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2009.11.30

ワクチンは何のため?

H5N1の疾病イメージが残っている記事から。

新型インフルエンザ:ワクチン優先接種、警察官ら除外で余波 現場に戸惑い /長野

昨年9月の段階で政府が示した新型インフルエンザワクチン接種の計画案では、優先接種者とされていた県警の警官や介護職員など、人と接する機会が多く社会機能を支える職種が今回は対象外となった。
その理由は、
目的から「社会機能の維持」が外れ、患者の重症化や死亡の防止が目的となった。
ため。

去年までは社会機能維持者というカテゴリーにH5N1用のワクチンを
優先的に接種するという話があった気がする。ooyakeでも記事を
書いた気がする→首相よりも先に新型インフルエンザのワクチンを
接種される人々(カテゴリーⅠ)

警察官やライフラインに関わる社会機能維持者等は今年度の優先
接種対象者からは漏れている。この不安に対しても国のスタンスは

今回のワクチン接種は感染予防という意味づけはない。

今回のウイルスが拡大しても、社会機能には影響ないという判断。

医療従事者(この範囲も微妙だが)と、かかって重症化する人から
順番よく接種するという理屈で、これら優先対象から漏れた方への
不安を拭うことができればいいんですけどね。

1週間以上更新できなかったのは、仕事に追われたためだけではなく
ウイルスに感染したわけでもなく、単に機器の不調のためでした。
ようやくマシンも更新。

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2009.11.22

海外では打てるのに...

ワクチン後進国の返上を目指す
毎日の記事「ワクチン行政:予防接種に提言組織 厚労省検討

肺炎球菌ワクチンとかヒブワクチン(ヒヴではない)など、

他の国では接種できて、日本では接種できないワクチンが多くあります。

KNOW VPD! ワクチンで防げる病気を知って子どもたちの命を守る
というホームページには専門家の視点でその詳細が示されています。

また、細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会HPのように
接種を求める市民の声も上がっています。

これに対して、これまでの国の予防接種行政のしくみはと言えば

  1. 定期・1類疾病・努力義務・公費・法による補償
  2. 定期・2類(インフル)・努力義務なし・一部公費・法による補償
  3. 任意・努力義務なし・有料・PMDAが補償

新型のワクチンは3番だけど特措法待遇。

海外で打てるのに日本で打てないというのは主に3番のワクチン、
あるいは国内で承認されていない(枠外)ものさえもあるとのこと。

こういう声を受けてか、

米国の「予防接種実施に関する諮問委員会(ACIP)」がモデルで(中略)
日本は欧米に比べ各種ワクチンの承認や接種の公費負担で遅れが目立ち、
新型インフルエンザでも接種回数の決定などで混乱したが、
ワクチン活用の戦略を立てる専門家組織があれば、
今後新たな感染症が出現した場合にも対応の迅速化が期待できる。

予防接種検討委員会(出たことある)は健康局長の私的諮問機関
だったというのも初耳でしたが、そういえば
新型インフルエンザでも同検討会は開かれず、
接種の優先順位や回数は厚労省がその都度、関係者から意見聴取。
核になる組織の不在が、方針が揺れた一因との指摘もある。

時間をかけて議論していただきたいものです。

新型前倒し問題では

県外では打てるのに...

という声にも直面しておりますが...


40万アクセス突破に感謝しつつ。

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2009.11.18

大瓶ワクチン 1月から取りやめ

1,2,3...と数えていって、18の倍数になると奇声をあげる
ワクチン配布計画作業をしていて、流れてくる約4割を占める 10mlワクチン(大人だと18人分換算)がようやく生産中止に。

読売の記事で詳しく紹介

 

新型インフルエンザ用ワクチンの容器について、厚生労働省は17日、来年1月以降に出荷されるワクチンの容器を1ミリ・リットル入りと妊婦用の0・5ミリ・リットル入りの2種類とし、10ミリ・リットル入りの大瓶の使用を取りやめると発表した。

 
大瓶は小規模な医療機関などから「使い切れずに余ったワクチンが無駄になる」といった批判が出ていた。厚労省は「現場の声を取り入れた対応」と説明している。

大瓶をこんなにたくさん配る割には、集団接種を勧める根回しはなく
それはそもそもこのワクチンを積極的に勧奨する気がないためで
それはそもそもこのワクチン事業を法的にも位置づけないまま開始したから
(ただし副反応についてはインフル特措法で対応する)
というところに起因しますね(全ての道がこの姿勢につながってる気がする)

現場からの声を取り入れて、方針転換した厚生労働省。

来年1月以降は大瓶で予定していた出荷分をすべて1ミリ・リットル入りに切り替えることにした。

ただし最後の大瓶大放出が待っています。

製造計画が固まっている年内の出荷分は、従来通り大瓶が使用される。

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2009.11.14

ハブクラーゲンにはスーパー酢!

沖縄で子どもたちに大人気の琉神マブヤー

現在は「外伝」放送中。もちろん、大人でも楽しめる内容。

今日は主人公マブヤーが、悪の軍団のハブクラーゲンの毒に倒れて大ピンチ。

それを助けに助けに来たガナシーが手にしていたのは、なんとスーパー「酢」

酢によってマブヤーは毒から開放され、ガナシーは別の悪役オニヒトデービル

も蹴散らして、一件落着(キャラクターはこちらで勉強してください)

酢が出てきたときには、思わず笑ってしまった。

県民が身につけるべきジンブンも教えてくれます(時期はずれですが)

ホンモノのハブクラゲ対策は

ハブクラゲには酢です(食用酢で可)
石垣市からのお知らせ参照

もっと詳しい情報は

海の危険生物治療マニュアル
沖縄科学技術振興センターという財団法人から出ています。

でも県民にとってもっと必要な情報は、この海(ビーチ)は危ないのかどうかということ。

これは県衛生環境研究所
ハブクラゲ進入防止ネット管理マニュアル(PDF)のマップがあります。

来年までとっておきましょう。

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2009.11.13

今何合目?

流行のピークを超えた自治体もそろそろ出始めました。

今後はどういう動きをするんだろう?

まずはこれまで何%がかかったか計算してみよう。

Nokori








沖縄県ではこれまで5%が罹患しました。
厚生労働省は人口の20%が罹患すると試算しています。残りは何%

パターンは2通り。面積3倍の図(三角形でゆるしてね)を描くとき
  1. 底辺(流行期間)はそのままで、高さ(ピーク)を3倍にする
  2. 高さはそのままで、底辺を3倍にする

2番は疲弊が心配ですけど、1番は病院がパンクする。
もちろん最初の小山の3連発でもいい

で、沖縄県はどうなったかというと

Okinawan_wave








もう来たよ。今、何合目なんだろうという感じ。

谷に向かっている間に、どれだけ準備ができるかがカギです。

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2009.11.08

エア整理券

エア整理券

○○を確保するために
△△に並んでゲットした整理券。

これまでは早い者勝ち方式だったので、
われ先に!という親が行列を作ってエスカレートしたり
騒がしいことに地域住民からクレームが出たり
順番が遅くなる人からは不平不満が出たり
早い順番の人への妬みそねみまでも...

これを改善するために、関係者が知恵を絞って
整理券のように順番が誰でもわかるお知らせを発行。
みんな整理券の順番に従って、○○を確保していた。
(ただしどんなやり方でも、文句は出るけどね)

もうおわかりですよね。

  • ○○には、運動会の観覧場所
  • △△には、前日校庭前広場
が入ります。いろんな方法があるようで。

エア整理券2

窓の外を見ながら、考えたこと。

ワクチンにも整理券があればいいのに。

優先接種順位や対象者は、パブコメを経て決まったはずなのに
  • 本数が足りない
  • 回数が定まらない
  • 順番も決まらない

エア整理券ばかり配られてる感じです(ちがうか)

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2009.11.04

喘息が男児に多い理由

週末の講演会で聞いた話のおさらい

新型インフルエンザは小児では男の子が多いという印象がある

という話に関連して、免疫反応の性差の話に。

以下のような流れで説明されていました。

  • 男の子は風邪に弱いことが知られている
  • ウイルス感染により免疫反応が活発に起こると、症状もはっきり出る(そして治癒する)
  • 小児期の喘息が男児に多いのも、これと関係している
  • アンドロゲン(男性ホルモン)の出現によって免疫活動は抑えられる
  • 思春期以降に症状が出やすくなるのは女性が逆転する
  • 成人期にはむしろ女性の方が免疫活動が活発になる
  • 花粉症は、成人女性に多いのもこれと関係している

性差医療という領域があることも教えられました。
NPO法人性差医療情報ネットワークというサイトには
呼吸器疾患における性差という記事もありました。
成人女性の方が喘息やCOPDの受診が頻回である理由として

周りの人たちから病気を理解されたいと願う気持ちは女性の方が強い
という社会的要因であるとする説もある。
という記載もありました。
何となくうなづけるような気もするけど、複数の要因が絡むと収集がつかなくなりそう。

性差のせいさって、単純に整理できないかも...

では、エビデンス的にはどうかというと、Minds医療情報サービスによれば
喘息の素因については、

男児および成人女性で有病率が高い傾向にあるが、その根拠は確定的でない。

ということです。

インフルエンザの話に戻ると、

季節性インフルエンザでも成人では、女性の方が多く
定点から報告されているが、これは、むしろ家庭内で
お子さんから感染したお母さんたちかもしれないということです。

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