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2005.07.30

偽・性病Gメン

感染症オレオレ詐欺に注意!
信濃毎日新聞7月24日 保健所の職員を名乗り不審電話 佐久地方で相次ぐ 長野県佐久地方でのニュース

佐久地方で、保健所職員を名乗る男が、不特定の女性に「あなたと関係のあった男性が、 感染症にかかっているので、質問に答えてほしい」などと電話をかけていることが23日、 分かった。

このニュースを見て思い出したのが性病Gメンという制度。

過去の新聞記事によると1966年に復帰前の沖縄で発足。
当時保健所で働いていた吉田朝啓先生らのインタビュー記事によると

例えば中部で性病が流行ると,向こうが検査し、すぐ店の営業もストップ。 性病Gメンがいて保健所に怒鳴り込んできて,診察中でもおかまいなしに 治療しろと割り込んできた。
「向こう」というのはアメリカーのこと。しかしあまり効果をあげるところまでは行かなかったらしい。

コザ保健所50年のあゆみをまとめる際に調べた資料では 性病接触者調査カード(昭和43年ごろのエピソード)について、

コザ保健所では、月1回米軍の調査員が来所し、軍病院で判明した接触者調査カードを届けに来ていた。カードの内容は施設名、接触者の特徴等であった。私たちは該当する施設に行き、該当者をさがし、保健所で治療を受けるよう来所カードを渡した。この性病接触者制度はアメリカで実際に行われていた。
この制度は日本復帰後も受け継がれ、保健所には昭和55年ごろの接触者調査カードが残っていた。

今回の長野佐久地方の感染症オレオレ詐欺はそれを思い起こさせるような行為だが、
今やそれは通用しない時代(個人の人権が尊重される時代)。
感染症の調査でも、きちんと身分を明かして法に則って調査への協力を依頼します。

県佐久保健所は「感染症に限らず、保健所が電話で調査することはない」と、 電話に応じないよう注意を呼び掛けている。
その通り。

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2005.07.29

医師の需給に関する検討会

前稿に関連して

平成17年7月27日付けで厚生労働省から公表された資料
医師の需給に関する検討会中間報告書
  -特定の地域及び診療科における医師確保対策のための緊急提言-」

取り扱っている課題は大きく分けて2つ。

  1. へき地離島などの特定の地域における医師不足
  2. 産科等特定の診療科における医師不足
理由は医師の偏在

その中から、特に2番に関するメモを抽出


医師が不足している産科等特定科における医師確保
  • 不足している診療科への誘導
    1. 診療報酬での適切な評価
  • 不足している診療科における診療の阻害要因の軽減・除去
    1. 地域内協力体制の整備(夜間救急への診療所医師の協力)
      • 夜間救急など、医師不足が深刻な診療科に対し、診療所の医師も含めた地域の連携・協力体制を構築する
    2. 夜間救急患者の集中緩和方策(テレフォンサービスの活用)
      • 夜間の電話相談事業、患者からの相談受付体制を整備することなどにより、夜間救急への集中を緩和ささせるなど、患者の受療行動面に働きかける
  • 既存の医療資源の活用
    1. 特定の診療科における医療資源の集約化の推進
      • 特定の診療科について、少人数で診療を行っている医療機関が散在している地域においては、地域医療対策協議会を活用することなどにより、地域における連携体制を構築した上で、効率的に診療機能をまとめるなど、医療資源の集約を推進する
    2. 女性医師の多様な就業への環境整備
      • 短時間勤務、在宅勤務の導入など、女性医師の働きやすい勤務形態についての検討や、全国的な女性医師就業支援システムの整備により、女性がライフステージに応じて働くことのできる環境整備を図る
    3. 麻酔科の確保
      • 麻酔業務を行っていない麻酔科標榜医の活用を図る

女性医師の活用という視点はこれまで足りなかった視点かもしれない

もう1つの柱のへき地離島医師確保システムの確立についても、取り組むべき。

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2005.07.27

やんばる母と子の命4

第4回北部地区の周産期医療を考える勉強会が昨夜開かれた。
(今回からは毎月最終火曜日夜6時半の定例開催となる)
(追記7/28)早速その様子が昨日の沖縄タイムス朝刊に掲載された
産婦人科の早急な再開を/地元医師らが勉強会 北部病院休止問題

県立北部病院の産婦人科が四月から休止している問題で、 北部地区の小児科や産婦人科医、保健士らによる四回目の勉強会が 二十六日、北部保健所で開かれた。
(保健士ではなく保健師が正しい)
記事は各方面に反響を呼んでいる...

4月に県立病院産婦人科外来が休止になって以降の現状について
2名の方に報告をお願いした。
まず、消防の立場から

  • 4月以降転院も含めて32例を県立中部病院に搬送した
  • 1度搬送すると往復2時間かかり、その間の体制に影響しかねかい
  • 搬送マニュアルはできているが、運用面ではまだまだ改善の余地がある
    • 院内での連絡が不調で電話終了まで8分あまりかかった例も
    • 2例同時に重なった場合は対応が困難だった
  • 墜落産(自宅のトイレで出産)のケースも経験した
  • 他の救急事例へのしわ寄せが出てくる恐れもあり
早急に県立病院への産科医師の確保が必要
と訴えた。

次に実際にやんばるから中部病院への通院を経験された方の立場から

  • 4月から病院産科が休止になることは知っていたが、実感はなかった
  • 北部開業医から中部へ紹介され出産後、児は緊急手術(NICU入院)
  • 母親(報告者の妻)はベッドコントロールのため、先に退院した
  • 毎日、面会と授乳のための通院生活がはじまった
  • 実際に自分が中部に通うようになってから不安が増大した
  • 仕事が終わってから妻といっしょに約100分かけて通院(帰りは深夜)
  • そのしわ寄せとして、体調を崩したので妻の実家の両親にも沖縄に来てもらった
  • 現在、児は退院して毎週中部病院に通院中であるが、
早く北部病院で安心してお産ができる状況になって欲しい
と訴えた。

その後の意見交換でも各方面にしわ寄せが生じていることが報告

  • 病院外来休止に伴い開業医での外来患者が急増
  • その中からハイリスクを見つけて紹介したり実際搬送に付き添う
  • 体力的にも厳しい状況である

  • 県立中部病院の方も北部からの患者が増加して対応が精一杯な状況
  • そのしわ寄せが出つつあるという声も聞こえる

今実際に困っているのは妊婦さんたちであり、市町村ではその声を直接聞く機会が多い
いつになったら外来が再開するのか
という質問も多い。
しかし、現時点では目途が立っていない...としか答えられない
医師確保に関する情報もなかなか伝わってこないので、いつかレポートをお願いする

今後とるべき行動として

  • 現実に起こっているいろいろな困りごとを声としてあげていかなければならない
  • 妊婦さんたちにも、もっとこの現状を認識してもらう必要がある(実感持っていない人も多い)
  • 搬送マニュアルなどの運用改善については中部病院に申し入れる

今回当事者(家族)に、実際の通院してみての不安や生活上の不都合を報告してもらった。
こういう声を集約していく(直接聞いたり代弁したり)必要を強く感じた勉強会であった。

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2005.07.25

南足柄げんき計画

縁あって、今回の全国いきいき公衆衛生の会サマーセミナーin秦野にて
南足柄市の健康増進計画づくり事例を担当することになった。
そのレポートの原案。これからセミナーの事例報告者やコーディネーターに
チェックしてもらって、会員誌に掲載される予定。


南足柄市は人口約44000人で神奈川県の西端に位置しています。
今回第3分科会(約20名)は南足柄市の健康増進計画である
「南足柄げんき計画」の策定についてを話し合いました。

前半の事例報告では、ケースの起承部分が紹介されました。
まず、健康増進計画策定に事務職が強い意欲を示し、
県に事務職員を派遣したり、策定のための予算確保
(地域保健推進特別事業)を申請するなど積極的に動き、
平成15年より国庫補助による事業が展開されました。
種々の会議や調査が行われ、1年目は計画策定のための材料が
次々と揃えられていきました。
これらの材料を基に、2年目は計画策定作業に入っていきます。
しかし、実際に担当をする保健師はジレンマに陥っていました。
「これまで事務主導で準備は進めることはできたものの、これらを基に どのように計画策定を進めていけばよいのかわからなくなってしまった」

この時点で、ケースの論点について話し合いました。その結果

  • 「職域との連携はどうあるべきか」
  • 「事務職主導で進められているが、事務職と保健師の役割分担は?」
  • 「何のための計画策定か」
等の論点が抽出されディスカッションを行いました。

各グループでの議論を発表した後、事例の転結部分が報告されました。
南足柄市では計画策定のノウハウを得るために、スーパーバイザーの力を借りました。
スーパーバイザーが入ることによって、計画の目的や初年度の材料が整理され、
計画を策定する体制も整い、手づくりの健康増進計画を策定することができました。

この事例から学んだこととして、企業との連携のノウハウを学んだという声の他に、
保健師の役割が明らかになったという意見がありました。
ルーチンワークで地域に出ているのだから、そこで住民の声を拾って
計画づくりに役立てたり、同様に計画を推進する際にも、
住民の声をモニタリングすることができます。
スーパーバイザーは、計画策定のノウハウを伝授したり、
目的を確認する作業の際に有用でした
(本来は保健所がこのような機能を発揮することが期待されています)
計画策定ばかりではなく、推進の際にも目的を関係者間で共有することが大切である
ということが確認できました。


誤解のないように補足すると、保健所は計画策定にあたって地区診断に役立つ
詳細なデータを提供したり、ワークショップではリーダーとして部会の運営という
役割を果たしたそうです。

あしがらは金太郎で有名な街ですが、計画づくりは金太郎飴方式ではなく
手造りで行ったというお話。


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2005.07.24

夏のココロエ2(HIV/AIDS編)

琉球朝日放送の夕方のニュース番組「station Q」の中に「がんじゅうへの扉」がある
今回夏休みを前に若者の盛んな性活動への警鐘という意味も込め
HIV/AIDSが増加している状況とその要因や対策について取材を受けた
約半日の取材から「エイズは怖い病気」という点を中心に抽出された印象
こういう番組ってやっぱり最初からこういう方向に持っていくというシナリオがあるんだはずね
以下はQABのサイトより引用させていただきます


がんじゅうへの扉 エイズ・HIV 沖縄の実態

  • 県内のHIV感染者とエイズ患者の状況確実に感染は広がっています
  • 累積数80人は、過去最高の数字で、エイズで亡くなった人も含まれます
  • 人口比率にすると九州地区でもっとも高く特に若年者の急増が目立つ
  • なぜ増加しているのか?沖縄のHIVに対する実状と意識を探ってみました

医師

原因もわかっています。感染経路も性行為というのがわかっています。予防法もはっきりわかっています。でも、感染者は減らないです。これが不思議な現象だと思ってあの、いくら聞いてもですね、この病気は僕には関係ないよという意識がある。他人事意識というのが、僕らは一番危険だと思っています。

未成年への性の指導を行う思春期保健相談士。 思春期の子供たちの悩みに専門的な立場で対処します。 現役の看護士で、この資格をもつ岩品さんは、北部の高校で、 10代の性を考える特別授業を行いました。

「気づいていないでエッチしているってことは、他人にも移しているって事なんだよね。自分の大切な人がエイズだったらどうする?」
この授業の狙いは、高校生と年の近い専門家から話を聞く事で、 仲間意識をもたせ、より身近なこととして性を、そして自分自身を考える事。 学生
「むやみにエッチしないとか、ちゃんと避妊はしようと思った。感染症とかにならないように、いい恋愛をしながら(青春を)楽しんでいけたらと思います。」

今年の四月から、県内の保健所でHIV即日検査が始まっています。
受検者数は去年の同じ時期に比べて、1,5~2倍に増えているそうです。
一方で感染者の数も増えているのがわかりました
しかし、自分が感染している事がわかれば早めに治療を行うことができます。
感染拡大防止のためにも、また、安心感を得るためにも積極的に受診して欲しいと思います。


今回は、北部地区でピアカウンセリングを行っている若者の活動も紹介できた。
彼らの仲間たちは今度「夏のJam! 祭り」を計画している

番組でも「他人事意識」という言葉を用いたが、 これがある限り予防的な行動にも結びつきにくいし、患者感染者を差別する心も生まれてくる恐れがある。

エイズ・性感染症拡大防止について(沖縄県北部地区)

知識・価値観・態度レベルの目標
  • 当事者意識を持つ・持たせる
  • 正確な情報を持つ・持たせる
  • 自分を大切にする(自尊感情を育む)
  • 何でも話せる友達がいる
  • 相手に応じた情報提供

この体系は「やんばるの母と子の命を守る」3本柱の「ハイリスク妊娠そのものを減らす」とも一部関連する

今年の夏休みも横浜でAIDS文化フォーラムin横浜2005が開かれる 一度行きたいと思うが、なかなかタイミングが合わないなぁ。

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2005.07.22

沖縄 肺がん アスベスト

いつもネットであちこち探すこの記事。備忘録的にここに置いておくことにする。
ちなみに登場する松崎俊久君に関してはこちらも参照

参議院会議録情報
第143回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号 平成十年十月二日(金曜日)より

松崎俊久君
民主党・新緑風会の松崎でございます。  沖縄といえばすぐ基地の問題ということになりがちでありますが、私は、この基地を背景としてその重圧のもとに生活をしている沖縄県民の実態、生活の問題、健康の問題について伺いたいと思います。  二十万以上の住民を戦争で失った沖縄、復興が目覚ましいものがあるかのように見えますが、その中身を点検してまいりますと、かなり解決されない問題が残っていることに気がつきます。沖縄といえば観光、さらにその観光の背景には美しい海とそれから長寿の島というイメージがあります。しかし、沖縄の女性は終始一貫高いずば抜けた長寿を維持しておりますが、沖縄の男性の寿命は一九八五年までには第一位を示したものの、以後他県に続々追い抜かれて第五位、第四位というところに低迷し始めました。  この問題について、厚生省はどのような御意見をお持ちでございましょうか。伺いたいと思います。
政府委員(真野章君)
先生御指摘をいただきましたように、都道府県別の生命表によりますと、沖縄の男性の平均寿命は昭和六十年金国一位でございましたが、平成二年第五位、平成七年第四位というふうになっております。女性の平均寿命は、先生おっしゃられたとおり、ずっと全国一位でございます。  平均寿命の都道府県ごとの違いというのは、なかなか一概にこれだという理由は難しゅうございますが、先生昨日御指摘をいただきました肺がん並びに自殺という点につきまして、平成七年の都道府県別の年齢再調整死亡率、これによりますと、気管支及び肺の悪性新生物は、沖縄県では男子が人口十万対五十八・八ということで第一位でございます。女性は十五・五ということで第二位でございます。また、自殺につきましては、男子は三十五・七ということで全国第二位、一方女性は六・三ということで全国一番低い、そういうような数字になっております。  ただ、これもそういう状況を御説明するうちの一つでございまして、全体としての気候などの自然環境、食生活、生活水準、衛生水準、そういういろんな要素が複雑に絡み合って平均寿命というものが決まってきているのではないかというふうに考えております。
松崎俊久君
今のお答えの中にありました肺がん及び自殺の問題、沖縄はどの病気も本土より低いからこそ長寿なわけでありますが、ただ本土より突出しているものがあります。それは男の肺がん、女の肺がん、さらに男の自殺であります。  この問題がどこから来ているかというのは大変興味のあるところでありますが、肺がんの問題を特に男に限って追求してまいりますと、ある一定の年齢に固まっていることがわかります。こういう現象は他県には見られません。現在、六十五歳から八十四歳までの間の男性はずば抜けた日本一の肺がんの死亡率を示しております。ということは、恐らくこれは、沖縄が特に大気汚染がひどいとかあるいはたばこが特に多過ぎるとかというような証拠はどこにもございませんし、むしろ大気は本土よりもはるかにきれいであります。となりますと、何らかの環境的要因というものがこれにきいているものというふうに考えざるを得ません。  それで、私は長年この問題についていろんな角度から見てまいりましたが、学校、公共建築物、米軍基地並びに大きな建物の建設が焼け野原の沖縄に新興したわけでありますが、当時いわゆる建築労働者としてこの工事に関連した世代に非常に肺がんが多い、もちろん一対一の関係を追求したわけではありませんが。そうなってまいりますと、これは一応やはりアスベストを疑わざるを得ません。となりますと、アスベストの規制というものあるいは建築規制というものが恐らく琉球政府のもとではかなり本土とは違った形であったろうと思われます。復帰後もかなり本土よりもおくれたものと考えざるを得ません。  この問題について、建設省でしょうか、開発庁になりますか、アスベストの規制などについて、いわゆるいつごろからというようなことがもしわかりましたらお教えいただきたい。
政府委員(小野邦久君=当時建設省)
お答え申し上げます。  先生御指摘の官庁等公共的施設におけるアスベストの問題でございますが、昭和四十八年に、作業者の健康安全上の観点から、すべての工事についてアスベストの吹きつけを行わないということにいたしました。これは先生御案内のとおりだと思います。  昭和六十二年には、空気中に浮遊するアスベストが執務者の中に大変大きな影響を及ぼすというようなこともございまして、既存の官庁施設におけるアスベスト吹きつけ材の使用状況を全国的に調査をいたしました。沖縄県内の所掌施設につきましては、三施設についてのみその使用が判明をいたしました。これら三施設につきましては、そのときの建物の劣化の状況とかいろいろな観点から対応を考えたわけでございますが、緊急に改修を必要とする一施設につきまして改修を行ったわけでございます。  現在ではアスベストの吹きつけは、先ほどお話をいたしましたとおり、もう一切の吹きつけを行っていないわけでございますけれども、それ以外に、吹きつけでなくてもアスベストが混入されているような材料といったようなものを使うということは、これはある意味では避けるべき事柄でもございますので、そういうアスベストが混入されていない材料等の供給体制の促進状況を見きわめつつ、昭和六十年から、例えばいろいろなそういうものが入ったタイルの採用を禁止しそれ以外のものに転換をするとか、あるいは非飛散性のア スベストについても原則使用禁止にしているとか、これは昭和六十二年でございますけれども、いろいろな対策を講じてきておりまして、今後もこの方向についてきちっとやっていきたい、こう思っているところでございます。

肝心の琉球政府時代のアスベスト規制については情報が出てきていない。
もう少し調べてみよう。

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夏のココロエ1(生活リズム編)

夏休みに乱れがちな生活リズム。
特に夜更かしが心配されるということで先日取材を受けたものが記事になった。
7月21日発行の沖縄タイムス住宅新聞付属「ほーむぷらざ」
この中に連載されている「子ども生活 見なおし隊」という記事です。

TBさせて頂いた「朝に体調不良を訴える子どもたち」に引用されている大阪読売の記事では

させてますか?早寝早起き 乳幼児の“遅寝”深刻
として、
1歳半で夜10時以降に寝る割合が4割
と報告している。
時期が違うが、沖縄では乳幼児健診の問診票の結果から
3歳で夜10時以降に寝る割合が7割(2割は11時以降就寝)
夜活動する大人の生活リズムに、子どもたちが巻き込まれた形だ。
そういえば、昨夜も居酒屋ではしゃぐ乳幼児を見た

ということで、当ブログ「夜型社会への挑戦1」が取材のきっかけになった。
以下に引用させていただきます。


 

夜型社会の沖縄は、子どもたちの夜ふかしも顕著だといわれている。 特に夏休みともなると、生活リズムが乱れやすくなるもの。今回は、 新たな母子保健の実践を目指す施策「健やか親子21」にも関わっている 沖縄県北部福祉保健所の糸数公さんに、子どもの夜ふかしの現状と その影響、改善法を聞いた。

7割が10時以降就寝

「子どもの夜ふかしは、全国的にも増加傾向(右下参照)。沖縄県の3歳児検診での問診によると、午後10時台の就寝が50%、午後11時以降は20%に達します。全国と比較して沖縄は、遅寝が習慣化していることが分かります」と北部福祉保健所の糸数公さん。  寝る時間が遅くなったことで、保育園や幼稚園でも午前中ぼんやりしていたり、居眠りをする子が増えているという。夜ふかしは、子どもの体にどのような影響をもたらすのか。  「起床が遅くなりがちになり朝食をとらないなど、乱れた生活リズムが習慣になってしまうことが懸念されます。朝食は一日の活力源ですし、栄養バランスの面からみても重要。しっかり食べさせたいものです。また、遅くまで起きていることで深夜からいろいろなものを食べてしまい、将来の肥満につながる心配もあります」  さらに、最近の研究では、ホルモン分泌や生体リズムへの悪影響も指摘されている。

ルール決め親子で取り組む

深夜のスーパーやコンビニ、レンタルビデオ店、居酒屋などでは、よく子連れの家族を見かけるようになった。子どもの夜ふかしは、親の生活スタイルに巻き込まれたケースに多い。  「乳幼児期に夜、頻繁に外出していると、自分で行動できる中、高校生になったとき、夜の外出への抵抗感がなくなってしまうでしょう。そうなると事件、事故に巻き込まれる危険も増します。共働きで遅くまで仕事をしているなど家庭の事情はあると思いますが、夜、子連れで外出するときは、それが緊急に必要かどうか考えてみてください。子どもの生活リズムを意識した行動が大切です」  また、子どもに早寝早起きの習慣を身に付けさせるためには、寝る時間を決めるなど家庭でルールをつくり、親子で取り組むことが肝心という。  「子どもだけで生活リズムを整え、習慣づけることは難しいもの。時間になったらテレビや電気を消して室内を暗くし、ふとんに入るなど、寝るための環境づくりを親子で一緒に行うとよいでしょう。そのまま親も一緒に寝ても良い。その分、少し早めに起きて家事や仕事をやるのも手。大人の健康にも早寝早起きはいいものですよ」  子どもたちを取り巻く生活環境を良くしていくのは、大人の役割。”夜型社会だから”という言葉で片付けずに、できることから始めたい。  しかし、そうは言っても、「子どもがなかなか寝てくれない」と悩むお母さんも多いのでは。  「お子さんは昼間しっかり体を動かしていますか? たっぷり遊んで体が疲れると、夜はぐっすり寝てくれますよ。また、昼寝の時間帯もポイント。午後早めの時間で済ませるようにしましょう。絵本を読み聞かせるなどの入眠儀式も効果的です」  生活リズムは、子どもの心と体を育むもの。リズムがついてきたら、それを崩さないように心掛けて。


関連サイトはやはり早起きサイト
いっしょに紹介されている渡名喜島の活動も面白そう。
これって、北部にいろいろ看板が出ている「630運動」と同じかもしれない。

こんな時間(4時半)にこんな記事をアップして説得力ないかもしれないが、

そのまま親も一緒に寝ても良い。その分、少し早めに起きて家事や仕事をやるのも手。大人の健康にも早寝早起きはいいものですよ
を一応実践しているので。(また寝るけどね=二度寝友の会)

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2005.07.21

仕事と子育ての両立に関するアンケート調査票原案

職場における少子化対策プログラム作成のためのアンケート調査案。
初回で出た「子育てと仕事の両立を阻む問題点」をもとに

じゃあどういう条件が揃えば、子育てと仕事の両立がやりやすい職場になるんですかねぇ
ということを議論し、その条件はどれだけ満たされているんですか(現状)を知るために
調査を実施します。その調査票の原案がようやくできました。
繰り返しますが調査の目的は現状把握。この結果をもとに対策を考える。
これからプレテストやら上部組織で叩かれるもの(ビシッとね)


子育てと仕事の両立に関するアンケート調査


※なお、この質問票で「パートナー」とは、配偶者もしくはそれと同等の関係の方を指しています

※現在子育てを終了しているという方は、子育てをしていた頃のことについてお答えください

以下の質問についてあてはまるものに○をつけて下さい

【全員がお答えください】

1.あなたの年代と性別をお答えください

  • 年齢(24以下 ・ 25~29 ・ 30~34 ・ 35~39 ・ 40~44 ・ 45~49 ・ 50~54 ・ 55以上)
  • 性別( 男 ・ 女 )
  • 婚姻歴( 未婚 ・ 既婚 )


2.あなたの所属部局や職種をお答えください
  • 部局は(         )部  
  • 勤務は( 本庁 ・ 出先 )
  • 職種は( 事務職 ・ 技術職 )
  • 職位は( 班員(係員) ・ 班長(主幹) ・ 管理職 )


3.パートナーの勤務形態をお答えください

( フルタイム ・ パートタイム ・ 専業主婦 ・ その他:     )

4.あなたはこれまでに子育ての経験がありますか( ある ・ ない )
  • 「ある」と答えた方へ、子どもの数は何人ですか (        )人
      
  • ※子育ての経験があると答えた方へ
        
    希望していたお子さんの数に比べて、実際のお子さんの数は

    ( 多い ・ ほぼ希望通り ・ 少ない ・ わからない )
  • ※実際のお子さんの数が少ないと答えた方へ
        
    その理由としてあてはまるものは何ですか(自由記載)

    (                                    )


5.あなたは、男性も子育てや家事に参加すべきという考え方をどう思いますか

( 強く同意する ・ 同意する ・ 同意しない )


【以下の質問6~13は、現在子どものいる方がお答えください】

6.あなたはパートナーと子育てについて話し合うことがありますか

( よくある ・ ある ・ あまりない ・ ほとんどない )

7.パートナーの他に、子育てについて相談する相手がいますか(いるという方は具体的に)

( いない ・ いる:                 )

8.男性のみお答えください。あなたがしている子育てや家事はどんな内容ですか(複数回答可)

( 掃除 ・ 洗濯物干し ・ 洗濯物たたみ ・ アイロン ・ 買い物 ・ 調理 ・ 片付け ・ 子どもの風呂 ・ 子どもの世話 ・ 子どもの送り迎え ・ ゴミ出し ・ その他: )

9.あなたが子育てや家事に関わっている時間はどれくらいですか

平日:約(     )時間

休日:約(     )時間

10.あなたには自由に使える十分な時間がありますか

( はい ・ いいえ ・ どちらともいえない )

11.あなたのパートナーには自由に使える十分な時間があると思いますか

( 思う ・ 思わない ・ わからない )

12.子育てのために休む必要がある(子どもの病気等)場合、主にどちらが仕事を休むことが多いですか
( 自分が休む ・ 配偶者が休む ・どちらとも言えない )

13.子育ては楽しいですか

( はい ・ いいえ ・ どちらともいえない )


【以下の質問13~14は、未婚の方、子どものいない方がお答えください】

14.あなたは今後、出産の計画がありますか

( はい ・ いいえ ・ わからない )

※いいえと答えた方は、その理由を教えてください(               )

15.あなたの子育てに対するイメージのうち、もっとも近い表情はどれですか

(ここはニコニコマークを選んでもらうところ)


【以下の質問は、全員がお答えください】

16.子育てと仕事を両立させる上で、心配なことは何ですか(複数回答可)

( 保育サービスの種類が少ない ・ 地域の子育てネットワークがない ・ 経済的なこと・子どもの健康 ・ 子どもの安全 ・ 子どもに関われない ・ その他:      )

17.あなた自身は子育てに関する地域活動(例:子ども会、サークル等)に参加していますか

( いいえ ・ はい )

※はいと答えた方は具体的内容を教えてください(                  )

18.あなたは家庭(子育ても含む)と仕事のどちらを優先したいと考えますか

( 仕事優先 ・ できるだけ両立 ・ 家庭優先 )

19.では実際にどちらを優先していますか

( 仕事優先 ・ できるだけ両立 ・ 家庭優先 )

20.あなたの上司は子育てと仕事の両立に理解がありますか
(管理的な立場の方は、ご自身のことをお答えください)

( はい ・ いいえ ・ どちらとも言えない )

21.あなたの同僚は子育てと仕事の両立に理解がありますか
(管理的な立場の方は、部下のことをお答えください)

( はい ・ いいえ ・ どちらとも言えない )

22.職場で妊娠、出産や子育てについて話し合うことがありますか

( よくある ・ ある ・ あまりない ・ ほとんどない)

23.あなたは妊娠や子育てに関連する以下の休暇制度を知っていますか。

知っているものを○で囲んでください(複数回答可)

( 妊娠通勤緩和休暇 ・ 通院休暇 ・ 産前休暇 ・ 産後休暇 ・ 育児休業 ・ 育児時間 ・部分休業・妊娠障害休暇 ・ 出産補助休暇 ・ 子どもの予防接種 ・ 子どもの看護休暇 )

24.あなたは妊娠や子育てに関連する以下の休暇制度を利用したことがありますか。

利用したことがあるものを○で囲んでください(複数回答可)

( 妊娠通勤緩和休暇 ・ 通院休暇 ・ 産前休暇 ・ 産後休暇 ・ 育児休業 ・ 育児時間 ・部分休業・妊娠障害休暇 ・ 出産補助休暇 ・ 子どもの予防接種 ・ 子どもの看護休暇 )
  
※これらの制度を利用したことがない方のみお答えください。その理由は何ですか(複数可)

(知らなかった・取りづらい雰囲気がある・必要性を感じない・条件が該当しないから・その他:                                  )

25.あなたは男性が育児休業を取得することをどう思いますか。最も近いもの1つを選んで下さい。

( 積極的に取得すべき ・ 個人(夫婦)の判断に任せるべき ・ わからない
・ 取得すべきではない ・ その他:               )
  
※男性のみお答え下さい。あなたが今後、育児休業を取得できる状況になったと仮定した場合、育児休業制度を利用しようと思いますか

( 強く思う ・ 思う ・ わからない ・ 思わない ・ 全然思わない )

26.あなたの職場なら子育てと仕事は両立できると思いますか

( はい ・ いいえ ・ どちらとも言えない )

27.あなたが休んだ場合、あなたの業務を交代できる人が職場にいますか

( いる ・ いない ・ どちらとも言えない )

28.あなたが休んだ場合、業務が滞ると思いますか

( 強く思う ・ 思う ・ わからない ・ 思わない ・ 全然思わない )

29.あなたは時間外勤務をすることが多いですか

( いつもする ・ 時々する ・ あまりしない・ ほとんどしない )

30.あなたは仕事を家庭に持ち帰ることがありますか

( いつもある ・ 時々ある ・ あまりない ・ほとんどない )

31.あなたは子どもと触れ合う時間がとれていますか(とれていましたか)

( はい ・ いいえ ・ 子育ての経験がない )

32.あなたの職場では、子育て中の人が早く帰れるような配慮がされていますか

( はい ・ いいえ ・ わからない )

33.あなたは子育てと仕事を両立させるためにどのような方法が必要だと考えますか
(自由記載)




ご協力ありがとうございました



プレテスト版なので、

この調査票に関するご感想や答えづらい設問などがありましたら、どうぞ遠慮なくご指摘くださいませ。


仕事いつも家に持ち帰っているよなぁ。

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2005.07.19

東京ディズニーランドと受動喫煙

5日ぶりの更新となりました。せっかく夏休みをまとまって頂いたので
パソコンのない環境で5日間過ごしてみました。おかげさまで休み満喫。
とは言っても子どもを連れて歩いている身なので、たばこの煙はやはり
気になるところ。

というわけで今回大変お世話になった東京ディズニーランドと受動喫煙対策を報告。

公式ホームページにも

皆さまに楽しく安全にお過ごしいただくために
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーでは分煙化を実施しています。
アトラクション、ショップ、レストラン等での喫煙、および歩行中の喫煙は
ご遠慮ください。喫煙は灰皿のある場所でお願いします
(携帯用灰皿をお持ちのお客様もご協力をお願いします)。
とアナウンスしているだけあって、施設入り口や施設内にも表示はされていた。
(ただし、サービス施設MAPには灰皿設置場所の表示はされていない)

では分煙は完璧かと言うとそうでもない部分もあった。
特にたばこの煙が「いっぱい」だったのは正面入り口入って右手側の
コインロッカーとベビーカー貸し出し受付場所のすぐ脇にあるトイレの前。
子連れ旅行で荷物を預けて一日遊んだら、帰りに立ち寄ることが多い場所。
ベンチに座って休みたくなる場所に灰皿が並んでいるので喫煙者は当然そこで一服。 TDL3
親子が目指すトイレはその奥にあるため、その「たばこ通り」を通過しないといけない。




建物内(ショップ・レストラン)では禁煙が進むが、屋外や路上では分煙はまだまだ遠い状況。
煙たなびく禁煙地区(読売5月8日) にもあるように、喫煙所を設けるかどうかでも意見が分かれているようである。

灰皿を置くにしても、もうちょっと隅っこに置いて無煙空間を確保して欲しいものだ。
だって、分煙の目的は「受動喫煙の害を防ぐこと」なんだから。

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2005.07.14

災害弱者を救えるか(シナリオ)

200X年8月、沖縄に大型台風が近づいていた。

台風銀座と呼ばれ、台風対策には慣れっこの沖縄であるが、今回は事情が違っていた。 その前の月の7月中旬から断続的に雨が続き、8月に入っても再び前線の活動が活発になって豪雨の日が続いていた。雨は特に北部地区で強く降った。 沖縄気象台からは「北部地区は過去10年間でもっとも土砂崩れが起こりやすい状態」との情報が発表され、一部地域では住民が自主的に避難する動きもすでに見られた。 そんななかでの大型台風接近となったため、住民もいつにない緊張と不安を抱えて台風に備えた。

 台風接近の緊張が高まるなか、アクシデントが発生した。停電である。原因は解明されていないが、北部地区全般にわたり停電が続いた。復旧の目処は立たず、おそらくは1週間以上停電期間が続くことが予想された。停電と悪天候が地域に混乱をきたしている。

このままのペースで台風が進むと2日後の朝には沖縄県北部は暴風域に入り、暴風域の半径が広いうえ、そのスピードが遅いため、長時間暴風にさらされる恐れがあった。住民は不安な暗い夜を過ごした。雨は以前降り続き、朝が来た。台風接近まであと1日。

場面1:災害が徐々に近づきつつあり、停電で地域は混乱をきたしつつある。このような場面で、各機関はどのような対応をとりますか

 台風は進路を変えずに沖縄本島北部に近づき、風雨は徐々に強まってきた。これまでの雨で地盤がゆるんでいることや、停電のこともあいまって、地域住民を避難させる必要性が出てきた。住民への周知は、防災無線やラジオ放送などで行われた。多くの住民は、その情報を察知し自らの力で避難行動をとった。しかし、地域には、そういう危険情報が届かないものや、たとえ情報が届いていても、避難するときに他人の力を必要とする人が住んでいるのも事実である。彼らは災害弱者と定義されている。  

場面2:地域に住んでいる災害弱者にはどのような人がいますか。また、災害弱者に対する避難は、誰がどのように行うべきだと思いますか

 台風直撃。公的機関では災害救助のための対策本部が立ち上げられることになったが、職員の参集や物資の確保など、実質的な活動が開始されるには、2,3日を要すると見こまれた。予想を越える激しい風雨の中、住民を避難させる作業とそれを確認する(見回る)必要があった。

場面3:実際の確認作業は誰が、どのように行うか決めていますか

住民のネットワークにより、災害弱者たちも無事に避難することができた。 豪雨による土砂災害と道路のダメージのため、当分の間は避難所での集団生活を送ることを余儀なくされた。

場面4:災害弱者もいっしょに避難所で生活する際に必要な支援は何でしょう

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2005.07.13

空飛ぶ救急車

民間ヘリで患者搬送/県内初
本島周辺離島2時間内に/陸自・海保を補完(沖縄タイムス7月12日
いろいろな可能性を感じさせる記事。

浦添総合病院(新里誠一郎院長)は今月、民間のヘリコプターを活用した患者搬送システム
「U―PITS」をスタートする。
移動に長時間かかる本島周辺離島の患者を要請から約二時間で同院まで運ぶシステム。 県内では現在、自衛隊や海上保安庁が「災害時救急」として離島からの急患搬送を行っているが、 民間ヘリによる患者搬送は初めて。

離島診療所勤務をする医師にとって、ヘリによる救患搬送はまさに「空飛ぶ救急車」で
大切な搬送手段であった。でも要請してからヘリが島に降りて来るまで1時間以上かかった。
座間味診療所時代に書いたレポートには、搬送患者の緊急度という分類を引用していた。
緊急度1
緊急処置をしなければ、生命に危険を生じる場合
緊急度2
生命に直接危険はないが、緊急処置をしなければ身体に障害を生じる場合
緊急度3
生命、身体のため緊急の処置は必要としないが、高度医療を必要とする場合

さて、この空飛ぶ救急車の活用の可能性だが、

 診療所医師からの搬送要請を受け、那覇空港で待機中のヘリと同病院の医師や看護師が ヘリポートで合流。離島から患者を搬送、同病院へ運ぶ。同病院―ヘリポート間は約五分で、 要請を受けて二時間以内に病院に搬送するという。  ヘリは内部を担架ごと乗せられるよう改修。全国で行われている「ドクターヘリ」のように、 機内で高度な医療行為はできないが、妊婦や骨折したお年寄りなど、救急ではない場合 にも対応、救急車代わりにヘリの利便性を活用していく。

有料、夜間搬送は行わないなどの制約はあり、あくまで自衛隊や海上保安庁による
現在の搬送システムを補完するものではあるが、有効に活用されることを期待したい。

南部徳洲会救急・高気圧治療部の小浜正博先生の随筆には
フライングドクターとドクターヘリの違い、米軍基地からのヘリ搬送の経験(迅速!)など
今回の記事に関連する興味深い内容が掲載されている。ご一読を。

今回、浦添総合病院が取得した(「県内では県立中部病院に次いで2番目の」とされている)
新型救急救命センターについての関連記事はこちら

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2005.07.10

医療費抑制バトル

全国いきいき公衆衛生の会サマーセミナーin秦野に参加しました。
その中でも話題にあがったこのニュース(日経7/10)

医療費圧縮へ県別計画
健診率など8指標設定 未達成なら補助金減

厚生労働省は医療費を抑えるため都道府県単位で様々な数値目標を盛りこんだ医療計画を作る方針を決めた。医療費の伸び率を管理する総額抑制ではなく、健康診断受診率など8つの個別指標を使い、その改善を通して圧縮する。達成できなければ国から都道府県に支給する交付金を減らし、政策の実効性を高める。

どうして医療費を抑える対策をとるかというと

政府の経済財政諮問会議は厚労省に医療費の総額抑制を求めている。
厚労省は全体の伸びを抑える政策は適当でないと新手法を考えた
そうだ。

医療費は毎年一兆円余り増えていて、国内総生産(GDP)の伸び率を上回る。
財務省や経済財政諮問会議は膨張する医療費を抑制するため、
経済指標と連動した抑制目標を提案している(高齢化修正GDP)。
厚生労働省や自民党厚労族議員は「医療費は経済指標と連動しない」と強く反発。
6月にまとめられた「骨太2005」では、医療費抑制の具体策は年末に先送りされた。

知らないところでバトルが行われ、その産物として今回の方針が出されたらしい。
でも、これぞ主役(国民)不在の論議だね。フー。

2006年度の医療制度改革に盛りこまれる導入する8つの指標について

健康診断の受診率
基本的な診断を1年間に受けた人の割合
がん検診の受診率
胃がん、肺がん、乳がん検診を受けた人の割合
疾病自覚率
基本検診で病気の可能性があった人の何%が精密検査を受けたか
早期社会復帰率
病気の発覚・入院から一定期間後に社会復帰した人の割合
在宅支援率
訪問診療・看護など在宅医療で対応可能な患者の割合
地域連携支援率
病院、診療所が病状に応じて患者を効率的に受け渡ししているか
死亡率
がん、脳卒中など病気ごとに
地域医療カバー率
がん、小児救急など主要医療サービスを地域内で提供できるか

この指標の根拠となっている表では

受診率が高く入院日数が短いほど高齢者の医療費は安い傾向に
確かに医療費が最も安い長野県だけをみればあてはまるが、
例えば医療費ワースト3位の大阪は検診受診率は長野を上回っているよ。

皮算用は他にもいろいろある

  • 健康診断で血液や尿などを調べれば早めの生活習慣病対策で発症者を減らせる。 受診率が6割〜9割に高まると生活習慣病発症者数は2割減り、2025年度医療費を2兆8千億円圧縮
  • 全国で最も入院期間が短い長野県の水準に短縮すれば2025年医療費を4兆9千億円減らせる
  • 8つの指標が改善すると医療費の1割にあたる7兆7千億円が圧縮できる
この金額のために国が都道府県にムチを振るう。
最も気になるのは、目標設定のやり方
都道府県の目標は地域の特性を考えて決める
主語が省略されていますが、やっぱり国が決めるつもりなんだろうか。
地域の特性も卓上で計算して決められたら、地方はたまらないが。

身内にムチを振るってもいいが、もっと効果があると思われる
たばこ税増税(たばこの値上げ)などキチンと外部圧力(財政サイド)とも
闘う姿勢を見せて欲しいと思うのは自分だけか。

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2005.07.08

検診ドーイ

唐船ドーイではなく、検診ドーイというのが今夜のタイトル
今帰仁村での検診受診キャンペーンみたいな講演会を開きます。

いらっしゃいませ!老健食堂へ」でも書いたが、
検診を受けに来る層は大体いつも決まっている、と言われている。

だから受診者の総数は漸減傾向

特に心配な壮年男性への掘り起こしを目指しての講演会となる

健康おきなわ2010総論より
沖縄県が死亡率ワースト5にランクされる主な疾患と年代

  • 全死因10〜19男
  • 全死因25〜29男
  • 全死因35〜49男
  • 全死因30〜34女
  • 全死因45〜49女
  • 肺がん65〜84男
  • 肺がん30〜39女
  • 肺がん70〜79女
  • 急性心筋梗塞35〜49男
  • 急性心筋梗塞55〜64男
  • 脳血管疾患30〜34男
  • 脳血管疾患45〜49男
  • 脳血管疾患40〜54女
  • 肺炎30〜34男
  • 肺炎55〜59男
  • 肺炎30〜44女
  • 不慮の事故10〜19男
  • 交通事故15〜19男
  • 自殺20〜44男
  • 自殺55〜59男
  • 自殺65〜69男
  • 自殺30〜34女
  • 糖尿病45〜49男女
打つのが疲れるくらいたくさんある。これが沖縄の現状なのだ
ちなみに、データソースは1995−1997当時なので約10年前のこと

まさに「なぁー、でーじなっとん健康長寿の邦」である。

あいさつ

生活習慣病はその多くが症状がないまま進行するため 検診を受けないでいると、知らない間に病気が進行し、 合併症でつらい思いをすることが心配されます。 検診を定期的に受けて、からだの点検整備をすることが必要です。 あなた自身の健康と、あなたの大切な人の健康を守る第一歩として 検診に行きましょう

講演会資料はそのまま冷蔵庫や壁に貼って「私もできる2010運動」 という作りにしました。活用されることを願うばかりである。

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2005.07.07

もうすぐ完成!若年妊婦 A子の物語

もうすぐ完成「若年妊産婦への支援者のためのマニュアル」 編集後記を書かせて頂きました。

ユーザーが育てるマニュアル「若年妊娠 A子の物語」

編集後記
このマニュアルを作るにあたってメンバーは何度も話し合いました。 しかし、何度話し合っても明確な答えがでなかった点がいくつかありました。
(「養育力とは何か」「支援打ち切りの目安」など)

メンバーは様々な立場で母子保健活動に携わっており、その立場によって 言葉のとらえ方に違うこともあって、いつまでも結論が出ません(焦り)。


そこで視点を変えて、このマニュアルを活用するユーザー(市町村保健師)が
使いやすいようなフォームにしてまとめることを意識したら、作業は進みました

(何だか保健活動に似ているかも)


マニュアルを見開いて左半分には「A子の物語」が展開され、それに関連する
キーワードなどがまとめられています。でも右半分はブランク(白紙)です。
そこは、市町村保健師の皆さんが自分たちで話し合って書き込めるようにしています。


訪問の優先順位、養育力の定義、関係機関との連携などは、市町村により状況が
異なることも予想されたため、話し合いによって欄を埋めて頂ければ編集者にとって喜びとなります。

また、情報の更新や体制の見直し等にも対応できるように加除式としました。
その点も考慮して活用して頂ければ、これも私たちにとって大きな喜びです。


このマニュアルが、ユーザー自身の手によって成長していくことを願います。
編集者代表titokazu

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2005.07.05

7月5日は「名護の日」

学生さんが「明日は7月5日で名護の日!」というので妙に納得。

その名護の日に名護市内の小学校で「夜の健康講話」があります。
タイトルは「コンビニ世代のよりよい食生活」
30分1本勝負。父母や関係者向けのお話。
昨年養護教諭の勉強会で話した内容に反応してくれた先生からの依頼です。

今の子どもたちの食を取り巻く環境を理解し、その中で自らが賢く食物を
選択する目を養い、健康的な食生活を続けるためにはどうしたらよいかがテーマ。

食を取り巻く環境っていうと

  1. 高脂肪食(洋食化)が多い。噛みごたえも少ない。
  2. ファーストフードが好き。しかもおまけに惹かれて...
  3. いつでもどこでも好きな食べ物やお菓子が買える(コンビニ型食生活)
  4. 中食(調理済み食品、おそうざい)の家庭内進出
  5. 親の都合で夜型社会(居酒屋同伴?、夜から外食)
  6. 子どもの都合で夜型生活(塾の帰りに友食など)
  7. そして家庭での食に関するコミュニケーション不足
  8. おまけにウチナー高脂肪食→肥満文化(この話は省略するかも)

すなわち、彼らが特に意識せずに毎日の食生活を当たり前に続けていくと
不健康になる環境。だから情報提供と環境整備が必要ですね。

解決のためにみんなで取り組みましょう。

  • 子ども自身が選択できる目を養うために
    • 食について学ぶ(情報を得る)機会が増える(学校や家庭や地域で)
    • 保健所が開発した教材も活用してください(バーチャルコンビニ
    • 家庭で食卓を囲む回数を今よりも増やしましょう(食卓の底力)
  • 子どもたちを取り巻く環境を見直そう
    • 栄養成分表示をしている食品が増える
    • ヘルシーメニューを提供する飲食店が増える
    • そして、夜型社会への挑戦(う~ん)

ざっとこういう話になると思います。まずは保護者や関係者への意識づけから。
特に親の世代たちは自らも

  • お腹や腰周りに肉がついてしまった
  • 残すともったいないから食べる量が増えてるさぁ
  • 子どもを生んでから体重が元に戻らなくなった
  • 仕事で付き合いが多く、いわゆる「ビール腹」になってしまった
名護市市民のひろば6月号「ストップ・ザ・肥満」より)
と健康に気を配らなければならない時期を迎えている。ということにも気づいてもらおう

ちなみに7月8日(金)は、那覇の日という話ではなく、今帰仁村でまたまた
夜の健康講話「健診イチャビラ。ナーデージナトーン今帰仁」(すごいタイトルね)がある。


今週は夜も忙しい。

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2005.07.03

災害弱者を守る地域ネットワーク

○○公民館区長会の皆さん、こんにちは。

今日は、災害弱者を守る地域のネットワークづくりに関して
ご説明に参りました。保健所で健康危機管理という部門を担当
する△△と申します。


昨年から日本や世界各地で地震や津波などが起きて、被災した住民

の姿が報道されています。私たちが住んでいるこの地域も、いつそ

のような自然災害に襲われるかわかりません。


自然災害に限らず、多くの住民の皆さんの健康に悪い影響が出るよ

うな事態に備えて、私たち保健所は普段から活動をしています。

食中毒や感染症、環境汚染などは毎日の仕事がその予防や監視に直接

結びついていますが、自然災害に関しては市の防災担当の方が日頃

備えを行っています。だから今日は市の担当の方にも同席してもら

いました。


では今回お願いに来た本題についてご説明いたします。

今回は災害弱者を守る地域のネットワークづくりのモデル地区として
○○地区の皆さんにご協力を頂きたいと思います。具体的には、
皆さんのように地域のリーダーとして活動されているグループを対
象にして、紙上での演習を行うという計画です。


そのグループは地域のリーダー的な存在の方々、すなわち区長さん

の集まり、婦人会長の集まり、そして老人会長の集まり等を予定し

ています。それぞれのグループに各1回づつ行い、最終的に市の関

係者も交えて全体発表会を行いたいと思います。


ですから皆さんには、その演習への参加と、他の団体の方への呼び

かけをお願いしたいと思います。


具体的に演習で何を話しあうかという説明をします。今回は地域が

急な災害に見舞われて、住民の方々が被害に遭うかもしれないとい

うことを想定します。災害の種類としては、沖縄としては台風が一

般的なんですが、それも急速に発達して予想しないような大型台風

に襲われ、豪雨や強風のために水や電気といったライフラインが途

絶して、さらに住民の避難が必要という事態を想定します。


皆さんに話し合っていただきたいのは、その災害が発生した直後に

いわゆる災害弱者と呼ばれる地域の住民をいかに守るかということ

です。災害弱者とは、災害が発生してそれが近づいていることを認

知できない、あるいは、ひとりの力だけでは避難することができな

い方々、例えば一人暮らしの高齢者、何らかの疾患を抱えて在宅で

医療や介護を受けている人などです。


自力では災害から身を守ることができない人々を、地域のネットワ

ークでいかに守るかをいっしょに考えることがこの演習の目的です。


一般的に災害の時には役所の体制が固まって、公のサービスが始ま

るのは災害がたって72時間後と言われています。もちろんそれが早

ければ早い方がいいのですが、発生直後というのは自分で身を守る

(自助)の時間帯です。そこに互助がいかに働くかがカギです。


その時に誰が連絡をして、誰が確認をするか、どのように避難の手
助けをするのかということなどを話しあっていただきたいと思いま
す。そして災害発生直後の対応を考えると、災害発生前、すなわち
普段から私たちがどのような備えをしなければならないかというと
ころまで考えることになると思います。


このような取組みをしておくことで、いろんな立場の人が災害につ

いての意識を高め、結果的に災害弱者の方々にとって、暮らしやす

い地域になることを期待しています。


どうぞ趣旨をご理解のうえ、ご協力をお願いいたします。質問があ

るかたはどうぞ。


明日朝のシナリオ。うまく行くかなぁ。

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2005.07.02

10代妊婦の3割弱が喫煙(全琉)

県内ローカル2紙とも社会面で掲載したこのニュース
10代妊婦 4人に1人喫煙 全世代3.1ポイント増(琉球新報)
10代妊婦3割喫煙/県小児保健協調べ(沖縄タイムス)

(社)沖縄県小児保健協会では全市町村の乳児健診を受託して実施している
毎年市町村の健診関係者を対象に行なっている報告会が昨日あった。
市町村は同協会で作成した共通の問診票を使用していて
その問診票に「妊娠中の喫煙(父親・母親)」を問う項目がある。
これを集計した結果が上記のニュースソースというわけだ。
だから同じ項目を聞いていれば毎年モニタリングできる(これが強み)


記事の中で報告者が指摘しているように

「妊娠中の喫煙は胎児に深刻な影響を与える。
母親の喫煙をやめさせるには、父親も一緒に禁煙する必要がある」
禁煙外来の設置や常に周囲が見守る支援体制も必要だ。
産科医も喫煙が乳児に及ぼす影響の深刻さを、しっかりと母親に伝えなければいけない

しかもこの禁煙化が進む世の中の流れに逆らって

99年度に「妊娠中に喫煙をしていた」と答えた母親は全体の7・7%だったが、
04年度には10・8%に増加した」
という状況。
妊娠中の喫煙状況
昨日その報告会でもらった資料が手元にあるので追加情報を。
保健所ごとにみた母親と父親の喫煙者の割合(全世代ね)                                                                                         
保健所母親父親
北部11.460.8
中部11.557.3
中央10.755.9
南部9.055.2
宮古10.860.4
八重山11.458.9
全琉10.856.9

北部は男性ワースト1、女性ワースト2という状況です(トホホ)。
このテーブルを見ると妊婦の喫煙防止を叫ぶならいっしょに
パートナーにも働きかけるべきということが理解できるだろう。


若い夫婦が多いというのも影響しているのだろうね。
11日には、母親の喫煙率県内ワースト1(なんと60%)の東村の
児童生徒に喫煙防止教育に出かけてくるので、これも紹介しよう。

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