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2008.01.31

ホワイトブレスデー

今日は寒かった。
沖縄に住んでいて寒さを実感するのは、
吐く息が白くなる時。
今日はこの冬はじめて息が白くなったので、
ホワイトブレスデー。

気温の割に(今日も14度くらいだった)
寒く感じるのは、風のせいかもしれない。
それと室内の不完全な暖房環境。

今もちょっと冷んやりした事務室で
残業しながら投稿しています。
残業の訳は、肺外結核の分析
(結核サーベイランス委員会用)。
結核が肺以外の臓器に発生する
「肺外結核」の割合が全国に比べて
高いのが沖縄の特徴。

胸膜炎、頸部リンパ節結核をはじめ
腸結核、髄膜炎、脊椎、関節、尿路、
ぶどう膜、皮膚、胸囲などなど、結核は
ありとあらゆる臓器に発生しています。

よく診断しているなぁというのが実感。
これがtrue increase in incidence なのか
どうか確認しよう。

そうだ。肺外結核ができない体の部位が
一つだけあった。
もちろん肺ではありません。

それは「歯」


歯以外結核


だめだ。疲れている。帰ろう。

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2008.01.26

「ランドセル」と「はしか」

久々のはしかネタ。

年が明けたら、全国あちこちではしか患者発生のニュース。
静岡新聞からいただきました。



昨年春に大規模な流行があり、大学や高校の休校が相次いだはしかの患者が、
今年も神奈川県などで10代を中心に多数発生していることが、
国立感染症研究所の集計で25日分かった。
感染研は「このまま患者が減らなければ、昨年を上回る規模の流行が
春以降に全国レベルで発生する恐れがある」と警戒。感染の恐れがある人に対し、
ワクチン接種を呼び掛けている。
 今年から始まった患者全数報告に基づく初のデータで、信頼性は高い。
 集計によると、1月13日までの2週間に全国の医療機関から報告された患者数は計145人。
神奈川県の44人をトップに、北海道22人、福岡県16人、東京都13人、秋田県10人などと続く。
静岡県は2人だった。

関連するニュースとして
  • 秋田県大館市内では42人発生し緊急対策部を設置(さきがけon the web
  • 北九州市では60人が感染(毎日jp
  • 島根県ではセンター試験の受験者がはしかに感染していた(中国新聞
など報じられている。要警戒。

ほんとに警戒するのは、流行が拡がって、(院内感染により)乳幼児が重症化すること。
今のうちにワクチン接種を勧奨して、免疫を獲得しましょう。

国立感染症研究所では昨年からランドセルと組み合わせたポスターでPR
ランドセル商戦は既に始まっていて(沖縄は出足が遅いかもしれないが)
「取り置き」「取り寄せ」などもあるという。先週はジャスコ・サンエーを回った。

売り場にポスターとか。
websiteにバナー貼ってもらうとか(→日本かばん協会ランドセル工業会

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2008.01.24

真下投げ

投げるのは、仕事ではなくてボール。

少年野球で肩や肘を痛める子も少なくないというのは
うちの近所の状況を見ても実感できる。
画像診断などの「進歩」で容易に故障箇所を発見
することができるのも影響していると思うけど、
この投げ方を見ると、野球をするための特別な投げ方が
少年たちの筋や骨格にダメージを与えている可能性も
あると思いたくなる。

真下投げについて(ピッチングアナライザーより)

ZERO真下投げ(右投げの場合)

  1. 足を身長の45-50%に広げる。体重のバランスは右足20%、左足80%
  2. 左手で地面の目標(左足の先から50-60cm)を指す(手は伸ばして)
  3. 右手を左手首から左肩へとなぞるようにずらし、首の後ろを通って頭の後ろに。 肩に余分な力が入っていない状態
  4. 全体重を乗せて真下に投げる感じで。
思い切り真下に投げるとボールは真上に跳ね返る。 ※慣れてきたら地面の目標を遠ざけていく。

という投げ方で、肩やひじの故障者が痛みが消えたり軽減したりしたという。
桑田真澄投手が

体を上手に使うための、とても効果的なトレーニングだと思う
と賞賛したことも記事に載っています。

最後に書いてあるように、この投げ方は「メンコ」や「くぎさし」など外遊びと同じ。

子どもをたくさん外で遊ばせて上手な体の使い方を身に付けさせることが重要です。

自然に外遊びで身に付けていく。御意。

カウンター設置後5年経過。
5年後カウンターが21万に達するとは、当時30代の私には
想像すらできませんでした。感謝感謝の四十路男。

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2008.01.22

無過失救済制度とは

週刊ooyakeになってしまい、反省。
多忙の原因は「国内最大の医原病C型肝炎

C型肝炎に関連して、昨日は原告団主催の講習会に参加しました(会場満員)。
なかなか「薬害」であることが証明できない方々が多く相談に訪れ、
弁護士の先生らが対応していました。

C型肝炎患者21世紀の会のことが先日報道されていましたが、
同じような悩みを抱えながら治療を続けられる方は多くいます。
この会のホームページで訴えられている中に

6,輸血、血液製剤による感染者に「無過失救済制度」を確立してください。

とあるので、調べてみました。

無過失救済制度とは医療事故で障害を負った場合、医師に過失がなくても、
患者に補償金が支払われる制度。長期の訴訟を避け、医師・患者双方の
救済を図るのが目的(東奥日報/ニュース百科

最近では、「出産時事故 過失無くても補償
脳性マヒに2000~3000万円 8月にもスタート」
約1年前の読売オンライン

この場合、医療事故とは少し毛色(経路?)が違うけれども
救済を待つ潜在的な患者さんの数はかなり多く、しかも
高齢化が進んでいることは確かです。

これをC型肝炎に導入する(特に輸血による感染の場合)必要性は
すでにNews Japanでも報じられていました。

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2008.01.15

H5N1で死亡する人、しない人

そのうちヒト-ヒト感染を獲得して、新型インフルエンザに生まれ変わる
であろうと考えられている高病原性鳥インフルエンザH5N1は、相変らず
かなり高い死亡率を維持している。2008年1月11日現在349名感染して
216名が死亡(約61%)(WHOの情報

最強ウイルス第2夜の調査報告編でもインドネシアのある血の繋がった
親族内で感染が拡がっていく様子がレポートされていたが、死亡者の
多くは主婦や青年、そして子どもであった。

H5N1に罹っても死亡しない群の特徴が新型インフルエンザ治療のカギ
なのかもしれない
とのご指摘を頂いた。
一昨年の朝日に「若者の発症・死亡率高く 鳥インフルエンザ
と言う記事が残っていた。 
発症者の半数は20歳未満で、40歳未満が90%を占めた。
患者全体の死亡率は56%だが、年代別では10~19歳が最も高く73%、
50歳以上が18%で最低だった。現在の通常のインフルエンザで、
高齢者の死亡率が高くなるのとは対照的だった。

その要因としては
若者の抵抗力の強さがあだとなり、ウイルスを防御する
免疫系が過剰反応したのではないかなどとの見方があるが...

免疫の過剰反応とはいわゆる「サイトカインストーム」のことである。
(この件に関しては極東ブログ「鳥インフルエンザとサイトカインストームのメモ」が詳しい)

抵抗力が強いために、感染によって免疫細胞から種々の物質が
放出され、それが結果的に多くの臓器に悪い影響を与えている。
一般的に免疫力を強くすることを「是」とする感染症対策とは逆の
減少が起きているという話である。

NEJMのレビュー(日本語訳pdf)でも

最近のデータによると,炎症性メディエー
タ(インターロイキン-6,インターロイキン-8,
インターロイキン-1 b,MCP-1)の血漿中濃度は,
生存例に比べて死亡例のほうが高く(Simmons C
からの私信),A 型トリインフルエンザ死亡例の
血漿中インターフェロン- a の平均濃度は,健常
者よりも約3 倍高かった

とあり、これらの反応がコルチコステロイド療法で減弱する
かもしれないと言っている。

サイトカインストームについては、エボラの講義でも聞いたことが
あるので、これらのウイルスは自らの力ではなく宿主自身から
毒性物質を引き出して、死亡率を高めているのかもしれない。

かすかな望みは、ヒト-ヒト感染というアイテムを獲得していく過程で
宿主を生存させ続ける(すなわち死亡率が低下する)方向へ変異
するのではないかということである。

最強ウイルス、再放送決定。

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2008.01.13

「社会活動の制限を要請する」新型インフルエンザ対策

昨日のNHKスペシャルの「最強ウイルス」でも
あったように、新型インフルエンザ対策では
薬による治療だけではなく(薬もすぐに効かなくなってたけど)

  • 発生地域の封じ込め
  • 社会活動の制限
が必要になります。

学校の休校、通所施設の閉鎖、人が集まる集会やコンサートなど
の開催自粛、そして通勤電車や交通機関の運行減少(停止)などを
要請したり、依頼することが各地の計画には盛り込まれているはずです。

関係する部局とは、ある程度調整して書き込んではいると思いますが
実際に発生した場合は、担当者からは
「休校期間中の授業をする時間が...」
「何かあった場合の責任はどうする」
「何も今やらなくても...」という発言が相次ぐでしょう。

責任をとれない集団が集まって、何も決めることができない会議
の様子がドラマでも描かれていました。

やはり危機管理にはトップの決断(責任をともなう)が必須ですね。
後は、依頼とか要請というレベルではなくて、法的拘束力を伴う
法律や規則の整備。これが人権問題とバッティングしてなかなか
前に進めにくいんだはず。

以下のグラフは(よく引用されている)1918年スペイン風邪の際の
アメリカで起こった事例。出典は品川区の新型インフルエンザ対策サイト
に掲載されている国立感染症研究所田代先生のスライド。


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首長の決断の違いが、死亡率の差となって現れた事例
Phil




死亡率が10.8%になってから対策をとったフィラデルフィア
(しかも感染者が出ているのに、大規模なパレードを開催してしまった)

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より早い時期に介入を決断したセントルイス(死亡率2.2%)の時点で
市長による閉鎖・中止命令:(劇場、映画館、学校、
市民集会、会議、日曜学校、プール、ビリヤード、キャバレー、ダンスホール、
葬儀、野外集会など)

決断をすべき人たちに、昨日のメッセージを届けなければ。


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2008.01.10

最強ウイルス~ドラマ&ドキュメント~

いろいろな方からメールで教えていただきました。

今度の土日のNHKスペシャルで新型インフルエンザ特集が
放送されるそうです。

シリーズ 最強ウイルス

新型インフルエンザに近い将来変異するであろうと言われる
高病原性鳥インフルエンザH5N1の感染は東南アジアなどで
発生し、2007年12月末現在で348人が感染し216人が死亡
(死亡率62%)

年末年始にかけてはエジプトでも発生したことが報じられた
先月の中国南京市での親子感染の疑い(結局警戒は解除)や
パキスタンでのヒト-ヒト感染が確認された(ロイター

やはり新型インフルエンザ発生は時間の問題なんだろう。

追記(1/11)
中国南京市の親子感染の疑いは、中国発の家族感染(ヒト-ヒト感染)であることが発表された。
追記(1/11)

  • 沖縄県では新型インフルエンザ発生した場合の患者規模について(沖縄タイムス
  • 新型インフルエンザ対策行動計画改訂版はこちらからもご覧になれます

観た感想は後日書きます。

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2008.01.05

死亡広告・動物編

死亡広告・動物編


ペンギンの死亡広告が貼られていたので思わず一枚。
死因が痛風のためとなっているが、あの歩き方だったら
さぞ痛かっただろうなぁと感じてしまった。動物園だから
おいしいものたくさん食べたのかしらねぇと、横にいた
おばちゃんたちが笑いながら話していた。

動物の死亡広告を見て、以前に小浜島の学校で見た看板を
思い出した。あの時はヤギ(ヒージャー)だったが、
学校から消えてしまったわけは

「○○さん家に売りました」(新築祝いのため)
だった
詳しくは山羊と血圧とヨモギ参照してください

ちなみに山羊は群れていても一斉に泣くことはないって知ってた?


メェメェ泣くから

(帰りの飛行機で聞いた小話より)

失礼しました。
今年もooyakeをよろしくお願いいたします。


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