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2008.04.29

男のAround40

Lifecycle







Around40という番組のタイトルを聞いて上のような図を
記事にしたことを思い出した。2004年6月「女性のライフサイクル」参照。4年前の話だね。

身近に働く人たちにも40前後の人は多いが(自分も含めて?)、
女性は上のようにいろんな生き方の選択ができるギリギリの時期と
なる。伸びた枝の先には「それぞれの自己実現」というゴールがある。

それに比べて男性はどうか。この時期最もよく聞く悩み事が「転職」だ。
女性みたいにダイナミックさはない。それでもこれが適職と思って
続けてきた仕事から、ステップアップして独立あるいは転職する例も
あれば、心機一転、自分の本当にしたかったことにトライする人もいる。

琉球新報に連載中のがじゅまるファミリーの作者ももココロさんは、後者のタイプだ。
おばぁの一言で転職を決意したとラジオで言ってた。

人生の半ばを迎え、現実の様々な困難に直面すると、
それまでに得た経験から来る自信もあって、別の仕事に
アタックしようとする気持ちは了解できます。時期的にも
いろんなところから声がかかる最後のチャンスかもしれない。

言えることは、これはエイヤッと決めるべきものではない
(そうやって決めた人はこの後転職を繰り返すことが多い)
ので、熟考を重ねてから決断するということと、加齢に伴う
健康状態の不安定さは、みんなに例外なくやってくるという
ことです。健康は大事な資源。

なんか自分が転職したいみたいな文面になってきましたが
熟考に熟考を重ねるということで...

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2008.04.28

家庭訪問と歯科保健

家庭訪問はもう終わったところが多いと思いますが...



4月は家庭訪問の季節。忙しい時期におうちの掃除が重なり
家庭内は緊張状態に陥ります。

まずは足を踏み入れる玄関をきれいにそうじ。明らかに人の足の数より
たくさんある靴を靴箱に押し込んで、見た目をよくします。

続いて先生がお座りになるリビングのテーブルやそこから見えるところを
整理整頓。先生が足を踏み入れる可能性のあるトイレや子どもの部屋
だけ、見た目をきれいにして終了。いらないものは奥の部屋や「裏座」
に押しこんで、訪問を乗り切ります。


これを歯科保健活動に置き換えて考えようと教えていたのは保健師だった。


4月は歯科の定期健診の季節。 忙しい時期でも自分で歯科医院を予約して きちんと歯の手入れをしましょう。

お口をきれいにするといっても、まずはみんなから見える
玄関(前歯)をピカピカにしましょう。
歯磨き(ブラッシング)はもちろん、歯間ブラシ
フロスの使い方はこちらを参照
も使ってきれいにしよう。

ただ玄関をきれいするだけではいけません。
自分で手鏡を持って
お口の中の様子をじっくり観察してみましょう。
虫歯や歯石、食べかすなど見える範囲を磨き、
時には染め出しもしてみましょう。

自分の口の中の状態を自分の目で見て実感できるはず。


時間をかけて自分の体を手入れするのに、口腔内は格好の題材よね。 口からはじまる健康づくり。 やった分だけ効果が見えてくる保健活動の一つ。

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2008.04.26

週刊ooyake0426

この1週間の覚え書き

4月21日(月)

教育サイドとの麻しん対策緊急打ち合わせを初!開催。
学校における定期接種把握調査を早めに行うようお願いした。
その後県内麻しんまん延状態(レベル3)ではないか検討するための資料づくり。
追跡不能PCR陽性例は1例のみ。しかし観光客麻しんも増えつつあり要警戒。
水曜日の記者懇資料。Measles2008okinawa





4月22日(火)

重点都道府県等エイズ対策の連絡会議に参加(都道府県会館)。
今年も重点都道府県に選定された沖縄県。これをチャンスと受け取れと。
選定基準
  • 過去3年間の新規HIV感染者・エイズ患者合計報告数平均の人口10万人に対する割合が全国平均以上の都道府県及び当該都道府県内の政令指定都市
  • HIV感染者・エイズ患者の報告数が著しく多い地域
  • 10都道府県=茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、愛知、大阪、そして沖縄
  • 6政令指定都市=さいたま、千葉、横浜、川崎、名古屋、大阪

会議終了後は、新宿2丁目akta見学。
デリバリーボーイズプロジェクトやLiving Together計画を聞く。
夜は新橋の沖縄居酒屋「源さん」へ。

4月23日(水)

結核病学会に関連して行われたQFTの研究会に参加した(日本教育会館
発表スライドを作ろうとしたらパソコンがフリーズして危機一髪!思わずUMPC購買検討
肺外結核の疾患ごとのQFT陽性率をたずねられる
  • 結核性胸膜炎→78%
  • 結核性リンパ節炎→100%
  • 粟粒結核→67%
  • 腸結核→60%
  • 結核性髄膜炎→0%
  • 結核性心外膜炎→100%
  • 結核性腹膜炎→100%
  • 脊椎カリエス等→100%
  • 膝関節結核等→0%
  • 眼科領域結核→100%

ちなみに一般的な肺結核では90%程度が陽性となるようです。
肺外結核では全体で約8割が陽性となりました。
ただし、菌を検出しにくい疾患ではこれが決め手となって
診断があがってきている可能性がある(眼科領域など)。
4月24日(木)

羽田エクセル東急ホテルは至極便利。朝一便にも遅れず搭乗。
戻ってくると、さっそく薬害を証明できない肝炎患者の相談。
修学旅行生(from神奈川)の麻しん疑い報告もあった。
さらに大学院進学ブームで離島の保健師が足りないという深刻な相談。
研究者への道は厳しい(板前またはホステス道とも共通項多い)と聞いてるのに。
  • 組織には帰属意識を持たず(しかし雑用は多い)
  • 自らの腕を鍛えるために店(職場)を転々としてステップアップ。
  • 研究者としての評価は論文実績のみ。
  • しかし現実は学生教育のお手伝い雑用も多い。
  • その合間をぬってひたすら論文を発表しなくてはならないという。
  • よい上司とは「留学」「学位」「次の就職先のお世話」の3点セットを用意してくれる人。そういう人に巡り合えるか

それはともかく、人探しはエネルギーが要る。
どなたかいませんか。
あなたも座間味村保健師として働いてみませんか

4月25日(金)

やはり前日の八重山観光旅行後の高校生は麻しんPCR陽性でした。
本人は宿泊施設で療養。残りの生徒は発熱者もなく神奈川に帰ったとのこと。
帰って連休明け頃からの患者発生が心配です。
最終接触日は4月24日。要観察期間は5月2日から9日。
持ち帰りの宿題は、高齢者福祉施設の新型インフルエンザ対策案づくり。

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2008.04.19

北の国から(麻しん編)

土曜日ですが、麻しん疑いの患者が出れば、保健所や地衛研では
接触者のリストアップ、医療機関への注意喚起、検体検査を粛々と
実施しています。さきほども報告がありました(お疲れ様です)。

これまで87例の疑い例が出て、約3割が確定患者(残りは除外)。
1例目が県外から持ち込まれ、それを起点にして計23例が発生。
感染源がはっきりしないのが2例。そして、こんな封じ込めをしてる
最中に別の観光客がウイルスを持ち込んだのが1例。さらに、もう
1例の疑い患者(北の国からの観光客)が報告されました。
アーアーアアアアアーアーとため息まじりのハミングが出た。

もし陽性だったら、また行動調査をして、新たに感染が広がらないか
観察することになります。接触者も多そう(涙)
大学合同入学式で麻しん広がった事件と関係あるのかしら?

沖縄は沖縄なりにがんばっていますが、沖縄だけの取り組みでは
限界があるということを思い知らされます。国全体で麻しん患者を
減らす(接種率を上げる、麻しん啓発する)ことをしないと、いつまで
たっても

麻しんウイルスが国内を飛び交い、海外にも輸出する国
という
レッテルを貼られっぱなしです。

それはさておき、沖縄でこれ以上感染が広がりになったら、どうなるのか。
火消し作業(保健所の追跡調査、曝露後のワクチン接種、健康観察等)は
行わなくなるでしょう。診断も医師による臨床診断がメインになるため、
患者数も3倍くらい急に増加します。

医療機関では麻しん専用の外来を設け、他の患者との接触を極力抑える
院内感染防止策の強化を求められます。これは新型インフルエンザ対策の
発熱外来と同じ考え方(参考記事はこちら
また患者や家族への説明も医療機関の大切な役割になります。

保健サイドは、周辺の人々への延焼対策(ワクチン接種勧奨)に力を注ぎます。
具体的には、もっとも守るべき乳幼児に対するワクチン接種の公費負担に
踏み切って(市町村の財政的な判断)、ワクチンを受けやすい環境整備を整えます。
そして市民へ接種を呼びかけますが、あくまでも接種は「勧奨」の域を超えることは
できないので、いかにしつこく勧奨するか、知恵を絞ることになります。

宮古島市が地域一体となって取り組んでいる休日一斉接種の取り組もうとしている例が今後の参考になるでしょう。

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2008.04.17

親の命日が突然死の誘因に

突然死の12%は親の命日に発生しているというデータ。
突然死の原因は不整脈で、精神的ストレスの影響で
不整脈が発生するという。

沖縄の新聞でも、老夫婦で同時に死亡広告出される
ことがある のは、このせいなんだろうか。

以下はヤフーニュースからの引用です。
-------------------------------------------------------------
親の命日が、特に男性において突然死の引き金になるという研究が、シカゴで開催された米国心臓学会(ACC)の年次集会で発表された。研究者によると、致死性の不整脈が一般的な原因となる突然死は、予期せずに発生し、症状発現から1時間以内に死亡するケースが多い。

研究者で南米ベネズエラ中央大学(カラカス)のIvan Mendosa博士は「家族の一方が死亡した数時間後、数週間、数カ月、数年後にもう一方が死亡した例を多くの人が知っている。医師は、命日などの精神的ストレスは、影響を受けやすい人にとっては突然死の誘因となることを認識すべきである」と述べている。

研究者らは、37~79歳の突然死の記録102件を評価し、うち70%が冠動脈疾患で死亡していた。そのうちの12%は親の命日に発生しており、父親の命日が7%、母親は5%、両親同時死亡の場合は1%であること、さらには、約3分の1が親の死亡年齢とほぼ同年齢だったことも明らかになった。

親の命日の影響で死亡した人の約80%は男性だったが、共同研究者のJuan Marques博士によると、理由は明らかではないが、ストレスに対応する際の性差にあるのではないかという。またMendoza氏は、心臓発作の既往、突然死や心疾患の家族歴、さらには、高コレステロール、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満や座りがちな生活などの心血管疾患の危険因子(リスクファクター)がある人は、より影響を受けやすいと述べている。

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2008.04.15

新型インフルエンザ国営停留センター

今日は新型の話題。

新型インフルエンザが国外で発生し、その国からの航空機や船舶に対して
検疫のルールでは潜伏期間中の停留がなされる。
そのような水際作戦に関する政府の「考え」が公表された(毎日新聞
それによると

 対応は(1)海外の主要都市で発生(2)辺境地で発生--
の2パターンを想定。(1)の場合、全便の運航自粛を求めつつ、
発生国から入国してきた全員を病院やホテルなどに10日間留め置く。
発生国の外国人には緊急時以外は入国ビザを発給しない。
日本人は政府専用機や自衛隊機を使って速やかに帰国させるが、
発症者は完治するまで帰国できない。

海外から帰国する飛行機の中で新型インフルエンザ患者が発生したら
同乗者は健康観察の対象となり、接触度合いによっては検疫法により
潜伏期間がすぎるまでは停留されることになる(はず)。

すなわち、その間、症状がないのに家にも仕事にも戻れない

それを本人たちが納得するか、それを受け入れる施設があるかという
2つの問題があるんですが、とりあえず、後者の施設について考えてみた。





Nic





通称「国営停留センター
必要な機能としては、そこに書いてるように
  1. ある程度、一般市民から離れた場所

  2. 食事のお世話
  3. 簡易宿泊設備
  4. 入浴や娯楽等
  5. 情報アクセス

  6. 医療サービス
  7. 隔離対応可能
  8. 搬送スタンバイ

1について、国はホテルを考えているようですが、街中で
そういう人たちを受け入れるホテルはまず見つからないと思う。
郊外、沖縄だったら近海の離島なんかもいいかも。

2から5については、基本的には無症状の元気な人たちが
10日も生活するために必要な食事や身の回りのお世話が
できることは常識レベル。ストレスなく過ごせるかどうかは、
情報アクセス(インターネットやメールの確認なども含めて)
にもかかってくる。

6から8については、発症する可能性もあるので、健康チェック
(体温測定、相談など)を行い、有症状時には簡易(かつ迅速)
検査を実施して、陽性なら隔離しつつ搬送するという体制。
ちょっと離れたところに診療所なんかあればいいですね。

ということを考えたら、真っ先に私の頭に思い浮かぶのはこちら
渡嘉敷島にある国立青年の家。あくまで私案ですよ、私案。

10日間合宿所に来たつもりで、健康観察(保養)。仕事はネットで。
食事は供給されるか、時には自炊?飽きたら運動施設もあるし。
これだとありえない話でもない。

全国的にこういう場所探しに苦労しているのなら、誘致も可能。
停留特区とか。

国営でなくても、県内には類似施設(少年自然の家)が各圏域に!

というのはどうでしょう。あくまで私案ですよ。私案。

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2008.04.14

麻しんワールド

日曜日の朝、子どもはなぜか早く目覚める。
その理由の一つに、一連のテレビ番組を視るためというのも
あるんだろう。おかげでテレビの前に寝ている親父も起こされる。

寝ぼけながら聞こえてきたテレビのイケメンヒーロー君たちが

「麻しんワールドを叩き潰さなければ...」
と。
!と思って目が覚めて事情を聞いてみると
朝7時半からの炎神戦隊ゴーオンジャー
炎神たちが住む世界。
 ガイアークの侵略にさらされたが、炎神たちが見事退けた。
そのおよそ半年後、地球にガイアークが出現することとなる。
 ハイウェイが張り巡らされ、レザリアムに彩られている。
 なお、人間界は「ヒューマンワールド」と呼ばれている。
ゴーオンジャー大辞典より
これをマシンワールドというらしい。マシン違いだが、聞き取りは正確だった。

日本の麻しんワールドを叩き潰すためには、強い味方が必要です。
その一員が学校の先生たち。
キャッチアップキャンペーンの対象になる中学校1年生、高校3年生への
接種支援(調査、呼びかけ、報告)や、かかったら多くの人に感染させる
(結核でいうところのデインジャーグループ
に該当する学校教職員への接種勧奨など、大切な役割があります。

これらのことをわかりやすくまとめたガイドラインが出たというニュース。
学校のはしか対策「中1・高3に予防接種を」 感染研(朝日4/12)

ガイドラインは文部科学省と厚生労働省が監修。
4月中に全国の幼稚園から大学までの学校に配布する。

中高生に対して予防接種を受けるように勧めるのが中心。
はしかを予防するには2回の接種が必要なため、
就学前に1回受けたことを前提に、
中学1年生と高校3年生に2回目の接種を勧める。
中1については保護者に、高3は本人に、
できるだけ4~6月に予防接種を受けるように勧め、
年度末には全員が受けていることを目標に据えた。
PDFはこちら
現在の流行状況を見ても、(部員ではない)生徒から麻しんが一人出たので、高校野球出場辞退するなど、
学校生活もマシンワールドとは無縁ではない状況。
いっしょに叩き潰しましょう。

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2008.04.09

Kiroro来庁

県内のはしか患者が増加傾向にあり、はしか“0”プロジェクトが
緊急アピールを出す事態となっています。そんななか、Kiroroが
県庁にやってきました。目的は沖縄県はしか“0”プロジェクトの
広報活動(CM制作、ホームページ公表等)への協力のお知らせ。

午後1時すぎから知事表敬、2時から記者会見というスケジュール。
マスコミの関心もグッと引き寄せました。

web記事より。

RBC

QAB

OTV

県内では3月から18人のはしか患者が発生していることから、 はしか0プロジェクト委員会が、ワクチン接種などを呼びかけました。 これは8日、県庁で県はしか0プロジェクト委員会が会見して発表したものです。

県内では1999年に8人の子供がはしかで死亡し、2008年も
4月2日までにはしかの患者が18人に上り、流行が懸念される事から、
はしか0キャンペーンを実施し、はしかの怖さとワクチン接種を呼びかける
ことにしています。

会見には国のはしか対策推進委員になった歌手のkiroroの金城綾乃さんと
玉城千春さんが出席し、母親としてワクチン接種を呼びかけました。

玉城千春さんは「はしかの予防接種の重要さ、命の大切さ、守れるものを
守らなければいけない責任を、みんなでこのプロジェクトを通してやっていけたら」
と話していました。

またkiroroのふたりは委員会のメンバーと共に仲井真知事訪れ、
「はしかにならない、はしかにさせないことが大事。そのために役に立つ事を
やっていきたい」と決意を話しました。
仲井真知事は、「子供たちの命を守るためにみなさんの力を貸してください」と述べました。

「守れるものを守らなければいけない責任」をみんなで負わなければいけませんね。

お疲れ様でした->関係者各位。

Continue reading "Kiroro来庁"

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2008.04.08

イノシシ食べてE型肝炎2(zoonotic transmission)

朝日の夕刊を見た!と言って地方紙の記者から問い合わせの電話。
野生イノシシ肉がE型肝炎感染源に 厚労省「火通して」(4月7日)

夫が捕ってきた野生イノシシ肉を焼き肉にして食べた当時50代の女性。
同年3月、倦怠(けんたい)感や食欲不振を訴えて病院に行ったところ、
E型肝炎に感染した疑いがあると診断された。
 自宅の冷凍庫にイノシシ肉が保管してあったことから、国立感染症
研究所(東京)が肉と女性の血清から検出したHEVの塩基配列を比較。
配列がほぼ一致し、イノシシ肉が感染源と特定された。
十分に火を通していなかったなどの理由が考えられるという。

記事上のデータは感染症発生動向調査で上がってくる週報ベース。

応対をしていて、ooyakeでも書いた覚えがあるなぁと思って
調べたら、不適切コンテンツと跳ね返された(泣)
ということで今調べてみたら、やはり4年前に書いていた。
イノシシ食べてE型肝炎

その後肝臓の専門家らによる全国レベルの調査が行われた。
(肝臓 Vol. 47 (2006) , No. 8 pp.384-391 websiteはこちら
全国254例の症例を分析したところ

  • HEV感染は北海道から沖縄まで全国津々浦々に浸透していること
  • 感染者の多くは中高年(平均年齢約50歳)で,且つ男性優位(男女比約3.5対1)であること
  • 我国に土着しているHEVはgenotype 3とgenotype 4であるが,後者は主に北海道に偏在していること
  • 年齢と肝炎重症度との間に相関があること
  • Genotype 3よりはgenotype 4による感染の方が顕性化率も重症化率も高いこと
  • 発生時期が無季節性であること
  • 集積症例全体の約30%は動物由来食感染,8%は輸入感染,2%は輸血を介する感染に帰せしめ得たものの,過半の症例(約60%)に於いては感染経路が不明のままであること
との知見を得たそうです(抄録公開感謝)

動物由来感染症のことをzoonotic transmissionと呼ぶんですね。

で、その後、われらが頼り「沖縄県衛生環境研究所」報でも論文出してました。
沖縄県のヒトのE型肝炎ウイルス調査
これは疾患として上がってくる患者ではなく、800人余りの抗体価を測定して、
どのくらいのヒトがHEV感染を受けているかという調査結果。

  • 全体の1.7%が抗体保有
  • 年代では40代以上に多い
  • 性別による差はない
  • 地域的には沖縄本島1.3%、宮古2.6%、石垣1.0%、西表4.0%だが有意差はなかった
という興味深いデータを示しています。
参考文献によると、「イノシシ」からも検出されているようです。

食品から汚染(感染)されているという証拠固めや
さらなる浸淫状況調査を続けて、予防に生かすことが
必要です。

というか、野生動物に火を通さないで食べることのリスクは
E型肝炎だけではなく、食中毒予防の基本だと思います。

Continue reading "イノシシ食べてE型肝炎2(zoonotic transmission)"

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2008.04.03

通称「長寿医療制度」

いよいよ平成20年度に突入しました。感染症関連では

などなど新しい制度が始まります。

ちょうど1年前、保健所で勤務している頃、特定健診制度導入に備えて
研修会などをやったりしていたのが思い出されます。
確定!特定健診の赤・黄・緑などご参照ください)

そんな中で見かけた驚きのニュース。
「後期高齢者制度」の呼称を「長寿医療制度」に・厚労省(NIKKEI NET)

厚生労働省は1日、75歳以上の高齢者を対象にした
「後期高齢者医療制度」について、呼び名を「長寿医療制度」
とすることを決めた。高齢者から
「年齢で区別するのは納得できない」「早く死ねといわんばかりだ」
などの批判が出ていた。厚労省は目的や内容の理解を深めて
もらうため対策本部を設置した。

同制度は膨張する医療費を高齢者にも応分に負担してもらうのが狙い。
1人当たりの医療費の多い都道府県に住む高齢者や高所得者に高めの
保険料を負担してもらうのが特徴だ。
ただ、民主党など野党は「財政負担の削減ありきで高齢者の負担が増す」
などと反発し制度の廃止を求めている。

福田康夫首相は同日午前の閣僚懇談会で「名称を含めて工夫し、
意義ある制度であることを国と自治体が連携してPRしてほしい」と指示していた

他のニュースでは通称「長寿医療制度」とか長寿医療制度(後期高齢者医療制度)
など、まるで早口言葉のような呼び方をされています。
せっかく経済界主導で医療費削減のために新しく始めた制度なのに
医療費抑制バトル参照)早速バトルの種になっていますね(議会でもずっと叩かれてるけど)

そこで

どうせその程度のネーミングで悩むなら、いっそのこと自治体の
財源稼ぎに一役買ってもらってはいかがでしょう。

国でも地方自治体ごとでもいいけど冠に企業名をつけて、宣伝料をいただくという
ネーミングライツ(命名権)を適用させては。
今のところ、野球場とか大会名とか県道!とかハード系に多いようですが
特に地方自治体は、茶封筒やバスに企業名入れて金集めに必死
なんだから、こういう制度系だってできないことはない(ことはない?)


この通称長寿医療制度なら国レベルでは
医療制度改革を必死に訴えている(とされている)

オリックス長寿医療制度
とかになるんでしょうか。

保険会社や製薬会社が飛びつきそうです。

妄言失礼しました。
20年度も引き続きよろしくお願いします。


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