保育園(児)をはしかから守るために
保育園の園長先生向けにはしかに関する注意喚起をする
時間をいただいた。時間は15分(今日は10分)
テーマは
保育園(児)を麻しんから守るために
- 麻しん(はしか)ってどんな病気?
今日ははしかについてお話させていただきます。はしかは感染症で
はしかウイルスを病原体として、空気感染によって感染が拡がります。
ウイルスも当然目に見えませんし、空気感染の場合、たまたまその場に
居合わせただけで感染することも珍しくないので、保育園や学校等で
患者が出た場合は、一気に感染が拡がることが心配されます。はしかの症状は最初は風邪と同じように咳や鼻水、熱が出て
その後、高熱と全身の発疹が現れるというのが典型的です。
感染を受けた場合には合併症として肺炎や脳炎を引き起こす
ことがあり、さらに重症化すると死亡することもあります。
だからはしかは罹って免疫をつけた方がいいという人もいますが
そうではなくて、予防接種で防ぐというのが基本的な考え方です。沖縄県では平成10年から13年にかけてはしかが大流行して
定点医療機関だけで年間2000名あまり発生し、乳幼児9名の
幼い命が犠牲になりました。全員が予防接種をしていません
でしたが、そのうち4名は0歳児でした。今年はこれまで30名の患者が出て、そのうち17名は社会人、
残りも小中高校生と乳幼児からの発生はありませんが、
過去の経験からも流行が拡大すると最後には乳幼児、特に
法律では予防接種をする年齢に達しない0歳児に感染が広がり
重症例が出ることが予想されるので、その前にワクチン
接種をして頂きたいと思っています。- 沖縄県はしか“0”プロジェクト委員会の活動
- 県内での大流行を受けて、平成14年より沖縄県はしか“0”
プロジェクト委員会が発足して、ワクチン接種率を引き上げるための
取り組みをしています。まず1歳になったらできるだけ早い時点で接種する必要があると
いうことで、1歳のお誕生日にはケーキとワクチンをプレゼント
という
運動を行いました。また5月にははしか“0”キャンペーン週間を
設けて、啓発活動や日曜日接種などを行っています。今年の
キャンペーン週間では、医学を学ぶ大学生らによるフォーラムを
開催しました。はしかの予防接種は平成18年度から2回接種方式に変わりました。
流行自体が少なくなって、これまでのように1回だけでは免疫を
持続することが難しくなったからです。実際、今年沖縄県内で
はしかを発症した約半分は過去にワクチン接種歴がありました。
もはや、はしかは2回接種して免疫をつける
と考えましょう。
今年から中1と高3が接種の対象になったのも、2回目を打つための
5年間限定の措置のためです。保育園児のうち、法律に基づいて(無料で)接種できるのは、
1歳児と幼稚園世代です。
小学校に上がる前に2回の接種を済ませておきましょう。
地域での流行を抑えるためにはワクチン接種率は95%必要と
言われていますが、平成18年度の1歳児の接種率は82%と
目標にはまだまだ及びません。 - 保育園(児)をはしかから守るために...
- はしかは空気感染して、1人の患者から12人が感染するなど
感染力が非常に強い病気です。感染力はインフルエンザの6倍とも
言われます。保育園でワクチン接種がされていない児がいると
一気に拡がる可能性もあります。また、初期症状は風邪とよく似ているので、見分けがつきません。
しかしその時点で他の園児に感染させる力は十分あります。
症状だけで見分けることも難しい病気です。保育園で乳児と幼児が同じ建物で生活している場合などは
乳児にも感染がおよんで、重症化する恐れがあります。このような状況において園児をはしかから守るためには
結局ワクチンを接種して免疫を獲得する方法しかありません。また最近のパターンで20代の大人で1回接種している人でも
はしかを発症することがあります。保育士さんなどがもし感染
したら、先生が感染源となって子どもたちに感染を拡げることも
心配されますので、任意接種となって費用はかかりますが、
先生方(特に1978年以降に生れた方)は、2回目の接種を受ける
ことを園としても検討をお願いします。
- はしかの予防接種率を高めるために
- 保育園のような集団の場で園児をはしかから守るのは
ワクチン接種しか方法がありませんが、接種率はいまだ低いです。
これを高めるための具体的な方法としては
- 入園時に接種状況をチェックする
- 毎月のお誕生日会で接種歴も確認する(特に1歳児)
- 父母に対してはしかの情報を提供する
- 接種がすんでいない方には接種をお勧めする
- 定期の健康診断のときに園医から指導してもらう
1歳(Ⅰ期)と幼稚園世代(Ⅱ期)は無料で接種できますが、
1歳を過ぎてしまうと有料となってしまうので、1歳のうちに接種
することをお勧めします。
はしかにならない。はしかにさせない。
を合言葉に園(児)をはしかから守るために - 入園時に接種状況をチェックする
今日はダブルヘッダー。




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