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2009.09.30

オシラセすれどもオススメせず

新型インフルエンザのワクチン接種に向けたニュースが増えています。

今回のワクチンは予防接種法には基づかない国主体の接種事業。
なので、予防接種でよく目にする「勧奨」という文字は、なかなか
見つけられない。その代わり、みんなで事業の「周知」は図る。

あくまでも被接種者またはその保護者の自発的な意思に基づく
接種となります。

接種目的は、感染予防ではなく個人の重症化防止(+そのための
医療体制の確保)。なので、これを打てばかからないというのは誤解。
これを打てば軽く済むという程度の認識で。

国が国内外のメーカーからワクチンを直接買い上げて、国と直接
契約をした医療機関で接種。県はその流通調整をして、市町村も
医療機関や住民への周知でお手伝いするという話だったはずだが
ここへ来て、接種費用負担のニュース。

低所得者ワクチン接種費用軽減へ 国が600億円負担、厚労省(47news

新型インフルエンザ用ワクチン接種について、
生活保護世帯と市町村民税の非課税世帯を対象に、
接種費用を軽減する方向で厚生労働省が検討している
ことが29日、分かった。国が約600億円を負担する。
生活保護世帯の無料化など具体的な軽減策は
市町村ごとに決めるという。

「新型」接種費用、低所得者に国が600億円負担読売では
同省は、生活保護世帯や市町村民税の非課税世帯に対する
無料化を含めた軽減策を、自治体ごとに策定してもらう。
軽減に必要な費用は約1200億円で、国が半額の
約600億円を負担する。
残りも、国は地方交付税措置で補充する方針。

すかさず反応する全国知事会(聞いてないけど)
ワクチン接種費用、低所得者向けは国で全額負担を 知事会(日経
事務負担や財政負担が生じる制度を定める際には地方自治体と十分に協議することも求めた
19年の肝炎治療費、20年のタミフル追加備蓄騒動を想い出す。
今後は10月1日に政府の新型インフルエンザ対策本部会議で決定して
翌日自治体には内容が知らされることになる予定。

気になったコメント
季節性インフルエンザの副作用に関する記事(毎日

08年度に使われた季節性インフルエンザワクチンの副作用報告が、
死亡2例を含め121例あったと発表した。
推計約4900万人が接種し、副作用が起きる率は100万人に約2.5人。

ギランバレーも3例いたらしい

厚労省は

「新型インフルエンザの国産ワクチンも危険はほぼ同じ」
と説明している(毎日.jp記事より

ところで(夜中に更新すると記事がダラダラ長くなるのをお許しください)
これからきっと新型インフルエンザが本格流行を迎えますが、
同時にワクチン接種のために健康な幼児や親なども医療機関を
受診します。例年の2倍のインフル患者+受託接種業務で
パンクしないか(そして感染が広がらないか)心配じゃないすか。

患者を分散させる必要がある医療体制とワクチン接種事業が
連携して検討されることが必要でしょう。

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2009.09.24

カロナール3年アンヒバ5年

シルバー人造休暇週間にもかかってきた相談の電話。

やはり子どもの「熱」を心配する親からの相談が多い。

前に病院でもらった熱さましって、どれくらい持つの?

熱そのものは治療の対象ではないですよ

ということを匂わせながらも、
いつもらったかはっきりしない熱さましの使用期限は気になるところ。
(我が家にもあるし)

巷で話題のPMDAによると


だそうです。意外に長持ちね。

ただし、それはそれとして、今服用したいのなら
市販の小児用バファリンなどのアセトアミノフェン製剤を選択してください。
薬局の薬剤師に相談すれば詳しく教えてくれます。

OTC(over the counter)の出番はもっと多いはず派

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2009.09.19

押し寄せるのは患者だけじゃない

新型先行県(決して先進県ではない)の教訓。

感染が広がると病院には患者が押し寄せる。

それに伴って、医療現場における問題点が寄せられる。

  • 圧倒的に人員が足りない(特に小児科医と看護師)
  • 患者急増に伴って医療器材が不足する
  • 応援に来た医師が感染したらどうするの?
  • 病院にかかってくる電話相談をどうさばくか
  • 通常の医療提供体制が維持できなくなる
  • 調剤薬局の待合室で感染が広がってしまう
  • 会社から「かかっていない証明」を求められて受診等等

さらに学校現場からも

  • 生徒のきょうだいがかかった場合にはどうするの?(休ませるorマスク登校)
  • 一回かかった生徒は、次の学級閉鎖のときは出校可か?
  • 部活のメンバー1人発症しただけで、全員出場見合わせるのはかわいそう
  • 受験のときにかかったら、ただの不運で片づけられるの?

といった問題が寄せられる。

病院に患者が押し寄せるかのように、担当部署には問題点が押し寄せる。
その中にはすぐに手をつけなくてはいけない緊急の課題もあれば、
あまり取り合う必要のない軽症例もある。
予期せぬ重要課題が隠れている場合だってある。

多くの課題が特定の部局だけに集中してしまっては処理能力を超え、
重大課題への対応が手遅れになる恐れもある。
せっかく対策本部のカタチが立ち上がってるんだから、
そこに適切に振り分けましょう。

患者を分散させるように、課題も分散させないとダメよね。

あるいは

課題が多く集まるところに人を集中させること。

というわけで、新型インフルエンザ対策室専任チームが発足しました(つづく)

38万アクセスに感謝いたします

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2009.09.15

新型インフルエンザ~沖縄の経験に学ぶ~

週末NHKの2つの番組が沖縄の新型インフルエンザ対策を紹介。

ひとつはNHKスペシャル「未知の脅威」
海外取材の映像が多く、新型インフルエンザが重症化した症例の
ケースに近づいた(近づきすぎ?)映像。これはただごとではない!と
いう印象を与えるには十分の構成でした。日曜夜9時ゴールデンタイム。
沖縄の取材は各病院や保健所の取り組みをコンパクトに紹介し
今後起こりうる日本での対策のヒントを見つけてくれという意図か。

もうひとつはほぼ同時期に解説委員が取材して回ってまとめたもの
時事公論「新型インフルエンザ~沖縄の経験に学ぶ~」
まさに解説番組という内容で、病院で起こった現象を細かく分析し
そこから学ぶエッセンスを現地の医師の声として

患者が集中した那覇市立病院の知花なおみ内科部長(ちばな)は
「WHOや国からの情報はあくまで参考にしかならなかった。
細心の注意を払って、地域のインフルエンザ患者の発生動向について
情報を集め、早めに対応をとる必要がある」と話しています。

我那覇センター長は「病院同士の連携がうまくいったから
命を救うことができた。そうでなければ4人のうち2人は
助からなかっただろう」と話しています。

これは金曜深夜24時前から放映されてた。

2つの番組を紹介しました。

(でもね、本当に沖縄から他県が学ぶべきことは別にあるのよ)

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2009.09.09

保健所職員は対象外

Pubcomme







ワクチン説明会が開かれました。
内容は、朝日の記事毎日の記事等参照。

ワクチンは死亡者及び重症者を減らすための 医療の確保のために接種するというのが基本的な考え方
だそうです。 ということで、医療及び救急現場は対象となりますが、
保健所職員は対象外(基礎疾患がない限り)。

上の表は現在パブリックコメント募集中(今度の日曜までよ)の素案より。

病院現場での線引きも難しそうですが、国がビシッと基準を示す
ことを期待しましょう。

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2009.09.06

歯磨き粉でうがいんふるえんざ

歯磨きでインフルエンザ予防 ooyake 2004/01/23

ブログを書き始めた2004年1月に書いた記事で、ちゃんと
調べるといいながら、なかなか進まなかったこの話題。
今日の沖縄タイムスに載っておりました。やっと見つけたって感じ。

歯磨き粉に効果 根路銘所長指摘 新型インフルで講演
(2009年9月6日 沖縄タイムス25面)

生物資源研究所(名護市)の根路銘国昭所長が4日、...

「市販の歯磨き粉に含まれる界面活性剤がウイルスの死滅に
効果があることが実験でわかった」
とし
少量の歯磨き粉をコップの水にかき混ぜてうがいをすること薦めた

インフルエンザウイルスがアルコールや界面活性剤(石けん、洗剤)で
容易に失活することはココにも書いている。

やっぱり歯磨き粉なのね。

歯磨き粉入りの水で、まずはクチュクチュペ。そしてガラガラペ。
(それよりは、素直には磨いた方がいいような気もする)

それにしても同じ建物でこんな講演会が開かれていたとは
知らなかった(チャンチャン)

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2009.09.04

「咳エチケット」を今年の流行語大賞にしよう!

Fuetahetta





増えた?減った?と注目されていることを実感する沖縄のインフルエンザ

上のグラフは

のzipファイルを開いて出てくるシートのデータを加工したもの

定点あたりの報告数が、流行開始以来はじめて減少しました。
地元紙の報道(沖縄タイムス琉球新報

大きく減ったのはグラフでもわかるように20-29才世代。
まるで議席を減らした政党のグラフにも見える?(目の錯覚)

それに比べて、全体が減少しているなか、
逆に10-14とか15-19はそれほど減少していません。

20代はさすがに報道などにより、リスク回避の行動を取ったようです。
新学期になって、10代が同様の行動がとれるかどうかがカギですね。
今週からの学校、旧盆で議席を伸ばす可能性も十分あるので
また増える可能性も否定できません。

このレベルでダラダラ推移することを期待します。

さてタイトルについて、咳エチケットは今年の流行語になるかも?!と書いた記事を目にして、書いてみました。こういうプロモーションが
得意な人は多いだろうから、あちこちで言いふらして頂いて
県民に周知しましょう。これが確実な感染拡大防止策。

目指すは流行語大賞

その他にも学校や地域、病院で

  • 咳エチケット川柳
  • 咳エチケットポスター
  • 咳エチケット4コマ漫画
  • 咳エチケットリレーエッセイなど

関連イベントも反射的に思い出しますが、いずれも小技。

先週のオバマ大統領の記者会見のニュースで、大統領が
袖に咳き込む映像を放映していたという情報。(画像探し中)
Whitehouse の briefing roomでは

Cover your sneezes with your sleeve, not your hands

こういう大物がアピールするのが効果的。大物って...

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