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2005.11.30

島発ち(しまだち)する君へ(その1)

伊平屋島に行ってきました。
役場職員へ健康づくり講話(伊平屋村の健康が危ない?!)を行った
後、有志が残って

「子どもたちの島発ちを考える」仲間たちの集い


を行いました。

「島発ち」というのは、離島の子どもたちは小中学校を島の学校で
過ごした後、高校へ進学する際に、島にいる親元を離れて暮らさな
いといけません。そのことを伊平屋では「島発ち(しまだち)」と
呼んでいるそうです。

これは伊平屋に限らず、多くの離島で経験すること。15歳前後の子
どもたちが沖縄本島で新たに生活を始める。親も一緒についていく
のはまれで、多くは兄弟や親類を訪ねたりアパートを借りたり寮に
入ったりする。でも親と離れて都会の「荒波」の中で暮らさないと
ならない状況は同じ。

その「島発ち」する子どもたちが身につけていて欲しいことをみん
なで考えて、メッセージとして子どもたちに送ろうというのがこの
会のきっかけでした。もちろんメッセージを送るだけではなく、子
どもたちが身につけるためには誰がどう関わったら良いかもまとめ
るつもりです。昨日はその準備会議のような位置づけでした。

まず、WIFY(What is important for you)の手法を使って、島発ち
する若者にとって身につけておくべき大切なことというテーマで、
参加者全員がカードに書きこみ皆の前で発表しました。

実際に子どもたちを本島に送りだした親も入れば、島発ちして学校
を卒業してまた島に戻ってきた青年もいて、リアリティのある意見
が多く聞かれました。

意見は大きく3つに分類し、それぞれ自分が興味あるグループに座
って意見交換をしてもらいました。グループごとに「メッセージ」
を考えてもらいました。

  1. 夢に向かって進むことができる人になって欲しい
  2. 健康管理ができる人になって欲しい
  3. 人との関わりを持ちながら、自分の気持ちをしっかり伝えるこ とができる人になって欲しい

第1グループでは夢や目標を持って、計画的にそして好奇心を持っ
て積極的に実行していく力を養って欲しいという意見が出ました。
そのためには大人自身も自分の目標を持つことや、子どものよいと
ころを誉めたりする場面を増やすなどが必要であるという対策につ
ながりました。

第2グループでは、食生活や運動習慣などを身につけ、そしてきれ
いな歯を持って島から送りだしたいという意見が印象的でした。そ
のための対策は乳幼児期から始まっているんだよねということも確
認されました。

第3グループは、礼儀正しく、人とのコミュニケーションを持ち、
よい友達を作って欲しいという意見が出ました。そのためにはあい
さつをする(大人ももちろん)、感謝の気持ちを忘れないなどが基
本になるという意見もあったようです。

各グループが目標とそれを達成するために必要な関わりをイメージ
することができました。今後はこの仲間の輪を島民に徐々に広げて、
みんなで島発ちする子どもたちを支える環境を作ろうという方向に
進むようです。地道な取り組みですが大切な視点だと思います。

その2はいずれ報告します。

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2005.11.26

壁に耳あり 糖尿目アリ

こんなことって本当に珍しくないんでしょうか?
世界日報11月15日のニュースより。

インド東部の国営病院で糖尿病の治療を受けていた女性が、片目をアリに食われていたことが分かった。当局者が15日明らかにした。

 
術後感染の治療中だった女性の糖尿病患者が13日夜、アリにたかられ、助けを求めて大声をあげたが、看護士らはその女性患者に対し、感染症により痛みを感じるのは通常のことだ、として取り合わなかった。

54歳女性糖尿病、血圧が高く、11月7日に個人のナーシングホームで行われた白内障オペの
術後感染症があり、入院。入院後、意識障害に陥ったという(英文ニュースより)
 
14日、同患者の家族が女性の左目の包帯をはずしたところ、目のあった部分は穴が開いたようになり、大群のアリが群がっていたという。



糖尿目アリ  (+_●).......................

病院幹部は、「アリが糖尿病患者を襲う例は珍しくない。われわれはこの不幸な出来事を調査するための委員会を設置した」と述べた。




本日よりカウンター90000台に突入です。

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2005.11.25

たばこに関する10の指標@おきなわ2010

全国各地で中間評価が進んでいる健康増進計画。
沖縄県ではその名も「健康おきなわ2010」
健康日本21にならって項目ごとに指標を設定しています。
2010は「ニィマルイチマル」なのか「ニセンジュウ」なのか迷う人も多いが、
2010年までの到達目標を設定しているので、正しくは後者。
21世紀における健康づくり計画ではなく、当面10年間の道標という意味です。

そろそろ中間評価のための準備をしなくてはならない時期。
たばこについては指標を次の10候補(+次点1)に絞っていく予定。すなわち

  1. 男性の喫煙率
    指標改善。
    国全体として喫煙率低下の流れがあり、その「ムード」の影響が大。
    ただし関係機関も「ムード」により活動がやりやすい状態であり、今が攻め時。
    「喫煙者=マイノリティ」という世論形成ができるところまで行きたいところ。
    さらなる喫煙率低下のためには、たばこの値上げが必要。
  2. 女性の喫煙率
    指標改善(目標を突破)。
    男性に比べると特に若い世代で喫煙する女性が目立つ印象。
    特定の職種(看護職?)やグループでの喫煙率を算出してみる余地はあり。
    妊娠中の喫煙もなかなか減らない(指標は独立させずここに含ませる予定)
    職場や禁煙区域は守るものの通勤中や帰宅後に一服する吸い方が主流
    名づけてcommuting smoker? ( or after 5 smoker)
  3. 喫煙者のうち禁煙したいと思う人
    指標改善(男性61%女性67%)。さらなる増加を。
    男女とも5年前よりも10ポイント増加して、禁煙志向が高まっている状態。
    優先的に効果的な禁煙支援につなぐ必要がある。
  4. 喫煙の影響についての正しい知識を持つ
    指標不明。
    健康影響については、呼吸器系ばかりではなく全身に及ぶことをさらに周知。
    喫煙が寄与した県内の死者は、自殺の約3倍に及ぶ(というデータもあったはず)
    あらゆる場面で引き続き情報提供することが指標3のアップにもつながる
  5. 禁煙補助剤を処方している医療機関
    指標増加。約6倍に増えた!
    これとともにニコチンガム(市販薬)の販売状況もおさえておきたいところ。
    ニコチンパッチが次年度から健康保険適用という情報もある
    喫煙妊婦(=胎児虐待者)への適用も実現させたいところ(現在は禁忌)。
    あるいは薬局で市販されることも実現可能か?
  6. 勤労者の禁煙支援を行っている事業所
    指標不明。
    特に20-30代の喫煙者が多いことからこの世代をターゲットにした禁煙指導が必要。
    子どもの親世代とも重なる。保険者や事業主の健康づくり活動のきっかけに。
    企業イメージや業務効率の改善というメリットもある。
  7. 未成年の喫煙
    指標改善中。しかし目標はゼロなので、さらに対策を強化する必要がある。
    指標が改善した理由は携帯料金による小遣い圧迫のせいではなく
    周りの大人たちがたばこを吸わなくなった影響と考えるのが筋。
    情報提供と環境整備を続けていく必要がある。
  8. 違法性の高い自動販売機の撤去
    指標不明。指標7の改善に向けての大きな柱。
    自販機設置マップづくりなどの草の根的活動が手本。
    県庁1階ロビー横に(こっそり)設置されている自販機君も違法性高いね。
    活動の裾野を広げるためにNPO支援などが必要であろう。
  9. 公共機関における分煙の推進
    指標改善。健康増進法の影響が非常に大きい。
    分野ごとに目標を示す。特に学校は敷地内全面禁煙に
    ベースラインデータや分煙分類は既出調査を参考にすべき
  10. 健康増進法を知っている事業主
    指標ベースラインなし。しかしH16調査では81%が「知っている」
    さらに分煙を推進するためには、管理者への啓蒙が必要。
    特にレストランや観光業など、県主要産業に焦点をあてた普及を粘り強く行う。
    分煙が何らかのインセンティブになるような仕掛け(認証制度など)も必要か
  11. 喫煙の健康影響を周知する市町村数(次点)
    指標不明。
    市町村による取り組みの差が大きい。やらんでいいと思っているところが多い。
    やっているところを賞賛する必要がある。医療費分析などの面でも。
    国保と連携した方が対策は進むかもしれない。


以上の指標について、

  • 課題(指標値に関する評価)
  • 関連するエビでんす
  • 関連する県内の活動(関連していることをお知らせする)
  • 今後5年間の取り組み、優先度

などを記載する予定です。

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2005.11.22

講演後、取り囲まれるの巻

世界エイズデーが近づいて、エイズ関連のイベントや講義が増えてきた。
昨日も中学校1,2年生197名と先生方に対してエイズの学習会。
ただし、事前のアンケートで、避妊や性に関する知識が蓄積されてないことが 判明したので、
エイズの話よりも性徴やセクシュアリティに関する内容が多かった。

  • 男女交際に「好きならば制限なし」と考える生徒が2割程度いる
  • 避妊しないで性行為をすると中学生でも妊娠する可能性があります
  • でも避妊についての知識は身についていないよね(中1で2割未満)
  • 特に男性の性欲のコントロールがカギを握る
などなど、思春期の子どもたちにスライドを使って説明(データは事前調査より)。

エイズについては患者感染者の拡大が続く日本(沖縄も)の現状を踏まえ

自分にも関係するという感覚
を身につけて下さいなどと話した。また、自分の生まれ育ってきた歴史を振り返り
自分を大切にするという気持ち
を持って下さいと話して講演終了。

終了後、中学生たちが興味津々でパソコンに寄ってきて次々と質問。
男の子たちは性徴やマスターベーションのことを、女の子たちは妊娠経過等について。
やはり、普段学校の先生方には気軽に聞けない内容なんだろう(答える側も答えにくいし)。
性教育:何をどのように伝えるかとも関連するが

全体のデザインを考え、家庭、学校、専門機関で役割を決めて取り組むのが理想。
(行き当たりばったり方式はむなしい)と思った次第です。

エイズについてはついに感染者が4000万人を超えたというニュース その中で日本は

▽感染者の6割が男性同士の性行為による感染である ▽若い世代が性行為での感染予防を怠っているために30歳以下の若者が感染者の約3分の1を占めている
と指摘されているそうだ。(UNAIDSのホームページはここ

また、今年もHIV人権ネットワーク沖縄による人権フォーラムが沖縄各地で行われます。
北部では12月17日(土)の午後2時から名護市民会館で。
今年は出番なし男ですが、若者たちの創作劇は見ごたえあると思います。 入場無料

mandm 写真は、今年も名桜大学エイズキャンペーンで教材として使用したミッキー&ミニー
今年からはウルトラマン人形16体(=大4+小12=性交ねずみ算で使用)
関係者ともども、ご苦労様でした。

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2005.11.17

たばことサヨナラする日(11月17日)

今日は何の日シリーズ。出勤途中のラジオ(wave89)で聞いた。
Great American Smokeout
(contributed by Prescilla Quirk)
初めて聞いた。日本語に訳すとたばことサヨナラする日

たばこをやめてから起きる身体の変化を知ろう。
最後に吸って20分以内にあなたの体には変化が現れます。
以下にそのシリーズを示します。
出典はこちら



20分後
  • 血圧が正常まで下がります
  • 脈拍が正常まで下がります
  • 手のひらと足の体温が正常まで上昇します

8時間後
  • 血液中の一酸化炭素レベルが正常まで下がります
  • 血液中の酸素レベルが正常まで上昇します

24時間後
  • 心臓発作を起こす頻度が減ります

48時間後
  • 神経終末が再生をはじめます
  • においや味がわかるようになります

2週間から3ヶ月後
  • 循環機能が改善します
  • ウォーキングがやりやすくなります
  • 肺の機能は30%アップします

1〜9ヶ月後
  • 咳、副鼻腔うっ血、疲労感、息切れが低減します
  • 肺のせん毛が再生し粘液を処理する能力が向上→感染が減少
  • からだ全体の活力energyが増加します

1年後
  • 冠動脈疾患のリスクが喫煙者の半分にまで下がります

5年後
  • かつて毎日1パック吸っていた人の肺がん死亡率が半減
  • 脳卒中のリスクも非喫煙者や5-15年禁煙者並みに減少します
  • 口腔、咽頭、食道がんのリスクが喫煙者の半分になります

10年後
  • 肺がん死亡率が非喫煙者と同じくらいになります
  • 前がん状態の細胞も(正常細胞に)置き換わります
  • 口腔、咽頭、食道、膀胱、腎臓、子宮頚部、すい臓がんのリスクが低減します

15年後
  • 冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同じくらいになりますi>



あなたも今日からサヨナラしてみませんか?

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2005.11.14

働き盛りのウルトラの父、倒れる(メタボリックドミノ)

期間限定アップロード企画(カウンター88888となる頃まで)

お隣の県立病院の糖尿病委員会主催ミニミニ講話で話すため、
メタボリックドミノという概念について調べてみた。

講師はいずれも京都大学大学院 医学研究科内分泌・代謝内科助教授 伊藤裕先生

調べているうちにドミノ倒しにはまってしまい、トライしてみた。

材料は「ゾウさん大脱走」という木製パズルとウルトラの父
domino1





糖尿病の合併症として
マクロアンギオパチーはメタボリックシンドロームになった頃からはじまり徐々に進展しミクロアンギオパチーは糖尿病発症約10年を経過した頃から起きる

両者が並行して進展し、いずれは総崩れの状態になるという考え方。

これをドミノ倒しで表現したところ、働き盛りのウルトラの父は倒れてしまった。
ファイルはこちら(見れますか?)
音もなくしのびよるメタボリックシンドローム。という感じでしょうか。
働き盛りの皆さん(自分もですけど)、気をつけましょう。


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2005.11.13

タミフルに関連するニュース

毎日インタラクティブニュース11月12日(サイエンス‐メディカル版)
タミフルで異常行動死 少年2名
新型インフルエンザ対策としてタミフルTamiflu (oseltamivir phosphate)を1.7倍備蓄し、
市場流通分を減らすというニュースが流れたばかりで注目度も高い。

ニュースソースはNPO法人医薬ビジランスセンター
「薬のチェックは命のチェック」というコーナー(速報版)で紹介されている。

リン酸オセルタミビル(タミフル)と突然死、異常行動死との関連に関する考察
新聞で報道された2例

岐阜県の男子高校生(当時17歳)は昨年2月にインフルエンザと診断され、正午過ぎにタミフルの通常量、1カプセルを自宅で飲んだ。その後、家族が不在の間にパジャマ姿で素足のまま外出し、雪の中を自宅のフェンスを乗り越えて走るなどした。午後3時45分ごろ自宅近くでガードレールを乗り越え大型トラックに飛び込み死亡した。

 愛知県の男子中学生(当時14歳)は今年2月5日にインフルエンザと診断された。午後4時ごろに1カプセルを飲み、午後5時半ごろ自室に戻った。午後6時ごろ、自宅マンションの前で全身を打って倒れているのが見つかり、そのまま死亡した。警察によると9階の手すりに指紋が残り、手すりにぶら下がった後に落ちたとみられる。

の他にも2才9ヶ月児の突然死の症例なども報告され、計10件が報告。が
上記8例中異常行動死の1例を除き、主治医や報告医は、タミフルとの関連を完全否定し、インフルエンザ脳症あるいは単なる転落事故死としていた。

としている。機序(脳圧上昇など)についても考察し、結論は以下のようにまとめている。
  1. オセルタミビル(タミフル)は、中枢抑制作用(睡眠/鎮静剤類似作用)により、
  2. 使用開始きわめて早期に(初回が最も危険)、
  3. 幼児では睡眠中突然死(呼吸抑制死)を、
  4. 学童/思春期では異常行動後の事故死を、起こしうる.
  5. その規模はかなりのものと推定(02/03大阪の5例は全国規模では年間数十例に相当、これでも氷山の一角であろう)。
  6. 疫学調査による確認を要する重大な害反応である。
  7. タミフル使用の害と益のバランス判断には、他にSJS/TENなど重症薬疹26例、アナフィラキシー等33例などの重篤な害反応をも考慮するべきである。

としている。もともと1歳未満の乳児には使用をするべきではないという薬。
やはり小児科領域での使用は慎重を期すべきなのか。
その後の学会での議論を伝えるニュースでは
タミフルの年間販売量のうち、日本が世界の8割以上を占めている現状から「日本だけがタミフルを多用している現状はおかしい」と発言した。

という使いすぎの現状も明らかになる。その一方ではインフルエンザによる
脳炎・脳症そのものの関連症状ではないかという主張もあるらしい。
調査が必要であると同時に、タミフル内服時には今まで以上に慎重に
患児の観察をする必要がある。

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2005.11.09

エイズ・・・あなたは関係ないと思っていませんか?

11月に入ってエイズ関連の会議やらイベントやら講演が盛りだくさん。
地域の関係者で協力して取り組んでいこうという機運を盛り上げたいところです。
しかし患者・感染者数は相変わらず過去最高のペースで増加中。しのびよるエイズ。


今年の世界エイズデーのテーマは

エイズ・・・あなたは関係ないと思っていませんか?



増え続けるエイズ

12月1日は世界エイズデー。現在、エイズの患者は増え続けています。世界的には感染者が4000万人以上いて、特にアフリカ南部やアジアに患者が集中しています。日本でも今年累積の患者感染者がついに1万人を超え、過去最高のペースで増加を続けています。そしてわが沖縄県でも年々増加し、今年6月現在で80名の届出があります。人口あたりの患者感染者の数でみると、沖縄県は九州四国中国地方の中では最も多くなっています。性年代別に見ると最も多いのは「30代男性」で、感染経路別では「異性間の性的接触」となっています。

エイズはこんな病気

エイズはHIVウイルスが感染によって起こる感染症です。HIVウイルスは血液や体液に存在し、主に性行為によって感染するため性感染症と位置づけられています。HIV感染者は感染に気づかないままでいると6~10年程度の潜伏期間を経て発病し、全身の免疫力が低下するためにさまざまな病気を併発して死亡してしまいます。このように発病した状態にある人をエイズ(AIDS=後天性免疫不全症候群)患者と定義しています。現在、治療薬の発達により感染した状態でこの病気に気づき治療を行えば発病を遅らせることは可能になりましたが、完全に治す治療方法はまだ確立されていません。HIV感染者は特に症状が出ないため、早めに感染に気づくためには抗体検査を受ける必要があります。現在、沖縄県内の保健所では即日検査を実施しています。心配な性的接触がある方はあらかじめお問い合わせの上、検査を受けるようにしましょう。

エイズを予防するには

エイズは性行為以外の日常生活では感染しません。そして性行為時もコンドームを正しく使用することで予防することが可能です。コンドームを使用する習慣を身につけましょう。患者が増え続けている現在、もはや特別な人がかかる病気という認識(他人事意識)ではなく、自分にも関係するという意識も必要です。また、患者感染者に対して偏見や差別する心を持つことなく、共に生活することができるような地域社会をつくりましょう。

エイズよくある質問

  • Q.エイズは蚊でうつる?→ × 蚊や虫を介しては感染しません
  • Q.プールやお風呂でうつる? → × 性行為以外の日常生活では感染しません
  • Q.献血で検査できる?→ × エイズ検査目的での献血はできません
  • Q.感染したらすぐ検査でわかる?→ × 接触後2ヶ月以上たたないとわからない


関連イベント情報 in やんばる

  • 11月19日20日の名桜大学祭りでエイズキャンペーン実施します
  • J’barにてエイズ関連レゲエライブ(PM10:00-AM4:00)JB

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2005.11.07

米軍ハンバーグでO-157 続報

「続報」と言っても、今を去ること20ヶ月ほど前のお話。こちらでも

米軍ハンバーグでO-157

ということで紹介して経過を追っていた事例。
(対応については当時の沖縄タイムス社説にも掲載された)

このたびの17年度感染研危機管理研修会で報告された。

経緯のところをそのままコピーさせていただきます(参考になるため)。

今後も基地に絡んだ健康問題は多く発生するはずで、
このような貴重な資料をもとに、対応を整理していたほうがよさそうです。

「沖縄県中部における米軍基地内からの牛ひき肉に関連した腸管出血性大腸菌O157:H2集団感染」


  • 平成16年2月17日
     
    • 沖縄本島中部のA病院より保健所に8歳男児・O157感染症患者発生届出あり。
    • 保健所では直ちに疫学調査等を開始
    • 【どうやら米軍基地内からの冷凍ハンバーグを2月6日に家族5人で調理して喫食し、8日から15日にかけて3人が下痢、血便、腹痛等の症状をきたして医療機関受診したことがわかった】。

     
  • 平成16年2月18日
     
    • 冷凍ハンバーグの残りを沖縄県環境衛生研究所に提供→ 検査開始。

  • 2月20日
    • 冷凍ハンバーグからO157(VT1+2)を検出。
    • 家族の14歳女児からもO157検出 → 3類感染症届出。
    • 県福祉保健部健康増進課から海軍病院公衆衛生部に情報提供。
    • 冷凍ハンバーグ購入先判明。

  • 2月21日
    • 冷凍ハンバーグの残りを海軍公衆衛生部に提供→ 米本国の研究所で検査するとのこと
       
  • 2月23日
    • 保健所の接触者検便の結果、家族の12歳男児からもO157検出

  • 2月24日
    • 環境衛生研究所から、感染者からの分離株とハンバーグから分離されたO-157・3株を感染研に送付し、パルフィールド電気泳動法(PFGE)による遺伝子相同性解析を依頼。  
    • 海軍公衆衛生部より、米国農務省(USDA)が製造会社(RM社)に立ち入り調査したとの情報提供  → 25日にリコール発表!

  • 2月25日
     
    • 県福祉保健部薬務衛生課記者発表
       
    • 在日米軍ニュースリリース
       
    • 外務省沖縄事務所が保健所、県立B病院を訪問調査。

  • 2月26日
    • 県基地対策室から米軍に対し、今回の食中毒事例発生について食品衛生の徹底について要請の調整 
    • → 難航す。米軍は受け容れず!
    • RM社は自主的におよそ90,000ポンドの製品の回収開始。
       
    • 県内地方紙、全国紙、星条旗新聞(基地内米軍紙)に記事が載る。

  • 2月27日
     
    • 感染研から遺伝子解析の結果、患者分離株とハンバーグの分離株は同一との回答得る。
       
    • 感染研は直ちに疫学的情報と遺伝子解析データを米国疾病予防センター(CDC)に送り、米国での発生状況を照会する。
    •  → 発生無し。
       
    • 環境衛生研究所は県健康増進課、海軍病院を通して未開封の同一ロット冷凍ハンバーグを入手し、検査を開始する。
       
    • 患児が学校で報道等によるショックをうける。

     
  • 3月1日
     
    • 未開封の同一ロット冷凍ハンバーグからもO157が検出され、その後PFGEで同一の分離株であることも分かった。
    •  → 感染源は完璧に確定!

  • 平成16年3月2日
     
    • 県福祉保健部と米軍の交渉(在日米軍が所管、日本国内の米軍基地全体の問題に!)。

  • 3月3日 
    • 県福祉保健部と外務省沖縄事務所との交渉(米軍に要請して欲しい!)。

  • 3月5日
    • 米軍には外務省から伝えてもらう旨の確認をする。

  • 3月8日
    • 県福祉保健部と基地対策室の調整 → 米総領事館へ要請することになった(12日OK)。
    • 3月15日
      • 米総領事館へ要請:福祉保健部次長、薬務衛生課、基地対策室担当  
      • → 要請の内容を米軍に伝えるとのコメント。これで終了。


    以上です。今後の対応のために勉強させていただきます。
    やっぱり事例があったら報告書までかきあげる(サッカーで言う「シュートで終われ」)ことは大切だと思います。

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2005.11.03

オックスフォード研修のまとめ

ようやく書き上げました。オックスフォード研修報告書。

9月2日の事前研修からはじまり、移動そして
オックスフォードのグリーンカレッジおよびセントアントニーカレッジでの研修。

大同生命厚生事業団さまと関係者のご厚情により貴重な体験をさせていただきました。

中味が盛りだくさんで多岐にわたり、しかも日本とシステムが違うので
研修報告をどうまとめような考えているうちに、締め切りが近づき
追い立てられるように書いた。

しかし思いが大きいだけにできるだけ端的に書くことは意識しました(一応)。
まとめの項だけ紹介。(もう出したし)


研修のまとめ

経験を生かすために

副題をあえて「この貴重な経験を生かすために」としたが、もちろん今回の研修は私にとって貴重で素晴らしい体験であった。日本との違いに驚いたり感動したりして、他の研修生やスタッフの先生方と議論しながら理解を深めることができた。もちろん日本と英国では保健医療の体制は異なる部分が大きい。それは両国が歩んできた歴史にも大きく影響を受けているからであって、必要なのはその方法をそのままハウツー式に取り入れるのではなく、違いを認識しつつその視点や考え方を理解し、それを現在の日本の体制の中で適用させることだと思う。

学ぶべき視点① 「専門性を発揮する」

研修期間中を通じて最も印象に残ったのは、保健医療の現場において保健師や看護師が専門性を発揮している姿であった。医師の指示を待つのではなく、自らの判断で患者や住民のケアを責任を持って遂行していた。指針に基づいた活動というのは日英に大きな差はないと思うが、現場レベルで行うべき領域が明確になっており、よって強い責任感も生じる。その領域を超えた場合は「ふさわしい機関」につないで支援を継続させている。またリエゾンという視点で専門職や関係機関をつなぐ役割の存在も重要である。

学ぶべき視点② 「人間を診る」

保健医療サービスを提供する体制の大きな違いの一つにイギリスでは在宅が基本という点がある。患者の生活の全体像を把握した上でニーズを拾い上げ、個々の多様なニーズに対応しているが、やはり在宅が基本である。GPによる診療も今後は生活習慣の改善への働きかけがますます重要になってくるであろう。また、保健活動においてもトータルな視点で患者や住民の生活をとらえ、その中で何か健康を害する要因があればそれを取り除くことが必要で、そのためには保健分野以外のセクションと調整することも求められてくる。

学ぶべき視点③ 「子どもを守る」

保健師の活動の中で母子保健に重きを置いて取り組んでいるのも大きく日本と違っている。保健師活動だけでなく今回の研修全体を通じて、子どもの命を守る専門職の活動を学んだ。英国では貧困や人種、そして住宅状況の格差(いわゆる社会的な格差)によって、健康面にも格差が生じている。その被害を最も強く受けるのが子どもたちであろう。このような弱い立場の人たちをターゲットに絞って戦略的に資源をつぎこむという考え方は、日本でも適用されるべきであると考える。また児童保護登録などのように、弱い立場の子どもたちが利用する医療や福祉サービスの情報を関係者で共有して虐待や事故の予防に役立てることも、対策を前進させるためには必要である(日本では個人情報保護の観点から実現は難しいと思うが)。

目標を持って

毎日のミーティングの中で団長から投げかけられたメッセージの中では「目標を持って仕事せよ」という言葉が胸を刺した。ともすれば組織の一員として組織目標に埋没しそうな毎日を送っているが、個人としても目標を持って今後の公衆衛生活動に取り組んで行きたい。


全国に散らばる研修同窓はDoDoの会というネットワークを形成しています。

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2005.11.01

うがいは水道水で

うがい:風邪予防に効果 京都大グループが初めて実証(毎日インタラクティブ)
風邪予防にうがいが効果があることはみんなが信じている通説ですが

本当に予防効果があるというデータが発表されました(世界初だそうです)。

02~03年の冬場、全国で18~65歳の計約380人のボランティアを、
  • 水うがい
  • ヨード液うがい
  • 何もしない

      の3群に分けて2カ月間追跡調査。
      うがいは15秒を2度行い、1日3回以上実施した。
      その結果、水うがい群は何もしない群に比べて風邪の発症が4割減った。

 
一方、ヨード液群にはグループの予想に反し、はっきりした予防効果がみられなかった。

メカニズムは不明だが、川村教授らは
  • 「健常なのどでもたくさんの細菌がバランスを保っている。薬がバランスを壊すのではないか」
  • また水うがいでも、水道水に含まれる塩素が殺菌効果をもたらした可能性を指摘している。

それに対して国内シェアトップの明治製菓

風邪予防の効能はもともとPRしていない
としている。というニュース。

うがいについては、以前歯磨き剤に含まれる界面活性剤が

インフルエンザウイルスの上皮細胞への侵入を防ぐのではと書いた覚えがある

脂質可溶化剤(界面活性剤やエーテルなど)でインフルエンザウイルスが感染力を失う

ということは平成11年発の厚生省インフルエンザQ&Aにはちゃんと載っていた(最新版からは消されてますが...)。

エーテル処理してウイルスを不活化する技術はワクチン製造工程にも用いられてる。

astellas medical net

でも歯磨きの界面活性剤は体に悪いと主張するグループもあるようなので

あんまり大きな声では言わない方がよさそうな予防法です。

ついでに手洗いについても検索。
コーワさんのしるほど・なるほど・健康生活

手洗いちゃんとできたかな?を調べる機械
SARAYAの手洗いチェッカー(隣にあるし)

エフティ資生堂が開発したナノブロックマスク(鳥を想像するのは私だけ?)
Fuji Sankei Business i

ついでにエフティ資生堂とトイザラスのコラボ衛生商品
プレイングキッズ


何だかオンラインショップみたいになってきたのでこの辺で。

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