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2006.02.20

中越からのメッセージ

2月17日の午後に健康危機管理研修会を開催した。テーマは

地域のつながりで災害弱者を守る

講師として川口町住民代表当時の総代(=区長さんのような立場)と
川口町で働く保健師のお二人をお招きした。

お二人とも忙しいこの時期に沖縄まで飛んできてくれて
震災当時のことや、その後の復興の過程を「生の声」として伝え、
意義深い研修会となった。どうもありがとうございました。

講演のキーワードは
総代のキーワード

  1. マイコンメーター
  2. となり近所で安否確認
  3. 略奪
  4. 地域の連携
  5. 食料、水、トイレ
  6. 情報収集
  7. 情報発信
  8. 炊きだし
  9. 支援物質
  10. ボランティア

地震発生からの時系列に沿って、次々と地域で生じる問題をキーワードに
どういう問題が起こって、地域でどう解決していったか
をレポートして頂いた。明るくわかりやすくユーモアも交えての講演であったが、
当時はまさに戦争のような状態で、地域のつながりと生きる力で乗り越えて
きたことが感じられた。
それぞれの地域が独立国みたいだった

と後でおっしゃっていたが、当時の状況をよく言い表しているんだと思った。


行政保健師のキーワード

  1. 住民が安全に安心して住むための防災対策の整備が急務である
  2. 健康づくり対策の充実が必要。重要課題は労働世代の健康づくり
  3. うつ病、アルコール依存症などの予防対策が重要
  4. 見通しがもてない層への対策が必要である
  5. 「地域のつながりの場」の確保を新たな自助組織構築の検討が必要である
  6. 関連機関・スタッフとの関係づくりが必要である

総代を中心とする地区のつながりが強かったからこそ、被災当時の多くの問題を
乗り越えられたこと報告した。行政保健師としては、特に避難後から復興にかけて
顕在化してきた健康問題、そして住民間格差への対応を行っている。
住民のなかに
「心の病気は誰でもなる」ということがわかったり、
精神の家族会活動が充実した面も出てきた
一方で、
世代を経ていくうちに地域のつながりが弱まっていくのではないかという懸念も
あると報告していた(これは沖縄でも同じこと)。

ここからは個人的な感想。
震災のおこった時、我が家では子どもの誕生パーティを開いている最中だった。
テレビのニュースを見ながら「大変だなぁ」と言う話をしたが、正直それっきり
心を寄せることがなかった。しかしそのときを境に、中越地方ではまるで
戦争のような状態が繰り広げられ多くの人が傷つきながらも、励ましあって
復興への道を歩んできた。

被災地から車で1時間も行けば、いつもと変わらない日常生活が行われている
(ましてや遠く離れた地域の多くの住民には震災は無関係に時が流れる)。

そういうギャップを痛感し、考えさせられたという意味でも、今回の研修は
インパクトが大きかった。

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Comments

先日の沖縄講演、こちらこそお世話になりました。

今日、出先でおばあさんの小言を聞きました。
仮設住宅ではこれから出る人と出られない人の格差がでてきます。
心のケアがますます重要な時期に入ってきました。

Posted by: hiroi | 2006.02.20 at 08:21 PM

コメントありがとうございます。

「どの人にも公平にサービスが提供されるのは難しい」
とおっしゃっていたことが、いろんな場面で問題になってくるのですね。

サービスの格差が「気持ちの格差」を生まないことを願うばかりです。

Posted by: titokazu | 2006.02.21 at 05:20 AM

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