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2010.06.20

ペットvs感染症(カプノサイトファーガ)

宮古の方言みたいな菌(初耳)の感染症に関するニュース。

<ペット>犬、猫の口の中には細菌、02年から6人が感染症で死亡(毎日)
内容は

  • 海外の研究で感染後の発症率は1000万人に6~7人とごく低いが、
    発症後の死亡率は12%との報告もある。
  • 人間が重症化しやすい菌を犬74%、猫57%が持っていた。
    健康な犬、猫が持つ常在菌と見られる。
  • 菌が、かみ傷やかき傷、口の中の傷などから人体に入り感染すると、
    2~14日の潜伏期間を経て発熱、腹痛、吐き気などを起こす。
  • 過剰に恐れることはないが、高齢者や持病のある人は重症化すると危険だ。
    ペットとの過剰な触れ合いは控え...

過剰な触れ合いの定義が難しいが、厚労省のQ&Aで死亡例
14例の内訳を見ると、咬まれただけではなく、掻傷から敗血症を
発症した例もあるので、ひっかき傷にもご用心。

ひっかきと言えば、その名の通りの感染症
「猫ひっかき病 Cat Scratch Disease(CSD)」がポピュラー。
花王のサイトにペット感染症というコーナーがあり(なぜ花王?)

猫に咬まれたり、ひっかかれたりすることで起こる病気です。
猫の爪や口の中にあるバルトネラ菌によって感染し、傷が治りにくく、
傷口が潰瘍になったり、リンパ節が腫れたりします。(中略)
また、この菌はノミが媒介して感染します。猫と接触していなくても、
ノミを介して感染した例も報告されています

これは別の菌(Bartonella henselae)なのね。
感染症学雑誌にネコひっかき病の臨床的検討(63例)という論文があった。
一部引用しますね。
  • 夏から秋に多い(10月がピーク)
  • 患者年齢は0-83歳に分布、平均35.0歳
  • 感染源はネコが多く特に1歳未満の仔ネコが多い
  • 感染経路はひっかき傷が最多。咬傷、ノミ刺傷も
  • 咬まれた後に皮膚病変(上肢が多い)
  • リンパ節腫大では、腋下>鼠径>頸>肘関節の順に多い
  • 潜伏期平均18.9日、治療開始から症状消失まで44.2日

医者がこの病気(CSD)を疑わないと診断できない(そりゃそうだ)
(わが国では欧米に比べて動物由来感染症に対する意識が低いそうです)

ネコ飼っている人も、飼おうと思っている人も注意です。
(だから花王?)

花王はニャンともシリーズという脱臭剤を売ってる
ようです。それで花王。(しつこい)

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