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2007.07.02

いきなりエイズ56%→15%へ

いきなりエイズというのは、HIV陽性が判明した時点で
すでにAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症していること。
すなわち感染から6-10年と言われる潜伏期間(症例に
よってはもっと早く発症することもあるという)を経過後に
判明している例のことをいう。

すなわち

  • 本人の治療に対する予後が悪い
  • 気づくまでの間にパートナーに感染を拡げていた可能性がある
という面から心配。

ここ沖縄県では平成15年までのいきなりエイズの割合
AIDS患者/(HIV感染者+AIDS患者)は56%それが検査数が増加してきた平成16年以降の3年では15%となった。

ではどうして検査数が増加してきたか(これが宿題のテーマ)

禁煙や生活習慣改善などでよく引用される
Prochaska JOの汎理論的モデル(The transtheoretical model)

行動変容は、多くの場合、長期間にわたって段階的に達成される

という前提でそれぞれの支援モデルを考えるときに有用である。

(無理やり強引に)エイズ検査受検からその後の行動変容の
段階をあてはめてみた。

  1. 無関心(熟考前)期

  2. 関心(熟考)

  3. 準備期
    • まずは検査で確かめようという気持ちになる(検査は自分にとって必要なものであると認識する)
    • 検査を受けるための情報を集める
    • 検査を受ける段取り(休暇をとる、場所を確認する、陽性の際の対応を考える等)を進める

  4. 行動期
    • 保健所を訪れて検査を受検する
    • 自分のパートナーや知人にも検査を勧める

  5. 維持期
    • 感染の心配がある性行動をしない
    • 心配な接触があれば再び受検する

沖縄県の場合は

  • 1.若年出産、離婚など性行動に関連している(と思われる)問題が多い
  • 2.HIV感染者/AIDS患者の報告数が増加中。全国強化指定自治体。
  • 2.県や保健所でもキャンペーンなどで情報が流れてくる
  • 3.その日で結果が出る即日検査を実施している(全保健所)
  • 4.保健所は健康診断などでかつて訪れたことがある場所だったりする
  • 4.車で1~2時間ほどで本島内4つの保健所を回れることが可能
  • 5.横のつながりが強い

などの特徴があり、受検者数増加のサイクルが回っている
(準備しないでパッと行動に出るパターンもあると思うが)

今のところ受検者増加→HIV感染段階での発見→医療機関でフォロー
という流れになっている。しかし、感染者や患者の発見増加に伴って
(また治療によるコントロール向上に伴って)受け皿となる医療機関が
拠点病院だけでは不足するという事態も生じている。

検査数を全体的に増やして、いきなりエイズを減らすことを
当面の目標にしたい

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