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2006.02.13

フロリダスモークフリー効果

沖縄でも日本でも喫煙率は年々減少中。
そのことによってどれくらいの経済効果、健康影響があるかという視点の資料を頂いた。
フロリダ州での室内禁煙法施行による効果のペーパー。

結論から言えば、たばこをやめたことで始まる健康影響のように
徐々にリスクが下がっていく疾患(冠動脈疾患、低出生体重などに代表される)の減少を
数値化していく作業が必要。
ただし、効果は1年後とそれ以降の長期的効果に分けて分析する必要がある。

それと、フロリダではこの法律により影響を受ける人の割合について

受動喫煙の害から免れる人:直接喫煙を止める人=15:1

として、受動喫煙の害の及ぶ範囲の広さ(絶対数の多さ)に注目していることに注目。


Health and Economic Impacts of the Proposed Florida Smokefree for Health Initiative より

ただし訳した紙の資料はリンク先よりもバージョンが一つ古いんだと思われる。

フロリダ州は早くからたばこ産業と禁煙者の闘いが行われた重要な場所である。
80年代早期には、フロリダ州のいくつかの都市で屋内空気清浄に関する条例が作られたが、
たばこ会社は州の飲食店組合に働きかけて、それらを覆えす州の法律を制定させた。
健康部局も当初はその法案に反対したが最終的には前進のための妥協点ということでそれを支持した。ということでFCIAA(Florida Clean Indoor Air Act)が制定され、フロリダ州で非喫煙者を受動喫煙の害から守るための動きはストップした。1999年には、フロリダ州は室内労働者が受動喫煙から守られる率が68%と全米50州+1州のうち、 24位という結果であった。

The Smoke-Free For Health Initiativeは州に対して法の修正を求めた。特に、たばこ小売店や指定された喫煙場所、立ち呑みバーなど以外の室内勤労場所における禁煙を要求した。このInitiativeはアメリカ対ガン協会や肺疾患、心臓疾患に関する学会など多数の団体により提唱されていた。

このレポートは、フロリダで制定されたこの強力で包括的な室内喫煙禁止法の効果を評価している。この評価には喫煙行動や消費量(うり上げ)の減少、たばこに関連する疾患の減少なども含んでいる。

法が施行されて最初の1年間にもたらされる利益

  1. 150万人のフロリダ州民が受動喫煙の害から守られた
  2. 103000人のフロリダ州民が喫煙をやめた
  3. 5600万箱(たばこ会社の利益として1億3000万ドル)の消費減
  4. 200例の急性心筋梗塞と50例の脳卒中が予防できた
  5. 心筋梗塞や脳卒中による死亡が90例を予防できた
  6. 350例の低出生体重児も予防できた
  7. 120例の新しい喘息患者発生が防げた
  8. 3例のSIDS(乳幼児突然死症候群)が予防できた
  9. 1200万ドルの医療費削減につながった
    • 900万ドルは心血管疾患の予防で
    • 200万ドルは低出生体重児の予防で
    • 100万ドルは0−5歳児の呼吸器疾患の予防で

さらに、受動喫煙および能動喫煙の防止の長期的な効果としては、がんや肺気腫も心臓疾患同様減少することが期待されるので、人口増や医療費値上げがないという前提で計算すると

  1. 2100例の早死(1200例は心血管疾患、580例のがん、320例の呼吸器疾患)を予防
  2. 700例の低出生体重児の予防
  3. 毎年医療費で2億ドルの節約(1億8500万ドルは禁煙成功による効果、1500万ドルは受動喫煙の害が減少した効果)が見こまれる

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