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2006.07.13

H5N1インフルエンザへの備え

Tori060712
来週は管内健康危機管理対策連絡会議。
考えられる「健康危機」、今回は高病原性インフルエンザ対策
いつものように事例を想定して、役割を確認しましょう。


事例の想定と関係機関の役割の確認( プレゼン20分 + 議論20分 )

養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生した!

高病原性インフルエンザが野鳥Xを介して養鶏場の鶏に感染してしまった。 産卵状況や活力がないことに気づいた農家が家畜保健衛生所に通報。 検査の結果、高病原性鳥インフルエンザであることが判明した。
以下は取り組みの骨(文章化は週末)
  1. 鳥への感染防止対策
  2. 鳥の殺処分とそれに関わるヒトの健康管理
    • 例の鳥を取り巻く図で説明

処分に関わった人が発熱して、医療機関を受診(保健所にも連絡)。
検査の結果、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)であることが判明した。
→鳥からヒトへのインフルエンザ(H5N1)感染がみられた!

以下は取り組みの骨(文章化は週末)
番号は図(あくまで私案の段階!)に対応している

  1. 鶏の殺処分従事者や養鶏業者が患畜との接触後に発熱をする
  2. モニタリングの対象である場合は保健所にあらかじめ連絡がある
    2’あらかじめ保健所に連絡がないまま、一般医療機関を受診する場合もある
  3. 指定医療機関に要観察例を搬送する
    • 症例定義を明確に伝えること

  4. 問診、診察により要観察例に該当する場合医療機関から保健所に連絡が入る
  5. 保健所は、医療機関で採取された検体を地方衛生環境研究所に搬送する
  6. 要観察例の患者は医療機関に任意入院し、タミフル等による治療を行う
  7. 病原体検査により疑似症患者、患者であることが確認される
  8. 感染症法の指定感染症としての対応、措置が行われる
    • SARSの頃を思い出して、行動制限の例を示すこと

それぞれの想定事例における各機関の役割を確認しましょう(そして課題も)

  • 土木事務所
  • 消防
  • 警察
  • 市町村保健担当
  • 医師会
  • 県立病院
  • 歯科医師会
  • 薬剤師会
  • 教育事務所
などなど
この想定だと、家畜保健衛生所、環境衛生研究所、そして本庁も加わった方がいいね。

一応国が占めす報告基準も参考に。
届出の基準(厚生労働省)

感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について

 インフルエンザ(H5N1)

(1) 定義
 A/H5N1型インフルエンザウイルスのヒトへの感染症である。

(2) 臨床的特徴
 潜伏期間は概ね2~8日である。症例の初期症状の多くが、高熱と急性呼吸器症状を主とするインフルエンザ様疾患の症状を呈する。下気道症状は早期に発現し、呼吸窮迫、頻呼吸、呼吸時の異常音がよく認められ、臨床的に明らかな肺炎が多く見られる。
 呼吸不全が進行した例ではびまん性のスリガラス様陰影が両肺に認められ、急性窮迫性呼吸症候群(ARDS)の臨床症状を呈する。
 死亡例は発症から平均9~10日(範囲6~30日)目に発生し、進行性の呼吸不全による死亡が多く見られる。

(3) 届出基準
 患者(確定例)
 医師は、(2)の臨床的特徴を有する者のうち、38℃以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果、症状や所見からインフルエンザ(H5N1)が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、インフルエンザ(H5N1)と診断した場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令(平成18年政令第 208号)第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
分離・同定による病原体の検出
 疑似症患者  医師は、(2)の臨床的特徴を有する者のうち、38℃以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果、症状や所見からインフルエンザ(H5N1)が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、H5亜型が検出された場合には、疑似症患者としてインフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
 感染症死亡者の死体  医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、インフルエンザ(H5N1)を疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、インフルエンザ(H5N1)により死亡したと判断した場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
分離・同定による病原体の検出

 感染症死亡疑い者の死体
 医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、インフルエンザ(H5N1)により死亡したと疑われる場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。

(4) 注意事項
 インフルエンザ(H5N1)については、第5 四類感染症 10高病原性鳥インフルエンザの基準に従い、法第12条第1項の規定による届出を行わなければならない。この場合においては、法第12条第1項の規定による届出とインフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出とを併せて、別記様式57の2により行うものとする。

届出票(PDF:84KB)

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