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2008.02.09

事業所と新型インフルエンザ

大先輩から次のような質問をいただいた。

産業医をしているのですが、事業所や従業員に対してどのような
新型インフルエンザ対策が必要かいろいろ聞かれています。
どう答えたらいいのでしょうか?教材などありますか?

事業体におけるガイドラインは国からも発表されている

他にCDCから出されているチェックリストを青森県のサイトで紹介
(訳まで!)しているのを発見。参考になります(下に概要)

これらを整理して雛形を示したいところ。
(まずは県庁職員の計画づくりが急がれますね)



1.パンデミックの影響を最小限に抑えるための計画を策定する

  1. 従業員の意見も取り入れて、事業所としての行動計画を策定する
  2. パンデミック時活動を維持するため、必須の従業員及び重要な事項について事前に確認すること
  3. 正規の従業員以外の要員を確保し、パンデミック時に備えた必要な訓練をしていること
  4. ある分野の製品やサービス需要の増加又は減少を想定した計画を策定する
  5. 製造ラインや生産拠点への影響を多角的に想定して、財務状況への影響について検討すること
  6. 国内外の出張旅行が制限されることによる影響について検討すること
  7. 地域の公衆衛生当局(保健所など)その他の情報提供源から、最新かつ信頼できる新型インフルエンザ対策関連情報を得ること
  8. 緊急時における情報提供計画(連絡網など)を策定し、定期的に確認すること。
  9. 行動計画が実用的かどうかを確認するために実働訓練を実施し、定期的に更新すること

2.パンデミックによる従業員への影響を最小限に抑えるための計画

  1. パンデミック時において、様々な要因により、多くの従業員が欠勤となった場合の対策について検討すること
  2. 従業員同士頻繁かつ直接的な接触方法を抑制する方法を規定したガイドラインを策定すること
  3. 従業員に対し、毎年のインフルエンザワクチンの予防接種を勧奨すること
  4. 従業員に対する保健医療サービスを提供する手段の確保について検討すること
  5. 従業員に対する心のケアや福祉サービスを提供する手段の確保について検討すること
  6. 特殊な介助を必要とする従業員及び顧客への対応方法について規定すること

3.パンデミック時における対応方針の設定

  1. パンデミック時における就業補償や病気休暇に関する方針を決定しておくこと
  2. 勤務場所及び勤務時間に柔軟性をもたせるような方針を決定しておくこと
  3. 職場におけるインフルエンザのまん延防止に関する方針を決定しておくこと
  4. 新型インフルエンザ患者・疑い患者となった従業員、あるいは接触者の対応に関する方針を決定しておくこと
  5. 新型インフルエンザ発生国・地域への出張の制限及びその周辺国に勤務している従業員の避難に関する方針を決定しておくこと。
  6. 行動計画の実行開始・終了に関する権限を有する者及び手順等について決定しておくこと

4.パンデミック時に従業員と顧客を保護するための資機材の配置

  1. 速やかに準備ができ、かつ十分なインフルエンザ感染防止のための資材(手指衛生用品、ティッシュ、専用廃棄物容器など)を事業所のすべての場所に準備しておくこと
  2. パンデミック時において、在宅勤務をする従業員と顧客との情報交換を行うため、必要に応じて通信・情報提供手段を維持するための基盤整備を行うこと
  3. パンデミック時において、医学的な相談・助言を受けることができるようにしておくこと

5.従業員との情報交換と教育

  1. 新型インフルエンザに関する基礎知識、個人や家庭での予防及び発症時の対応方針に関する教育プログラム及び教材を策定し、その対応方針に関する啓発普及に努めること
  2. 来るべきパンデミックに対し、従業員が恐怖・心配、噂、誤情報を抱くことがあることを予想すること。
  3. 情報提供の方法が、文化的・言語的に正しいものかどうかを確認すること
  4. 従業員に対し、事業所等が策定する行動計画の内容について啓発普及し、パンデミック時に備えた対応について理解を得ること
  5. 在宅療養している従業員又は罹患したその家族のためにどのような情報を提供すべきか及びその提供の手段について検討しておくこと
  6. 新型インフルエンザの発生状況のほか、従業員・販売者・供給者・顧客に対して事業所等が行う対応に関する情報を一元的かつ適時な方法で提供するために、特定のハードウェア環境を整備する
  7. 地域(都道府県、市町村等)におけるパンデミック関連情報及びその対応策に関する情報を得るための方法を確認すること

6.他の事業所との連携、地域への支援

  1. 計画を策定する場合には、地域の公衆衛生当局と協働して(参加者を得て)策定すること。この協働の過程を通して、それぞれが実施可能な事項を確認するとともに、それぞれが策定した新型インフルエンザ対策行動計画の内容を理解すること
  2. 事業所等が提供するサービスのうちインフルエンザ予防などに関して地域に貢献することができたものについ
    て、地域の公衆衛生当局(保健所、都道府県の感染症対策部門など)と情報交換を行うこと
  3. 他の事業所等と共同で実働訓練を実施し、地域における新型インフルエンザ対策の内容を改善していくようにすること

欠勤者が増加する理由

  1. 従業員本人あるいは従業員の家族が罹患した場合
  2. 新型インフルエンザの感染拡大防止のための封じ込め対策(入院隔離・就業制限など)の実施がされた場合
  3. 検疫隔離
  4. 学校・事業所等の閉鎖
  5. 公共交通機関の運休

事務所内で感染する芽

  1. 握手をすること
  2. 会議における座席配置
  3. 執務場所の配置方法・業務スペースの共有方法などに関する見直しなど

職場の対応指針の例

  1. 職場における手洗い・うがいの励行
  2. 咳やくしゃみによって飛沫を拡げないようにティッシュ使用やマスクの着用をする配慮
  3. インフルエンザ様症状を呈した従業員の出勤停止の勧奨など

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