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2006.02.28

2月勉強会へのご案内

メーリングリストで参加を呼びかけた本日の勉強会案内原稿。
載せる記事に困っているわけではないですが、資料っぽくなったので
そのまま掲載します。これを見ての参加も歓迎します(特典はないけど)。
100円(参加費)握り締めて会場へどうぞ。



みなさま、こんにちは。
本日(2/28)午後6時半より、やんばる母と子の命を守る勉強会を
北部福祉保健所1階健康増進室にて開催いたしますので、
奮ってご参加下さい。

今日は前回の話の流れを受けて「望まない妊娠を防ぐには」
というテーマで意見交換したいと思います。ゲストとして
教育現場で奮闘されている先生に声をかけてはいますが、
もし皆さんの人脈で参加呼びかけられそうな人がいれば、
積極的に誘ってみてください。

現在、ハイリスク妊娠を防ぐという柱に基づいて、助産師さん
や保健師さんが妊婦健診不定期受診者対策を話し合っていますが
妊娠する前からのハイリスク対策も必要ではないかという話に
なったと記憶しています。

(ここからは個人的な考えですが)具体的には、

  • 身体的リスク(帝王切開や中絶後すぐに妊娠する、中毒症の既往など)
  • 社会経済的リスク(生活能力がないのに妊娠する、10代前半の妊娠など)
  • なんくるないさ系(避妊方法を知らない、中絶すればいいさなど)
      →「誰かがどうにかしてくれるだろう」という態度のことです。

という類のハイリスクがあると思います(無理にまとめる必要はないですが)。

こういう人たちに正確な情報を流し、受け皿を準備して、リスクを減らして
妊娠出産生活を送って欲しいものです。
それぞれの立場で、どう関われるか意見交換しましょう。

最近、全国ニュースなどで「産めよ増やせよ」的報道が増えています
今朝見た新聞にも「子ども増えれば所得税減らす」という見出しが
ありました。全国的に産科小児科医師が不足し周産期医療がピンチと
いうのに、一方では近視眼的少子化対策が進められています。
こういう時勢の中だからこそ、現場からの情報発信が大切になると思います。

その他、八重山病院産婦人科派遣中止問題や、防衛医官による外来復活?の
報道に関する情報交換も行いたいと思います。報告書の話もね。
では夕方お会いしましょう。

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2006.02.26

チム系?チブル系?

久しぶりに認知症に関する講義を受けた。

心の病にはチム系とチブル系があるという。
チムとは肝。肝と言っても肝臓ではない。

  • チムがなさ(心から愛しい)
  • チムグクル(からだの奥深くで感じる感情と表現している
  • チムわさわさぁ(気持ちが落ちつかない)
  • チムどんどん(...和訳不能)
というようにチムとは「こころ」を指す。
では「こころ」はどこにある?という話になった。
「こころ」は人と人との間にある
という言葉を思い出した。それはともかく

講義で示された「チム系の病気」には
  • ノイローゼ
  • 不眠症
  • 反応性うつ状態
  • パニック障害など


もう一つのチブル系について、チブルはまさに「頭」
  • チブルヤミー(頭痛)
  • カタチブルヤミー(片頭痛)
  • チブルマギー(過分数)
  • チブラー(賢い人≒リキヤー?)
    という)


講義ではチブル機能を細分化して「チブル系の病気」を説明
  • 知覚系と思考系の障害:統合失調症
  • 気分の障害:躁うつ病
  • 意識の障害:てんかん
  • 知能の障害(ただし後天的):認知症

なるほどこういう分類方法もあるのかと思った。

メインテーマの認知症については

  1. マイクで情報インプット→記銘力
  2. テープレコーダーに情報をキープする→保持力
  3. スピーカーから情報をアウトプット→再生力

とやはり機能分化して説明されていた。認知症はマイクの故障。だから情報は入らない。
これまで保持されていた情報はいつまでもアウトプットされる。
=記憶は新しいものから失われる(リボーの逆行法則

ケアしたりお見舞いする人がやってはいけないことととして

「オバー!誰かわかるねぇ?」

と聞くこと。この質問を聞いたオバーの反応は以下の3通り。
  • 記銘が確かなオバーは「(人を呆けと思って)馬鹿にするな!」
  • 記銘がまだらなオバーは「(誰だったかなぁと)混乱する」
  • 記銘が全然なオバーは「(知らんチュが)なれなれしい」

どの場合でもストレスフルということらしい。


チム系とチブル系の違いの話を聞いていて、WHOの健康の定義に出てくる
 menta health と spiritual health の違い

が説明できそうな気がしてきた(よく質問されるので)。

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2006.02.24

SOC(首尾一貫感覚)

近藤克則著「健康格差社会~何が心と健康を蝕むのか」(医学書院)より

アントノフスキーのSOC(sense of conherence、首尾一貫感覚)について

SOCとは自己に対してだけでなく、環境や生活の中で起こる物事を どのようにとらえるかという「生活世界規模の指向性」であり、それらが 首尾一貫しているという「確信の感覚」である。
生活の中の出来事には何らかの意味があり、把握可能で、適切に処理 可能であるという確信で、3つの下位概念-「有意味感」「把握可能感」 「処理可能感」からなる。
有意味感
動機付けの要素であり、人生を意味があると感じている程度である。 「希望」と「興奮」「参加」「自発的な意志」という言葉が似つかわしい。 有意味な領域の協会に柔軟さがあることで、その領域を新しい領域に変えたり 狭く(あるいは広く)したりすることができる。たとえば
退職期になれば有給の仕事を徐々に有意味な領域から外す代わりに コミュニティ活動など新たな領域を切り拓く
把握可能感
自己や環境におきている出来事を把握できるという感覚である。 自己についてはアイデンティティがしっかりしており、混乱した状況の中でも 何かしらの秩序やストーリーを見出し説明することは可能であると確信している
処理可能感
人生における出来事は対処可能な経験であるとみなす感覚のこと。 自分ひとりでコントロールできるという勝者的感覚だけではなく、自分が信頼している 配偶者、友人、同僚、指導者などの協力や支援を自由に受けられると感じることを含む 手抜きせず真正面から積極的な問題解決型対処行動をとるだけではなく それらが効果的でなければ異なる対処法をとる柔軟性と多様な選択肢を持つ

ストレス対処能力SOCと健康の関連は

  • SOC低群ほど、主観的健康感がよくない者やうつ状態の割合が高い
  • SOC得点の低い人は少しのストレッサーでも心身健康が悪化しやすい
  • SOC得点の高い人は多くのストレスがあっても健康が損なわれにくい

SOCと社会経済学的地位(教育年数、等価所得)との関連も記載されていて
男女いずれにおいても社会経済学的地位が高くなるほど
SOC得点が高いという優位な関連を認めた。

言葉が難しくてピンと来ない部分もあるが、なんとなく大切だろうなぁという
ことはわかる。ライフスキル教育と似ているかもしれない。
了解可能だが説明困難という感じか。もうすこし勉強してみる。

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2006.02.23

子どもの健康にとって、なくてはならない大切なもの2006

ちょうど1年前と同じ仕事を頼まれて、今年は昨夜中部地区で講演してきた。

去年の資料に加えて、今年は


などを織り交ぜて講演、約3時間。和やかな雰囲気でできました。

その中でWIFYをして問いかけた

子どもの健康的な生活をイメージしたときに、なくてはならない大切なものは何?

に対して、お母さんたちは
  • 食事
  • 外で遊ぶこと
  • 衣類
  • いっしょに遊ぶ友だち
などを挙げていた。
病院とかお医者さんとか予防接種とかを考えるのは専門職の偏った感覚なのかと反省。
生活に根ざした感覚が必要ですね。

個人的には

子どもが健やかに育つような環境を整備する

ことが必要と考えます(夜型社会とかたばこ自動販売機とかの環境を改善しないとね)
つきつめると格差社会に行きそうな気もしてきた。

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2006.02.21

ノロ アウトブレイク

コロラド州のガイドラインを参考にまとめてみた。
(Long Term Care Facilities は長期ケア施設と訳した)

長期ケア施設におけるノロウイルス集団発生時の調査と対策

ノロウイルスとは?
  • ウイルス性の胃腸炎を起こす
  • 比較的高い濃度の塩素(10ppm)や幅広い温度(冷凍~140℃まで)に抵抗性を示す
  • ヒトが唯一の宿主
  • レストラン、学校、保育所、キャンプ、クルーズ船、プール、病院、そして長期ケア施設などで流行を起こす
  • 鑑別すべきウイルスはロタ(小児から発生する)、アデノ、アストロなど
  • 潜伏期間は12-48時間
  • 症状の持続期間は12-60時間
  • 症状としては、嘔吐、腹痛、寒気、下痢(血性ではない)、頭痛、筋肉痛、微熱、悪心、倦怠感など。
  • 突然発症することが多い。子どもでは嘔吐が多く大人では下痢が多い。
  • まれだが、ひどい脱水になると致命的である(特に衰弱している高齢者で)
  • 感染者の吐物や下痢便が感染源になる
  • 感染経路は糞口感染で、(少ない量でも)容易にヒト-ヒト感染を起こす
  • 集団発生時には空気感染を起こすこともある
  • 高齢者長期ケア施設では大きな集団発生を起こしやすいといえる
  • アタック率は50-70%以上(入所者もスタッフも)
  • 最も感染性を持つのは気分不良から下痢が治まるまでの有症状期間だが、症状がおさまっても少なくとも2日間は感染力が残っている可能性がある(症状がなくてもノロウイルスを広げている場合がある)
  • 治療は抗ウイルス剤もなければワクチンもない。症状に応じて輸液や電解質の補正を行う
何をもって集団発生となすか?
  • 一般的に通常その施設で期待される下痢嘔吐の患者数を上回って患者が発生した場合
  • ノロウイルスによる集団発生は以下の2つに分類される
    1. ノロ集団発生(疑い):症状からノロウイルスが疑われるが、検便が行われていない、あるいは細菌検査だけしか行われていない、またはノロの結果が出ていない場合
    2. ノロ集団発生(確定):症状からノロウイルスが疑われ、少なくとも2つ以上の検体(別々の人の便)からノロウイルスが検出された場合
  • 集団発生も以下の2つに分類される
    1. 単一曝露による集団発生(下図左):汚染された食品や水などにより集団が病原体に曝露され、その一潜伏期間内に患者が発生する。流行曲線では早期に鋭い立ち上がりが見られることが一般的である
    2. ヒト-ヒト感染による集団発生(下図右):特定の感染源を持たず、徐々に患者が増加していくタイプで、長期ケア施設では訪問客、職員または新規入所者によってもたらされる
  • 注意すべきはノロウイルス感染症は、当初単一曝露として発生した後、職員を介して感染を広がり、ヒト-ヒト感染のパターンとして継続することもあるということ。
症例定義
長期ケア施設におけるノロ集団発生(疑い)では、「特に下剤などの薬剤使用などの誘因なしに発症日以降に、入所者または職員において嘔吐かつ(または)下痢が24時間以内に2回以上(軟便も含む)が発生した場合」に症例としてカウントすることを推奨する
報告の要求
集団発生があった場合は、すみやかに地域の保健部局に報告すること
ケース調査
施設内で急性胃腸炎の患者が発生したら、他の入所者や職員の健康状態を注意深く調査する必要がある。
診断と検査確定
  • 集団発生が疑われたら、便標本を確保しノロウイルスのPCR検査を行う。症状などによって他の菌や寄生虫卵の検査も行われるべきだろう。吐物でも検査は可能。
  • できれば患者便は症状発生後48時間以内(まだ水様のうち)に採取する。でも発症後7-10日後の便でも検査は可能である
  • 集団発生施設においては、2-6人程度の患者から便を採取することが望ましい
  • 集団感染の対策は検査結果が出る数日間を待つべきではなく、迅速に行うこと
対策(考え方)
  • 潜在的に集団発生があるとわかったらすぐに対策にとりかかること
  • 検査結果を待つべきではない
  • ノロウイルスは症状消失後も便から2週間にわたって排出されるので、最後の患者の症状がおさまった後も、2週間程度は注意が必要。
対策(手洗い)
  • 職員、入所者、訪問者は感染予防のための手洗いを意識しなければならない。集団発生時は普段よりも頻回に手を洗うこと
  • 手洗いができない状況であれば擦式の消毒剤やジェルを使用しても良い。あくまで手洗い後に追加して行うものである。
対策(職員)
  • 症状のある職員は感染症担当者に報告すること(一覧表を作る)
  • 症状のある職員は、特に厨房職員は下痢や嘔吐が消失して体調がすぐ回復したと思っても、少なくとも2日間は業務から外すべきである
  • 症状のある入所者をケアをするときは、使い捨ての手袋とガウンを用いて、一人の処置ごとに手を洗い、手袋とガウンを交換すること
  • 標準的予防策などについてスタッフで話し合う機会を持つこと
  • できれば嘔吐や下痢の処置をするときにはマスクを着けることが望ましい
入所者
  • 症状のある入所者は感染症担当者に報告され、一覧表を作ってフォローする
  • 症状がおさまって2日間が経過するまでは、有症状の入所者がいる部屋を制限し、接触感染に注意するべきである
  • 集団発生がおさまるまではグループ活動や集会は避ける
  • スタッフは、症状があって隔離されている患者が孤立感を感じないように、家族が頻回に電話をかけてもらうなどの努力をする
  • 感染区域と非感染区域を分けて入所者の行き来を制限する
  • 入所者に対する担当職員をできるだけ変えない
  • 嘔吐がある入所者に対しては吐き気止めの投与を考慮する
  • 病院に転院する際には、現在ウイルス性胃腸炎が流行している施設から送ることを病院に伝えること
施設
  • 集団発生がおさまって3~4日間(潜伏期間の2倍)は新しい入所者を入れない
  • 清掃と消毒を普段より頻回に行うこと(特に風呂場、浴槽、トイレ、手すり、ドアノブ)
  • 10%の家庭用塩素漂白剤(ブリーチ)や医療用消毒剤が有用
  • 日常的な診療用具(血圧計のカフなど)も清掃消毒すること
  • 食器類をディスポにする必要はなく、通常の食器洗浄でウイルスは除去できる
訪問者
  • 高齢者や子ども、そして基礎疾患がある人は集団発生がおさまるまで訪問を延期する
  • 施設内にいるときは、手をよく洗うように注意喚起する
  • 下痢などの症状のある訪問者(家族や友人)は症状がおさまるまで訪問しないこと

フローチャート(対策の流れ)

長期ケア施設で胃腸炎の症例が発生しているという連絡が入る(第1報)

  1. 集団発生に該当しますか?
    • はい:2へ
    • いいえ、わからない:新たな症例が発生するかモニターする
  2. 施設での対策実施をサポートし、検便の検体を確保しつつ、予備調査を行う 集めるべき情報は
    • 入所者、職員の患者数
    • 発症日と発症した患者数
    • 症状
    • 症状の持続期間
    • 施設内での患者の分布
    • 入院した患者、死亡した患者はいないか
    • 流行曲線を描く
  3. 集団発生のタイプは?
    • ヒト-ヒト感染パターン
      • 発生が何日にも渡ってダラダラ続き、かつ
      • 症状もノロウイルスと合致(血性ではない下痢、嘔吐、微熱、持続2日以内など)
      患者一覧表を作成し、新たな患者は追加して記入する/対策の効果や集団発生の経過を見るため、施設監視を続ける/終息後は報告書を作成する
    • 単一曝露パターン
      • 発生開始3日以内に患者数が急峻している、または
      • 感染源として心当たりのものがある、または
      • ノロウイルスと合致しない症状(血便、高熱、3日以上持続、重症化多いなど)
      疫学的な調査が必要になるため、専門機関の協力を得る (このガイドラインでは調査方法について言及していない)


あとはこういう情報をどのような段取りで発表するかについても慎重な検討が必要

地域の施設でも流行が見られます。日常的な感染症予防のチェックが必要です。
関連記事@北部福祉保健所(ノロウイルスによる食中毒に気をつけよう

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2006.02.20

中越からのメッセージ

2月17日の午後に健康危機管理研修会を開催した。テーマは

地域のつながりで災害弱者を守る

講師として川口町住民代表当時の総代(=区長さんのような立場)と
川口町で働く保健師のお二人をお招きした。

お二人とも忙しいこの時期に沖縄まで飛んできてくれて
震災当時のことや、その後の復興の過程を「生の声」として伝え、
意義深い研修会となった。どうもありがとうございました。

講演のキーワードは
総代のキーワード

  1. マイコンメーター
  2. となり近所で安否確認
  3. 略奪
  4. 地域の連携
  5. 食料、水、トイレ
  6. 情報収集
  7. 情報発信
  8. 炊きだし
  9. 支援物質
  10. ボランティア

地震発生からの時系列に沿って、次々と地域で生じる問題をキーワードに
どういう問題が起こって、地域でどう解決していったか
をレポートして頂いた。明るくわかりやすくユーモアも交えての講演であったが、
当時はまさに戦争のような状態で、地域のつながりと生きる力で乗り越えて
きたことが感じられた。
それぞれの地域が独立国みたいだった

と後でおっしゃっていたが、当時の状況をよく言い表しているんだと思った。


行政保健師のキーワード

  1. 住民が安全に安心して住むための防災対策の整備が急務である
  2. 健康づくり対策の充実が必要。重要課題は労働世代の健康づくり
  3. うつ病、アルコール依存症などの予防対策が重要
  4. 見通しがもてない層への対策が必要である
  5. 「地域のつながりの場」の確保を新たな自助組織構築の検討が必要である
  6. 関連機関・スタッフとの関係づくりが必要である

総代を中心とする地区のつながりが強かったからこそ、被災当時の多くの問題を
乗り越えられたこと報告した。行政保健師としては、特に避難後から復興にかけて
顕在化してきた健康問題、そして住民間格差への対応を行っている。
住民のなかに
「心の病気は誰でもなる」ということがわかったり、
精神の家族会活動が充実した面も出てきた
一方で、
世代を経ていくうちに地域のつながりが弱まっていくのではないかという懸念も
あると報告していた(これは沖縄でも同じこと)。

ここからは個人的な感想。
震災のおこった時、我が家では子どもの誕生パーティを開いている最中だった。
テレビのニュースを見ながら「大変だなぁ」と言う話をしたが、正直それっきり
心を寄せることがなかった。しかしそのときを境に、中越地方ではまるで
戦争のような状態が繰り広げられ多くの人が傷つきながらも、励ましあって
復興への道を歩んできた。

被災地から車で1時間も行けば、いつもと変わらない日常生活が行われている
(ましてや遠く離れた地域の多くの住民には震災は無関係に時が流れる)。

そういうギャップを痛感し、考えさせられたという意味でも、今回の研修は
インパクトが大きかった。

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2006.02.16

なくてはならない「親の送り迎え」

数年前高校生にwifyをしたときに、なくてはならない大切なものとして

親の送り迎え

を挙げている高校生がいた。

学校へはどのように登校していますか?と聞かれて

  1. 家の人の車(56%)
  2. 徒歩(25%)
  3. スクールバス(7%)
  4. 路線バス(7%)(3位と同率)
  5. 友達の家の車(4%)
  6. タクシー(0)

と答えた中城村の中学生たち。
二人に一人が自家用車通学(琉球新報2月14日)
沖縄県の特徴をよく現している調査結果だと思う(我が家も"1"が多い)
ウチアタイする人の言い訳として、安全確保と
車内での親とのコミュニケーション

が挙げられたが、それはどうか?

朝の食卓や通学の車が主なコミュニケーションとなっているということは
夕方の帰りが遅い、あるいは食卓をいっしょに囲んでないことの裏返し。
週に何回かは夕食を家族で食べる日を!

意図的に作れば解決すると思われる。かえって
車の中で親がグチを子どもに聞かせる可能性もあり、
子どもにとっては苦痛の時間になる恐れも。

安全確保は古典的な「集団登校」が基本だろう。
かえって校門近くの渋滞や停車行列(どこの学校でもあるんだろうか)は
交通事故を誘発することにもなる。気をつけよう。

高校生になると、コンビニに集合しての集団タクシー登校が増える。
「大人になると車を足代わりに使う(一家4人で車4台)」という流れにつながっている。
みんなこれが当たり前だと思っているのが沖縄の実状だろう。
沖縄の常識、日本の非常識

ということに気づかないといけない。

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2006.02.13

フロリダスモークフリー効果

沖縄でも日本でも喫煙率は年々減少中。
そのことによってどれくらいの経済効果、健康影響があるかという視点の資料を頂いた。
フロリダ州での室内禁煙法施行による効果のペーパー。

結論から言えば、たばこをやめたことで始まる健康影響のように
徐々にリスクが下がっていく疾患(冠動脈疾患、低出生体重などに代表される)の減少を
数値化していく作業が必要。
ただし、効果は1年後とそれ以降の長期的効果に分けて分析する必要がある。

それと、フロリダではこの法律により影響を受ける人の割合について

受動喫煙の害から免れる人:直接喫煙を止める人=15:1

として、受動喫煙の害の及ぶ範囲の広さ(絶対数の多さ)に注目していることに注目。


Health and Economic Impacts of the Proposed Florida Smokefree for Health Initiative より

ただし訳した紙の資料はリンク先よりもバージョンが一つ古いんだと思われる。

フロリダ州は早くからたばこ産業と禁煙者の闘いが行われた重要な場所である。
80年代早期には、フロリダ州のいくつかの都市で屋内空気清浄に関する条例が作られたが、
たばこ会社は州の飲食店組合に働きかけて、それらを覆えす州の法律を制定させた。
健康部局も当初はその法案に反対したが最終的には前進のための妥協点ということでそれを支持した。ということでFCIAA(Florida Clean Indoor Air Act)が制定され、フロリダ州で非喫煙者を受動喫煙の害から守るための動きはストップした。1999年には、フロリダ州は室内労働者が受動喫煙から守られる率が68%と全米50州+1州のうち、 24位という結果であった。

The Smoke-Free For Health Initiativeは州に対して法の修正を求めた。特に、たばこ小売店や指定された喫煙場所、立ち呑みバーなど以外の室内勤労場所における禁煙を要求した。このInitiativeはアメリカ対ガン協会や肺疾患、心臓疾患に関する学会など多数の団体により提唱されていた。

このレポートは、フロリダで制定されたこの強力で包括的な室内喫煙禁止法の効果を評価している。この評価には喫煙行動や消費量(うり上げ)の減少、たばこに関連する疾患の減少なども含んでいる。

法が施行されて最初の1年間にもたらされる利益

  1. 150万人のフロリダ州民が受動喫煙の害から守られた
  2. 103000人のフロリダ州民が喫煙をやめた
  3. 5600万箱(たばこ会社の利益として1億3000万ドル)の消費減
  4. 200例の急性心筋梗塞と50例の脳卒中が予防できた
  5. 心筋梗塞や脳卒中による死亡が90例を予防できた
  6. 350例の低出生体重児も予防できた
  7. 120例の新しい喘息患者発生が防げた
  8. 3例のSIDS(乳幼児突然死症候群)が予防できた
  9. 1200万ドルの医療費削減につながった
    • 900万ドルは心血管疾患の予防で
    • 200万ドルは低出生体重児の予防で
    • 100万ドルは0−5歳児の呼吸器疾患の予防で

さらに、受動喫煙および能動喫煙の防止の長期的な効果としては、がんや肺気腫も心臓疾患同様減少することが期待されるので、人口増や医療費値上げがないという前提で計算すると

  1. 2100例の早死(1200例は心血管疾患、580例のがん、320例の呼吸器疾患)を予防
  2. 700例の低出生体重児の予防
  3. 毎年医療費で2億ドルの節約(1億8500万ドルは禁煙成功による効果、1500万ドルは受動喫煙の害が減少した効果)が見こまれる

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2006.02.12

地震と雪からの復興

研修会のお知らせです。

新潟中越地震被災地からのメッセージ


北部福祉保健所健康危機管理対策の一環として開催します。
  • 2月17日(金)午後2時~4時半
  • 名護市名護出雲殿
  • 報告「地域における災害弱者対策ネットワークづくり」(福祉保健所)
  • 講演「被災地からのメッセージ(行政保健師の立場から)」
  • 講演「被災地からのメッセージ(住民代表者の立場から)」
  • フロアとの意見交換


これまで福祉保健所は名護市や関係機関と協力して
jakusha
図のマスを埋めるべく意見交換してきた。
地域で生活する災害弱者を守るためには、
特に共助(地域ネットワーク)が重要である

との視点で(もちろん仮説ではない)作業してきた。
しかし、いずれも机上演習だけであったし、
「被災のリアリティ」を実感できないまま
作業を進めてきた感が否めない。

そこで、実際に被災された地域から講師をお招きして復興の過程を学ぶ。
沖縄に住んでいては、地震や雪のイメージしにくいテーマかもしれない。
でも、肝心なのは
  • 災害に遭った方々の生活、地域住民の動き、行政の対応、ボランティアや支援物質などをめぐる調整
  • その中で「災害弱者」と呼ばれる人々がどう支援されていたのか

を学びたいと思う。

特に住民代表としてお話していただく川口町の広井さんは

などで復興の記録を生々しく書き綴っている。
多忙の中、沖縄まで飛んできていただけることに感謝しつつ
研修会を盛り上げて行きたい。

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2006.02.08

無煙ツアー in Okinawa への道

美女3人湯煙ツアーではない。無煙(むけむり)ツアーを考える。

年間観光客が500万人を超える沖縄県。

何となく健康になりそうなイメージが保たれているのも事実。
健康志向の高いお客さまを意識したツアーの商品価値も高いはず。

次年度の世界禁煙デー(5月31日)に向けて画策してみる。


標準的なお金を払って楽しむツアーの行程に沿って...

  1. 国内線(禁煙)にて那覇空港(店舗は自由喫煙)へ到着
  2. 禁煙の観光バスあるいはタクシー(禁煙は少数派)に乗る
  3. あるいはレンタカー屋へ連れていかれる(禁煙レンタカー?)
  4. 一路やんばるへ(途中沖縄自動車道SA=禁煙?で休憩)
  5. お食事で無煙といえばレストランフリッパー(美味空気)
  6. 国営海洋博記念公園のちゅら海水族館(たぶん禁煙)
  7. 今帰仁城跡で世界遺産を見学して道の駅ソーレ(?)で買い物
  8. 名護市内の禁煙ルームがあるホテル(たとえばルートイン)に宿泊
  9. しかし宿泊する部屋は禁煙でもロビーで煙攻撃に遭ってしまう(減点)
  10. 翌日はエコツーリズムで有名な東村へ(さすがに無煙だろう)
  11. 宿泊はあのカヌチャリゾートホテル(無煙は難しいかな)
  12. ゴルフを楽しんでチェックアウト。帰りにラーメン食べたくなり
  13. 北部随一と評判のまーさん堂(ここは禁煙ラーメン屋だった!)
  14. 隠れた人気のオリオンビール大学にも申し込んでいた(分煙?)
  15. おみやげはいつも賑わっているやんばる道の駅(どうだろ?)へ
  16. きれいな空気と楽しい旅行の思い出を胸に那覇空港へ

施設が北部管内に偏っているかもしれないが気にしないように。

まずは旅行者のツアーのパンフレットもらって施設に聞いてみよう
16の行程のうち、どのくらいで煙を浴びてしまうんだろうね。
利用者の視点でパッケージとして考えるのがミソ(縦割りではなく)

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2006.02.07

夜食を食べたら、ややショック...

地域の小学校の家庭教育学級に招かれて食生活の話をしてきました。
小学校と行っても全校で30数名で、父母や先生を合わせて50名余り。
肥満県おきなわの現状とそれが講じて長寿転落しつつある話をした。

ここまではいつものように親父ギャグを飛ばしながらの健康教育。
でも一つ違っていたのは事前にある情報が入っていたところである。
「Ⅰ型糖尿病の児童がいる」という話が学校側と保健師からあった。

内臓肥満→Ⅱ型糖尿病→合併症という流れだけだと誤解が生じる。
ご存知のように子ども社会はある意味で容赦ない世界である。
病気に対して正しい理解がされないと「弱いもの」として扱われる。

感染症でも慎重に疫学調査をしないと「バイ菌バイ菌」と責められ
患者やその家族が非常につらい思いをすることも起こりうるのだ。
ということで今回事前に情報があったおかげで説明できた(感謝)

  • 人間の体には血糖値を下げるホルモンは1つしかない
  • それはすい臓から分泌されるインスリン
  • 血糖値を下げる=食べたものを細胞に取りこませること
  • 糖尿病には2つの型がある
  • 一つはインスリンがもともと分泌されないタイプ(Ⅰ型)
  • これはもともと分泌が少ないのでインスリン注射が必要です
  • でも目標を持ってがんばってプロ野球選手になった人もいる。
  • エアロビクスの世界チャンピオンも小2から注射していた。
  • 病気の治療を続けながらでも目標を持って生きることは大切
  • メーナチソーガチでおいしいもの食べ過ぎてインスリン使い果 たすのは自ら滝つぼに向って泳いでいるようなもの

講演が終わって児童が感想を述べた。その中でⅠ型の児童も挙手。

「病気のことがよくわかった」

と言ってくれたのは嬉しかった。その発言に促されるように、
お母さんも感想を述べた。
「先生方もみなさんもこの病気のことを理解して欲しい」

「『長期療養』と言葉で書くのは簡単だけど実際の生活ではいろいろな
苦難がある」ということをわかったつもりだったが、
やはり彼らの言葉には重みがある。


小さい学校だけど、大きな学びの時となりました。

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2006.02.05

野鳥が死んでいたら...

野鳥の死体から鳥インフル(香港)というニュースもある

先週、鳥インフルエンザに関する連絡会議に参加した。
その中の資料より(平成16年3月9日「国民の皆様へ」)

  1. 鶏肉、卵の安全性について
  2. 鳥インフルエンザウイルスの人への感染について
  3. 飼っている鳥、野鳥が死んでいるのを見つけた場合等について
    1. 鳥を飼っている方の留意点について
    2. 飼っている鳥が死んでしまった場合について
    3. 野鳥が死んでいるのを見つけた場合について
      野鳥が死んだ場合には、鳥インフルエンザだけでなく、こうした細菌や寄生虫が人の体に感染することを防止することが重要です。野鳥が死んでいるのを見つけた場合には、細菌や寄生虫に感染しないよう、死亡した鳥を素手で触らずにビニール袋に入れてきちんと封をして廃棄物として処分することも可能です。

      このような場合に直ちに相談していただく必要はないと考えられますが、不安な場合には、市町村、獣医師、家畜保健衛生所又は保健所にご連絡下さい。
       万一、野鳥が密集して死んでいる場合には、毒物などを食べて死亡したことも疑われます。この場合には、事件の可能性もありますので、警察、家畜衛生保健所又は保健所にご連絡下さい。

というわけで、住民からの通報に備えて、市町村、獣医師、家畜保健衛生所、保健所、そして警察が話を詰めておく必要がある。さらに野鳥が自然公園で死亡していた場合などはそこを管理する部署との連携も必要。(まさかこういう問題でも「その野鳥が死んでいるのは県道ですか?国道ですか?」という話はないだろうなぁ)

とにかく、この国民向けアナウンスは約2年前に出されたものであるが当時とは状況も違う。
養鶏場職員など普段から鳥と濃厚に接触するヒトも現在のインフルエンザ予防接種を受ける必要があるとの指摘もあった。

県のインフルエンザ行動計画(pdf)では、鳥→ヒトの感染が見られた場合でも

高病原性鳥インフルエンザは、4類感染症であるため患者の診療については、感染症指定医療機関に限定せず、通常の医療体制で対応する(福祉保健部)

としているが、さすがに民間病院では厳しいだろう。
処分後に発熱したときはどこの病院で見るかも決めなければ。

さらに、机上演習の話題も出たが、実際に大量の鳥を処分した茨城の事例が紹介されたが
鳥の処分に関しては自衛隊の協力も有効だったという。もちろん国も関係する。
処分や資材置き場、健康調査等のため広大な土地の借用も必要になるらしい。

いろんな機関がステージに応じて、それぞれの役割を担う。
しかも対象が鳥なのか、ヒトなのかによって関係機関も異なり
それらの対策がシンクロして行われる必要もある。

本庁の危機管理機能を発揮するには、格好の題材だと思った(発生しないうちにやらないとね)

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2006.02.04

やんばる母と子の命を守る10

第10回目レポート

10回目の報告
北部福祉保健所の健康増進室を借りて1月31日に開催された勉強会のメモです。
昨年4月から1年間会を重ねることで見えてきた課題について
柱ごとにまとめて報告書のような形にして記録を残しましょう
ということが決まりました(今年度末(3月)を目処に作業)。

報告書を刊行する目的は

  • 会としての活動を振り返る
  • 関係機関に会をPRする(提言もできる)
  • その結果、会の活動に理解を示す人が増える

報告書の内容としては

  • まず3本の柱ごとに課題とその解決のための提言をする
  • 1年間の勉強会のメモ(ホームページに掲載している分)
  • 勉強会で使った資料
  • 名護市の市報や新聞に掲載された記事など
  • 会員の感想
という構成になると思われます。

報告書刊行にあたって

  • 作業を分担する(柱ごとに)
  • 編集、印刷作業にかかる費用は会員で負担する(別途徴収)

肝心の柱ごとの現状と課題について
1.医師確保に関して
  • やはり県立八重山病院産科医師離任問題が浮上し、北部よりも状況が厳しい地域が出てきた。
  • ますます医師確保が難しい現状になった
  • たとえ(選挙公約通り)産科医師が配置されたとしても、一人だけでは厳しい
  • 後方支援している中部病院の充実に目を向けるべきでしょう
  • ただし状況は何も変わっていないので、アピールは続けるべき
  • すなわち北部地区に2次周産期救急医療体制を整備することは必要
  • さらに大学医学部に北部の自治体枠を設けたり、奨学金等を支給することにより、将来北部に戻ってくる医師を育成する必要もあるのでは

2.搬送体制について

  • 産科医師がいなくなった後どうなったかという視点で分析
  • 未熟児の呼吸管理をしながら搬送できるような高規格救急車+保育器の整備が必要
  • ただし要望書という形でターゲットを決めて提出することはしない
  • 先天性心疾患等の治療主体が子ども医療センターに移るとなるとなおさら搬送体制整備は必要

3.母子保健活動の充実について

  • 11月から産院助産婦と行政保健師で定期的に集まりを持っている
  • 「母子手帳交付時のハイリスク妊婦把握」「未受診妊婦のフォロー」「健康教育媒体の開発」が3つの柱
  • 現在は、検診を受診しなくなった妊婦のフォローを行うしくみを作っている
  • 連絡票を作って関係機関で連携する(母子保健推進員の活用も含めて)
  • 連絡票をデータベース化して分析する予定
  • 出産まで全くの未受診という妊婦は年間5、6例程度
  • 2回目以降に受診せず、医院からの呼びかけにも反応しない妊婦が対象(潜在的に多い)


3番目の柱に関連して、妊娠前のハイリスク対策、望まない妊娠についての発言が相次ぎました。

ハイリスク妊娠対策は妊娠前から必要である

  • 妊娠、出産、育児の大切さを次の世代に伝えるというが...現実は厳しい
  • 望まない妊娠で人工妊娠中絶をする人が現実には多い
  • 緊急避妊法への問い合わせも多い(高校生など)
  • 中絶後や帝王切開での出産後、すぐ妊娠する人もいる(これもハイリスク)
  • 過去の妊娠状況で妊娠中毒症、未熟児出生、胎盤早期剥離などがなかったかをチェックすべき
  • 避妊法については、正しい情報が伝わらず口コミ情報をもとに行動する人が多い
  • IUD(子宮内避妊器具=避妊リング)も避妊に効果あるのに、失敗事例の噂ばかり先行する
  • 避妊に関する情報が妊娠前に届いていない
  • 望まない妊娠対策もターゲットを絞る必要があり、例えば乳健前期(出産後3~4ヶ月)のお母さんたちには健診の場で避妊指導をすることもできる
  • 学生に対しては、性交を前提とした集団への性教育がやりにくい現状になっている


次回の勉強会では学校における性教育に関わっている養護教諭や関係者にも参加して意見交換してはという提案がありました。

次回は2月28日(火)午後6時半より北部福祉保健所健康増進室で行います。

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2006.02.03

ナイアガラとメタボリックシンドローム

生活習慣病予防週間シンポジウム2006は無事終了いたしました。
参加された200名余の方々、関係者、講師、パネラーの皆様に感謝いたします。
そしてもちろんわがスタッフの頑張りにも感謝。

さて、当日は名護市健康展kusudama
でのくすだま(写真)でスタート。くすだまから鳥の形をした飛行物体が
ヒラヒラ空中を舞いながら落ちてきたので、みんな必死に拾っていた。

午前中は市民のための健康展。骨密度測定や体操タイム。
血糖測定には長蛇の列。その他、酸素バーみたいなシェルターや、
ヘルシー弁当(無料)配布などもあって狭いながらも充実の健康展でした。
来年は庁内にこの健康ウェーブをもっと広げて欲しいものです。

午後は展示+基調講演+シンポジウムというスタイルでした。
展示は市町村の健康づくり紹介ボード、弁当甲子園レシピ、
そして北部の課題の一つである歯の健康パネルを展示。

基調講演は県立病院医師によるメタボリックシンドローム対策について。
ナイアガラの滝に例えて、

上流から滝つぼに落ちていくように
進むメタボリックシンドロームの病態を説明していたのが印象的だった。
臨床の医師が予防の大切さを説くことは、住民へのインパクトは強い。
滝つぼの方向に向かって泳いでいる人を救わなければ!

シンポジウムではまず高校生が弁当甲子園に出場して見えてきたこと、
高校に売りに来る弁当の中身のチェック、学級でのアンケート調査を
分析して、同世代の若者にメッセージを送っていた。

地元企業の健康管理担当者は、職員健診の結果と職員の生活習慣
実態アンケートの結果を照らし合わせて見えてきた課題を報告し、
今後は保健師の面接による個別指導と、全体が運動しやすくなる環境
整備を進めていきたいと述べた。まさに

ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチを組み合わせ

という内容に関心。次年度からの地域職域連携の芽だしとしてもよかった。

次は名護市のストップザ肥満教室に参加した方の体験談。区長の仕事や
他用よりも優先度が低かったけれど、夫の看病を機にみずからの健康
に関心をもちはじめ、栄養改善と運動継続につとめ、見事減量を成功
させたお話を紹介。聴衆もさぞかし身近に感じてくれたことだろう。

最後は民間病院腎臓病医療センター長のドクターが自らが10年以上も
続けてきた患者さんたちとのサンデーウォークの取り組みと運動の効果を説明。
長寿沖縄はもはや伝説になったと現状を憂い、生活習慣の構造改革が必要と訴えた。

しっかり動いて おいしく食べて もっと元気に

はいい標語だと思った。

メタボリックシンドロームについてまとめると

  1. まずは疾患への認識を高める
  2. 自分も該当しないかという問題意識を持ち
  3. 健診でチェックor自分で腹囲を測る
  4. 自分でできる対策を見つけ、まずは取り組んでみる
  5. 効果が現れたら喜び(できれば皆で)、さらに継続しよう
  6. 自分の大切な人にも教えてあげて、いっしょに取り組む
  7. みんなが健康的な行動がとれるような仕組みを考える

運営の手引きや教材を媒体にして残す予定。
学習発表会的な位置づけとして定着すればいいんだけどね。

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