」と
    言ってあげたくなることもある。自分と同じ理由で怒られる倅たち。

    はじめて、親から子へのバトン(遺伝子?)を実感できたのは、
    親(自分)が1歳の頃の写真と、子が1歳の頃に撮った写真を並べて見たとき。

    自分の遺伝情報も、こうやって受け継がれていくんだろうなぁ

    (悪いところも、いいところも)としみじみ思った。

    今日は子どもの日。親子でそれぞれの幼い時の写真を並べて
    みんな子どもだったんだねぇ
    と眺めてみよう

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    火にポテチを注ぐ

    ゴールデンウィークにやんばる海岸でキャンプ

    子どもたちがキャンプファイア用の火起こしをしていた

    燃える火の中にポテチを入れると炎をあげて燃え盛る

    次々に各自のおかしを投げ込む子どもたち

    でもやっぱり一番燃えたのはポテトチップスだった

    こんだけ燃える源(アブラのことね)を含んでいるんだねという話になる

    (これぞ体験型健康学習?)

    これを食べて燃やさないと貯まる一方だね

    網焼きバーベキューでポタポタ脂が落ちるたびに炎は燃え盛る

    やっぱり鉄板より網焼きだね

    そういえば野菜チャンプルーを食べるときに器を傾けるという人がいた

    傾けられた底にはアブラがたくさん貯まっていたらしい

    アブラのとりすぎを防ぐ最大のカギは、案外、調理の工夫かもしれない

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    2005.05.02

    Are you 五月病?

    本日から早くも梅雨入りした沖縄。蒸し暑くて、連休の谷間で
    しかもいろいろ「疲れ」もあって、順調とは言えない滑りだし。
    そんな中、目に入ってきた「五月病・六月病にならないために」
    という記事。

    新年度のスタート月である4月を緊張の中で終え、その反動で 今度は心に隙間が空き、いろいろなことを過度に考えすぎてしまうことに 要因があると言われている

    五月病とは一種の適応障害と定義されている。
    精神的な悩みが膨らんで、だるさ、食欲不振、下痢、動機、めまい、そして
    睡眠障害などの身体症状があらわれる。
    社会人だとあいだに引継ぎや研修があるため「六月病」も起こりうる。

    次のようなことで思い悩む人は要注意とのこと

    • この新しい環境でやっていけるのだろうか
    • もしかすると、自分の選択肢は間違った方向だったのではないか
    • 環境を変えてみたものの、この組織は問題だらけ。自分の将来は暗い。
    • 新しい人間関係が難しそうだ
    • 前の環境でおとなしくしておけばよかった
    などなど

    ではこのように気分が塞いでいるときにはどうしたらよいのでしょう
    ここは一つ「楽観的に」「なんくるないさ」という寛容性を持つこと
    そして「気分転換をする」あるいはアクションをおこそう。例えば

    などがあげられている。( )内はtitokazu推奨株

    ポイントになるような文章(感覚的だが)を見つけました

    自分を狭い次元に閉じ込めないように、 オープンな状態にすること

    ここは一丁気合を入れて、連休後半を過ごしましょう

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    2005.05.01

    夜型社会への挑戦1

    本日より5月。新カテゴリーを登場させていただきます(またなぁ)。
    それは早寝早起き「だって店が開いているんだのに...」でも書いたように沖縄は典型的夜型社会。
    子ども達への健康影響も心配なんだけど、親の意識が変わらないとねぇと
    これまでは嘆く一方だったけど、まずは説明するための資料を集めよう。

    読売新聞の医療ルネサンスで「健康へのデザイン 不眠大国への処方箋」
    というシリーズを発信中。
    昨日のテーマは「親の夜更かし 子に影響」だった。

    • 情緒面で不安定
    • 脳の発育にも影響
    • 小中学生の学力にも悪い影響
    などであった。その他の影響として
    小児科医で東京北社会保険病院副院長の神山潤さんは 「乳幼児期の不規則な睡眠は、成長に悪影響を及ぼしかねない」と危ぶむ。 生体時計の乱れは、ホルモン分泌のリズムを崩すからだ。 眠気を誘うホルモン「メラトニン」は、活性酸素から細胞を守り、 性的成熟を思春期まで抑えるなど、バランスのとれた成長に欠かせない。 最も分泌が多いのが、1歳から5歳にかけて。 ところが、夜更かしの子供はメラトニンの分泌が低下することが分かってきた。 また眠気による日中の活動量低下は神経伝達物質「セロトニン」の働きを低下させ、 攻撃性や不安感を高める。
    う~ん、悪いことばかりじゃないか。

    早寝早起きになるためのコツも紹介されている。

    寝かしつけのポイント 早起きの習慣付けが大切。 日中はできるだけ外で活動させて、お風呂は早めに。 午後4時以降の昼寝や明るい夜間照明は夜更かしにつながるので注意。 寝るまでの着替えや歯磨き、絵本の読み聞かせなどの段取りを決めて、 毎日繰り返す「入眠儀式」の実践も効果的だ。
    保護者会では規則的な睡眠の重要性を説明。 父母に各組で睡眠の目標を作ってもらった。
    • 「夜9時には寝かしつけ、7時に起こしましょう」(1歳児あひる組)
    • 「目指せ!! 10時には電気を消して寝ましょう」(3歳児ぱんだ組)

    でもね、コツがわかったとしても、親の意識が変わらないと何も変わらない。 今のところ、変えようという意識を持っているのは保育園の先生や教育関係者が中心。 だって、日中の元気ない子どもたちの姿を毎日、目の当たりにしているから。

    1. 早寝早起きの意義を親にどのように伝えるか。
    2. その方法を実践させるか
    3. その意義を社会にどのように訴えていくか
    4. そして環境を変えていく
    3,4は超難敵であることは、過去のシンデレラタイム運動が証明済み
    (写真は本文と関係ないことをご了承下さい)。

    例えば

    • 共働きだからと言って、保育園帰りに○○亭でで夕食食べて 大型スーパーで生鮮食品とかお総菜買って10時過ぎに帰ってテレビ見る親子とか
    • 夕方仕事終わって、おうちに帰ってご飯食べてお風呂も入ってから また着替えて居酒屋で飲んで、スナックに顔出してタクシーで深夜帰宅 しているお父さんたち
    にも協力を求めることが必要になるからねぇ。


    それにしても、次から次に新しいカテゴリーを設置するわが身を振り返ると
    ますます

    たえず新しい活動に心惹かれるせいで仕事への着手や完了を先延ばしにする (今やろうと思ってたのに...)より
    に当てはまる気がして「内心打撲症」

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