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2006.07.01

若年マザーのすがた

乳幼児健診の問診表を頂いて一部を分析してみた
(昨日の研修会で講演した内容に一部を紹介)。この中では
10代で母親になった人たちを若年マザー群と呼ぶことにします

対象

平成16年以降に健診を受診した親子のうち
  • 乳児後期:25342、そのうち若年マザー群487 (1.9%)
  • 1歳6ヶ月:11564、そのうち若年マザー群338(2.9%)
  • 3歳:26022、そのうち若年マザー群1278(4.9%)

生活の基盤

若年群の父の氏名の欄は空欄が多い(15%、対象群では3%)
それがすなわち片親家庭とは断定できないですが可能性は高い
あるいは籍を入れないまま出産(非嫡出児として)。
ちなみに父の平均年齢は23歳(対象群32歳)。当たり前のようだが
ヤンママにはヤンパパ

夜間の保育者が母親ではなくて祖父母が多いというのも特徴。
ヤンママにはヤンババ

実家に乳児を預けて、夜働いているんだろうか。



健康を守るための行動

妊娠中も育児中も喫煙者が多い若年マザー群(もちろん夫も)
やはり妊婦に禁煙支援のためのニコチンパッチが処方できないのが痛い!
(喫煙若年マザー群のもとで育った子どもたちの健診結果はどうか
という宿題については追って分析します)
そのほか
  • チャイルドシートの着用率が低い(77% vs 95%)
  • 予防接種を受けさせる割合が低い(麻疹 80.5% vs 87.9%)
  • Feeding母乳栄養の期間も対象群に比べると短い。
    対象群に比べると約1ヶ月早く母乳と人工乳の割合が逆転している。
    何か理由があるのか、母乳栄養の大切さについて情報が足りないのか


生活習慣について

遅寝遅起きの生活リズムが定着しているのか
夜10時以降に寝る3歳児が74%、11時以降に寝るのも27%

当然起きるのも対象群よりは1時間ほど遅く朝8~9時がピーク
夜型社会のなかでも最先端を行く若年マザー群
でもね、「ファーストフードをよく利用する」「食事はよく噛んで食べる」という
項目に関しては若年マザーも対象も割合がおんなじ。
悪いとこばかりでもない。健診に夫がついてくるのも若年マザー群が多いし

今後どうしたらよいの?

地域で生活する若年マザー群はいろいろリスクが高いです
したがって繰り返し情報を伝える必要があります(妊婦のころから)
でもなかなか会えないというのもこの子達の特徴の一つ(移動多い)
だからファーストコンタクトなど会えた機会にいかに次につなぐかという「わざ」も必要
(これぞ保健師の腕のみせどころだと思うんだけど)
養育力不足

とひと言で片付けないで、もう少し分解してリスクを減らすための
アプローチを検討することが必要。地域の受け皿も整備しつつ。



一時はどうなることかと思ったが、無事に講演終了。
ほっとして名護までドライブして戻ってきた。

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