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2010.12.16

発熱 血培 Dセット

見出しがインパクトあったこの記事。
菌血症 本土の5倍 乳幼児の髄膜炎要因(沖縄タイムス12/15)

5歳未満の小児が菌血症にかかる率を年間10万人当たりで
比較すると、沖縄県は平均値は111人で、本土(沖縄を除く
1道8県、北海道は髄膜炎のみ、厚生労働省科学研究班調べ)
の平均値19・3人の約5・7倍に上った。

理由はわかっていない

もとになった研究というのは、たぶんこれでしょう

小児における侵襲性細菌感染症の全国サーベイランス調査
(IASR Vol. 31 p. 95-96: 2010年4月号)

あくまでも推測ですが、沖縄の子どもたちだけが
「菌血症になりやすい」というよりは、沖縄では
「菌血症と診断される割合が高い」と考えるのが自然。

それと関連する記事はこれ。
血液培養同時複数セット採血の有用性(ビオメリューニュースレター)

血液培養検査は、感染症を診断する上で 最も重要な検査であることは周知の通りであるが、日本における血液培養実施件 数は欧米と比較して少ないとされている。一方沖縄県では、一般細菌検査に占める血液培養の割合が20%を超える施設が 多く、当院における血液培養も2005年の1 年間では3,278件あり、一般細菌検査全体 の35.4%を占めている(図1)。この現象は、沖縄県が血液培養に関しては日本本土よりむしろ米国の影響を受けているためと考えられている。

血液培養検査が保険診療点数で1日1回しか認められないため
検出率も低く、そのため提出をためらう医師も多いという問題
があるようです。

青木眞先生の感染症診療の原則「チーム血培」の関連記事やコメントを見ても
この問題が取り上げられています。

OCHインターンの頃は、病棟で発熱ワークアップをする際には
Dセットにイソジン綿球を詰めて、血培採った記憶が染みついて
います(2セット採らないとレジにしばかれた)

この記事で、もう1つ気になったのが

発症すると約2割に死亡や重い後遺症が出る細菌性髄膜炎は、
発症率は県内、本土とほぼ同じ

発生動向調査では、沖縄県は全国の症例数の約2割を占める年も
あるほど、報告が多い(沖縄県感染症情報センター参照)
んですが、これもtrue increase in incidence ではない可能性がありますね(安心)


キリ番51万(感謝)

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