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2008.05.25

遺体が多数出る新型インフルエンザ

四川大地震で連日伝えられているのが
多数出る遺体の処理に関する諸問題

新型インフルエンザ発生時にも急激に死亡者が増加するため
多数出る遺体の処理に関する埋火葬のガイドラインが出ている

柱は2つあって

  1. 火葬体制の整備
  2. 遺体の保存対策

フェーズ3(現在)のうちに市町村の火葬体制を調査し、
火葬能力を超えるご遺体数となった場合に備えて
職員体制や他市町村との協定などで調整するという考え。

※京都府・京都市マニュアルの整備状況調査表が参考になる

火葬が順番待ちとなった場合には、一時的にご遺体を保存するために
非透過性(プラスチック性)の納体袋を用意して、公民館や体育館、
保冷庫、保冷車などを確保する(その場所と物品をおさえる)

さらに一時的な安置所の保存能力を超えた場合の対策として
十分な消毒を行ったうえで、埋葬(墓地あるいは公共用地)を
検討するという流れである。

東京都のガイドライン(P73)では

都立公園内で一時埋葬所を指定する(建設局)
ことが明記されている

これらの一連の流れにおいては、当然ご遺体からの感染防御
対策も講じる必要がある

鹿児島県ガイドラインではそれが整理されている



さて、対策の整理はこれでいいと思うが、実際はどうだろう?
静岡県のガイドラインに書かれている

フェーズ6において、保健所は、毎日の死亡者数を医療機関より集計し、
関係市町と遺体の処理について調整する
が考えるよいきっかけだ。

パンデミック時には(一部の高度医療提供機関を除いた)すべての医療機関で
患者の診療を行い、それは全ての医療機関からご遺体が出ることを意味する。
想定されるように火葬能力は限界に達しているので、通常のように葬式までの
ルートはうまくいくとは限らない。

実際は

斎場に遺体を運び、通夜・葬儀・告別式を行う

新型インフルエンザの達人HPより=いつもお世話になっています)
段階で滞るだろう。
あるいは病院から「遺体はどう処理すればいいの?」という
ところから流れが止まる可能性もある。

岡田先生ご指摘のように遺体からはウイルスが溶け出している
かもしれないという状況を聞かされると、なおさら早く判断を仰ぎたくなるだろう。

図で示すと家庭や病院からご遺体の処理について相談を受ける
部署(市役所or保健所orNPO?)が存在し、保管用の袋配布や
遺体の処理方針について調整する。火葬を待って冷凍庫なのか
一時埋葬でお葬式は合同葬などにするのかなど、各人の宗派や
地域性も絡んで複雑な話を、滞らせることなく前に進める必要がある。

Maisou

こういうセンターを地域でどの機関が担うのかは調整が必要。
今週行われると聞いている宮古保健所の演習で答えが見つかる
かもしれない。


話が戻るが、四川大地震などの現場で

本当に非透過性袋が有用であるかどうか

確認する必要があると思う(寄付などはしているの?)


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Comments

災害の起こったときの対策を考えておかないと大変なことになりそうですね。bearing

Posted by: macky | 2008.05.27 at 06:03 PM

災害の起こったときの対策を考えておかないと大変なことになりそうですね。bearing

Posted by: macky | 2008.05.27 at 06:09 PM

mackyさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

新型インフルエンザの対策本部のカタチは災害対策または
危機管理連絡会議のカタチと同じです。ただ、感染症
ということで主管を保健部局に置いている自治体が多い
ようです。

感染症対策が徐々に危機管理体制にシフトしていく姿を
「想像」できるかどうかにかかっていますね。

もう一つの視点は、新型対策が地方自治体間で徐々に差が
目立つようになってきましたが、この領域は「地方分権」
の考えは馴染まない(特に初発の頃)と思うのですが。

これも1例目が県をまたいで発生した場合の対応する姿を
「想像」できるかどうかです。

Posted by: titokazu | 2008.05.27 at 11:29 PM

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