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2007.04.28

はしかと山火事

相変わらず燃えさかる関東地方のはしか
連休を前に人の往来が激しくなると、さらに
感染が拡大する恐れがあります。

と沖縄で新聞報道されたのを東京のテレビ局が
聞きつけ、昨年の沖縄北部の麻疹対応について
わざわざ取材に来た。明日放映される予定です。
真相報道バンキシャ
でも沖縄では見れないという噂。

  • 感染力の強さ
  • 医療機関でのトリアージの大切さ
  • 接触者を徹底追跡
  • 全数把握すること
  • そして迅速な検査体制
など伝えたいことはたくさんある (ただカメラの前で頭の中は白かった)

山火事をみんなで消すプロセスと似ているかも
と思いながら、去年のその時期はバックドラフトを
毎日聞きながら通勤していた(変な奴)。

  1. 火が(東京から)投げ込まれ、やんばるで燃え始めた あっという間にひろがったけど、よく調べたら炎のルートが 見えてきて、次の燃えそうなターゲットも見えてきた。 だからそこ(火元)を中心に火消し(追跡調査)を行った。

  2. 万一それが間に合わず延焼したときのために
    火元から離れたところの人たちに予防接種を勧めた。
    炎が近づいても燃えにくくするために。

炎の勢いが強く、1の作業では間に合わなくなると
もう効果的な火消しは期待できなくなる。重点を
延焼対策に切り替えて、周辺の家屋に水をかけまくる。

そして火の勢いが鎮まるのを待つしかない。
新型インフルエンザやSARSだったら、地域封鎖のレベル。
中にいる人も行動制限の対象になるかもしれない

はしかin関東地方は、報道を聞く限りではかなり
火の勢いは強そうだけれど、まだ1の作業を淡々と
すべきだろう。

たとえば熱や発疹で病院を受診する人を、他の人と
接触させないことは基本中の基本。
番組でも紹介されると思うけど、トリアージを徹底して
場合によってはテント外来もやるくらいの覚悟で。
Tentclinic

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2007.04.26

This is 不適切

この2、3日小バトルを繰り返した結果
見事にooyakeが不適切コンテンツの指定
を受け、職場のLANでアクセス制限かけられ
閲覧できなくなってしまいました。


掲示板はともかく、ブログやフォーラムという理由で
アクセス制限の必要性はよく理解できません
(これは情報セキュリティの分野では常識なの
かもしれませんが)。
ただ先週までは制限を
解除して頂いていたので、突然の方針転換で
戸惑っているというのがほんとのところ。


結構仕事で使ってたのになぁと書いている
本人は残念に思っています。他人だけの
ために書いていたらこんなに続かなかった。



ただしただし、どうしても必要という人には
アクセス制限解除の道も残されているようで
その方法が申請→課長名で起案→承諾と
いうルートで、解除の必要な課員名簿と
理由書を添付するという流れ。しかも
期限付きなので毎年更新しないといけないorz

これぞまさに申請主義の真骨頂。

これが役所で仕事をする人の基本姿勢なのかと
深く考えさせられてしまった。もちろん申請しません。


他のルートを考えてみます。

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2007.04.23

宮古島トライアスロン医療救護部IT班(1)

第23回宮古島トライアスロン大会の医療救護部IT班の様子。
まずは写真を。

  • Hotel2007
    スイム会場の東急ホテルを案内して
    もらったときのTrack
    (GarminGPS60+goolge earth)




  • Img130
    来間大橋




  • Img131
    来間島から会場をのぞむ




  • Img132
    病院ロビーには臨時簡易ベッド
    カルテ用紙や点滴セットも準備







  • Img136当日朝のスイム会場(開始前)
    救急車が3台が医療班入り口付近に配備。
    青いネットの内側が担架専用の通り道
    (写真手前側にビーチがある)
    担架が上がる前にトリアージ指示(担当医が)







  • Img138普段はバーベキューハウスを改造
    医療用テント。テントリーダーはナース。
    ここにベッド(重症用+軽症用)配置。
    奥のカーテンは重症or女性患者用。




  • Img137メディカルノート(簡易カルテ)
    重症度や症状をコード化
    記入するのは医療スタッフ。
    IT班が携帯で入力(入退所時)
    医療本部に送信されリアルタイムで集計







  • Img140スイムの選手が戻ってくる
    3キロを泳ぎきって次々上陸
    (お疲れ様でした)
    医療救護スタッフが様子をチェック





  • Img143ゴール横にある体育館
    手前左に医療本部テントを設置。
    救急車もスイム会場からここに移動。
    体育館には医療班+マッサージ班






  • Img141医療本部テント内の全体地図
    コースと予測通過時間が示されている
    番号札は救急車の現在位置






  • Img146体育館テントのベッド
    搬送後まずはここで診察。
    必要があれば病院へ搬送(救急車)
    重症でなければそのまま経過観察
    (この項つづく)

Continue reading "宮古島トライアスロン医療救護部IT班(1)"

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2007.04.19

エイズ検査は誰のため?


エイズ検査を受けましょう。
エイズはエッチで移ります。
ゴムをしないと移りやすい。
アナル使うと超危険
完治するのは難しい。
でも早く見つかれば治療もできる。
だから検査を受けましょう。
エイズ検査はあなたのために。


エイズ検査を受けましょう。
エイズは性行為感染症。
風俗だけの病気じゃない
ゲイだけとも限らない。
特定の人からも移ります。
(大事な人にも移ります。)
いっしょに受けるとなお安心。
エイズ検査はパートナーのために。


エイズ検査を受けましょう。
心がエイズに向き合います。
陽性だったらどうしよう。
陽性の人はどうなんだろう。
どんな気持ちで生きてるんだろう。
周囲の支えはあるんだろうか?
レッドリボンの意味がわかる。
エイズ検査はみんなのために。  
by ooyake

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2007.04.17

講義資料「バイキンマンと免疫系」

小学校高学年から中学生が読んでも分かるような
エイズ広報記事を考え中(今週の宿題の一つ)。

そういえば小学生に昔エイズの話をしたっけと思いつつ
見つかったのがこの講義資料(ダウンロード用)。

「バイキンマンと免疫系の話」をダウンロード

局所から侵入したバイキンマンが免疫系とバトルをはじめ
局所の炎症が起こり、それでも退治できないときには脳
(中枢)にサインを出して、全身を発熱させる。

そのことで免疫系はパワーアップし、バイキンマンは元気
なくなる環境を作り出し、免疫系が優位に闘いを進める。
最終的に退治できて、闘いの証として抗体ができるので
次からは局所の兵隊だけでやっつけることができるのさ。

エイズになって免疫系が極端に低下すると、局所の兵隊
の数も力も弱くなり、サインも送れない。だから相手が
弱いバイキンマンでも簡単に侵入増殖を許し、徐々に体が
弱っていくというお話。

アニメーションで進めながら読み聞かせて下さい。

これは関係ないが、お母さんたちは別の意味で熱と
闘っていることもある。
(以下は某SNSへの記事)
熱との闘い

熱は治療の対象にはなりません。

体内に侵入した病原体と戦う免疫細胞は熱い環境が好き。
体内に侵入した病原体は普通は寒冷(乾燥)条件が好き。

というわけで、体温中枢が体の熱を上昇させて

  • 免疫細胞にとっては動きやすく
  • 病原体にとっては活動しにくい

環境を作り出しているんです(わざわざね)

寒気を催して鳥肌立ったり、体が振えたりするのは
熱を産生させるため。手のひらが冷たくなるのは
血管を収縮させて熱が逃げるのを防いでいるから。

だから熱はからだが病原体と闘っているあかし。
熱をやたら下げると治療の効果が遷延するとも言われる。

でも大人は熱が気になる。熱を下げることが治療の
目的と思っている人がいる(外野からあれこれ言う人たち)。
だから熱が出てて様子を見ることをあからさまに非難
したりする(「病院にも連れて行かないなんて...」とか)

子どもは熱と闘い、親は外野と闘っている。 (以上)


ちょっと脱線しましたが、最後に子ども達にいつも
見せているスライド「命について考えよう」



Dna

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2007.04.15

麻疹東京オリンピック

はしか0プロジェクト委員会で話題になった東京での麻疹流行
東京都安全健康研究センター感染症情報センターによると

2007年13週(3月25日~3月31日)の都内における麻しん
(成人麻しん以外)定点あたり報告数は0.06(実数9人)、
成人麻しんの定点あたり報告数は0.33(実数8人)と、
13週だけを比較すると、最近5年間で最も多かった
2003年を超える状況となっています。
過去5年間で最悪。

感染力の強い病気だけに流行期は集団イベントを避けるのが原則。
というわけで、入学式を新入生のみとし始業式を延期された高校まである

国の感染症情報センターも麻疹流行に関する緊急情報を出した。

02title






Chumoku07






Chumoku11





成人でもかかるという認識はもっと広めないといけない。
それと、麻しんの報告数はあくまでも定点に指定された医療機関
で診断されたもの(臨床診断でもOK)。だからもっと潜伏している
麻しん患者がいるだろうというのが、大方の考えです。

ちなみにアメリカでは2004年1年間で37例と過去最小の発生
とほぼ撲滅されたと考えてよく、しかも37例中27例(73%)は輸入例。
(MMWR抄訳 by 財団法人国際医学情報センター

日本での正確な流行情報を把握しようと感染症研究所が作成した
全数把握システムmeasles.jp
(これだと千葉が多く、長野、大阪などでも複数発生している!)
がもっと活用されますように。でも法律で全数把握疾患に変える
ことの方が先かもしれない。

プロジェクトでは

麻疹が流行している東京オリンピックが開かれたら...
という心配までする方までいらっしゃいました。

その前に今の流行が収まることを願います。流行は巡り巡って
抗体のない乳児たちに襲いかかるから。

(追記4/16)
琉球新報がはしか0プロジェクト委員会を記事にしてくれました。
接種率低迷51%はしかゼロプロジェクト
MR2期の接種率調査は07年01月末時点でのものなので
その後の取り組みによる値の向上はある程度期待可です。

話題になったのはいわゆる「移行措置」。
法律や制度が変わったことにより、あるグループだけが
不利益を被る(今回はどちらかというと恩恵に預かれない)
のをできるだけ最小限に食い止める措置と解釈しています。

今回の改正では

  1. 改正当時2~5歳(幼稚園入園前)のグループは、定期の枠から外れてしまい、接種をしようにも最高3年待たされることになる
  2. 06年度2期の対象であったグループは、年度途中での改正のためその情報が届いたのが秋以降と、接種できる期間が半年くらいしか確保できなかった。
  3. さらに小学校入学後も90月までは接種可能だったのに、改正によりその期間も削られてしまった
というグループが生じす。

市町村は1~3に対して独自の判断で移行措置をとる
ことができる。1番だと向こう3年間、谷間世代のために措置を
とる必要が出てくる。2番3番だと今年秋くらいまでだろう。

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2007.04.12

発熱外来(fever clinic)

新型インフルエンザに関する国のガイドラインが発表された。
今回はフェーズ4以降への対応が書かれてあり、全部で13個
その中から「発熱外来」に関する記述を探してみた。

目的は
発熱外来は、新型インフルエンザの患者とそれ以外の患者とを振り分けることで両者の接触を最小限にし、感染拡大の防止を図るとともに、新型インフルエンザの診療を効率化し混乱を最小限にすることを目的とする。
設置のタイミング
第二段階:当該都道府県内に新型インフルエンザ患者が発生し、入院勧告措置に基づいて感染症指定医療機関等で医療が行なわれる段階
注)今回の医療体制に関するガイドラインではフェーズ4以降、患者数の増加を指標として以下の5段階に分けて記述している。なお、この分け方は必ずしもWHOのパンデミックフェーズとは一致していない
  1. 第一段階 国外もしくは国内において新型インフルエンザ患者が発生したが、県内にはまだ患者が発生していない段階
  2. 第二段階 県内に新型インフルエンザ患者が発生し、入院勧告措置に基づいて感染症指定医療機関等で医療が行われる段階
  3. 第三段階 新型インフルエンザ患者が増加し、入院勧告措置が解除され、県内の全ての入院医療機関において新型インフルエンザに使用可能な病床を動員して対応する段階
  4. 第四段階 入院が必要な新型インフルエンザ患者数が膨大となり、医療機関内の既存の病床以外にも、新たに病床を増設することが必要となる段階
  5. 第五段階 新型インフルエンザの流行が終息傾向に入った段階
運営は?
  • 患者が30分以内で受診できるようにするなど、数多く設置
  • 発熱外来においては、受診した患者に対し問診や診察、投薬等を行う
  • 発熱外来の医療従事者等は、PPE装着等十分な感染対策を行う(「医療施設における感染対策ガイドライン」参照)
  • 都道府県等は、地域医師会等と連携し、数名の医療従事者がチーム体制を組む等して、発熱外来の診療を交代で担当するよう努める。
スタッフの感染対策
  • 外来トリアージ(建物外にテントなど設置。風通しをよくする)
  • マスクと眼の防護具(フェースシールドまたはゴーグル)
  • 疑わしい患者にはサージカルマスクを装着
  • 手袋・ガウンの着用
  • 手指衛生(流水石鹸手洗い、アルコール消毒)
具体的な設置方法
  • 感染症指定医療機関において専用外来を設置する(通常の患者と接触しないよう、入り口等を分ける)
  • 既存の診療所、地域健診センター等を転用する。
  • 医療機関の敷地内におけるプレハブ等を利用して運営する。
  • 公民館や体育館などの公共施設に医師等を派遣して運営する。
患者がどんどん増えたらどうする?
第3段階に突入すると法に基づく入院勧告の措置は中止されるため、発熱外来は新型インフルエンザの患者のうち、入院が必要か自宅療養が可能かの判断を行う
というわけで、ヒトモノカネの調整が必要になります。

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2007.04.10

講義資料「老人保健と学校保健」

10日ほど、更新をお休みをしておりました。
4年間つとめたやんばるを離れることになり、
片づけや引継ぎに追われておりました。
というのは単なる言い訳で、ooyakeを今後
どうしようか手を休めて考えていました。

北部1年目の冬からブログを書き始めて、
3年3ヶ月余りが過ぎ、自分の、そして読者の
日々の仕事に役立つような「ネタ帳」を目指し
広く浅く情報を整理しました。
それが結果的に情報発信していることにも
つながり、アクセス数も15万件を超えました。
どうもありがとうございます。

ということで、こういう情報でもどこかで誰かの
役に立っているに違いないと解釈し、ブログ
更新は続けて行きたいと思います。

新しい職場は県庁の真ん中で事務屋稼業と
なります。これまでのようにホイホイとは情報
発信できないかもしれませんが、これもまた
情報取扱の学習でしょう。


と前置きが長くなりましたが、昨年看護学校
老人保健法と学校保健法について講義をした時の
資料(パワーポイント)です。

「ooyakerouken.ppt」をダウンロード

右クリックして対象をファイルに保存して下さい。

教科書どおりの講義をしても、忙しい?学生さんたちは
部屋が暗くなった瞬間から睡眠学習に入る人もいるので
最初は健康長寿についてで説明。

IkiikiIkiiki2





2つの絵の違い(ADL.IADLとヒトの一生)
最終的な寿命は同じでも虚弱(黄色)や要介護(赤)が違う

  • 左は障害期間が長い長寿(沖縄型)
  • 右は障害期間も短く寿命が長い(長野型)

健康長寿を阻むルートは2つある。
Route




  1. 脳卒中モデルはいきなり緑→赤とある日突然発症する。介護度も重め。
  2. 老年症候群モデルは緑→黄→赤といつの間にか弱っていき介護度は軽め。
で国の介護保険財政圧迫しているのが2番が多いということで、
介護予防事業というのが生まれてきた。
1番は生活習慣病予防で防ぎましょう。
こうやって老人保健事業は姿を消していく...
(いよいよ今年限りでシャッターを下ろすのね)

あとは「いらっしゃいませ!老健食堂へ」などをご参照下さい。

しばらくはこうやって講義資料の放出が多くなりそうです。

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