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2008.03.29

HIV診療費の支払いが心配

夕刊の「福祉の窓」から抜書き。
こういう質問が出るのはやはり沖縄ならではなのでしょうか。


(質問)保健所の検査でHIV陽性とわかり頭が真っ白です。
医師は「今は薬を飲み続ければ普通の生活ができる」と
言っていましたが、これからの医療費が払い続けられるか
心配です。


(回答=ソーシャルワーカー協会)
HIVの診療費は高いので、医療費負担軽減制度を利用していきますが
手続きには時間がかかるため、陽性とわかった方は早めに専門病院
(エイズ診療拠点病院)を受診することをおすすめします。
病院受診には健康保険が使えます。
薬を開始すると外来通院の場合、、自己負担3割の方で1ヶ月5-6万円
ほどです。以下代表的な制度を紹介します。
(中略)
高額療養費

一ヶ月に支払った世帯の医療費の合計が一定額を超えると
超えた分が払い戻されます

限度額適用認定証

入院の時に発行してもらうと限度額までの支払いにとどめる
ことができます。申請は加入している健康保険の窓口で行います

身体障害者手帳

HIV陽性者は検査値や症状に応じて免疫機能障害の認定が受けられ
身体障害者手帳を取得できます。それによって身体障害者福祉サービス
を利用できます。たとえば「重度心身障害者医療費助成」(障害1・2級)
では病院で支払った医療費の払い戻しが受けられます。

自立支援医療

HIVの薬や合併症の予防・治療に対する医療費助成制度で
医療費の自己負担は1割になり、月々の負担上限額もあります
(0-2万円)。申請は市町村役場の障害福祉担当です。

1人で悩まず役場の窓口や病院を受診した際も担当者がわかりやすく
ご案内しますので安心して下さい。

実際の相談としても
  • HIVであることを家族に知られず治療したい。
  • 役場に行くと知り合いの職員に知られてしまうかもしれない。
  • 勤め先の健康保険を使うと病名でばれてしまうのでは。
  • 家に来たヘルパーに差別的な扱いを受けた。
  • 脳障害が残った状態だが、施設に入所を断られた

などなど医療や福祉サービスにまつわる課題はまだまだ多く存在する。

HIV感染者も薬を飲みながら地域で生活しているのだから
彼らにとって住みやすい街のしくみが必要だと思います。
そういう街はきっと誰にとってもやさしい街になるから。

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2008.03.25

職場の飲み会のあった翌朝は、這ってでも出勤しなさい!

出勤準備をしながらいつも聞いてるラジオ
おはよう一直線
で生島さんが今日の一言と言って紹介していた。
多忙な人ほどマメで、仕事ができる人ほど義理堅いとも。

お酒を飲んだ翌日きつい思いをした人はたくさん
いらっしゃると思います(私も毎週のように...)
その中でいくつか質問されることがよくあります。

  1. 飲んだ翌朝は酒臭い
  2. 飲んだ翌朝は鼻が詰まる
  3. おなかもゆるくなるんだけど
  4. 午前中はどうにか仕事してもお昼頃からきつくなってしまう
  5. 味噌汁が飲みたくなる(それも濃いやつ)
  6. 午後からトイレ(小)が近くなる
  7. 翌日は手がしびれた感じがとれない
etc

どうしてでしょう(続きは帰ってきてから書きます)

3月29日追記
(※今まで帰ってきてなかったわけではなく、いろいろ事情があって...)
解説編(間違ってるかもしれないけど)

  1. 飲んだ翌朝は酒臭い
    →それはまだアルコールが残っていて、呼気から出てる
  2. 飲んだ翌朝は鼻が詰まる
    →血管の外に水分が漏れ出していわゆる「むくみ」の状態
  3. おなかもゆるくなるんだけど
    →アルコール関連物質が腸での消化吸収を妨げる
  4. 午前中はどうにか仕事してもお昼頃からきつくなってしまう
    →午前中はまだ酔いが残った状態で、いよいよアルコールの分解が活発になるお昼頃にアセトアルデヒドの毒性による症状がピークに
  5. 味噌汁が飲みたくなる(それも濃いやつ)
    →細胞内は脱水状態であり、水を引き戻すために塩分を体が欲する??
  6. 午後からトイレ(小)が近くなる
    →アルコールが最終産物(二酸化炭素と水)に分解され、むくみが解消されて細胞内に戻ってきた水により利尿ステージに入る
  7. 翌日は手がしびれた感じがとれない
    →アルコールによる末梢神経症状

以上、生理学の先生が聞いたらあきれそうな内容かもしれませんが
アルコールが体の中で分解されていくステージを長年「体感」した
経験談です。

上記のつらい症状に対して、再び飲酒する(いわゆる迎え酒)で
解消を図ろうというのは、最も危険な行為です。

24時間酒なしではいられなくなるから

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2008.03.20

沖縄観光と感染症(ブログ編)

県庁の観光部局に電話をかけると「もしもし」ではなく「めんそーれ」と答える(これホント)

昨年1年間の入域観光客は589万人にも達した(そのうち569万人は国内)
県の人口の4倍以上の観光客がこの島を訪れています。


というわけで、感染症も無視できない問題とのことでパンフ
にも入れてもらえることになりました。朝からその原案づくり。

感染症発生時の対応

  1. 感染症流行に関する情報を入手しよう

  2. 沖縄に特徴的な感染症もあります

  3. インフルエンザは夏場にも流行ります
  4. 手洗い励行を合言葉に
  5. ワクチンはお済みですか

Mitarai





2次感染防止
  1. 症状のある人は、周囲の人にうつします
    • 発熱、咳、くしゃみ、嘔吐、下痢など
    • すみやかに医療機関を受診しましょう

  2. 感染経路を断つためには
    • 咳がある人にはマスクを勧めましょう
    • 下痢や吐物を処理する際は十分注意を
    • ノロウイルス胃腸炎は2次感染で広がります

  3. お近くの保健所に相談を

Seki2008







無事にアクセス数22万を突破しました キリ番特別で振り返ってみたら、去年4月は15万突破で喜んでいた。 この1年間で7万も増えているなんて...感謝いたします。 これからもよろしく。 ドメイン分析はつづきをご覧下さい

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2008.03.14

1期2期 打って安心 MR

沖縄でもついに1例目の麻しんが発生しました(検査で確定)
拡がらないうちにワクチン打って免疫をつけましょう。
しっかり免疫をつけるためには2度打ちが必要です。
というわけでポスターを作ることになりました。その原案。
Mr

春からは3,4期も始まります。

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2008.03.12

なぜ沖縄のエイズは増え続けるのか

平成19年の年間報告数は31件で過去最多
(県内のHIV感染者/エイズ患者)→3月8日琉球新報朝刊

最終的に数が確定するのは、5月頃と聞いているので
現時点ではあくまでも速報値という取扱です。県内は31例。
なぜ沖縄ではこんなに増え続けるのですか?という質問には

  1. 検査数の増加で(早めに)見つかっている
  2. 感染自体が増え続けている
と新聞には書いています

エイズ発生動向委員会の資料から拾えるデータで

  1. 検査が増えると早く見つかっている?
  2. 検査が増えると報告が増えてくる?
という疑問(仮説と呼ぶには弱弱しい)を調べてみた(分析と呼ぶにも弱弱しい^ ^;)
ちなみに
早く見つかる=全体の報告に占めるAIDSの割合(いきなりエイズ)が低い
としました(勝手に..)
Kensa_ikinari






Kensa_houkoku








エクセルで計算した相関係数は

  • 検査数vsいきなりエイズ R=0.03
  • 検査数vs報告数 R=0.46

これだけを見る限りでは、我が国全体では
検査数の伸びは、報告が増えることには若干関与しているけれども、
いきなりエイズを減らす(すなわち早く見つける)かどうかは微妙
という状況です
(微妙って何?)

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2008.03.06

発熱外来のかたち(車社会編)

参考記事ooyake「発熱外来と麻しん外来」

新型インフルエンザが国内発生(すなわちフェーズ4B)して以降
発熱外来が設けられます。

運営に関する諸々の課題はありますが、その「かたち」を考えましょう。
ただしタイトルにあるように「車で移動すること」を前提としています。
あくまで私案で叩き台です(ご意見歓迎)


Fctype1


タイプ1「病院併設型」




  • 発生初期に感染症対応可能な病院敷地内、あるいは近接して設置します。
  • 市町村保健センターなどに設置する場合もこのパターン
  • 病院駐車場入り口でスタッフが熱のある患者を振り分け(Ⅰ)
  • 発熱外来駐車場で待機。診察によって新型かどうか振り分け(Ⅱ)して
  • 新型の患者は入院勧告によって指定の病床へ搬送、入院治療します。



Fctype2




タイプ2「地域クリニック型」

  • 感染拡大期に地域の中学校区に1つ程度を目安にして設置。
  • 公民館や協力して頂ける既存の診療機関
  • やはり駐車場で予診・体温を測定して、順番まで車で待機
  • 診察によって入院が必要な新型かどうかを判断して
  • 重症の場合は受け入れ医療機関に搬送
  • 重症でない方は投薬して自宅で経過観察

Fctype3


タイプ3「ドライブイン型」




  • 設置時期はタイプ2と同じ頃
  • あるいはワクチン接種や薬の配布など
  • 駐車場スポットで待機して、インターフォンでやりとり
  • 診療なども原則として車内でできるものは車内で
  • 一部の患者はドライブスルー窓口でも対応
  • 問題はこのような施設の確保(お店ならあるけど)



タイプ1で持ちこたえられる期間(すなわち4B→5Bの期間)は
短期間になることも予想され、駐車場入り口の振り分け(Ⅰ)が
機能しない場合、病院内での感染拡大もありうる事から
4Bの段階からタイプ2(またはタイプ3)の設置準備も視野に入れて
対応する必要があります。

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