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2007.04.15

麻疹東京オリンピック

はしか0プロジェクト委員会で話題になった東京での麻疹流行
東京都安全健康研究センター感染症情報センターによると

2007年13週(3月25日~3月31日)の都内における麻しん
(成人麻しん以外)定点あたり報告数は0.06(実数9人)、
成人麻しんの定点あたり報告数は0.33(実数8人)と、
13週だけを比較すると、最近5年間で最も多かった
2003年を超える状況となっています。
過去5年間で最悪。

感染力の強い病気だけに流行期は集団イベントを避けるのが原則。
というわけで、入学式を新入生のみとし始業式を延期された高校まである

国の感染症情報センターも麻疹流行に関する緊急情報を出した。

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成人でもかかるという認識はもっと広めないといけない。
それと、麻しんの報告数はあくまでも定点に指定された医療機関
で診断されたもの(臨床診断でもOK)。だからもっと潜伏している
麻しん患者がいるだろうというのが、大方の考えです。

ちなみにアメリカでは2004年1年間で37例と過去最小の発生
とほぼ撲滅されたと考えてよく、しかも37例中27例(73%)は輸入例。
(MMWR抄訳 by 財団法人国際医学情報センター

日本での正確な流行情報を把握しようと感染症研究所が作成した
全数把握システムmeasles.jp
(これだと千葉が多く、長野、大阪などでも複数発生している!)
がもっと活用されますように。でも法律で全数把握疾患に変える
ことの方が先かもしれない。

プロジェクトでは

麻疹が流行している東京オリンピックが開かれたら...
という心配までする方までいらっしゃいました。

その前に今の流行が収まることを願います。流行は巡り巡って
抗体のない乳児たちに襲いかかるから。

(追記4/16)
琉球新報がはしか0プロジェクト委員会を記事にしてくれました。
接種率低迷51%はしかゼロプロジェクト
MR2期の接種率調査は07年01月末時点でのものなので
その後の取り組みによる値の向上はある程度期待可です。

話題になったのはいわゆる「移行措置」。
法律や制度が変わったことにより、あるグループだけが
不利益を被る(今回はどちらかというと恩恵に預かれない)
のをできるだけ最小限に食い止める措置と解釈しています。

今回の改正では

  1. 改正当時2~5歳(幼稚園入園前)のグループは、定期の枠から外れてしまい、接種をしようにも最高3年待たされることになる
  2. 06年度2期の対象であったグループは、年度途中での改正のためその情報が届いたのが秋以降と、接種できる期間が半年くらいしか確保できなかった。
  3. さらに小学校入学後も90月までは接種可能だったのに、改正によりその期間も削られてしまった
というグループが生じす。

市町村は1~3に対して独自の判断で移行措置をとる
ことができる。1番だと向こう3年間、谷間世代のために措置を
とる必要が出てくる。2番3番だと今年秋くらいまでだろう。

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