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2007.06.26

国際保健規則IHR2005発効

NIKKEI国際ニュースより

 世界保健機関(WHO)が2005年5月の年次総会で採択した
改正国際保健規則が15日発効した。新型インフルエンザなど
四つの感染症についてWHOへの早期通報やウイルスの検体
提供を義務づける内容だ。
WHOは発効に先立ち、各国に自発的な対応を求めてきたが、
中国やインドネシアは十分なウイルス提供に応じておらず、
世界の感染症対策の落とし穴になりかねない。

6月15日に発効したこの規則は加盟国193国に対して
感染症や潜在的な国際的な公衆衛生上の問題となる他の緊急
事態に、サーベイランス、情報提供および対応を含め、どう対処
するかに関する多国間の法的な枠組みを提示している。
厚生労働省検疫所ProMED情報より
通告すべき疾病としては
  • 天然痘
  • 野生型ポリオウイルスに起因する小児マヒ
  • 新種の亜型を原因とするヒトインフルエンザ
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)

または
  • 未知の原因もしくは源泉及び潜在的に国際的な公衆衛生の保健上の懸念を生じるすべての事象
または
  • コレラ
  • 肺ペスト
  • 黄熱病
  • ウイルス性出血熱
  • 西ナイル熱
  • デング熱、リフトバレー熱、髄膜炎菌性病など

これらの事象のほとんどは感染症だが、間に挟まれる「他の緊急事態」には
バイオテロや化学、研究所事故が含まれているとのこと。
加盟国であればこれらの情報が早期に察知できるということになる。

これは健康危機管理対策ですね。

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2007.06.21

夏が来る前に(日脳打とう)

夏が来る前に(日脳打とう)
もうすぐ沖縄では梅雨が明けて、夏が来る。
日脳勉強会でやって来た宮古島もすっかり夏模様
(BGMはセミの合唱)。
夏が来る前にやっておくべきこととして、国は

ブタの抗体保有率が常に高い九州、中国、四国地方等にお住まいの方(中略)で日本脳炎ワクチンの接種をこれまでに1度も受けられたことがない定期予防接種対象者は、夏になる前に、最初2回のワクチン接種(基礎免疫)をできれば考慮された方が良いのではと考えています

国はと書いたが、詳しくは国立感染症研究所(感染研)の
感染症情報センター「日本脳炎Q&A」というのが正しい。
国(厚生労働省)の「日本脳炎Q&A」には直接書かずに
感染研を参照するようにと投げているところからも
日脳予防接種問題のややこしさが伺える。

これまでの問題の経緯として
  • もともとマウスの脳で作った不活化ワクチンを使っていたが
  • 副反応としてADEM(急性散在性脳脊髄炎)が問題になる
  • 70万-200万回接種に1回程度発症という頻度だが
  • 2005年安全なワクチンができるまで積極的な勧奨を差し控えた
  • しかし安全なはずの組織培養ワクチンが副反応のため見通したたない
  • 2005年以降明らかに標準年齢児の抗体保有率が低下している
  • その間も日本脳炎の患者は発生していく(2006年は8例)
  • 2006年〜希望すれば、法に基づいた接種が可能(副反応も予防接種法でカバー)
  • 2007年にQ&A改訂

しかし相変わらず市町村から個別通知することはできないため
あくまでも希望に基づいた接種に対応するという形が続く。
希望が増えた自治体ではワクチンが足りないという新たな問題も


もともと日本脳炎で多くの人が命を落としていた日本で、
死亡した患者さんから提供された脳をすりつぶし、
それをマウスに注射したら同じように脳炎を発症したことから
日本人研究者によってウイルスが分離されたという歴史がある。
その患者さんの名前は今でも株の名前として残っている(Nakayama株)
犠牲者の善意によって、その後日本だけではなく東南アジアの
数億人の命を日脳感染から救ってきたとも言われている。


今の日本では、媒介蚊の数も減少し、以前のように生活環境の
中でウイルスが循環するという状態ではなくなったものの、
ブタの中ではウイルスが散発的に発生していると思われる。
そのブタから蚊を媒介して、人への感染も起こりうる状況だ。
感染しても発症するのは100〜1000人に1人だけど
患者は毎年発生している。

県民や市民を感染から守るのはやはり予防接種しかない。

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2007.06.16

まちかどエイズ検査in那覇てんぶす館

まちかどエイズ検査in那覇てんぶす館
先週に引き続きHIV検査普及週間関連で
街頭検査(正確には街頭採血)行っています。

先週土日だけで前にいた保健所の3ヶ月分の
受検者が訪れました。さすが、那覇の国際通り。
日曜日は歩行者天国もあって人通り賑やか。
建物の裏の公園とも吹き抜けでつながってて
イスに座ってボーっと人を眺めるのに最適
じゃないかしら。

受検者のなかには街角で配ったビラを見て
受けに来る人も多かったので、今週スタッフは
看板を作っています。

無料匿名、結果を後日保健所に聞きに来る
ことが条件です。時間は午後2時〜9時半。
ちょっとした勇気で受けてみませんかが
キャッチコピーのようです。

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2007.06.14

DPT接種間隔の乱れ

これまでDPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)3種混合ワクチン接種は
定期接種の年齢の幅であれば、接種間隔が乱れても回数を守るよう
各種手引書には記載されていました。

ところが平成17年度に厚生労働省から出された文書をきっかけに
接種間隔を厳格に守る方針が強化され、DPTの1期接種でも
3~8週間の接種間隔が守られなければ「法定外接種」として
取り扱われるようになり始めました。法定外ということは

  1. 接種費用を国が負担しない(任意だし)
  2. 接種による健康被害も予防接種法では対応しない(任意だし)

というしばりも出てきて、市町村はその対応に追われました。
参照:

ただ、この法定外接種とするについては、個別に質問をしたり
研修会で担当者に聞いたら、そう答えていたものの、いずれも
口頭であり、紙として(文書で)明確に方針を示さなかったため
(予防接種に関する手引書からは接種間隔が乱れた時の対応
に関するページが徐々に削除され、いつしか消えていた!)

地方は頭を悩ませながら対応していたというのが現状です。

そんな矢先、ついに国から文書が出されました。
青森県からの疑義に答える形で

DPT1期の接種間隔が急な発熱などの医学的理由により乱れた場合 その接種は法定接種とみなして差し支えない!

という旨の内容です。

この1枚だけ見ると「妥当な判断」と評価できます。が、これまでの
口頭による意思表示とは違った判断となる可能性がある(証拠が
残っていないのでこういう表現となる)ため、地方自治体も方針を
修正せざるを得ないところが出てくるでしょう。
国が1センチぶれると、地方は1キロぶれるパターン。

DPT初回は接種間隔を守って、早めに終了することが大切です。

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2007.06.11

はしか 修学旅行 沖縄 休校

はしか 修学旅行 沖縄 休校のキーワードで検索したら
このニュースにぶつかった。

はしかで栃木農高が休校 asahi.com 6月6日

県立栃木農業高校(栃木市)は5日、生徒の間ではしかが集団発生しているため、6~12日の7日間を休校措置とすることを決め、全生徒に自宅待機を指示した。首都圏の大学で広がった「はしか休講」が県内にも押し寄せた形。県によると、はしかによる休校は「少なくともここ10年間はなかった」という。

県は、流行は依然下火にはなっていないとして、他校にも注意を呼びかけている。

同校の若井田正之教頭によると、1人目の発症が確認されたのは、先月22~25日に3年生が沖縄に出かけた修学旅行中。23日朝に生徒1人が発熱を訴え、現地ではしかと診断された。他の生徒や教員の体調も確認したが、症状が確認されなかったため、予定通りに日程を消化。発症した生徒は現地で入院し、快復を待って28日に戻った。

 だが、5月31日に別の6人の発症を確認。その後も増え続け、5日までに3年生192人の約15%にあたる30人が感染し、29人が現在も欠席。2年生も3人が感染し欠席している。1年生の欠席者はいない。同日昼休みに職員会議を開き、校医らの意見も聞いて休校を決断した。

 休校は下校前の臨時ホームルームで全校生徒に伝えられ、全学級で保護者向けの事態を知らせる文書を配布。休校中は外出を避け、発熱した場合はすぐに医師にかかるよう指示したという。

 週末に高校総体県予選を控えた運動部の生徒もおり、休校によって出場を見合わせることになった。若井田教頭は「最後の大会の生徒もいる。かわいそうだが、苦渋の決断だった」と話した。

県健康増進課によると、県内の児童・生徒のはしか感染は、栃木市を含む県南と県西の両保健福祉センター管内を中心に報告が上がってきているが、学級閉鎖も含めて学校側が休業措置を取るのは初めて。「今後も患者数の増加が懸念される」と警戒を強める。

はしかの潜伏期間が8~12日であることを考えると
修学旅行中に感染が広がり、潜伏期間を経た旅行後に
次々と発症したという計算になる。

もちろん初発患者は沖縄ではしかをもらったわけではない(誤解しないでね)

その後の欠席者数をみると、かなり感染力が強いはしか
だったのかもしれない。あるいは感染力が強い時期に濃厚に
接触したかもしれない。

感染症は、ともすれば初発患者に注目が集まりがちだが
その患者も別の患者から感染を受けており、さらにその患者の
感染源もあり、患者が責められるという話があってはならない。
特に今回のはしか流行では予防接種の有無に関わらず
発症しているし。

とにかく患者がさらに広がりそうな事例である。

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2007.06.09

ペンギンウォーキング

新しい肥満の指標?!

歩く姿で簡単に確認できます。メジャーも不要

手を振って歩くとき、腕が擦れませんか?

ペンギンみたいに広がってないですか?


Frpen009


自分のシルエットでチェックしてみよう

ペンギン歩きになってたら手をおろそう!

もとい、もうちょっとやせましょう(^^;)




素材は「南極旅行あれこれ」さんより拝借(感謝)



県庁の長い廊下でボーっとしながら

しょうもないことばかり考えてる今日この頃

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2007.06.07

旅行者の麻しん対策について

2007060752150.png

年間観光客500万人の沖縄県。

観光客の年間平準化を目指して、数年前から春先の修学旅行誘致に力を入れたそうです。

春先といえば、麻疹がはやる時期ですね。

というわけで今年もやってきていろいろ騒動になっています。

でも今のところ早めに見つけて延焼を防ぐことには成功してる。

どうぞ安全な沖縄にメンソーレ(でもワクチンは打ってね)


言葉遣いに気を遣う観光業界との連携が進んでいます(つづく)


マップの表示 : 2007060752150.mmap
ダウンロード : 2007060752150.mmap

「ブログにホイ!」でチームでブログ : 「ブログにホイ!」公式サイト
MindManager を購入するなら : MindManager 販売サイト

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2007.06.03

受けて安心 エイズ検査

HIV検査PR@CLUBECHO でのメッセージより


6月1日からはHIV検査普及週間です。

本日は、HIV検査のPRのためにやってまいりました。

入り口の方ではコンドームをパンフレットなどを配布させていただいています。

沖縄県でもHIV感染者やAIDS患者の報告が増加しています

感染しているかどうかは、抗体検査を受けなければわかりません。

Hivtenbus
今年は街頭検査(那覇のてんぶす館でも)検査を実施する予定です。
(6月9,10日と16,17日 午後2時から午後9時半)

検査は保健所で無料、匿名で受けられます。県内保健所での検査内容はこちら

不安を抱えながら生活している人は検査を受けましょう。

ちょっと心配な人も、念のために検査を受けましょう。

今年のキャッチフレーズは「受けて安心 エイズ検査 不安な日々よ さようなら」

受けて安心 エイズ検査

以上


関連記事
検査率全国1の沖縄 全国平均2倍 0.186%(琉球新報)


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2007.06.02

はしかを早期に診断するとは?

まだまだ続くはしかシリーズ。

沖縄県でも今年6例目の確定例が報告されました。

麻しん患者の発生について(5月30日付記者発表資料)

これまでの5例は持ち込み麻しんが考えられましたが
今回は家族内感染が濃厚です。

26歳女性、中部福祉保健所管内に在住。
 子どもが5月19日に麻疹と診断されました。
感染経路は子どもからと考えられます。

子どもさんはゴールデンウイークに旅行した後の発症。
お母さんは潜伏期間からみても、子どもからの感染でしょう。
当然子どもの接触者ということで保健所がフォローしており
症状は、5月26日より発熱、咳、倦怠感がありました。
保健所の健康観察対象者であったため、発熱した段階で
医療機関を受診し、麻疹を疑われ、30日に麻疹と診断されました。

何気なく書いていますが、発疹が出る前にPCR検査で
陽性が確認されました。お母さんとの接触者はこれでかなり
少なく抑えられたはずです。
保健所の調査が感染拡大防止につながっている典型。
目立たなくてもこういう仕事を淡々と積み重ねて
次の火種を小さくすることを繰り返していけば、鎮火も
見えてくるはず。後は移入例だけが心配です。

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