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2006.07.29

やんばる母と子の命を守る勉強会(7月メモ)

Yanbaru05
久しぶりにアップする気がするこのテーマ。
一年目の報告書を無事に発行し、関係機関に活動をPRしています。
配布先は図書館や病院、子育て支援センター、そしてマスコミなど。
今年度から隔月開催になり、7月の例会が先日行われました。
県立病院、医師会病院に赴任された産婦人科医師も参加して
みんなで「現状と対策」について話し合いました(熱く)。そのメモ。



7月25日(水) 午後6時半~
参加者は約25名

  1. まずは現状はどうか
    • 県立北部病院
      • 防衛医大から産婦人科医師が派遣されている
      • 4名の医師が1名づつ、2週間交代で
      • 8月には教授自らいらっしゃる予定
      • 防衛医大は国立では最も多くのお産を取り扱っている
      • 合併症妊娠などのハイリスク妊娠に対応している
      • 派遣が決まったいきさつは「高度な政治的判断」
      • 防衛医官ではないシビリアンの医師が派遣されている
      • 業務の内容は防衛庁と沖縄県との間に結ばれた協定に基づく
      • 内科や外科の症例に対して助言を行う
      • 休止前のように外来診療を行うという状況ではない
    • 北部地区医師会病院
      • 産婦人科医師が1名赴任した
      • 産婦人科開設の準備を行っている
      • すぐにでも(救急だけでも)始めたい気持ちはあるが設備やスタッフがまだ揃わない
      • 資金が必要である
      • 助産師を集めつつある
    • 現状認識のずれ
      • 北部病院の産婦人科外来が再開するものと思っている人もいる
      • 妊婦自身も妊娠に対して命がけであるという認識を持って欲しい
      • 教育が必要
      • 保健活動を徹底することで救われる人もいるのではないか
      • 救急車内分娩についても母児ともに元気ならば(死亡するよりはよい)という認識
    • 地域の現状
      • これで北部地区に4名の産科医師が揃ったことになる
      • しかし開業医と勤務医がすぐにいっしょにするという訳にもいかない
      • 確かに緊急避難的に施設を使用するという協定がある
      • しかし責任問題、支払い、事故時の対応等詰めなければならない問題も多い

  2. 今後取り組んでいく対策について
    • 「やんばる妊婦の広場(仮称)」構想の具体化に向けて
      • 資金確保のために市町村長会で説明した
      • 保健活動を充実させるためのツール
      • 県立北部病院の現状についても説明し、認識してもらった
      • 首長たちは引き続き医師の確保に努める役割があると言ってくれた
      • 第3の柱(保健活動)担当部課長会議でもう一度説明して了承してもらう
      • 内容をイメージしやすいように大城真理子先生がモデル案を作成
        携帯で自らホームページにアクセスして情報をゲット
           メールマガジンで定期的に情報がやってくる
          
      • この資料も部課長会議で説明しましょう
      • 市町村で母子健康手帳をもらうときに紹介してもらい登録する
      • 内容は編集委員会で検討する
      • 質問に対して誰が責任を持って答えるかという問題は残る
      • →編集委員会として答える
      • →あるいは編集委員会での議論の様子をそのまま載せるとか
      • 資金として「おぎゃー献金」は活用できないか
      • 他県ではこのような情報システム構築で活用できた例も(200万円?!)
      • ホームページにバナーなどを掲載してPRするとか

    • 緊急避難的措置を行った場合の詰められていない部分を詰める
      • まずはその必要性をこの勉強会から訴える
      • 胎盤早期剥離が発生したというシミュレーションを行って必要性を認識してもらう
      • 具体的に詰められていない部分
      • 誰が主治医か  
      • 患者に対する窓口はどこか(中部で指示した医師?北部で処置した医師?)
      • 診療報酬のこと  
      • 開業医の先生が病院で処置している間に開業産院で何かあったらどうする?など
      • これらのことについて問題提起を行いましょう

次回は幹事会が8月30日、定例会は9月27日


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2006.07.26

感染症搬送車両の利活用方法

感染症の予防対策不十分 厚労省に改善勧告

新型肺炎(SARS)や新型インフルエンザなど感染症に対する厚生労働省の検疫所や都道府県の予防対策が不十分として、総務省行政評価局は25日、感染症対策を所管する厚労省に対し、改善を勧告した。
ということで、感染症対策について指摘されてしまいました。 (ちなみに去年は「進まない自殺対策について」聴取を受けた)

ホームページ上に結果報告書や参考資料などがあるので
速やかに改善策を検討しなければなりませんね。
ざっと目を通したところ、沖縄県関係では

  • 検疫所(那覇、那覇空港)における総合的訓練が2年間ともされていない
  • 整備された感染症搬送車両が「年に数回のみ保健所業務に利用」

が指摘ポイントになりそう。

後者に対するレコメンドとして

自ら整備した患者移送用車両を運行委託するなどにより利活用している例や、
民間患者等搬送事業者を利活用している例を示し、
効果的・効率的な確保を推進するよう助言すること

そのお手本として取り上げられているのが東京都の例。これを参考にしましょう。



消防機関に運行委託している例(東京都)

  1. 当該都道府県(感染症担当部局)と消防機関は、車両の運行管理について、次のとおり、「感染症患者移送専用車両の運行等に関する協定」を締結している。
    • 都道府県(感染症担当部局)から患者移送の出動要請があったときは、速やかに対応すること。患者の発生がない間は、消防機関が消防活動に使用することができること。
    • 移送業務に必要な感染防止装備の整備、医療機関との連絡調整、移送後の車両の消毒等は、都道府県(感染症担当部局)が行うこと
    • 患者移送時の患者の管理は、車両に同乗した保健所等の医師が行うこと
    • 患者移送時の車両の運行、患者の搬出入、日常の車両管理等は、消防機関が行うこと 等

  2. 患者移送用車両(注)は、消防署に配備されており、患者の発生がない間は、救急自動車の予備車両として利活用されている。
    (注)患者移送用車両として購入した車両は、救急自動車の予備車両として利活用するため、消防機関の救急自動車と同じ仕様としている。



「車だけではなく、人も...」という話になりそうな気がするが。

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2006.07.25

マインドマネージャーによる初講義(結核対策)

Tb2006

ついに入荷しましたマインドマネージャー。
ちょうど実習に来ている学生用の講義資料を急いでアレンジ。
学生には初講義を受けてもらいました。

体系図を示しながら、一つ一つプレゼンできるのには驚いた。
これでハイパーリンクや添付ファイルを混ぜられれば
演じる側にとっては便利なソフトと成り得るでしょう。
ただし聞く側にとっては単調にうつるかもしれないが...
やはり

人に見せるというより、自分の考えをまとめるためのツール

というのが正しい使い方なんだろう。
いずれにしても、もっと使い込んで様子を見るというところですね。

以下はレジメ用に「マイクロソフトワードで打ち出し」した原稿。


結核を制圧する
1 発病を予防する
1.1 乳児期にBCG接種
1.1.1 法改正により原則6ヶ月までに接種
添付ファイルを参照: 図1.jpg
1.1.2 接種率向上対策
1.1.3 コッホ現象への対応
1.2 ハイリスク者が発病しない
1.2.1 ハイリスク者の選定
1.2.1.1 高齢者対策
1.2.1.1.1 内因性再燃
1.2.1.1.2 再感染
1.2.1.2 主治医も認識する
1.2.1.2.1 糖尿病、ステロイド服用患者など
1.2.1.3 医療機関従事者 (院内感染)
1.2.1.3.1 N95マスク
1.2.1.3.2 院内感染対策委員会の実施
1.2.2 定期健康診断の実施
1.2.2.1 50歳以上の住民
1.2.2.2 特定の事業所
1.2.2.3 定期健診からも発見される
2 感染拡大を防ぐ
2.1 感染経路を断ち切る
2.1.1 排菌患者の治療経過が順調 (標準的治療の実施)
2.1.1.1 命令入所
2.1.1.2 適正な治療薬の使用
2.1.1.2.1 結核診査協議会の チェック機能が働く
2.1.1.3 治療費の公費負担
2.1.1.3.1 結核診査協議会で 承認
2.1.1.4 日本版DOTS
2.1.1.4.1 病院におけるDOTS
2.1.1.4.2 地域におけるDOTS
2.1.2 接触者に対する健康診断 (定期外健康診断)
2.1.2.1 効率的な予防投薬の実施
2.1.2.2 ツ反+QFTの導入
2.2 排菌患者を早く発見する
2.2.1 患者は早く受診する
2.2.2 医師は早く診断する
2.2.2.1 診断したら届出
2.2.2.2 非定型抗酸菌との鑑別
2.2.3 福祉施設でも早期発見
3 普及や啓発
3.1 早期受診や早期発見を促す
参照: 排菌患者を早く発見する
3.2 偏見や差別をなくす
参照: 福祉施設でも早期発見
4 結核予防法の存亡
4.1 感染症法に統合
4.1.1 生物テロへの懸念??
4.1.2 人権への配慮
4.2 運用上の課題
4.2.1 診査会の運営
4.2.2 命令入所期間30日へ
5 発生状況
5.1 過去と現在
5.2 世界の中の日本
5.2.1 日本は中まん延国
5.2.2 HIV合併例で急増するアフリカ
5.3 日本国内の状況
5.3.1 国内格差
5.3.2 都市型結核
5.3.3 徐々に減ってはきている
5.4 北部地区の特徴
5.4.1 高齢者の占める割合が高い
5.4.2 喀痰塗抹陽性の割合が高い
5.4.3 死亡例が多い
6 感染症としての結核
6.1 感染源
6.2 感染経路
6.2.1 空気(飛沫核)感染
6.2.2 飛沫感染
6.3 宿主
6.4 特徴
6.4.1 慢性感染症である
6.4.2 感染から発病まで長い経過

内容については QFTについてもうちょっと詳しくまとめる必要ありと反省中

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2006.07.22

パートナーと 共に受けよう エイズ検査

世界エイズデーキャンペーンテーマ募集
昨日職場から出しました。
7月25日締め切りだそうです。お早めにどうぞ。


テーマ

「パートナーと 共に受けよう エイズ検査」

設定理由

  • 過去のつきあいをあれこれ勘ぐるよりはいっしょに検査を受けて信頼関係を築こう
  • 大切なパートナーのことが心配な時でも「私もいっしょに受けるから」と検査を受けさせよう
  • 複数受検を勧めることで、検査件数の増加をねらう
  • 気になるパートナーを検査に導く効果も期待する

contact tracing(接触者追跡調査)を強化しなければ感染増加は防げないと思う。
今は「パートナーに検査を勧める」という手段で掘り起こすしかない時代。

まだまだ「頭打ち」ではない。

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2006.07.21

やんばる弁当甲子園!2006

夏休みの自由課題に最適。今年もやります!

やんばる弁当甲子園! ~かしこくヘルシー弁当~

沖縄県は肥満者の割合が全国と比較して高く 特に働き盛りの男性は2人に1人が肥満であることが わかっています。 そこで、高校生や大学生の若い世代の皆さーん! 「かしこくヘルシー」というテーマで、弁当づくりをとおして 「食事と健康」について、皆で考えてみませんか?
応募資格
北部管内の高校生・大学生等
応募締め切り
平成18年9月5日(火)必着
応募条件
1グループ2~5名で構成し、1グループにつき1点、学校単位での応募とする
応募方法
締切日までに指定の申込用紙と写真を学校でとりまとめの上、下記まで提出
応募規定
テーマ「かしこくヘルシー弁当」
高校生・大学生の自分たちのための弁当で、市販の加工品など、かしこく使っていいお弁当を作ってください
  1. 栄養バランス(主食・主菜・副菜がそろっている)
  2. エネルギー:600-800Kcal
  3. 油控えめ
  4. 塩分控えめ
  5. 野菜たっぷり
  6. 誰でも手軽に作れる
  7. 身近な食材を利用する
  8. おいしいこと
審査
第1次審査(書類選考)、第2次審査(試食)
表彰式
平成18年9月26日(火)、最優秀賞、優秀賞、特別賞
主催:北部福祉保健所 後援:社団法人沖縄県食品衛生協会北部支部、沖縄県食生活改善推進員連絡協議会北部支部 問合せ:沖縄県北部福祉保健所 健康推進班 電話:0980-52-5219

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2006.07.20

衛生たまご

たまごの衛生的な取り扱いについて(東京都食品衛生の窓より
>br>先日大阪でサルモネラ菌食中毒で小4死亡 生卵で感染か 東大阪(朝日新聞7月10日)
という痛ましい事例が起きています(ご冥福をお祈りします)。

東大阪市によると、児童は4月7日夜、自宅で家族とキムチ鍋を食べた際、冷蔵庫にあった生卵をご飯にかけて食べた。翌8日朝になって下痢や腹痛を訴えたため、近くに住む祖母が児童の自宅で看病していたが同日夜に容体が急変。市内の病院へ運んだところ、すでに意識がなく、大阪市内の病院へ転院した。児童の便からは生卵に多いとされるサルモネラ・エンテリティディス(SE)菌を検出した。治療を続けてきたが意識は戻らず、今月9日に亡くなった。


というわけで毎日の料理に欠かせない卵を取り扱う際の注意を引用します。



家庭で取扱うときのポイント
安心して卵料理を食べるために、ぜひ守っていただきたいポイントです。
  1. 購入
    • 卵は、きれいで、ひび割れのない、新鮮なものを購入しましょう。
    • 産卵日や包装日、期限表示がある卵は、日付を確認して購入しましょう。

  2. 保存
    • 持ち帰った卵は、すぐに冷蔵庫に入れましょう。(10℃以下がめやす)
    • 期限表示のある卵は、表示してある期限内に食べるようにしましょう。
    • また、期限表示のない卵は、産卵日や包装日などを確認してできるだけ早く食べるように心がけましょう。
     
  3. 下準備
    • 卵を入れたボウルなどの器具類は、使用した後、よく洗うようにしましょう。
      洗ってから、熱湯をかけると安心です。
    • 卵は、料理に使う分だけ、使う直前に割ってすぐに調理しましょう。
    • 割ったままの状態で放置すると、細菌が増殖しやすくなります。

  4. 調理
    • カスタードの加熱のめやすは、金属製のスプーンでかき回した時、スプーンにカスタードの薄い膜がつくまでです。
    • ゆで卵は、沸騰水で5分以上加熱しましょう。
    • 自家製マヨネーズは、卵を加熱しないで使用することから、これまでいくつか事故例が報告されています。
      自家製マヨネーズを作る場合は、ひび割れ卵は避け、作ったらすぐに使い切るようにしましょう。
    • 料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品についたり、増えたりします。
      途中でやめるようなときは、冷蔵庫に入れましょう。
      再び調理するときは、もう一度十分加熱しましょう。
    • 十分加熱して調理する場合のめやすは、卵黄も白身もかたくなるまでです。

  5. 食事
    • 卵かけご飯、すき焼き、納豆など、卵を生で食べる場合には、殻が割れているものやひび割れているものは使わず、食べる直前に殻を割るようにしましょう。
    • 温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておきましょう。
      めやすは、温かい料理は、65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下です。
    • 十分に加熱しない卵料理は、調理が始まってから2時間以内に食べましょう。
      また、加熱調理した卵料理についても、なるべく早く食べるようにしましょう。
    • 高齢者、2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人など、抵抗力の弱い人には、生卵は避け、できる限り十分加熱した卵料理を提供してください。

  6. 残った食品
    • 残った卵料理は、時間が経ち過ぎたら思い切って捨てましょう。


思い切って捨てましょう
安全第一

関連情報


 

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2006.07.17

歩く肺炎 マイコプラズマ

マイコプラズマ感染症が増加しています(沖縄県衛生環境研究所)。
わが家も最近毎週のように病院にお世話になっています。どんな病気?

感染源(病原体)

  • 肺炎マイコプラズマ
  • 自己増殖可能な最小の微生物で、生物学的には細菌に分類される
  • 他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、ペニシリン、セフェムなどの細胞壁合成阻害の抗菌薬には感受性がない
  • 「カビ(真菌)の」を意味するマイコと「形作られたもの」という意味のプラズマに由来

感染経路

  • 感染患者からの飛沫感染と接触感染によるが、濃厚な接触で感染
  • 寮生の学校や寄宿舎、サマースクールといった比較的若い人の集団で感染する
  • 症状の軽快後も患者の気道からマイコプラズマが出て、家族の感染を起こしてしまうこともある

宿主の特徴

  • 1歳の誕生日までに40%が感染を受け5歳までに65%が感染を受けている
  • 年長児のほうが重症になりやすい(乳児は軽症が多い)
  • 予防接種ワクチンはありません
  • 再感染を受けることもある(罹患しても終生の免疫を獲得するのではない)

臨床像

  • 潜伏期は6-32日と比較的長いため施設での流行の場合数ヶ月続くことも
  • 発熱や頭痛に引き続き、咳は最初は乾性、経過がたつにつれ湿性に長く続く
  • 肺炎の中では症状が軽く入院を必要としない場合もあるので
    歩く肺炎walking pneumonia
    とも呼ばれる
  • 聴診上ラ音が聞こえなくても胸部X線で陰影が出ることもあり、胸写が欠かせない
  • 25%に消化器症状がみられ、中耳炎などの合併もある

検査所見

  • 白血球は正常または増加、赤沈亢進、CRPは軽度上昇、肝機能一過性上昇もある
  • 血清抗体の異常高値(間接血球凝集反応(IHA)抗体価320~640倍以上、または補体結合反応(CF)抗体価64 倍以上)
  • 2度採血を要する(ペア抗体)ことが多く、病初期には診断できない。症状の重い急性期に診断がつかない欠点がある

治療

  • ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ ラクタム剤は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤が用いられる
  • 例えば内服の抗生剤(エリスロシン、リカマイシン、クラリス、ジスロマックなど)だけで治ることがあります。少しひどい場合は、外来で点滴(ダラシン 、ミノマイシンなど)をすることもあります。
  • クラリス(レボフロキサシン)は気管支喘息に用いられるテオドールの血中濃度を上げることがあるので注意が必要
  • クラリスは苦くて飲みにくい薬の代表格であったが、最近ストロベリー味に改良?された

予防のポイント

  • 人ごみは避けましょう
  • 鼻をほじくるんだったら、手を洗ってからにしましょう。病原体を鼻の奥に押し込んでしまいます
  • 鼻をほじくるよりは鼻をかんだ方がよい(鼻をかんだ後にも手を洗いましょう)
  • マイコプラズマ肺炎の患者と同じ部屋で眠るのは控えましょう
  • 他の人に向って咳をするのはやめましょう

参考にしたサイト

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2006.07.15

結核の集団感染

集団感染の定義
同一の感染源が,2家族以上にまたがり,20人以上に結核を感染させた場合を集団感染という。感染源以外に発病者が1人いればその者からの感染者は6人として計算している。わが国では最初の集団感染は1937年に報告されている。当初学校での集団感染が多かったが,1980年以後事業所・病院の報告例が増加している。これは若年者の大部分が結核未感染者であること,一般的に結核感染が減少したので相対的に目立つことなどによるものと考えられている。今後も集団感染は発生すると考えられるので,その対応策について理解し誤らないことが望まれる。(結核予防会・新結核用語事典より)
最近の結核集団感染事例
  • インターネットカフェで集団感染/川崎=2005年2月~  川崎市健康福祉局は十七日、同市川崎区内のインターネットカフェの従業員十三人が結核に感染し、うち二十代の二人が発病したと発表した。同局は「感染のまん延が見られない。店側から今後の協力が得られなくなる」などとして店名を明らかにしていない。  同局によると、二〇〇四年八月に発症し、〇五年二月に結核と診断された四十代の男性客から、〇五年一月から二月にかけて、店長を含めた従業員二十一人のうち十三人に感染したことが判明したという。  男性客は入院し治療中だが、感染した従業員にせきなどの症状は出ていない。店は約六十席あり二十四時間営業。男性客は、発症後、ほぼ毎晩泊まりがけで来店していたという。  同局によれば、従業員は治療を受け、感染が広がることはない。今のところ同店のほかの客から問い合わせはないが、「二週間以上せきが続くなど、体調がおもわしくない利用者は医療機関に相談してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同局電話044(200)2432。 (出典カナロコ)
  • 学習塾での集団発生/中野=2005年4月~ 本年6月に公表した都内の学習塾における結核集団感染事例(別紙)について、都及び関係区(中野区、杉並区、練馬区、新宿区)は、接触者調査、健康診断などを行い、このほど診断が確定しました。その結果、国が統計を取り始めた平成4年以降、最大規模の発病者数であることが確認されました。  今回の集団感染事例では、気密性の高い建物、マンツーマン方式の指導などの環境が、感染を拡大させる要因となりましたが、都と関係区が対策会議を開催し、関係者の協力を得つつ、円滑に対策を進めた結果、発病者の多くは軽症の状態で早期発見され、集団感染は終息しました(入院治療は2名のみ、いずれも退院済み。)。 【今回の集団感染の概況】 接触者調査に基づき、健康診断を実施した対象者数 366人 集団感染の規模  発病者 62人(生徒29人、講師31人、保護者2人)  感染者 116人(生徒74人、講師41人、保護者1人)  合計 178人(生徒103人、講師72人、保護者3人)  (初発患者(発病・講師)を含めた総数は、179人で、現在は、医師の指示の下で服薬中。) (出典=東京都公式ホームページ
森本毅郎スタンバイの特集「若年層にじわりと増える都市型結核」でも指摘されているように
「大都市では24時間営業で寝泊りもできるようなマンガ喫茶やインターネットカフェなど、不特定多数が出入りする気密性の高い施設が多く、感染の場となっている可能性があります。また、アルバイトやパートなど、定期的な健康診断を受けにくい雇用形態が多いことも原因のひとつであると考えられます」
問い状況なので、やっぱり人の集まるところ病(やまい)ありということか。
結核の感染から発病まで
暴露を受けた人のうち約30%が感染を受けるという説がある。 感染を受けたうち発病するのは10% 発病者の半分は感染してから2年以内。残りの半分はもっと後に発病。 というように慢性感染症としての結核患者の発症パターンはユニークです。
結核は忘れた頃に発症する
川崎のネットカフェのように不特定多数の人への感染が心配される事例では 発生からまだ2年もたっていないため、今も新たな結核患者が発病している 可能性もある。それを追跡するのが保健所の仕事です。


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2006.07.13

H5N1インフルエンザへの備え

Tori060712
来週は管内健康危機管理対策連絡会議。
考えられる「健康危機」、今回は高病原性インフルエンザ対策
いつものように事例を想定して、役割を確認しましょう。


事例の想定と関係機関の役割の確認( プレゼン20分 + 議論20分 )

養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生した!

高病原性インフルエンザが野鳥Xを介して養鶏場の鶏に感染してしまった。 産卵状況や活力がないことに気づいた農家が家畜保健衛生所に通報。 検査の結果、高病原性鳥インフルエンザであることが判明した。
以下は取り組みの骨(文章化は週末)
  1. 鳥への感染防止対策
  2. 鳥の殺処分とそれに関わるヒトの健康管理
    • 例の鳥を取り巻く図で説明

処分に関わった人が発熱して、医療機関を受診(保健所にも連絡)。
検査の結果、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)であることが判明した。
→鳥からヒトへのインフルエンザ(H5N1)感染がみられた!

以下は取り組みの骨(文章化は週末)
番号は図(あくまで私案の段階!)に対応している

  1. 鶏の殺処分従事者や養鶏業者が患畜との接触後に発熱をする
  2. モニタリングの対象である場合は保健所にあらかじめ連絡がある
    2’あらかじめ保健所に連絡がないまま、一般医療機関を受診する場合もある
  3. 指定医療機関に要観察例を搬送する
    • 症例定義を明確に伝えること

  4. 問診、診察により要観察例に該当する場合医療機関から保健所に連絡が入る
  5. 保健所は、医療機関で採取された検体を地方衛生環境研究所に搬送する
  6. 要観察例の患者は医療機関に任意入院し、タミフル等による治療を行う
  7. 病原体検査により疑似症患者、患者であることが確認される
  8. 感染症法の指定感染症としての対応、措置が行われる
    • SARSの頃を思い出して、行動制限の例を示すこと

それぞれの想定事例における各機関の役割を確認しましょう(そして課題も)

  • 土木事務所
  • 消防
  • 警察
  • 市町村保健担当
  • 医師会
  • 県立病院
  • 歯科医師会
  • 薬剤師会
  • 教育事務所
などなど
この想定だと、家畜保健衛生所、環境衛生研究所、そして本庁も加わった方がいいね。

一応国が占めす報告基準も参考に。
届出の基準(厚生労働省)

感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について

 インフルエンザ(H5N1)

(1) 定義
 A/H5N1型インフルエンザウイルスのヒトへの感染症である。

(2) 臨床的特徴
 潜伏期間は概ね2~8日である。症例の初期症状の多くが、高熱と急性呼吸器症状を主とするインフルエンザ様疾患の症状を呈する。下気道症状は早期に発現し、呼吸窮迫、頻呼吸、呼吸時の異常音がよく認められ、臨床的に明らかな肺炎が多く見られる。
 呼吸不全が進行した例ではびまん性のスリガラス様陰影が両肺に認められ、急性窮迫性呼吸症候群(ARDS)の臨床症状を呈する。
 死亡例は発症から平均9~10日(範囲6~30日)目に発生し、進行性の呼吸不全による死亡が多く見られる。

(3) 届出基準
 患者(確定例)
 医師は、(2)の臨床的特徴を有する者のうち、38℃以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果、症状や所見からインフルエンザ(H5N1)が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、インフルエンザ(H5N1)と診断した場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令(平成18年政令第 208号)第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
分離・同定による病原体の検出
 疑似症患者  医師は、(2)の臨床的特徴を有する者のうち、38℃以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果、症状や所見からインフルエンザ(H5N1)が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、H5亜型が検出された場合には、疑似症患者としてインフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
 感染症死亡者の死体  医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、インフルエンザ(H5N1)を疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、インフルエンザ(H5N1)により死亡したと判断した場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
分離・同定による病原体の検出

 感染症死亡疑い者の死体
 医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、インフルエンザ(H5N1)により死亡したと疑われる場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。

(4) 注意事項
 インフルエンザ(H5N1)については、第5 四類感染症 10高病原性鳥インフルエンザの基準に従い、法第12条第1項の規定による届出を行わなければならない。この場合においては、法第12条第1項の規定による届出とインフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出とを併せて、別記様式57の2により行うものとする。

届出票(PDF:84KB)

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2006.07.10

うしくんのエイズ検査

Ushiaids

うしくんのエイズ検査体験レポート


というAC(公共広告機構)の支援キャンペーンをテレビで見た。
パペットマペットが熱演していた。動画はこちらで視聴可。
 
若者のエイズへの関心は薄く、なかなか自分ごとと捉えられていません。
また検査に足を運ぶのも重荷に感じています。
 デリケートな問題ですが、エイズ検査へのそんな抵抗感の中身を調べてみると、
そこには意外と知られていないニュースがありました。
それは、全国の保健所で匿名・無料で検査できるという情報です。
そのニュースを、親しみを込めて伝え、足を運んでもらおうと考えたとき
うしくんを起用したアイディアが生まれました。



保健所におけるエイズ検査が無料・匿名であることは意外に知られていない。
検査件数も伸び悩んでいると言われている。
感染→発病という流れをなるべく早い段階で食い止める
ためにも、症状が出ていない時期の抗体検査は重要です。

北部保健所で今年度から取り組んでいるのは、「パッケージング抗体検査」

一般健康診断や成人病検診などの機会にこれら(HIV抗体検査など)も
同時に受けられるようにできれば、検査数の向上につながる可能性があります。
このように複数のサービスを組み合わせてサービス向上をはかることを
マーケティング用語で「パッケージング」と言います。

出展は「地方自治体における青少年エイズ対策/教育ガイドライン」(PDF)
(京都大学大学院木原雅子助教授)

まだはじめたばかりですが、検査数増加につながっています。いまのところ。
もう少しデータ(一般健康診断受診者の何%が受検したかとか)を集めてから
報告しましょうね。

エイズに関するイベントとして、毎年8月に行われるAIDS文化フォーラムin横浜
今年は8月4日~6日に行われます(日程表)。一度は参加したいイベント。

しかし、沖縄旧暦カレンダー(ヒヌカン☆クラブ)では
旧盆(旧7月13日~15日)が一部重なってしまうので、厳しそうだわ。
年によってお盆が移動する旧暦って、沖縄以外の地域では関係ないみたい(当然である)

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2006.07.08

結核と糖尿病(レビュー)

新旧「国民病」対決とでも言いましょうか。
結核と糖尿病の関係に関する文献レビュー(の訳)。
(  )内の番号は文献の番号だが、その一覧表は読んでココ君に読み取ってもらう予定。



結核と糖尿病の関係について
結核研究所での1週間の指名研修の最後に頂いた資料の訳(機内-自宅で訳)
出典はTuberculosis

  • 糖尿病と結核の関係は世紀を越えて示されてきた
  • Mortonは16世紀後半に糖尿病と結核のリンクを認識した(593)
  • 100年近く前には、糖尿病患者は糖尿病性昏睡か、結核で死亡していた(594)
  • Sosmanらは1927年に182人の糖尿病入院患者のうち9%が胸部X線で肺結核だったと報告した。3人以外は45歳以上であった(595)
  • RootはJoslinクリニックで1927年から1930年にかけて糖尿病患者の胸部X線を撮り、入院患者の2.8%、Joslinシリーズ10000人のうち2.45%、若年性糖尿病患者の1.6%という結核の発生率であることを報告した(596)
  • Banyaiは1927年から1930年にかけての糖尿病患者の発生率が2.6%(当時の一般人口の約3倍)というデータを報告した(597)
  • Boucotは1946年フィラデルフィアで大規模な調査を実施。糖尿病のある人(3163人)は、そうでない工場労働者の2倍(8.4% vs 4.3%)再発率が高いことを示した(598)
  • Silwerらは1954年スウェーデンの調査で、糖尿病の人のうちの結核発生は3.8%と一般人口の約4倍高いことを発表した(599)
  • 最近ではデンマークの調査で糖尿病の人の結核発症のリスクは3倍だった(600)
  • Kimは似たような結果として韓国での糖尿病の結核発症リスクは非糖尿病者の3.4倍高いとし、それは50歳以上よりは36から49歳で顕著だったとした(601)
  • さらに最近ではカリフォルニアで5290人の糖尿病患者のケースコントロール研究が行われ、Hispanicにおいて、糖尿病は結核発症の重要なリスクであるとした。Hispanicの25歳から54歳の集団においては、糖尿病が結核発症に寄与するリスク(25.2%)はHIV感染と同様(25.5%)であった(602)
  • Boucotは糖尿病患者が結核を進行させるのにいくつかの重要な要因があるとした(598)
    • 40歳未満の患者では糖尿病を10年以上患っている人では17%(10年未満では5%以下)
    • 糖尿病の重症度も結核発症に関係し、1日40単位以上のインスリンを必要とする5.3%の糖尿病患者は活動性の結核を患っていた
    • 体型では、標準体重を下回っている患者の方が2倍高く結核発症していた
  • Holdenらは重症の糖尿病の方に進行した結核発症が多いとした。空洞形成も1日40単位以上のインスリンを投与している患者に最も多かった(603)
  • 糖尿病患者の臨床症状は、非糖尿病患者と似ていると報告されている(604)
  • レントゲンの所見では、典型的な所見があるものとそうでないという両方の報告がある。
  • いくつかの研究では下葉に所見がある頻度が増えるとしている(595,605,606,610,611)
  • また、空洞形成もしやすいという報告もある(607-611)
  • しかしこのような特徴的所見に否定的な報告もいくつか見られる(80、604)
  • Perez-Guzmanらの後方視的研究では糖尿病患者の2/3に上下葉への浸潤所見が見られた(コントロール群では1/3)。さらに上葉への浸潤よりは下葉の所見が多く、空洞形成(特に下葉)が特徴的であるとした(610)
  • Bacalogluらは、空洞形成をするのはⅠ型糖尿病に多く見られるとした(611)
  • IkezoeらはCT所見について調べたが、特徴的な場所(下葉、上葉前方、右中葉)の所見が優位ではないものの、多発性の空洞(セグメントに関係なく)は多く見られたと報告した(608)
  • 糖尿病があると結核を発症しやすくなるメカニズムは解明されていない。
  • 細胞性免疫の変化が考えられているが、はっきりとした証拠は見つかっていない
  • 高血糖状態は単球-マクロファージ系の免疫機能の障害を引き起こすことはわかっている(612-614)
  • 肺結核患者には高血糖状態は良く見られる現象である。Bloomは新しくサンディエゴの海軍病院に入院した47人の肺結核患者のうち1/3が耐糖能異常を示したと報告した(615)
  • Musagiらは肺結核で入院した506名のうち82名(16%)が耐糖能異常、うち25名は糖尿病になったと最近報告した
  • 耐糖能異常は、結核の適切な治療により改善する(616,617)
    結核の化学療法が導入される以前は、結核は糖尿病患者の重要な死因となっていた。糖尿病患者で結核を発症したものの死亡率は平均20%であった(619)
  • Kesslerらが1930年~1956年までに行った調査によると、21447名の糖尿病患者のうち結核で死亡した患者が21名(期待していた値の1.5倍)であった(620)
  • 1914年~1920年にかけて肺結核は全死亡の4.9%を占めていた。この数字は1944年~1949年にかけては1.7%に減少し、1969年~1979年には糖尿病による死亡はなかった。ただし1964年~1980年にかけて剖検が行われた1043例からは2例の結核が発見されている(Joslin's Diabetic Mellitusより)
  • 効果的な治療により、糖尿病患者の結核も非糖尿病患者とおなじような経過をたどることができる。
  • Holdenらは1931年~1961年にかけての糖尿病患者に関する調査で、結核の化学療法を行う前の群では50%が退院後2年以内に死亡していたが、治療を行った群の死亡率は17%であった(603)
  • Lunz(622),Banyai(623),Ross(619)は大規模な調査で、糖尿病合併の結核患者の死亡や治療脱落の割合は、非糖尿病患者とほぼ同様であると発表している
  • 肺結核の治療が予後の改善に大きく影響するが、一方で糖尿病のコントロールが不良であれば結核の再発に影響することもわかっている。
  • Edsallらは糖尿病は結核患者の8%に同時に発生し、重症のアルコール依存症と肺結核の組み合わせ(25%)に次いでいた(624)
  • Basherらは糖尿病と多剤耐性結核の関係について報告している。糖尿病と結核を合併した患者の36%が多剤耐性であった(コントロール群では10%)(625)
  • 両グループとも上葉に空洞形成する傾向があった。
  • この研究ではニューヨークの病院で多剤耐性結核の流行が起こっていた時期に行われた。
  • だから糖尿病から多剤耐性結核にかかりやすいことよりも、市中の流行によって糖尿病→多剤耐性結核患者が発生したのかもしれない(626)

糖尿病を診ている医師のうち、毎年胸部レントゲン写真をチェックしているものの割合は約50%だった(H13コザ保健所調べ)

結核緊急実態調査によれば、わが国の結核患者で糖尿病を合併する割合は約10%であった。


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2006.07.06

7月10日は納豆の日!

Natto
なんと...7月10日は納豆の日ということだ。
コンビニの陳列棚が教えてくれた。
研修先の宿舎では食事が出ないので、

朝昼コンビニ夜居酒屋
という大学生みたいな生活を続けて今日で4日目。
納豆巻きは欠かさず毎日食べている。




納豆のにおいがいやで食べられないという人のためにオススメの食べ方。
生卵を割って白身とキミに分ける
白身は味噌汁の中へでも入れてください。
キミを納豆といっしょに混ぜて、たれとねぎとからしを少々加える。
これだけ。
「くさい、くさい。こんなの人間の食うもんやあらへん!」
と言ってた先輩が「うまい、うまい」と言って食べるようになった。
ただの食わず嫌いという話もあるが。

納豆がからだにいいという情報はweb上でも出回っている。

でも注意も必要。

  • 抗凝固薬ワーファリンを使用している人は、ビタミンK2が薬の作用を弱めてしまいます。医師や薬剤師に相談してください。
  • 納豆には、プリン体が多く含まれ、たくさん食べると尿酸値が上がります。尿酸値が気になる場合は、注意しましょう。

ガーン。尿酸友の会としては痛いところだ...

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2006.07.04

バーチャル(仮想)コンビニが紹介されました

先週の金曜日に取材されたバーチャルコンビニが早速記事になりました。
読売新聞7月4日の朝刊25面
教育ルネサンス 食生活改善 沖縄の試み
バーチャルコンビニの栄養成分はコンビニ業者の方々から頂いたデータに
基づいて作られたので、

「ポーク玉子おにぎり」や「ミニゴーヤー弁当」

などのメニューも実際の弁当に含まれる栄養となっています。
年代と性別から1回分の栄養所要量を計算し、選択したメニューがその枠
におさまっているかどうかを判定して
「エネルギーのとりすぎです!」

などのメッセージを出します。いかに賢く選択できる目を持つかがテーマ。
それは、やんばる弁当甲子園も同じことです。choice the lunch
いずれも北部福祉保健所のホームページでその内容を知ることができます。

選択できる目を育てるのと同時にヘルシーメニューの普及も必要です。
せっかく表示を見てメニューを選ぼうとしても、表示なし食品だらけでは
話になりません。せめて学校に弁当を売りにくる業者にはそのくらいの
「条件」を出してもいいのではないかと思います。食品衛生の面からも。

弁当業者は家族経営だったり比較的小規模のところが日々の努力で
走らせているところが多いのは確かですが、「何でもかんでも売れれば
良い」のではなく「食べる人の健康にも配慮する」姿勢を持って欲しいです。

その他のびっくりニュース(感染症関係)
接種するワクチンの種類を間違えた!
予防接種間違い防止の手引きだけでは、エラーを防ぐのは難しいのかも。
もっと使えるフローチャートも考えないといけないかもね。

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2006.07.03

公3℃

移動中の山手線でなぞなぞを出された(モニターでね)。


さて、何と読むでしょうか?



ヒントは「ピクニックに最適」だそうです。

ooyakeとは読まないみたい(当たり前)


こたえは明日
そういえばそろそろ腹減ってきたぞ。

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喫煙室に足りないもの

喫煙室に足りないもの

羽田空港の喫煙ブースは立派だ。密閉されて恐らく煙も外には流れないのだろう。
透明なアクリルガラスは外界との疎外感を薄くし、アメリカの会社の社長室みたいで、夜中で人が居なくて見通しが良い状態だと、空間になじんでさえ見えるから、不思議なものだ。
さてこのあいだの新日本プロレス産業医大和浩教授の講演を思い出してみる。この空間に足りないものは何か?
それは喫煙者への禁煙メッセージである。健康影響や禁煙支援の具体的方法をポスターにして貼ろうと言っておられた。あと「子どもは入ってはいけません。め!」というのもあった方が良いと思った。
ちなみに泊まるホテルはフロント前のスペースが禁煙。ただし灰皿がドア外すぐの場所にあるので、煙からは逃れられない構造です。そこだけ残念、後はじょうとうチェックイン新橋

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2006.07.01

若年マザーのすがた

乳幼児健診の問診表を頂いて一部を分析してみた
(昨日の研修会で講演した内容に一部を紹介)。この中では
10代で母親になった人たちを若年マザー群と呼ぶことにします

対象

平成16年以降に健診を受診した親子のうち
  • 乳児後期:25342、そのうち若年マザー群487 (1.9%)
  • 1歳6ヶ月:11564、そのうち若年マザー群338(2.9%)
  • 3歳:26022、そのうち若年マザー群1278(4.9%)

生活の基盤

若年群の父の氏名の欄は空欄が多い(15%、対象群では3%)
それがすなわち片親家庭とは断定できないですが可能性は高い
あるいは籍を入れないまま出産(非嫡出児として)。
ちなみに父の平均年齢は23歳(対象群32歳)。当たり前のようだが
ヤンママにはヤンパパ

夜間の保育者が母親ではなくて祖父母が多いというのも特徴。
ヤンママにはヤンババ

実家に乳児を預けて、夜働いているんだろうか。



健康を守るための行動

妊娠中も育児中も喫煙者が多い若年マザー群(もちろん夫も)
やはり妊婦に禁煙支援のためのニコチンパッチが処方できないのが痛い!
(喫煙若年マザー群のもとで育った子どもたちの健診結果はどうか
という宿題については追って分析します)
そのほか
  • チャイルドシートの着用率が低い(77% vs 95%)
  • 予防接種を受けさせる割合が低い(麻疹 80.5% vs 87.9%)
  • Feeding母乳栄養の期間も対象群に比べると短い。
    対象群に比べると約1ヶ月早く母乳と人工乳の割合が逆転している。
    何か理由があるのか、母乳栄養の大切さについて情報が足りないのか


生活習慣について

遅寝遅起きの生活リズムが定着しているのか
夜10時以降に寝る3歳児が74%、11時以降に寝るのも27%

当然起きるのも対象群よりは1時間ほど遅く朝8~9時がピーク
夜型社会のなかでも最先端を行く若年マザー群
でもね、「ファーストフードをよく利用する」「食事はよく噛んで食べる」という
項目に関しては若年マザーも対象も割合がおんなじ。
悪いとこばかりでもない。健診に夫がついてくるのも若年マザー群が多いし

今後どうしたらよいの?

地域で生活する若年マザー群はいろいろリスクが高いです
したがって繰り返し情報を伝える必要があります(妊婦のころから)
でもなかなか会えないというのもこの子達の特徴の一つ(移動多い)
だからファーストコンタクトなど会えた機会にいかに次につなぐかという「わざ」も必要
(これぞ保健師の腕のみせどころだと思うんだけど)
養育力不足

とひと言で片付けないで、もう少し分解してリスクを減らすための
アプローチを検討することが必要。地域の受け皿も整備しつつ。



一時はどうなることかと思ったが、無事に講演終了。
ほっとして名護までドライブして戻ってきた。

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