学校における麻しん対策の実際
NHK生活ほっとモーニングで紹介された沖縄県のはしか対策。
番組収録のときにちょうど県立高校での発生があり、
今後学校で拡がったら...と緊張していたことを思い出します。
学校における麻しん対策については文科省と厚労省が監修した
ガイドライン(PDFはこちら)が発行され、対応が整理されています。
(平時における接種状況の把握などは細かくて上等です)
しかし発生時の対応はあくまでも「学校は...する」という表現のため
感受性者へのワクチン接種勧奨や健康観察については
生徒や保護者の情報を提供するという枠でくくられていて
情報提供という名の接種勧奨という印象を否めません。
現在も全国各地から学校内で麻しん発生のニュースが届き
- 閉校
- 休講
- 野球部の出場辞退
あの番組で「学校内で確定患者発生」となった後の対策の実際は...
- 保健所と学校関係者が状況確認や対策について協議
- 国立感染症研究所作成の麻しん啓発DVDを活用
- 対策の基本方針を確認→本庁レベルでも対策を協議
- 国立感染症研究所作成の麻しん啓発DVDを活用
その基本方針とは
- 感染を受けた接触者からの発病をできるだけ減らす
- 発病者を早期に発見、隔離することによって感染拡大を防止する。
- 予防接種により感受性者を減らすことによって感染拡大を防止する。
具体的な対策としては
1.については
- 学校による感受性者調査の実施
- 接触後72時間以内であれば緊急ワクチン接種の検討(勧奨)
2.については
- 接触者に対して毎日(2週間の観察期間)検温を行い、その結果を保健所に報告するよう依頼する
- 健康観察中に37.5℃以上の発熱が認められたら、あらかじめ医療機関へ連絡をして、麻しん患者との接触があることを伝えてから受診するよう指導する
- 欠席・欠勤した生徒や教職員については、その理由や受療状況を確認する
- 校区内の医療機関については、医師会等を通じて、当該学校の生徒が受診した場合は麻しんの疑いがあることを伝えておく
- 健康観察期間内は、多くの学生や教職員が接触する集会の開催を自粛する
- 校長が感受性者に対して出席停止の措置を行いワクチン接種を促すことを提案する
3.については
- 中1、高3の定期接種対象者は、早めに接種することを勧める
- 接触後72時間を過ぎた後であっても、接触者には接種を勧める
- 特に感受性者については、注意を呼びかけ、接種を勧める
- 出席停止等の期間を利用して、感受性者に対して接種を行うよう勧める
接触してから発症するまでの潜伏期間は2週間と言われていますが
流行の終息に関しては、麻しんの潜伏期は、約10~12 日であること、
麻しんと確定診断されるまでには、さらに数日間を要することから
「最後の麻しん患者と児童生徒及び職員との最終接触日から、
4週間新たな麻しん患者の発生が見られていないこと」
の要件が満たされたときに、麻しん集団発生の終息を宣言するとされています。
テレビで発生があった学校は上記の対応の結果、無事終息しました。
インターハイや高校野球の県予選の時期が近づいており、3年生に
とっては部活動の総仕上げの時期。はしかで参加できないという
事態だけは避けましょう。大人の責任のもとで。

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