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2011.04.28

ストレスを減らすには...

昨夜は企業の安全大会で講話。

内容は健康おきなわ21の普及なんですが、相手が産業保健の
サービス対象者ということで、これは業務ではなく個人的活動
扱い(趣味?副業?)となりました......

というように、私たちの周りにはさまざまなストレッサー(ストレス
の原因)が転がっています。これをひとつひとつどう受け止めて
どう対処(コーピング)するかで、心の健康が維持されるかどうかに
関わってきます。

というような話をしてきました。

ストレスの話はなかなかする機会がないので
ooyakeに記録が残っていなかったかと横のボックスで検索

2005年4月(今から6年も前)に大学生相手に話そうとして
調べた痕跡がありました。

前向きにモノを考えるとは

そこにも書いているようにストレスの流れは、おおまかには下のように

  1. ストレッサーから刺激を受ける
  2. それを評価する
  3. こころ、気持ちの反応が出る
  4. からだの反応が出る

となっています。

対応のコツとしては(抜粋)


  1. ストレッサーを減らす。そのためには
    ちょっとだけ勇気を出して自己主張をしてみる
    相談相手を持つことで、ストレッサーの影響を今より小さくできる
    我慢する、避ける、逃げる(できる範囲で)

  2. ストレッサーを好意的に評価する。
    前向きにモノを考えることができるかどうかのカギ
    思い込み、あるべき論で理解しようとしない。
    例:「子どもが言うことを聞くのが当たり前」

  3. こころへの影響をやわらげる
    腹式呼吸
    (やはりこれが基本。仰向けに寝て天井見ながらやってね)

  4. からだへの影響を少なくする
    スポーツなど

となります。

今回はあらかじめ会場参加者に紙を配って
「ストレスを減らすために必要な大切なことは何?」と
書いたものを紹介することを導入に使いました。

  • 踊る
  • 運動
  • 散歩
  • スポーツ
  • PTA作業
  • 主人の仕事を手伝う
  • 睡眠/休養
  • 音楽を聴く
  • ラジオ
  • 友人との会話
  • 職場でのコミュニケーション
  • 家族の話をきく
  • ごはん、おいしい食べ物を食べる
  • たばこ
  • お酒
  • ビールを飲む

こうやって列挙して、それぞれの「行為」が習慣化したときの
弊害について話すきっかけにもなりました。長寿おきなわ超ピンチ。

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2011.04.23

南三陸町支援レポート(長文)

概要
 宮城県知事より委嘱を受けた災害保健医療アドバイザーにより設置された宮城県災害保健医療支援室(以下、支援室という)の呼びかけにより、被災地域の保健医療対策に資する目的で支援活動を行った。活動期間は発災3週間以上経過した4月5日〜12日の8日間であった。災害が起こった3月11日直後の課題は、医療が必要な住民の把握と治療の提供であったが、現地医療本部(志津川病院スタッフ)の統括のもと、全国からの応援チームが各避難所で医療救護班を展開し、医療のニーズは一応落ち着いた時期であった。  宮城県内で被災した市町村のうち、本吉郡南三陸町について、現地スタッフからの聞き取り等により、保健医療に関する課題を抽出した。すなわち、ライフライン(水道、電気、ガス)が復旧せず、車やガソリンの不足によって移動手段もないまま、避難所生活が長引くことによって、感染症集団発生の危険性、要介護状態にある高齢者のADL低下、妊婦へのケア、栄養の不足と偏り、メンタル面のサポートの必要な住民の増加等が災害関連の課題として挙げられた。しかし津波によって町民の保健関連情報はすべて流されてしまったため、45カ所の避難所や地域にいる対象者を把握する必要もあるが、特に避難所住民の動きに関してタイムリーな情報を得る手段が少なく、把握が困難となっていた。  このような状況のなか、町の保健スタッフは、県内保健所からの応援チームや県外保健師の応援チームに業務を割り振りしなければならず、その調整業務にも時間を割かれている状況であった。  今回の支援活動では、上記の課題をリストアップして全体像を示し、課題を解決するための方向性を検討し、スタッフと共有する作業を主に行った。また、外部公衆衛生医師の役割について関係者と意見交換をした。いくつかの課題については現地のスタッフや支援室で対策を検討し、宮城県福祉保健部とも調整を行った。  今後は、随時、課題を抽出し解決策を検討・評価する体制を確立し、災害対応業務を徐々に整理しながら、通常業務の再開へとシフトさせる必要があるが、インフラの整備や住居の確保等見通しが立たない状況では、かなり時間がかかることが予想される。支援室としても長期的な視点で被災した地域の支援を行う必要があると考える。

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2011.04.18

達成感マラソン

最近はいつも持ち歩いているのがこの本
(東北にも持って行った)

3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから

昨日石垣島でもトライアスロンが行われ多くの方が参加
しました。来週は隣の宮古でも開かれます。
(宮古トライアスロンの医療救護IT班の様子はこちら

で、「なんでこんなに難儀してまで走るかねぇ」と思う人も
多い(自分も半年前まではそうだった)が、金哲彦先生(先生!)
のこの本では次のように解説しています。

マラソンの素晴らしさは一言では語れない。
マラソンを走った人それぞれが、違う感想を持つからだ。(中略)
あえて共通点をあげるとすれば、それは、
他のなにものにも代え難い「達成感」だろうか。

人間の心理的欲求についても説明し、「達成感」は「自己実現」
から生まれる最高段階の欲求である。と書いています。
あんまり自己実現について深く考えると、逆に悶々と
することもありますが、確かに「達成感」は味わえます。

2週間前に行われたあやはし海中道路ハーフマラソンに
参加してきました。

走った軌跡がグーグルマップで示せるようです(見れる?)


より大きな地図で 4月3日 を表示

途中で何度もやめようと思いながらも、別のことを考え
気を紛らわせながら、どうにか目標タイムで完走しました。イヒヒ。

この大会の上等なところは、3.8キロトリムマラソン
があって、た〜くさんの地元の方々が家族いっしょに
参加していたところです。

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2011.04.12

集団避難のニーズ

集団避難実施も希望者は少数(NHK)

宮城県で津波の被害を受けた市町村のうち、6つの市と町が 、避難所の環境が悪いことなどを理由に、離れた地域の施設に移る 「集団避難」を実施したり、検討したりしていることが分かりました
一方で、実際に避難を希望する人は少なく、住み慣れた地域を 離れることに不安を感じる被災者が多くなっています。

集団避難を進める理由として

震災から1か月がたっても、ライフラインの復旧が進まず、
電気や水道が使えないなど、「避難所の環境が悪いこと」を挙げていて、
中には、衛生状態が悪く、ノロウィルスの感染が広がったり、
36畳の広間に50人以上が寝起きをして、足の踏み場もない
避難所もあったということです。

一方で、すでに集団避難を行った3つの市と町で、
実際に避難をした人は全体のおよそ6%だけで、
住み慣れた地域を離れることに不安を感じる被災者が多いことが分かりました。

住民が希望しないからニーズがないと判断してはいけませぬ。
ニーズとは「専門家がアセスメントして、住民にとって必要と
考えること」ですよね。(住民の単なる希望は「ウォンツ」ね)

例えば

いまだに流水で手を洗えない避難所が半分以上もあり
トイレの衛生環境もよくない。集団生活で、いつ感染症が
広がってもおかしくない。長期化した避難生活で体力も落ちて
特に高齢者等の健康が心配されます。

とか

栄養学的にも十分満たされないし、避難所によっては、
1日におにぎり1個、菓子パン1個程度しか提供されないところ
もある。

とか

医療面でも避難所での診療では、検査や治療にはどうしても
制限があって、クォリティが心配される。緊急搬送体制も心配。

などなど、現状について各方面からアセスメントして、
住民の生命や健康を守るためには、

今の避難所にいるよりは、一時的にでもライフラインや
医療体制の整ったところに移った方が良いんだよ

という情報をどんどん発信すべきだと思います。
住民が判断するための情報発信がまだまだ足りない。

そうしないと、住民はいつまでもリスキーな環境の中で
生活することになります。

同時に、集団避難すると情報過疎になるのではないか等という
住民の不安を解消する手だても打つことも大事ですね。

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2011.04.10

被災1ヶ月後の朝(南三陸町)

避難所には土日もない。自らも家や家族を失いながら
公の機関の職員として1日も休むことなく住民のために
働いている職員が大勢いる。

町民の苦情の矢面に立たされたり、次々と入ってくる
応援隊への説明や調整に追われ、自分の生活設計をする時間
がないまま、1ヶ月たったという方もいる。

今の避難所住民はこういう方々によってギリギリ支えられている
状況と言わざるを得ない。彼女達を休ませることも必要。

震災から1ヶ月たったから対応を検証してみようというのは
あまりにも安易な発想。今はまだどうやって救援するかについて、
みんなで考える時期だということを認識しましょう。

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2011.04.05

破傷風の基礎免疫がない世代って?

出勤準備をしながら見たニュース

被災地のガレキ除去などの際に傷口から感染して破傷風になる例が増えているそうです。
以下はNHKのサイトより

破傷風は土の中に広く常在する菌が傷口から体の中に入り、
菌が作り出す毒素によって筋肉に異常がでる感染症です。
国立感染症研究所によりますと、震災後これまでに被災地で
けがをした50代から80代までの6人が破傷風と診断された
ということです。

特に破傷風を含む3種混合ワクチンの予防接種を受けていない
40代後半以上の人は、感染すると症状が重くなるおそれがある
ということです。

細菌製剤協会のホームページで見てみると
3種混合DPTは1981年から導入されたとあるので
30年前?その前はないかと思ったらウィキィさんに
1968年からは全国で、破傷風トキソイドを加えた三種混合ワクチン
(DPT) が使用された(D:ジフテリア、P:百日咳、T:破傷風)。
しかし、1975年2月1日、厚生省によりDPTワクチン接種の中止が
指示された。
これは、百日咳成分による脳症などの重篤な副反応発生事故の問題による。
その後、1981年に改良型の沈降精製DPTワクチンが使用開始されるまで、
ワクチン接種率は著しく低下し、(以下略)

43歳より上の人は接種されてない可能性の方が高いということでしょうか。

予防法としては

「被災地で、がれきの処理などにあたる際は、
厚手の手袋と長靴をはいて、けがをしないよう気をつけるとともに、
万一、破傷風の症状が現れても早めの処置で悪化を防げるので、
すぐに医療機関で治療を受けてほしい」
ですね。

お子様はできれば1歳になるまでに済ませましょう(DPT

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2011.04.02

風の御主前(ウシュマイ)

東日本大震災の起こる前から読み始めていたこの本

大城立裕「風の御主前 小説:岩崎卓爾伝」(ケイブンシャ文庫)

あくまでも小説ではあるが、今も石垣島気象台に銅像
飾られている岩崎卓爾初代測候所長の生涯を紹介している。

仙台出身。明治31年、30歳で石垣に渡り測候所に赴任。
その後仙台にいる八重樫貴志子と離れ離れのまま結婚し、
妻を迎え入れてからは、家族で石垣島で暮らす(子どもは7名)。

明治45年、末っ子が生まれた年に実家(仙台)の父を亡くし
妻と子ども達を仙台に帰し、単身八重山に残ることになる。

本業の測候所業務だけでなく、昆虫やハブの採集
イワサキクサゼミなどの名付け親)
八重山の民族や文化、教育等多方面に影響を及ぼす活動をした。

沖縄の偉人というサイトによれば

当時の石垣島では、勘や迷信に頼って天気を判断、雨乞いなどの行事が行われるのが普通で、岩崎卓爾の話には島民は耳を傾けなかったといいます。しかし、島の島民に溶け込もうといろんな行事に参加したりする内に次第に島民からの相談相手となっていきました。
岩崎卓爾は石垣島にすっかりはまってしまい、気象だけでなく、昆虫や、歴史、民族など幅広い分野の研究を行います。次々に新しい生物を発見したため、今でも石垣島では「イワサキ」の名前を冠したものが多くあるのです。

個人的に興味深かったのは、先日三線の教室で見た
喜舎場永旬先生の八重山民謡の本の編纂にも、この
ウシュマイが関わっていたということ。

今から100年以上東北に思いをはせながら、八重山で生涯を
送った天文屋のウシュマイ。

今は私たちが東北に心を寄せて復興をお手伝いする番です。


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