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2011.09.22

出生体重と成人病の関連(バーカー説)

久々に母子保健の会議に出た先週末。

講師の先生が「もうみなさんご承知のことと思いますが...」と
言って話をしたときに、その話を自分が承知してない場合、
結構焦ります。しかし講演を遮って質問するわけにも行かないので
後で調べておこうと思ってやり過ごし、結局調べないで終わる
というパターンが多かった(反省)→調べた記録を残そうと考えblogを始めた

前置きが長くなりましたが、「バーカー説」と聞いても
ピンと来なかったので、調べてみた。

和光堂ワコちゃんカフェに掲載されている

いま話題の「成人病胎児期発症説」を知っていますか

に詳しく解説されています(東京大学福岡秀興准教授)
「成人病は胎児期にその素因がつくられる」、即ち遺伝要因に加えて
母親の胎内環境が成人病の発症に深く関与していることが明らかと
なってきたのです。

成人病はやはり「成人病」の名称で考えられるべきなのです。

そのメカニズムには二つあると私は考えています。
第一には解剖学的な構造変化が胎児期に生じてしまうことです。
例として、胎児が膵臓や腎臓がつくられていく時に低栄養に暴露されると、
膵臓β細胞、腎臓糸球体などがアポトーシスを起こして数が減少します。
するともはや数が増えることはありません。

第二として(中略)胎児期のある時期〔臨界期〕に低栄養に
暴露されると、その低栄養状態で生存できるように、
酵素、生理活性物質の受容体、情報伝達系等の多様な
代謝応答機構が、本来栄養状態が良い場合に生じている状態
からはかけ離れたものとなります。

肝心の胎児期の低栄養については4つの原因を指摘
  1. 受精時の母親の低栄養
  2. 妊娠中の母親の栄養および体重増加の少ない場合
  3. 喫煙及び受動喫煙の影響
  4. 妊娠中毒症や自己免疫疾患による胎盤機能の低下

よって対策としては

  • 妊娠前の女性が十分な栄養を摂取すること
  • また妊娠中はお母さんの体重や栄養を十分考慮すること
  • 出生児への過量な栄養を与えない
としています。
もちろん妊婦がタバコを吸わず、タバコ煙に曝露されないことも大事。

これを証明するためには

  • 妊娠中の喫煙歴
  • 妊娠中の体重増加
  • 出生児体重
  • 5歳児での肥満の有無(3歳児健診でも可?)
  • 思春期肥満の有無
というふうに、いくつかのデータを
つなげていく必要性があるというお話でした。

福岡先生の別の論文もありました。
新しい生活習慣病(成人病)の発症概念(PDF)

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