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2009.04.07

結核接触者健診のはじめかた

感染症は感染症でも、結核の場合は、旧結核予防法時代の
名残もあり、接触者健康診断の手引きが別途用意されています。
その中から抜粋。全国保健所長会のホームページより出典

まずは目的の確認

接触者健診の目的

  • 潜在性結核感染症の発見と進展防止
  • 新たな結核患者の早期発見(できれば非感染性のうちに)
  • 感染源及び感染経路の探求

続いて進め方(特にはじめかた)

  1. 初発患者情報の収集
    医療機関や患者・家族の訪問により情報収集する
  2. 感染症法に基づく迅速な初動調査
    • 感染症法第17条に基づく健康診断(medical exam)
    • 感染症法第15条に基づく積極的疫学調査(contact investigation)
    を組み合わせたものである


    結核予防法のもとでは医療機関から結核患者の届出を受理した後に
    保健所は調査を開始していた。あるいは、たとえばA保健所の登録
    患者が初発患者であって、その接触者がB保健所管内にいた場合、
    B保健所はA保健所からの健診(調査)依頼書を受理した後に接触者と
    連絡を取り調査や健診を実施するのが通常の方法であった。

    その結果、A保健所からB保健所への依頼が遅れた事例では(中略)
    迅速な調査や健診が必要であると思われる場合でも、A保健所から
    正式な依頼があるまでは、調査や健診を開始できない(しなくてもよい)
    と思い込んでいたために、初動が遅れた事例もあった。

    しかし、結核対策が感染症法に統合されたことにより、保健所は
    感染症法第15条に基づき、感染源や感染経路の究明、あるいは
    予防のために必要な調査(積極的疫学調査)を実施できることも
    明示された。この調査は初発患者の登録地保健所からの依頼
    または情報提供がなくても、(接触者、学校・事業所等からの情報に
    基づき)上記の目的で調査が必要と判断される事態を覚知した場合、
    迅速に実施すべきである。


    以下
  3. 初発患者の感染性の評価(高感染性か低感染性か)
  4. 接触者側の感染・発病リスクの評価(濃厚接触者か非濃厚接触者か、ハイリスク要因の有無)
  5. 3,4から接触者健診の優先度の決定(最優先・優先・低優先)
  6. 初発患者の感染源探求を目的とした健診企画

あとは手引きを読みながら進めていきましょう。
先は長い。忘れた頃に次の患者が出るかもしれない
という認識が必要。

結核予防会のQ&Aより

Q.どうなると発病するの?
A.感染した人が発病する確率は、5~10%といわれています。
感染してから2年くらいの内に発病することが多いとされており、
発病者の60%くらいの方が1年以内に発病しています。
  しかし一方、感染後の数年~数十年後に結核を発症することもあり、
いつ発病するかわからないというのが実状です。

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Comments

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/hodo/presskansen090406/index.html
言うとやるとでは大違い。コールセンターなんて大変ですね。

Posted by: sionoiri | 2009.04.07 at 07:44 AM

今回はいつも取材する側(マスコミ)も接触者の立場に
なる可能性もあり、いつもより余計に質問されてる感じです。

啓発する良い機会ととらえたいと思います(つらい立場の
人も少なくないですけど...)

Posted by: titokazu | 2009.04.08 at 12:39 AM

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