« November 2007 | Main | January 2008 »

2007.12.30

ウイルスの飛び交う街角

ウイルスの飛び交う街角
雲海に浮かぶ夕日(なんて)


年末年始は人といっしょにウイルスも飛び交う
今年はかなり早いペースでインフルエンザが流行しているという。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎も、
地域で、そして施設内で広がっている。
街中には人が繰り出し、接触の機会は増加。

そして、帰省に、旅行に、雲の上を行き交っている。
テレビで中継された成田空港では、ベトナムや
エジプトに行く家族連れが楽しそうにインタビュー
に答えていた。


いってらっしゃい。鳥に気をつけて。

というようなコピーを思い出してしまった。
とは言え、おせち作って外出自粛という
わけにも行かないので、出歩く時の留意点

  • 手洗い

  • 歯磨き

  • 鼻呼吸

これでウイルスの進入を防ぎましょう

| | Comments (0)

2007.12.26

暗い所で本を読んで目が悪くなったと思ってたのに...(medical myths)

残業中は部屋を薄暗くしていることが多いのですが、
そんな中でたまたま目にした新聞記事(朝日)

暗いところで本 目が悪くならないの?

暗いところで本を読むと目が悪くなるという言い伝え(medical myth)
については

焦点が合わせにくく、一時的な目の疲れなどにつながる可能性はあるが、
長期的な影響はないということで大多数の眼科医の意見は一致

という見解らしいです。

いつもこどもにガミガミ注意している身としてはちょっとびっくり。
出典のBritish medical journal から習ってみることにすると
medical myths (医学的な神話)と題された論文の中に、今回報じられた言い伝え

  • People should drink at least eight glasses of water a day
    (1日にコップ8杯以上の水を飲むのがよい)
  • We use only 10% of our brains
    (私たちは脳の10%しか使っていない)
  • Hair and fingernails continue to grow after death
    (毛やつめは、私たちが死んでからも伸びる)
  • Shaving hair causes it to grow back faster, darker, or coarser
    (毛をかみそりでそると濃くなる)
  • Reading in dim light ruins your eyesight
    (暗いところで本を読むと目が悪くなる)
  • Eating turkey makes people especially drowsy
    (七面鳥を食べると眠くなる)
  • Mobile phones create considerable electromagnetic interference in hospitals.
    (携帯電話は病院の医療機器に影響する)

についてはいずれも医学的な妥当性がないとされています。
記事では
これらの言い伝えを信じるだけなら実害はないが、
根拠のない治療法を勧めることは実害をもたらす可能性がある

とまとめています。さすがエビデンス重視の国。No エビデンス , No 治療

で、これまで30年信じていた迷信が打ち破られ、結局自分の目は
どうして近眼になったかという疑問が湧き上がりましたが、本文に

One review article on myopia concludes that increased use of one’s eyes, such as reading in dim light or holding books too close to the face, could result in impaired ocular growth and refractive error.
暗かったり、本に目を近づけたりすることで、
眼の周りの筋肉の発達や反射の障害をきたし近視が多くなる
ということらしいです。
近眼になるのは、暗いところで本を読むからではなく、本に眼を近づけて読むのが原因
というのが今日の結論(同じような気もするんですが...)

|

2007.12.22

飲んだ翌朝、運転するなら...

これはずっと覚えておきたい公式
以下は18日火曜日夕刊健康面で見かけた記事。


飲んだら乗るな 時間に「目安」

年末年始には酒を飲む機会が増える。飲酒後、何時間運転できないか。 その目安となる式を飲酒運転撲滅に長年取り組む浅井清朗名古屋経済 大学名誉教授が提案している。

ヒトの視力回復データを基に、飲酒後に運転を控える時間の算出式を
作った。その時間は、日本酒換算の飲酒量(単位は合)に3をかけ、2を加えると出る。
飲んだら運転を控える時間の目安は

3時間×(日本酒換算の合数)+2時間

日本酒1合はほぼビール大瓶1本、焼酎コップ半杯に換算。
例えば、ビール2本と日本酒3合を午後10時に飲み終えたら
3×5+2=17時間となり、翌日午後3時まで運転しない方が
よいということになる。


こういう式がピタリ正しいとは思わないが、こういう風潮 (早く飲み終わろうというムード)は県民の健康状態を改善する ことにつながることと思います。「うちなわん夜型社会」を切り崩す きっかけになるか(大げさ?)

それはともかく飲酒運転で懲戒された報道の9割超が公務員
というのは驚いた。そのわけはask(アルコール薬物問題全国市民協会)
のサイトで開設しています。
飲んだら乗るなを徹底するしかないようです。
(ちなみに今日は空港に代行さんを呼びつけて帰ってきました)

| | Comments (0)

2007.12.18

フェーズごとの対策要約(新型インフルエンザ)

2Bとか3Bとか4Aとか新型インフルエンザにはフェーズが定義され
各時期で行うことが定められている。これがなかなかわかりにくい。
その原因の一つがA(国内非発生)とB(国内発生)に分かれている
ところ。

未知の世界だけに、3A(いま)から4Aと進んだ後、4Bに行くのか
5A、6Aと行くのか、進路を読むのも容易ではない。ギザギザ道
かもしれない(読めましぇん)。

ただそれぞれの時期で行うことを頭に入れて、先を読みつつ、
関係者を巻き込んで対応することが必要なのでしょう。

3A
  • フェーズ4以降の対応について準備を進める(体制を強化、医療の確保、関係機関との連携など)
  • 鳥における防疫対策
  • 県民とのリスクコミュニケーションを行う
3B
  • 新型インフルエンザ対策本部を設置して全庁的な対策の推進を図る
  • 県内で鳥-ヒト感染が発生した場合の指定感染症としての対応を行う
  • ひきつづきH5N1のサーベイランスを行う
4A
  • 新型インフルエンザの症例定義について周知を行う
  • 症候群サーベイランスやクラスターサーベイランス等を開始
  • 検疫との連携を強化し、保健所には発熱相談センターを設置する
  • プレパンデミックワクチンの接種を具体化する

5A
  • 4Aに引き続き、サーベイランスを実施・検疫との連携を強化する
  • 医療機関において新型インフルエンザ疑い患者以外にはタミフルを投与しないよう指導する
  • 地域の医療機能維持の観点から新型インフルエンザに対応しない医療機関を調整する
6A
  • 5Aの対策を継続する

4B

  • 対策本部の体制を強化する
  • 県内で新型インフルエンザが発生した場合は感染症法に基づく措置によって拡大防止を図る
  • 医療機関で患者と接触した医療従事者にはタミフルの予防投与を行う
  • 発熱外来を設置して新型インフルエンザの患者の振り分けを行う
  • また発生地域においては集会の自粛や休校などの社会活動制限を要請する
5B

  • 地域では発熱外来を増設する
  • 感染症指定医療機関と協力医療機関において感染症法に基づく措置によって拡大防止を図る
  • しかし、疫学調査によって患者の感染経路が追跡できなくなったり、感染症病床等が満杯になった時点でフェーズ6Bの対策の実施を検討する
  • 県民全体に対して、集会の自粛や休校などの社会活動制限を要請する
6B

  • 全医療機関で診療を行うとともに、入院患者は重症患者に行い、在宅療養者への支援を実施する
  • 患者の隔離は行わず、濃厚接触者へのタミフル予防投与は中止する
  • タミフルについては備蓄分により供給の安定を図る
  • 県民全体に対して、社会活動制限を要請し、県内すべての事業所等で新型インフルエンザの症状を呈する従業員の出勤自粛を要請する。

中年以上の公衆衛生関係者であれば、この作業をしていて
昔遊んだ2B弾を思い出す人もいるはずだ(きっと)。
新型弾が炸裂して、首都圏で感染爆発が起こるのか
(このシミュレーションは国立感染症研究所大日主任研究員のスライドが衝撃的→23枚目以降のスライド)

あるいは、新型弾が入ってきても感染爆発から逃れられるのか
(外出自粛を徹底することでその可能性も残っている島国車社会沖縄)

2B弾でも着火しても爆発せず「プスッ」という音だけで消えてしまうものもあった

通称シュールビー

新型をシュールビーに終わらせることができるかどうか(次の5年の課題)

Continue reading "フェーズごとの対策要約(新型インフルエンザ)"

| | Comments (0)

2007.12.17

現状維持

現状維持

君たちみたいな仲間を増やすこと
(活動を支持するだけでいいと思うんだけどね)
次の5年間のポイントだと思います。
この考え方は健康づくりだけではなく母子だってエイズ対策だって同じ。

関連記事は電子号外またはタイムス夕刊(三版というのははじめて見た)で

Continue reading "現状維持"

| | Comments (0)

2007.12.12

隔離・隔離・隔離

高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)が中国でヒト-ヒト感染?!
ついにフェーズ4突入が宣言されるかもしれないという知らせもあり
緊張しています。
ただ翌日のニュースでは

「人から人へ感染する生物学的基礎条件を具備していない」
という中国側の発表もあったらしく、このまま拡がらないかどうか注目しています。

米軍のPI(パンデミックインフルエンザ)行動計画はいろいろ
参考になるところもあります(さすが軍隊/軍隊だから早い)
その中から隔離に関する定義があったのでパクリ...

social distance
握手などの社交的儀礼やいっしょに映画を観るといった接触をできるだけ少なくすること
  • 仕事はなるべく電話やインターネットで済まし、対面する場合でも最低3フィートの距離を置く、握手もなし
  • インフルエンザ様の症状があったら家から出ないように呼びかける
quarantine
暴露された人(発病前であっても)を引き離し、行動を制限する。具体的には命令によって自宅や兵舎barracksに滞在させ
  • 隔離された人たちへは物資(食事、水、薬など)を配給する
  • 在宅で仕事するための準備をしてもかまわない
isolation
発病した人を健康な人から引き離し、行動を制限する。医学的に妥当である場合(公衆を守る)実施される
  • isolationはその人の病状によって在宅や病院で実施される。感染性がなくなるまで、健康な人たちから引き離し、咳エチケットを実施するためにサージカルマスクを着用させ、手指消毒剤を使用する
  • 患者は自宅で他の家族に移さないような状態でケアする。仕事も当然1週間以上休ませる

新型インフルエンザを乗り切る(被害を最小限にとどめる)ためのキーワードは

home quarantine と発熱外来の活用
と教わっているように、暴露を受けて(受けた可能性があり)発症していない人たちがどれだけquarantineに従う(日本だと「協力する」になるんだろうなぁ)かがカギです。

| | Comments (0)

2007.12.10

なぜ発生が多いんですか?という前に

夏のインフルエンザがどうして沖縄に多いんですか?
この質問は今年100回以上聞かれました(おおげさ?)
ビシッと答えることができない状態が続いていますが
こないだの勉強会でのメモ

真の発生増加(true increase in incidence)を語る前に除外すべき項目

  1. 報告の仕方は変更していないか
  2. 疾患の定義が変更していないか
  3. 診断方法に変化はないか
  4. 診断する医師の意識が高まったのでは
  5. 受診する人が増えたのではないか
  6. 熱心な医師がたくさん報告している?
  7. 検査エラー
  8. 報告する際に、ある程度たまってからしてないか(batch reporting)
  9. 分母が変化したのでは(割合などの場合)

沖縄で当初ささやかれていた
「検査キットの普及が報告数を押し上げてる?」
3番(あるいは6番)のことでしょう。
今は4番もあって診断が続いているとも考えられます。

今後これらをひとつひとつつぶす形で検証がなされて
いくと思われます。


これとは別にtrue increase in incidenceに近いのは

県内エイズの感染(深刻だよ)

| | Comments (1)

2007.12.04

ゲイイベント資料

Legend_1




2007世界エイズデーおきなわへようこそ。



Legend_2




沖縄の感染拡大は深刻な状況の一歩手前まで来ています。



Legend_3






感染拡大は主に男性同性間の性的接触で起こっています


Legend_5




感染を予防するにはコンドームが有効です。
つけよう!つけて!コンドーム



Legend_4




検査を受けて感染の状況を知ることが大切です。
沖縄では感染の段階で見つかる人が増えています。


沖縄の現状を報告したレポートが掲載されました
保健医療科学
エイズデーに合わせて発行されたようです。

| | Comments (0)

« November 2007 | Main | January 2008 »