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2009.08.31

施設内で新型インフルエンザ患者が出た後の消毒など

今後、医療機関や学校、保育所、宿泊施設等で
新型インフルエンザが発生する場面は増えるだろう。
その際の消毒方法についての覚え書き。

国立感染症研究所感染症情報センター5月31日版

新型インフルエンザ患者発生後の施設における環境整備について
によれば

新型インフルエンザの感染経路は今のところ通常の季節性インフルエンザの感染経路と同じと考えられている。つまり、くしゃみや咳をした時に出る飛沫を吸い込んで感染する「飛沫感染」が中心と考えられている。しかし、飛沫が付着した物に触れた手で口や鼻などを触って感染する接触感染的な要素も、本疾患の伝播に多少は関与していると考えられている。

従って、新型インフルエンザ患者が居た場所の周囲に飛沫が付着している可能性はないとは言えない。

しかしながら、インフルエンザウイルスの環境中における生存期間は
2~8時間程度であり、感染者がいた直後であればともかく、
一定時間を経過した後であれば、環境中にウイルスが残存している
ことを心配しての消毒等は意味がなくなる。

つまり、学校も含めた施設において感染のあると思われたものが
そこから離れて半日以上経過した後には、特別な環境整備を行う必要はない。

と言い切っております。しかしながら、実際は患者が出た後、
半日間も経過するのを待ってられない施設も多い(当たり前よね)ので、
薬剤による消毒を行うことになるでしょう。

消毒剤については、2月に出された職場・事業所におけるガイドライン(PDF)に

  • 消毒剤について・・・ インフルエンザウイルスには次亜塩素酸ナトリウム、
    イソプロパノールや消毒用エタノールなどが有効である。
  • 消毒剤の噴霧は、不完全な消毒やウイルスの舞い上がり、
    消毒実施者の健康被害につながる危険性もあるため、実施するべきではない。
  • 次亜塩素酸ナトリウム
    • 原液を希釈し、0.02~0.1w/v%(200~1,000ppm)の溶液、
      例えば塩素系漂白剤等を用いる。
    • 消毒液に浸したタオル、雑巾等による拭き取り消毒を行う、
      あるいは該当部分を消毒液に直接浸す

  • イソプロパノール又は消毒用エタノール
    • 70v/v%イソプロパノール又は消毒用エタノールを十分に浸したタオル、ペーパータオルまたは脱脂綿等を用いて、拭き取り消毒を行う
とアルコールを中心とした消毒でよさそうです。

上に戻って、下線部のように飛沫付着物への接触による感染可能性が
示されていますね(だったら口と鼻をマスクで覆う効果は結構あるかも)

今年のお盆(旧盆)新型対策は、

仏壇にうーとーとーする前に、家に入ったら石けんでうーとーとー

おばぁやおじぃにも教えてあげよう!新型インフルエンザの方言ニュース(ROK)
(↓おまけ)


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2009.08.26

新型ニューディール

患者から患者へ、感染の輪は次々と広がり、新聞では
いろいろな問題が報じられています。

  1. スタッフが感染して病院内で補助が必要
  2. 夜間の電話相談で人手が足りない
  3. 旅行先で感染して、治るまで飛行機に乗れない
  4. 保育園が休園になったので預けられない
などなど

これから本格的な流行を迎えると、各所で人手が足りなくなり
雇用創出の芽が出てくるネ。新型ニューディール。
あくまでも病院や社会機能を維持するために必要なです。

キーワードは「既に豚インフルエンザにかかった人」
少なくとも今シーズンはかかる可能性は低い。

求人欄にもこういう条件がついてくるかもしれない。

ところで、上の4つのうち、感受性者でもできる仕事は何番でしょう。

37万アクセスに感謝しつつ。

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2009.08.21

かかってないという証明

新型インフルエンザに感染した児童生徒に対して、一定期間
が経過すれば

完治証明書は必要ありません

という呼びかけを行ったところですが、この類似問題として、
集団で何人かの感染者が見つかった時点で、全員を受診させ
今かかっていないという証明

を求める管理者もいる。

他の感染者がいる病院を受診し、検査を行って陰性が確認
できれば、確かにその時点では感染の可能性は低いだろう。
ただ、数日後には、感染を受ける可能性も十分あるため、
あくまでも「現時点での状態」。未来も大丈夫という保証はない。

好調日本ハムが全員に検査を実施というニュース
記事にもちゃんと

午後8時すぎに判明した検査結果は全員が陰性。ただし、
インフルエンザの潜伏期間は約1週間といわれており、
今後も新たな感染者が出る可能性はある。

yes

おそらく最も感度いい指標は「熱(微熱含む)」だろう。毎日
体温測定して、37℃を超した人は要注意ね。でも発生早期の
今なら「部活休止」が効果的かも。2チーム(紅白)に分かれて
「時間差学級閉鎖」みたいにすれば試合継続も可能じゃない?

プロ野球では今シーズンはクライマックスシリーズあたりに
ヤマが来るのかも。感染の。各チームともゲーム継続計画を。

応援しているロッテが弱すぎるため、いまいち盛り上がりに
欠ける記事となりました。喝!


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2009.08.14

軽症の群れ

一人一人は軽症であっても大群となって病院に襲いかかれば
病院は倒される可能性があります。事実定点あたり20を超えた
現在では、土日に救急病院に患者が殺到しています。

南風原町にある県立南部医療センター・こども医療センターには、 8、9の2日間で発熱などの症状を訴える外来患者329人が訪れた。 土日で一般病院の休みと重なったこともあるが待ち時間は 3、4時間にもなった。週明けの10日も午後4時ごろまで68人が 診察に訪れた(沖縄タイムスより)

記事は1週間前のものだから、現状はもっとすごいことに
なってるのかもしれない
軽症の群れが救急病院にだけ押し寄せているとすれば

この軽症の群れをどう分散させるかが日本中の課題になります。
果たして定点あたりいくつまでだったら耐えられるか
耐群医療体制を構築しましょう。

現体制で考えられることをメッセージにまとめました
(詳しくは沖縄県新型インフルエンザ対策HP

  1. 軽症であれば、自宅で様子を見れるはず。
  2. 受診もまずは、かかりつけ医から。必ずマスクを着用のこと
  3. かかったら、しっかり治るまでは自宅療養
    • ただしその期間を過ぎたら感染する可能性は低いので, 完治証明書等は必要ありません
  4. お願いだから病院にウイルスを持ち込まないで
  5. 家族がかかったら、感染防止行動に協力をお願い
という内容。

本当は1をもっと強調したいんですけどね。
2の対応可能な(発熱外来機能を有した)クリニックを増やすことも必要。
3は無駄な受診を減らす
4は不要不急の病院への出入りを減らす(ロビーコンサートなども控えてね)
5は病院職員の家族がかかった場合が課題

他にもきっとあるはず。群れの分散法(つづく)

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2009.08.08

真夏にまん延ヤングアダルトインフルエンザ

NHK沖縄のニュースより

新型インフル急増県が注意報
  • 県内でインフルエンザの患者数が基準を超えたとして沖縄県は「インフルエンザ流行注意報」を出しました。
  • 県は患者の多くは新型インフルエンザに感染していると見ており、注意するよう呼びかけています。(中略)
  • 8月2日までの1週間に、県内での患者数は前の週の倍近い684人にのぼりました。その結果、1つの医療機関あたりの患者数が基準となっている平均10人を超えたため、県は7日、インフルエンザ流行注意報を出しました。
  • 県によりますと確認された患者648人のうち新型インフルエンザの可能性があるA型の患者は前の週の2・9倍の500人に達しています。
  • また、同じ期間に県が調べたA型のインフルエンザの検体のうち95%以上が新型インフルエンザとだったとして、県はA型の患者500人のほとんどは新型インフルエンザに感染していると見ています。(以下略)
これは季節性インフルエンザ定点でひっかかった患者の数です。

1週間に500名のA型。この増え方を見ると、リアルな注意報

注意報の意味は、流行の発生前であれば、今後4週間以内に
大きな流行が発生する可能性があるということ(国立感染症研究所)

4週間以内+新学期に上向きになることが心配されます。


流行の中心はヤングアダルト。
ではなぜ夏休みに入ったのに増え続けるの?

それに一部答える朝日新聞に記事がありました。
夏の行事で新型インフル広がる 若者集まり高リスク?

夏休みに入り、サマーキャンプや部活動の合宿などで、新型の
豚インフルエンザに集団感染する例が続いている。学校に代わり、
若者が集まる行事をきっかけに、広がっている形だ。
夏本番で行事は増える一方、感染の広がりはおさまらず20代までの
感染者は全体の8割を占め、専門家は注意を呼びかけている。

10人の生徒の感染が確認された千葉県の私立高校。症状のある人も
含めると57人にのぼり、うち49人は長野県であったサマースクールに
参加していたという。山梨県では、関東の七つの高校を集めた合同合宿で、
高校生2人が感染。ほかに3人に感染の疑いがある。
奈良県で開催中の高校総体でも、選手に感染の疑いがあり、
出場を辞退する高校が続いている。

イベント、夏祭り、部活動、モーアシビー?などなど感染の機会は少なくない

急速に増加した場合、新学期以降に
多くの軽症患者が医療機関に押しかけることが想定されます。

合言葉は

  • かかるなら 一気は避けて 順番に(ヤングアダルト向け)
  • 豚インフル みんなでさばけば 負荷少ない(医療機関向け)

時間差新学期もいいかもね。

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2009.08.06

対策本部考

各地で開かれてきた新型インフルエンザの対策本部会議

首長をトップにして、各セクション(全庁横断的)のトップが席に着き
情勢分析+それぞれが行った対策を発表。
その対策は、各セクションごとのミニ対策本部で検討されたものであるべき。

どう検討するの?

  1. アウトブレイクに関する情報を集める
  2. 情報を分析して、対策を検討し、役割分担して、対策を実施
  3. それぞれが対策を実施した結果、得られた情報を集める
  4. 情報を分析して、矛盾がないか(対策は誤っていないか)確認し、対策を検討
  5. あとは2-4の繰り返し

と習ったし、この基本的スタイルで現場は動いている。

では本丸はどうか。

今となっては対策本部で話すことはないんじゃない?

ではなくて、今こそ上の対策サイクルを各セクションで回す時期

どう回すの?

現場から集められた課題を、関連セクションがわかるように整理
「餅は餅屋」的に対策を分担しよう
その後、それぞれの対策を評価して、サイクルを回す
事務局がこれをお膳立てできるかがポイントなんだろうなぁ...

発生前にみんなで対策を検討して、本部長にも報告しているから
終わった気分になっているのかもしれない(会議のための会議派)。

でも、本当に各セクションの力を結集させる必要があるのは、これからよ。
(しかも長期戦)

※混乱した頭の整理のためにメモしたものですので深く考えないように(2009年8月6日)

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