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2008.09.25

振袖火事と結核

9月24日から30日までは結核予防週間

国内最大の感染症である結核について普及啓発を図るため
県庁前県民広場でも26日午後4時より街頭キャンペーンあり

結核に関する本を大先輩に貸していただいた。その名も

ある病気の運命  結核との闘いから何を学ぶか(東京大学出版会)

1984年に出版された本で、上田敏、砂原茂一両先生の
対談という形で、結核全体の問題がまとめられている。

その中の「結核と人間との出会い」という章に、徳川時代の
振袖火事(明暦3年)と結核との関連が記載されている。

砂原
きくという名の娘さんが肺病で死んだので
来ていた振袖を棺にかけて寺に納めたら、
坊さんがその振袖を古着屋に売った。
ところがそれを買って着た娘さんが、
一年くらいたって肺病になってまた死んじゃった。
その振袖をまた第3の娘さんが買って着たところ
その娘さんも死んだので、これは振袖の祟りである
というのでその振袖を焼いたら、それから火事が
起こったというわけ。

上田
風に吹かれて空に飛んで、どっかにひっかかって
火事になった、その辺は知ってます。

砂原
僕も振袖火事が結核と関係がある
ということは最近まで知らなかった。

上田
しかし、いくら接触感染だといっても、
古着くらいでうつるもんでしょうか。

砂原
振袖火事の場合は感染防止のためではなく、
祟りのもとを絶つために焼いたのだが、
ヨーロッパの結核対策は患者の持ち物を焼くところから始まった......

結核の感染経路としては
飛沫(しぶき)とともに飛び散る結核菌を吸い込む
と言われているが、こういうルートもありということか。

振袖火事のエピソードは、怪談になるほどミステリアス
だけど、感染経路や潜伏期間、あと疫学状況からみて
「肺病」(結核)の仕業と解釈できる(のかもしれない)。

とこんな話を書くとますます「昔の病気」というイメージ
増強させそうですが、今も県内でも1年に250名余りの
方が新たに結核を発症しています。

結核わしんなよ~

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