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2007.03.31

確定!特定健診の赤・黄・緑

Kaisou1





Kaisou2






いつもお世話になっているワムネットに3月30日

第6回保険者による健診・保健指導の円滑な実施方策に関する検討会資料(平成19年3月28日開催)
資料がアップロードされました
まず、健康局が「標準的な健診・保健指導のあり方に関する検討会」を3月26日に開催
(この検討会のことは朝日に出ていた
40~74歳対象に「特定健診」 厚労省2007年03月26日08時40分

 40歳から74歳の全国民を対象に、08年4月から実施される
特定健康診査(特定健診)に関する厚生労働省の最終案がわかった。
健診結果によってメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)など
生活習慣病のリスクが高いグループとその予備群を抽出。
リスクの程度に応じ3段階に分けて保健師や管理栄養士が指導し、
脳卒中や糖尿病の予防を目指す。

 26日の特定健診に関する検討会で公表する。
特定健診は生活習慣病予防と医療費抑制をめざし、06年の
医療制度改革に盛り込まれた。健康保険組合や国民健康保険など
すべての保険者に健診実施を義務づけ、健診から漏れがちだった
自営業者や専業主婦も対象とする。


最終案がわかったというものの、その資料が見えていないので
前回(2月19日)の案がそのまま通ったかどうかは不明だったが
今回3月28日(水)に保険局が「保険者による健診・保健指導の
円滑な実施方策に関する検討会」(第6回)を開催
しその資料
が確認できた。

特定健診・指導の際に暫定版では積極的支援の対象者がたくさん
出て(これじゃ保健師が何人いても足りないよ)その見直しを行い、
この記事のトップにある図のようにシンプルにまとめられた。(ステップ3まで)

  • 赤:積極的支援
  • 黄:動機づけ支援
  • 緑:情報提供のみ

ただしただしこれでもまだ赤だらけになる可能性があるということで
65~74歳に関しては赤→黄となる流れを作った。
さらに医療機関にかかっているものも特定健診の対象からは除外。

ちなみに平成17年度沖縄県の老健基本健診を受けた人のうち、
メタボリックシンドロームに該当する人の年代別割合を計算すると、
男性メタボの37%、女性メタボの49%は年齢が70歳を超えている。
65歳以上も積極的支援には該当しないとなるとさらに対象が
絞られてくるだろう。

結局特定健診→保健指導(指導ポイントの稼ぎ方などは資料
で確認してください)でカバーできる人というのは

  • 健診を受診している
  • 医療機関にかかってない
  • ステップ3で「積極的支援」か「動機づけ支援」に該当

ということになる。これがレベル2だそうだ。

ただメタボ該当者・予備群を減らす評価はレベル2だけではなく
未受診者~レベル4まで全体で見ていくことになるので、
その視点で生活習慣病対策を進めていくことが必要です。
くれぐれも地域の保健医療関係スタッフが

  • 特定のやり方が悪い
  • 病院がちゃんと指導しないからよ
  • いや、受診しない住民のせいよ
etc...人のせいに
しないような活動を展開してくださいね。


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2007.03.28

新型インフルエンザと国境

新型インフル ASEAN日本、初の合同訓練実施へ
(産経新聞3月28日ニュース)

世界保健機関(WHO)は27日、鳥インフルエンザ・ウイルスが
変異した感染力の強い新型インフルエンザの発生に備えるため、
4月2、3の両日、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本合同で
初の訓練を実施すると発表した。
内容は
カンボジアで新型インフルエンザが発生した
との想定の下、WHO西太平洋地域事務局(マニラ)を中心に
関係機関の連絡や、日本がASEANに供与しシンガポールに
備蓄されている治療薬タミフルをカンボジアに緊急空輸する
手続きを確認するという。

新型インフルエンザ対策は国境を越えて行われている。

ここ沖縄でも国境、いやフェンスを越えて歩調を合わせないと
いけないとして、在沖米軍がインフルエンザ対応計画を策定。
その全容はホームページでも公開されている。


Memoconplan
概要を図示してみました(画像保存するとちゃんと見れます)。


ところで、場所によってそのwebsiteにつながらない
(中身がありませんというメッセージ)
ことがある。www.okinawa.usmc.mil の.mil部分が
何らかの形で影響していると思われます。

先日はこの計画を策定した海軍将校は少将賞を受賞したというニュースもあった。
在沖米国海兵隊website
これも職場からは読めないので記事引用させていただきます。
【キャンプ・ハンセン】 第3海兵遠征軍と在日海兵隊基地のために汎発性インフルエンザ生物学的有害物質対応計画に取り組んだことで、在沖米海軍将校が3月19日にチャールズ・S・スチーブソン少将賞を授与する。
第3海兵師団衛生官のマシュ-・N・マーサー大尉は、汎発性インフルエンザの情報を広げる予防薬の取り組みと対応計画を書く支援をしたことで賞を受賞した。第3海兵師団司令官のマスティン・M・ロバソン准将がマーサー大尉をこの賞に推薦し、彼はバージニア州ポーツマウスにある海軍環境衛生センターで行なわれる式典で賞を授賞する。この賞は、海軍の衛生管理や予防医学、健康増進において優れた個人を認識するもの。
マーサー大尉は、生物学的有害物質の作業グループと沖縄での生物学的有害物質の脅威を特定して防ぎ、また全ての軍隊への応対活動を調整する債務がある上級医療顧問機関で、保全共同予防医学疫学協会設置を支援した。マーサー大尉は、他の生物学的有害物質のシナリオにも容易に修正できる汎発性インフルエンザの総合対応計画を確立するために、2つの機関やその他多数の企画官と連携した。
「部隊医療保障について多数の概要や起草した詳細なメッセージを提出しました。彼の企画取り組みへの多大な貢献なしには、ここまでたどり着くことはできなかったでしょうし、対応計画も総合的ではなかったことでしょ」と第3海兵遠征軍(IIIMEF)戦域保安担当将校で、汎発性インフルエンザの生物学的有害物質応対コンセプト計画5003のIIIMEF先導企画官のジェーミー・ルバルカバ中佐は言及した。
マーサー大尉は、年間を通して彼が行なった莫大な仕事量は、汎発性インフルエンザのリスクについて公衆に教え、それをどのように防止するかに関わるものだと話した。
彼は、沖縄にいる全ての米軍人が閲覧できる汎発性インフルエンザのウエブサイト、www.okinawa.usmc.mil/pandemicflu の作成を手伝い、軍放送網と協力して教育情報を広めた。
「彼が行なった中で、ウエブサイトは人々が閲覧することができる最も優れた成果です。でも彼が行なった計り知れない努力を窺うことはできません。私たちは非常に彼のことを誇りに思っています」とルバルカバ中佐は話した。
マーサー大尉は、キャンプ・コートニ-にある第3海兵師団司令官の事務所でロバソン准将に会い、そこでロバソン准将はマーサー大尉に祝辞を述べ、第3海兵師団を代表して感謝の意を表した。
「あたなの取り組みの影響が決して現実になることがなく、このプロジェクトへのあなたの取り組みを見てきた全ての人が安心することができるように望み、祈ります。もし攻撃を受けても、この計画で目に見えない敵を倒すことができます」とこの会合でロバソン准将は語った。
詳細は、http://www.okinawa.usmc.mil/pandemicflu を閲覧ください。

沖縄には55000人もの米軍関係者が住んでいて、
その人たちの生活の場はフェンスの中にとどまらない。
パンデミックになって行動制限や医療サービスを受ける
際には、フェンスを越えた共通の対応が必要になる。

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2007.03.21

魔の時間帯(子どもの事故)

Jikotime




転勤が決まり、古いファイルを整理していたら出てきた。
5年前に取り組んでいた子どもの事故予防関連のデータ。

乳幼児健診受診者、救急車両の搬送リスト、病院の入院カルテなど
多面的に「ブツ」を集めて、いろいろ分析した覚えがある(報告書+)。
いまや子どもの事故は「子どもの安全ネットワーク・ジャパン」
多くの取り組みがなされているが、当時は石川県の事故サーベイランス等
から習っていた覚えがある。

図の中で濃く(こゆく)塗られているのが、その事故項目にとっての
好発時間帯。「溺水」「刺される」が14-16時というのがあるが、
全体的に見て16-18-20時に多く発生している。それが魔の時間帯。

夕方、保育園から子どもを家に迎え、台所で夕食の支度をするお母さん。
子どもが小さいと空腹でぐずったり、テレビ見てるかと思えばいつの間にか
家の中ウロウロ探検してたり、いろいろ気をまわさないといけない時間帯。
しかも、自分自身も疲れてたり腹減ってたりしてイライラするし、いつまでも
お父さんは帰ってこないから全部ひとりでこなさないといけない...
目が足りないのである。

と悪い条件が重なります。もちろん屋外でももっとも交通事故が発生
しやすい時間帯がトワイライト。

「お父さん、家事育児手伝えなくても、家にいるだけで助かる」

と言われるのはここら辺のこともあるんだと思います(世のパパたちへ)

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2007.03.20

たばこ対策の課題

高校3年生の男子は4割が喫煙経験ありという北部地区。
吸い始める年齢は小学校5,6年からスタートしているそうです。
(養護教諭研究会の調査より)
こういう調査は経年的に数字を追いかけるとさらに貴重な資料。
毎年するのは難しくても、また3~5年後実施して数字の動きを
みれば、今やっていることの効果が見えてくるもの。

というわけで3年かけて進めて来たたばこ対策事業から見えた
課題シリーズ。


喫煙防止教育について

喫煙防止教育については、学校医や学校薬剤師、市町村保健師などの専門職を教育の担い手として育成していくことが必要です。また、子ども達にとって身近な大人、先輩によるメッセージが効果的と思われる部分もあるので、特にスポーツや文化活動の指導者なども喫煙防止教育を実施できる可能性もあります。

学校敷地内全面禁煙の推進

学校については、今後も敷地内全面禁煙を推進し、その表示も明確するべきでしょう。その際は、保健所が窓口になっている沖縄県分煙・禁煙施設認定制度を活用して下さい。また、PTA活動などで親子がいっしょにたばこの害について学ぶ機会を持つことは重要です。親の真似をしてたばこを吸う子ども達も多いので、喫煙する親に対しては、子どもの前ではたばこを吸わない(できれば禁煙する)ことを呼びかけましょう。

たばこ自販機のチェック

地域ではたばこ自動販売機が多く存在します。北部地区養護教諭研究会の調査によると、現在喫煙している高校生(男子32.5%、女子14.1%)がたばこを入手する手段で最も多いのは自動販売機という結果でした(男子の52.1%、女性44.8%)。たばこを手に入れにくい環境を作るためにも、違法性の高い自動販売機(管理者が購入する人を視認できない位置にある販売機)を撤去するようにチェックして行きましょう。

医療機関での禁煙支援

医療機関は、ニコチン依存症に対する治療機関としての役割が期待されます。特に保険適応可能が診療機関は少ない(北部地区では今帰仁診療所のみ)状況なので、今後、増加するように医師会などに働きかける必要があります。また、喫煙する生徒たちの中には既にニコチンに対する依存が強い者もいるため、「卒煙外来」のように治療と指導を実施する医療機関の出現も待たれるところです。

地域でたばこ対策を推進する体制

最初の1本を吸わせないための取り組みは、官学だけではなく地域や家庭、医療機関の協力も必要です。地域のネットワークを構築し、人材育成や受け皿の整備を進めていくことが今後の課題です。関係者が、未成年の喫煙を0にするという共通の目標を意識して、それぞれの活動を行うことが必要です。その際に、地域のネットワークをうまく活用できれば、効率よく対策が進められるでしょう。


報告書には「たばこスライド2006」(またもCD-R)を貼り付ける予定。

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2007.03.16

予防可能だった人工透析患者の話

も、聞けるんでしょうか?
講演のタイトルは「プライマリーから腎不全予防まで、一開業医の取り組み」
「2007march.pdf」をダウンロード
Ikiiki2006








セミナーを開催します。


平成18年度も慌しく過ぎ去ろうとしている今日この頃、会員の皆様におかれましては、それぞれのお立場で公衆衛生の向上に尽力されていることとお喜び申し上げます。そんな忙しい年度末ではありますが、ヘルスプロモーション九州ネットワーク沖縄県支部の平成18年度総会&研修会を下記のように開催しますので、お知らせいたします。 今回は「プライマリーから腎不全予防まで、一開業医の取り組み」というタイトルで、首里城下町クリニック院長の田名毅先生をお招きして講演を行います。田名先生は人工透析や高血圧、糖尿病に対する治療を行いながら、住民対象の無料講演会の開催、院内に「働く人健康支援室」を設置するなど、地域に根ざした活動を精力的に展開しています。また、生活習慣病予防を目的に昨年立ち上がった沖縄メタボリックワーキング(OMW)の世話人でもあります。講演で医療現場から地域へのメッセージをいただき、その後皆様と議論していきたいと思います。お誘い合わせのうえ、ご参加下さいますようお願い申し上げます。


  • 日時:平成19年3月25日(日曜日)
  • 午後2時(総会)
  • 午後2時半~研修会、ディスカッション

  • 場所:中央保健所3階会議室(那覇市与儀)


これからの地域医療はこうでなくっちゃという取り組みのお話が聞けると思います。 会員にはメーリングリストでも連絡。 会員以外の方もお気軽にいらっしゃいませ(有料ですが)。

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2007.03.14

本日のおやつ(アガラサー)

アガラサー
聞いたことなかったけど、沖縄版黒糖入り蒸しカステラのことらしい。

昔はこういう手作りおやつが多かったんだろうなぁと思いつつ。


  • 小浜島の製糖工場で作られた黒糖を粉々にする
  • 小麦粉と強力粉を同じづつ(3カップづつ)混ぜる
  • 卵 3個
  • ミルク 250cc
  • 重曹 大サジ1
  • 米酢 大サジ1
  • ハチミツ 大サジ3
  • ベーキングパウダー 小サジ1/2
これらをミキサーで5分間混ぜる。

蒸す前


これをなべで蒸す(30分+5分)
湯気がモウモウ出ていた。


蒸した後


これなら親子で作れるかも。

今日の格言「男子厨房に入るんだったら、助手から」

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2007.03.13

やんばるメッツ

Y_mets
「unei-mets2007.ppt」をダウンロード


メッツというのはMetsすなわちメタボリックシンドロームのこと。

添付のファイルは先日の会議用に作った資料。
見る人が見れば?やんばるの地図が見えてくる(かも)


そこにデータをはめこんで地域の特徴を浮かび出すための道具。
視覚的に訴えようとしたつもり。
生活習慣病についてはやはり離島の肥満が目立つやんばる。
これだと女性の方が標準化異常比が高めという結果が見えてくる。

国民栄養調査から推定されるメッツ(メタボともいう)該当者は約20000人。
住民の約2割。これがみんな「特定」な人なの?

年度末の研修会までに地図をもうひと工夫してみよう。

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2007.03.07

工作実験!学校敷地内禁煙化マニュアル

学校敷地内禁煙化マニュアルの表紙をダウンロード

学校敷地内禁煙化マニュアルの本体をダウンロード



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1昨年夏に熱を出しながらも製作した

学校敷地内禁煙化マニュアル2005沖縄北部版
をこの機会に作ってみませんか?
作るといっても策定ではなく、工作。
今回活動報告書資料編に組み入れるにあたり
小学生向けの雑誌のフロク感覚で工作してもらう案が浮上。

ページの調整が結構難題っぽいですが、パズル解くつもりで
挑戦してみてください。できあがったらきっと嬉しくなるから。

作り方は表紙ページ内(上の一番左の画像)にありますが、
以下にも示しています。5番の作業が難しいかも。

実際に作るときは、この記事の最上段の「表紙」と「本体」をダウンロード
(右クリック)して対象をファイルに保存(PDFですが)してから、
工作をはじめてください。



北部福祉保健所たばこ対策連絡会議編
「学校敷地内禁煙化マニュアル2005 沖縄北部版」
A6版の組み立て方

〔準備するもの〕

報告書、ハサミ、ノリ、ステイプラー(コピー機も必要です)

〔作成方法〕

  1. このページから4ページ分をコピーします。
  2. その1ページを上半分と下半分に分かれるように切ります。
  3. 表紙も含めて7枚のシート(A5サイズ)ができました。
  4. 表紙のシートは山折りにして、最も外側になります。すなわちできあがりは左見開きになるよう綴じます。
  5. 残りのシートは各ページ右下の番号が①から⑫まで連続するよう適宜貼り合わせたり、折り曲げたりします。
  6. 最後に背表紙をステイプラーなどで留めてできあがり!

☆ これを持って学校や職場の禁煙化を進めましょう

できたらできたら連絡下さいませ。

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2007.03.05

人材育成@fiji

報告すべき事項の一つ。これからちゃんとまとめます。


フィジー地域保健看護師現任教育プロジェクト2006年9月3日~16日

はじめに

フィジー国は南太平洋の国の中では最も人口が多く
日本の四国くらいの面積に約84万人が生活しています。
主要な産業は観光・製糖・衣料などで、日本からも多くの
観光客が訪れています。

歴史的には19世紀にイギリスの植民地となり、その時に
インド系住民が移入しました。現在は、
フィジー系が5割強、インド系が4割
という状況です。

平均寿命は女性で72.1歳、男性で67.0歳(2005年)です。
健康課題としては、チフスやデング熱、フィラリアなどの感染症と
近年問題になっているのが糖尿病などの生活習慣病、そして
自殺も増加しているということです。

そして地域における保健医療サービスを担っているのが
地域保健看護師たちです。

地域保健看護師の活動の実際

フィジーにおける地域保健看護師の活動は、
ヘルスセンターや看護ステーションを拠点に行われています。
ヘルスセンターは人口約5000人に1か所設置され、
複数の地域保健看護師が勤務したり、医師の配置もあるため
日常の外来診療や保健指導、訪問などが行われています。
看護ステーションは地域に設置され、約2000人の人口を
カバーします。

そこでは多くは看護師が一人で配置され保健活動を行いますが、
場合によっては救急医療に対応せざるを得ない場面もあります。
現任教育を実施することで、これらの活動の質を維持向上させることが
プロジェクトのねらいです。

プロジェクトの概要(沖縄との関係)

このプロジェクトは2005年から3年間の予定で行われています。
その概要は地域保健看護師の行う地域保健活動の質の改善を目標に、
いくつかの小目標を設定しています。
  1. 「地域保健看護師の役割と機能が再定義される」
  2. 「地域保健看護師の指導者の現任教育についての知識を強化」
  3. 各地区で地域保健看護師を対象とした現任教育が機能」
  4. 「現任教育のプロジェクトモデルが他地方及び他国に紹介」
などです。
このプロジェクトを始めるにあたり参考になったのが
沖縄で行われていた教育システムです。
戦後、保健医療人材が不足していた時代に
地域に駐在して活動を行っていた公衆衛生看護婦(公看)の制度は
平成9年まで続きました。
彼女達の活動を支えたのが、毎月保健所で行われるミーティングでした。
そこでは地域での活動報告や相談、研修などが行われ、
公看たちの現任教育が行われました。
現在でも保健所において保健師のための現任教育が行われていますが、
その対象となるのは卒後3年以内の若い市町村保健師です。

年間計画を立てるための研修会を実施

今回関わった活動は、現任教育の年間プログラムを計画する
指導者たちを対象とした研修会でした。
現任教育の計画を立てるためにはいくつかの情報が必要です。
  • 例えば、実際に教育を受ける地域保健看護師がどのような研修を希望しているか、
  • 地域での保健活動を通して見える住民の健康課題は何か、
  • 統計データから見える地域の健康課題は何か、
  • 国としての優先課題は何かなどです。

これらの情報を集めて研修会を開きました。

現在実際に行われている現任教育は主に集合の研修で、
各地区(sub-divison)に所属する地域保健看護師たちが一同に介して、
講義や研修報告、グループワーク、ロールプレイなどの形式で
行われています。それぞれの地区で開催頻度は違いますが、
少ない地区では隔月、多い地区では月2回程度開かれています。

教育テーマについても、新しい健康課題に関する知識の獲得や
情報処理、カウンセリング、救急処置など幅広いテーマが
選択されています。これらのテーマと手法をどのように組み合わせて
年間計画を実施するかという研修会を開催しました。

研修会では実際にワークシートを使って、テーマと手法の選択、
そして各プログラムごとに背景や実施方法、評価指標などを決めて
各地区に持ち帰って計画を策定できるようになることを目的として
行いました。3日間のワークショップで現任教育のニーズと手法について
十分議論を重ねモデルとなる活動計画のシートを作成するに至りました。



100_0232
プロジェクトの課題


今後はワークショップのフォローを行い、来年度も現任教育が
実施できるかどうかを確認する必要があります。
このようなプロセスを繰り返し、フィジーの指導者達が
今後も継続的に現任教育を実施するためのシステムが
定着できるかが課題です。
そのためには、現在は十分とは言えない保健統計情報収集システムの
精度を高めるとともに現任教育の成功事例を蓄積していくことが必要です。

今回は具体的な例として、地域保健看護師が
コミュニティプロファイリングという手法を活用して
水道ポンプを建設費用を獲得した例を紹介してもらいました。
これによって、それまで河川の水などを飲んでいた地区の住民の
健康状態の改善が期待されます。

まとめ

人材を育てていくためには、現任教育を継続的に実施
するためのシステムを確立し、それに必要な予算や
情報システムを整備することが必要です。そして
その教育に関わる指導者たちの質を確保するためには、
今回のようなワークショップを開催したり、何らかの
インセンティブを与えることも検討した方がいいでしょう。
教育内容を魅力あるプログラムにするためには、
地域保健看護師のニーズを把握するなど、
PDCAサイクルを意識した計画を行い、
集合、小グループ、個別などテーマや対象によって
手法を使い分けることも必要です。

その結果、国民への保健サービスの質も確保され、
優秀な人材が育成されて地域に定着することが期待されます。


いくら人材を育てる機関やシステムを作り上げても
長期的な視野でそこに人材が定着するかどうかがカギ。
これはフィジーでもやんばるでもおんなじだと思った次第です。

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2007.03.01

MR 2回済ませて 一年生

Img08


いよいよ3月に突入。
今日から1週間は子ども予防接種週間です。


麻しん風しん混合ワクチン2回接種が導入されましたが
2期目(小学校入学1年前)の接種率が思わしくないという状況
はすでに紹介しました


MR 2回済ませて 一年生
これを合言葉に呼びかけていきましょう。

北部福祉保健所管内でも医療機関が時間外&休日接種に
対応して下さいます。詳しくはホームページをご参照下さい


国立感染症研究所感染症情報センターのサイトでも

小学校入学準備に2回目の麻疹・風疹ワクチンを!

と接種を呼びかけています。

来年からは、学校の新入生オリエンテーションや
各新聞社などで主催する「新1年生の集い」にも
どんどん入っていって接種PRしましょうね。

とりいそぎ。

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