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2005.12.18

エイズ人権フォーラム@名護2005

昨年に引き続いて行われたHIV人権ネットワーク沖縄フォーラム
名護市民会館にて開催された。
土曜日(休日)の昼とあって、十分な集客とは言えなかったかも
しれないが、来た人にはいろいろ考えさせるよいイベントであった。

以下はメモの一部です。


パネルディスカッション 比嘉正央先生が座長。   パネラー北山しょう子・金城幸子 北山→神様がくれたHIV 金城→ハンセン病回復者

なぜ名護で人権フォーラムを開催するのか
  金城さんが名護での開催を希望した
  ハンセン病療養所が名護にあった
   名護で大変な差別偏見にあって、今も変わらないところもある
   今も残っている偏見差別の問題をHIVの方々と一緒に考えたい

北山さんが感染した経緯
  海外協力(保健師)でタンザニアに派遣
   母子保健プロジェクト、栄養失調の子どもたち
  現地人の彼から感染したと思われる
  結核研修で国際協力のプロジェクトに興味を持った
  アフリカでの日常生活は朝から水くみ
   深い井戸から水を組んで2度往復するところから始まった
  現地人の彼氏といずれは結婚するつもりでつきあっていた
   「彼の子どもを産んでもいいのかなぁ」と思っていた
  HIVの抗体検査を受けた(仕事上感染するリスクがあるから)
   そしたら陽性だった(検査結果は郵送で送られてきた)
  プラスという文字を見たら頭の中は真っ白になった
   まさか自分が感染するとは思っていなかった
  特定の彼氏からは感染するはずがないと思っていた
   愛する人からは感染するはずがないという思いこみがあることを感染後に知った
  特定のグループだけが感染すると思っていた
  普通の生活、普通のセックスでも感染するということ
   日本人同士でも自分と同じように感染した人もいる
  支えになったのは、タンザニア人のナース
   「神様が乗り越えることができるだけの苦労しか与えない」
  その後、本を出版した
  
金城幸子の歩み・苦しいと感じたところ
  HIVに関しては自分とは関係ないと思っている
  しかも性交を安易に考えがちである
   若い人たちは真剣に考えて欲しい
  一人の人間として生を受けた人に差別偏見を持たないということ
  自分を愛するように相手も愛する
   これが基本
  
北山さん
  自分は中途半端な知識しか持っていなかった
   結局それが感染に結びついた
  HIVに感染したことを不幸とは思っていない
   まわりの人に支えられてきた
   本もその人たちのために書いた
  今の若い人たち、自分自身で生活できない人にとってはこの病気は重すぎる
   自分は20代後半に感染した
   自分で生活できない、自分の行き方が定まっていない若い人は大変

正しい知識を勉強しましょう
国立成育医療センター塚原先生
「性感染症とエイズ」for高校生
  15-19歳の若年者の異性間性交渉によるHIV感染は女性が7割
   成人すると男性が多くなる
  10代20代では性感染症全体が女性上位
  性交体験のある高校生の1割がクラミジア
   性交体験のある高校生は女性4割強、男性4割弱
   性器クラミジア、女性13%男性6%
   欧米(1−4%)に比べ日本女性は際立って高い
  
友達が感染したら、どう接する
  感染力が非常に弱いので日常的な生活では感染しない
  
感染経路別
  HIV感染では異性間と同性間性的接触がほぼ同数
  
ペッティングでも感染する
  オーラルセックスでも感染する
コンドームを使用すると100%感染しない→△

性感染症のことは知っているが自分がかかっていると思っている人は少数
  受けに行かない人
   リスクはないと答える人のうちの何割がコンドームを使用しているか
  
北山さん
  結婚したいと思う人はいたがだめだった
   結婚はできないかもしれない
   子どもは欲しい
  8月に妊娠
   ウイルス量はコントロールされている状態でリスク小さかった
   でも流産した
金城幸子
  らい予防法のために結婚を条件に子どもをもうけることは許されなかった
  おなかの上から毒針を打って、あるいは産まれた後殺された
   そういう子どもが3500名余りいる
   子や孫が欲しくても禁じられていた

パネルディスカッション2(北、戸川、塚原)
喜多(産婦人科医師→防衛医科大学)
HIVに感染している妊婦の数
  全国346例(小児科分も合わせると423)
   毎年35例
経膣分娩では3割、帝王切開では1割、ウイルス量を減らす投薬+帝王切開はほぼゼロ

日本の問題
  若年者のHIV感染者の増加
  HIV感染妊婦の増加
  若年者への性教育を見なおす
  
  幼児期・学童期の性教育の改善
  第2次性徴後の性行動への理解と指導
  初体験の遅延化(勉学とスポーツの奨励)
  安全な性交方法(妊娠や性感染症の予防)
  性に関する話題について、気軽に話し合う
適切な処置をすれば危険性は低くなる(1.3%)

母子感染
  子宮内で5%、分娩時に15%、母乳から20%
  母乳からの感染が高い
  これらをすべて予防しないと40%程度
HIVに感染している子どもの数
  北アメリカで12000人、日本では40人(感染児)
エイズウイルスに感染した女性248人から産まれて40人が感染

1995年以降は減少し2001年以降は感染児はいない

40人のゆくえ
  8人はエイズ発症、9人は死亡
  治療が効いて、元気な子どもが増えつつある
  赤ちゃんのときに発病すると治療が間に合わない
  
  軽症・中等症など
  
問題を抱える子どもたち
・お母さんがエイズで調子が良くない6
・お母さんが先に亡くなった6

・治療薬が次第に効かなくなる(薬剤耐性)
・薬も一生飲まないといけない
・患児自身に告知しないといけない

本当は君たちの隣に入るかもしれない

ともに生きる
・エイズウイルスに感染・発病しているこども

感染の告知に関して
  告知はだいたい思春期ごろに行っている
  中学生になって「なぜこの薬飲むの?」
  たくさんの種類のカプセルを飲まないといけない
   理解しないと飲みつづけることは難しい
  理解力、周囲のバックアップなどの兼ね合いを見てタイミングはかる
  子どもの方から「そうだよね」という聞いてくることもあった
   学校に出なくなった
  
幸子さんから
  一人一人の人権を大事にしていく世の中になってほしい
北山さん
  自分自身はあまり差別を受けずに生きてこられた
  まわりの人がそのように接してくれた
   まわりの友達、両親
  病気になって変わったと思うこと
  死と直面することで自分の命と大事に向かいあうようになった
   1日1日を大切に過ごすようになった(そのことはよかった)
  生きているだけですばらしい


その後高校生大学生による演劇(熱演)と歌の合唱があった。 終了5時前。最後の挨拶は琉球大学医学部の佐久本先生が行った。

解説して欲しかったこと

  • 男女異性間のセックスでは解剖学的には女性の方が感染を受けやすい
  • HIV感染・AIDS患者の男女比は男5:女1と男性に多い(全年齢)のはなぜ?
  • しかも、10代においては女性の方が7割と多い(性感染症全体でも女性が多い)

メカニズム?
  • 性感染症(クラミジア)などに罹患するとHIV感染のリスクが想像以上に高まるのか?
  • 検査を受けていない潜在的な女性の感染者がたくさんいる?
  • 援交、性交産業など「若年女性」vs「いい年をした男性」の交渉が盛ん?
  • バイセクシャル(もちろん男性)の影響?

う~ん、わからなくなってきた。

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