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2009.05.06

強毒プランのミスマッチ

新型インフルエンザは22の国と地域で患者はすでに1500名を超している

そろそろウイルスの持つ特徴やヒトへの影響がわかる時期ではなかったか。

pandemic severity indexでいうとどのレベルだろう?

防災リスクマネジメントwebに押谷教授がコメントしている。

感染性についてだが、これは当初考えていたよりも高い
可能性がある。アメリカでの急速な感染拡大と、アメリカ
から出てきている限定的なデータを基に考えると、
感染性は相当あると見るべきである。

次に病原性、いわゆる毒性についてだが、これはかなり低い
考えられている。おそらく感染者の多くは軽症に終わり、中には
感染しても熱も出ないあるいは症状の全く出ないような人もいる
可能性がある。

日本は現時点では、できあがったばかりの行動計画や
ガイドラインに沿った対応をしている。これは強毒プラン。
例えば

  • 国民の25%が感染し、その約8割が受診
  • まん延期には事業所の約4割が欠勤するという想定
  • 入院病床が不足する場合は、地域の宿泊施設などを活用
  • 不要不急のイベントの中止、集会の自粛を要請
  • 都道府県で1例患者が出たら、学校閉鎖を検討

これらの方針を変えずに対応しようとすると、混乱するかも。
それぞれの担当者はミスマッチに悩んでいるよ。

すでに混乱しているのは、症例定義を巡る解釈の違い。
【新型インフル】都の独自検査「疑い例」9件、「国への届け出基準に該当せず」
産経新聞5月6日

都独自の検査過程で「感染の疑い」とされた例が
5日までに9件あったと発表した。
いずれも「混乱を招きかねない」ことなどを理由に、
詳細は公表されていない。
今朝来た事務連絡
5月6日付産経新聞の新型インフルエンザに関する報道において
「厚労省新型インフルエンザ対策推進本部では『早く届けてほしい
というのが国の立場だ。
ただ、自治体側が責任を持って独自判断をするなら、無理矢理に
届けろとはいえない』と話している。」という記事が掲載されましたが、
本事務局においてはこのようなコメントはしておりません。

「無理矢理に」以下はweb上では別の表現に書き換えられている。

午後にはロスから帰国の男性、新型インフル感染の疑い。都が届出(読売)
としっかり報告があがっている。
渡航歴+熱or咳+迅速キットA(+)で疑似症報告ね。

弱毒プランが必要になるのは、今後、国内で感染が広がって
数多くの軽症(無症状?)の患者が発生した場合に、
新型だからと言って法に基づいた入院措置を続けるうちに、
数少ない重症患者が収容できないのではないかという心配。

弱毒(病原性が低いの)であれば、在宅療養を基本として、
入院設備等の医療資源は、透析や糖尿病などで合併症を
起こしやすい重症患者用に有効に活用するという方針へ。

などなど、強毒プランの諸方針を見直すことが必要では?
これこそ自治体の独自判断というわけにはいきませんから。

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