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2007.07.11

ゼロリスク探求症候群

霞ヶ関の厚生労働省に呼び出され、予防接種に関する検討会に
出席してきました。沖縄県のこれまでのはしかゼロプロジェクトを
中心とした取り組みや今年の発生状況、全数把握の重要性など
プロジェクト委員長ともども報告してきました。

国では2012年を目標に麻疹排除計画を策定し、その中で今年
多数感染者が出た「1回接種でその後ブースターが少ない世代」
に対するキャッチアップキャンペーンの方法が例示されました。
中1と高3に5年間の時限措置としてワクチン接種を行う(朝日)
次年度からの導入を目指して

  • 定期接種として実施
  • キャッチアップの期間
  • ワクチンメーカーの供給体制
  • 学校における集団接種の可能性
  • 費用負担
などなど解決しなければならないテーマはたくさん。
これらを次回(8月1日)の検討会までには事務局で整理するとのこと。
次年度導入が正式に決まれば県や市町村はその制度改正の準備に
追われることになります(また忙しくなるね..)。

昨日の検討会にはこの叩き台(案)に対して、さまざまな立場から
意見が述べられました。(カンガエルーネットワクチントークSSPE青空の会など)
結局座長がまとめた通り、麻疹という病気の内容、ワクチンの効果と副作用
に関する情報提供のあり方を議論しておりましたが当然結論は出ません。

その中で「厚労省はゼロリスク症候群を煽っているのでは...」との
スライドがあったので、調べてみました。

ゼロリスク(探求)症候群とは(提唱者?池田正行氏のwebsiteより)

一言で言えば,”ゼロリスクを求めるあまり,リスクバランス感覚を失い,他人が犠牲になることも理解できなくなる病的心理”です
特徴として
  1. 感染症・中毒といった病気や,食品・飲料水といった生存に必須な物資の安全性を求める行動が根本にあるので,正当化されやすい
  2. リスクを過大に評価する誤解やデマが背景にある
  3. 個人レベルでは影響がないか,ごく小さい
  4. しかし多数派化・集団化によって社会問題化する
  5. ゼロリスク探求により生じた社会問題の責任を,行政やメディアに求める

この言葉が出てきた背景となったのは狂牛病騒ぎらしいですが、
麻疹ワクチン予防接種では、リスクを追うのは、自分ではなく
子どもやその周辺に及ぶことは忘れてほしくないと思います。

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