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2011.09.27

NASH 沖縄

何かのチーム名みたいなタイトルですが、違います。

昨日の沖縄タイムスに掲載されていた記事

肥満が要因 飲酒習慣ない人の脂肪肝炎

「肝臓病」と聞くとアルコールが原因と考える人も多いが、
近年、飲酒習慣がないにもかかわらず、アルコール性肝疾患と
同じような症状を発症する「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」
が増えている。

特定健診を受けた人の約3%にNASHが見つかり、症状が進むと
肝硬変や肝がんに移行する可能性もある。肥満などが要因とされる
ことから、生活習慣の改善などが求められている。

NASHとはnonalcoholic steatohepatitisの略
NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)に含まれるらしい(京都府立医大HP)

日本人の肝硬変の65%はC型肝炎が原因とされているが、
NASHからも肝硬変に進展する可能性がある
日本消化器病学会

そこからリンク貼られているNASHについての解説記事
気になる消化器病でも

特徴:NASHは肥満に伴う脂肪肝から発症し、時に肝硬変や肝がんに進行します。

そのNASHが沖縄で増加中というのが前出記事。
沖縄の肥満率を考えると、今後も増加していくだろう。
特定健診の受診者のうち、約3割が脂肪肝で、
その約1割がNASHだと推定されるため、決して少なくない

という佐久川先生の言葉や、
健診を受けて、肝臓のGOTとGTPの値が通常より高ければ、
長期的に見てNASHのリスクは高くなる

食生活の見直し、運動を取り入れる
という石川先生のアドバイスを伝えて行きましょう

そうそう、肥満と言えば

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2011.09.22

出生体重と成人病の関連(バーカー説)

久々に母子保健の会議に出た先週末。

講師の先生が「もうみなさんご承知のことと思いますが...」と
言って話をしたときに、その話を自分が承知してない場合、
結構焦ります。しかし講演を遮って質問するわけにも行かないので
後で調べておこうと思ってやり過ごし、結局調べないで終わる
というパターンが多かった(反省)→調べた記録を残そうと考えblogを始めた

前置きが長くなりましたが、「バーカー説」と聞いても
ピンと来なかったので、調べてみた。

和光堂ワコちゃんカフェに掲載されている

いま話題の「成人病胎児期発症説」を知っていますか

に詳しく解説されています(東京大学福岡秀興准教授)
「成人病は胎児期にその素因がつくられる」、即ち遺伝要因に加えて
母親の胎内環境が成人病の発症に深く関与していることが明らかと
なってきたのです。

成人病はやはり「成人病」の名称で考えられるべきなのです。

そのメカニズムには二つあると私は考えています。
第一には解剖学的な構造変化が胎児期に生じてしまうことです。
例として、胎児が膵臓や腎臓がつくられていく時に低栄養に暴露されると、
膵臓β細胞、腎臓糸球体などがアポトーシスを起こして数が減少します。
するともはや数が増えることはありません。

第二として(中略)胎児期のある時期〔臨界期〕に低栄養に
暴露されると、その低栄養状態で生存できるように、
酵素、生理活性物質の受容体、情報伝達系等の多様な
代謝応答機構が、本来栄養状態が良い場合に生じている状態
からはかけ離れたものとなります。

肝心の胎児期の低栄養については4つの原因を指摘
  1. 受精時の母親の低栄養
  2. 妊娠中の母親の栄養および体重増加の少ない場合
  3. 喫煙及び受動喫煙の影響
  4. 妊娠中毒症や自己免疫疾患による胎盤機能の低下

よって対策としては

  • 妊娠前の女性が十分な栄養を摂取すること
  • また妊娠中はお母さんの体重や栄養を十分考慮すること
  • 出生児への過量な栄養を与えない
としています。
もちろん妊婦がタバコを吸わず、タバコ煙に曝露されないことも大事。

これを証明するためには

  • 妊娠中の喫煙歴
  • 妊娠中の体重増加
  • 出生児体重
  • 5歳児での肥満の有無(3歳児健診でも可?)
  • 思春期肥満の有無
というふうに、いくつかのデータを
つなげていく必要性があるというお話でした。

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2011.09.16

3連休直撃台風と電源確保対策

最近ooyakeへいらっしゃる人の検索ワード首位を走るのは
「台風 出産」のようです。関連記事は7年前に書いたこれ。

台風の日は出産ラッシュ?!

それはともかく、今年は台風がよく当たる年のようです。特に
台風が西側(地図でいう左)を通って行く場合は被害が大きく
なるようなので(沖縄本島でいうと台風2号の進路)要注意。
台風と自分のいる場所の位置関係も気にしながら、進路図を見ましょう。

台風といえば「停電」(沖縄電力HPにもそう書いている)
停電して困るのは、在宅で人工呼吸器を装着している等の
在宅医療を受けている患者さんたち。
今年はこの問題がクローズアップされ、しばしば報道されて
います(琉球新報2011/07/15など)

医療的ケアで使う医療機器は電気を必要とする。さらに、
医療的ケアが必要な子どもは体温調節が上手にできないことが多い。
そのため、台風の停電で困ったことは、
「クーラーが止まったため、体温調節ができなかった」
「吸引機のバッテリーが少なくなった時に焦った」などの声が寄せられた。

課題としては
  • 「人工呼吸器使用時に病院へ避難した場合、受け入れ態勢がどうなっているか気になる」
  • 「電源のある避難場所が分からない」
  • 「医療機器を使用している家庭では停電しても電気が使えるようにしてほしい」
  • 「長時間の停電の場合、各市町村で発電機の貸し出し」

と書いています。

調査を実施した一般社団法人Kukuruのサイトを見ると
9月30日には「第1回人工呼吸器の緊急電源確保勉強会」が予定されているようです。

その勉強会の前に、また来てしまいました。
台風15号 沖縄・奄美に接近 3連休直撃の恐れ(日経)

しかも迷走・ノロノロというオプションも着いて長期間
台風の影響を受けそうなので、停電等の被害が心配。
週末とか連休という要素も(役所があまり機能しない)という
不安材料。

日経メディカルが計画停電対策として書いた記事が参考になる



(1)在宅酸素療法の患者について
 現時点では停電時間が3時間とのことであり、酸素濃縮装置を夜間のみ、
あるいは労作時のみ使用している患者については、停電中はなるべく安静にし、
酸素ボンベの使用を最低限に抑える。24時間高流量で使用している患者で、
携帯用酸素ボンベで停電時の対応が困難な場合は、主治医と相談して
医療機関に一時受け入れを要請する。

(2)人工呼吸器使用中の患者について
 重症の患者には予備バッテリーを渡しており、それを使用してもらう。
その対応で難しければ主治医に相談し、医療機関に一時受け入れを要請する。

まずは主治医に相談して、受け入れ可能な医療機関の確認。
(ここは医師会等のバックアップが必要かもね)

あとは県内で多く人工呼吸器を取り扱ってると思われる
南西医療器等の連絡先も確認しておく。
などなど。

県内でレスピレータを多く扱っている(と思われる)メーカー
南西医療器

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2011.09.13

病院 事業所 ネットカフェ

結核の集団感染(最近の状況はここからダウンロード可です)

個人的には報告数が増えているのかと思ったら、そうでもない
ようです。でも集団感染の定義(下記)には追跡する期間は
限定されていないので正確には、もっと数は多いはずです(よね)

同一の感染源が,2家族以上にまたがり, 20人以上に結核を感染させた場合を集団感染という。 感染源以外に発病者が1人いればその者からの感染者は 6人として計算している

結核予防週間にあたって県のデータ紹介と集団感染への
注意を促す目的で投稿する文章の案


9月24日から30日は結核予防週間。 「からだがだるいの?咳が続くの?それって結核かも!」 という標語のもと、結核のことを知る期間となります。

タイトルに示した「病院・事業所・ネットカフェ」は、
わが国でここ数年、結核の集団感染が報告された施設の例です。
結核の集団感染とは、「同一の感染源が、2家族以上にまたがり、
20人(発病者がいれば6人と換算する)以上に結核を感染させる」
と定義され、この他にも、学校、高齢者施設、遊技場など、
毎年40~50件の結核集団感染が国内で報告されています。

結核は今から60年前には日本の死亡原因第1位の病気で、
年間12万人以上が死亡して国民病とも呼ばれていました。
しかし、その後の治療薬の普及、衛生環境の改善、そして
結核予防法に基づく画一的な対策の実施により、
結核患者は徐々に減少してきています。

平成22年には、現在では全国で年間2万3千人が新たに
患者として登録され、そのうち約2千人が死亡している状況
ですが、近年は減少スピードが鈍くなっていることが心配されています。

沖縄県内では、年間260人が新たに患者として登録されて
いますが、その6割は70歳以上と高齢者に多く発生しており、
20代~50代の患者は全体の25%となっています。

高齢者の結核については、多くの方が約60年前に蔓延して
いた頃に菌を吸い込んで感染し、その後発症しないまま経過して、
高齢や疾病などにより抵抗力が落ちたことをきっかけに
発症していると考えられます。

多くの結核患者が症状のある状態で医療機関を受診して
(あるいは入院中に)発見されているので、
診断までに時間がかかると施設内で結核に免疫のない
比較的若い職員や患者に感染が広がる可能性もあります。

結核の感染経路は空気感染(飛抹核感染)で、
感染性のある患者の咳やしぶきに含まれる菌は、
周りの水分が蒸発した後もしばらく空気中を漂い、
それを周囲の人が吸い込むことによって感染が成立します。
事業所やネットカフェ等の
「不特定多数が出入りする気密性が高い施設」では、
そこを拠点として感染が広がっていきます。

集団感染を防ぐためには、咳が2週間以上続く等、
症状が長引いている場合は医療機関を早めに受診することや、
閉めきった部屋の換気をすることが大切です。

このように、現在の結核発生は高齢者が中心となっており、
病院や老人施設等での発生について注意を払う必要があります。
また、数は多くないものの、勤労者や学生などの若い世代が
発症した場合は、その行動範囲が広いことから
集団感染につながる可能性もあります。

大切なことは、結核に対して正しい知識を持ち、
自分の健康管理のために年に1度は胸のレントゲン検査を受けること、
症状が続いたら早めに受診することです。結核を忘れずに。


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2011.09.01

健康 ナ美(チュ)ラル ウォーキング

来る9月4日(日)に西表島中野わいわいホールというところで

健康おきなわ21推進大会in西表

を開催します。(去年はin与那国でした

先日行われた県民視点による事業棚卸しのまな板に上り、
仕分け人投票結果で辛うじて「不要」をまぬがれ
「県でやってもいいけど、要改善だよ」となった
健康増進計画推進事業費の予算を頂いて開催します。

開催地竹富町では健康増進計画として「ぱいぬ島健康プラン」
を策定して、各島々でウォーキングを中心にした健康づくりを
進めています。ということで、
「今年の大会テーマは運動でいいですか?」「うん、どうぞ」
という感じでテーマが決まりました(嘘)

内容は、ただただ長く歩くのではなく、歩く質を重視している
ポスチュアウォーキング(って?)をみんなで体験。講師の遠藤美絵さんの言葉

「沖縄って驚くほど車社会ですよね。歩くのは確かに面倒くさい。
でも、歩く距離より質が大事なんです。
正しく美しく歩く。
別に歩く為にわざわざ外に出る必要もないんですよ、
ちょっと廊下を歩く時とか、ちょっとゴミを捨てに行く時とか、
一歩意識するだけでも違う。
続ければいずれその状態が普通になります。
身体は気持ち良い姿勢を欲しているので、
良い姿勢でないと逆に気持ち悪い、
それまでの間違った姿勢をとると身体が痛い、と感じるようになります。」

産後太り解消にも良いようです。

イベントゲストとして、最近八重山でブレイク中きいやま商店も来ます。

石垣からの日帰りも可能な日程。安栄観光の船に乗ると
港から会場までのバス送迎無料サービス!

終わったらぶがりなおしして、しっかり評価もしましょうね。

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