« September 2011 | Main | November 2011 »

2011.10.31

外来乳児に適応拡大(RS)


今日の琉球新報社会面の記事を読んで

RSウイルスの検査が外来患者にも適用

とあったので、確認。

「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」
等の一部改正について
(平23.10.17 保医発1017 第1 号 厚生労働省保険局医療課長通知)

という文書に

(16) 「18」のRSウイルス抗原は、以下のいずれかに該当する患者について、
当該ウイルス感染症が疑われる場合に適用する。

ア 入院中の患者
イ 乳児(1歳未満)
ウ パリビズマブ製剤の適用となる患者


とあります。

これで1歳未満の児の報告数も増加すると予想されます。

| | Comments (0)

2011.10.28

クラリスきかないマイコ

抗菌薬は、使えば使うほど耐性菌を作り出す 性質をもつ薬剤であるということです。
したがって、我々の使命は、手持ちの抗菌薬を大切に使い、 長持ちさせることなのです。
という遠藤先生のことばを肝に銘じよう(合掌)

(出典はBS病薬アワー「耐性菌対策のための抗菌剤適正使用」
沖縄県立中部病院内科 遠藤和郎先生)

IASRの速報で、マクロライド耐性のマイコプラズマが急増という
昨日見たと思ったら、今日は集団発生のニュースが飛び込んで来た。

IASRの方は
<速報>小児におけるマクロライド高度耐性/肺炎マイコプラズマの大流行

特に、本年は春先からマイコプラズマが流行していたが、
学童の夏休み期間中はやや減少したものの2学期以降再び増加し、
しかもML耐性菌の割合が90%に達する状況に至っている。

この耐性化は全国規模でみられているが、ひとたび
あるクラスで発症者がでると、潜伏期間や咳嗽の強さもあって
瞬く間に周囲へ拡散している。

以前は優れた臨床効果がみられたML投与にもかかわらず、
その効果がみられない遷延化例や重症化例が増えているのは
このためである。

クラリスやエリスロシン、ジスロマックと言った抗生剤が効かない
耐性菌が、なんと患者の約9割から検出されているという。

マイコプラズマ肺炎:欠席や感染の疑い、鳴水小で学級閉鎖
--北九州市 /福岡

1クラス36人のうち26人がいずれかに感染した疑いあり、
重症者はいないという。発熱や頭痛、激しいせきの症状がみられる。

これも耐性菌かと思うと、ぞっとする。

IASRでは、治療効果が期待できる薬剤としてはミノサイクリンを
挙げています(ただし投与にあたっては注意が必要とのこと)

Continue reading "クラリスきかないマイコ"

| | Comments (0)

2011.10.27

八重山ピンクアイ(Pinkeye in Yaeyama)

八重山ピンクアイ。

ピンクアイとは、カクテル等の名前ではなく、急性出血性結膜炎のこと。
IDWR感染症の話(急性出血性結膜炎)にピンクに染まった目の写真がある

今年は16,7年ぶりに大流行したということで沖縄県も2度にわたり
マスコミを通じて注意喚起している(第1報のPDF

過去の流行パターンを見ても、今年が大流行であることがわかる。
沖縄では。
Syuuho_page0025_2

いったん火がついたPinkeyeの流行は、なかなか収まらず、
特にこの八重山管内では、ピークを過ぎた!と思ったら
再び増加に転じるというパターンを繰り返していて、その
原因がよくわかりません。

ちなみに、お隣の台湾でのデータを探してみると
Taiwan Real-time Outbreak and Disease Surveillance System
という動向把握の中に急性出血性結膜炎も含まれていて

Taiwan_pinkeye

通年的に流行している

ことがわかります。

それはともかく、流行を広げないためには

  • 患者は人が多く集まるところに出かけない(プール!とか)
  • 手洗い励行
  • 目をこすらない
  • きれいな(専用の)タオルを使う
  • 目を拭くときは綿棒かティッシュで

Continue reading "八重山ピンクアイ(Pinkeye in Yaeyama)"

| | Comments (0)

2011.10.19

コンドームだけでは防げない性感染症

性感染症に関する特定感染症予防指針見直しが行われているなか

コンドームだけでは防げない性感染症も(財経新聞)

という表現が気になって、厚生科学審議会のホームページを見てみた。

議事録で委員の発言を見てみると

  • 御存じのように、性感染症の種類によって予防法が異なるんですね。ですから、コンジローマは特に性器だけにあるわけではありませんので、コンドームでは予防できないものが多いというところで、予防という視点から言えば、やはりワクチンの適用というのは是非書いておくべきだろうと思います
  • コンドームの部分で冒頭から咽頭炎、口腔内感染のことが話題になっているならば(中略)口腔性交が行われる際にもコンドームが必要なんだという文言をどこかに入れる必要があるのではないかと思います。
  • ここに「避妊の効果のみならず」というのは、入れない方がいいというのは変ですけれども、やはり性感染症予防ということを強調した方がいいと思います。
  • (コンドームの使い方に関して)だれも間違った使い方をしようとはしていないので、ただ、使い勝手がわからないという苦情ではないんですけれども、不満がすごく男性に多いというのが実はわかって、聞くまでわからなかったというか、そんなの知っているのではないのという前提できていたのが、実は使い勝手がわからないから、使いにくくなる、あるいは最初に失敗して嫌になってしまうということがあるというのは、結構盲点かなと思うので、具体的な使い方の普及啓発はとても重要だと思います。

などの活発な議論がなされて文言が修正されている様子がわかります。

というわけで、9月の会議の資料では

コンドームは、性感染症の原因となる直接接触を妨げる物理的障壁として、
性感染症の予防に対する確実かつ基本的な効果を有するものであるが、
その効果とともに、コンドームだけでは防ぐことができない性感染症があることや、
正しい使い方等の具体的な情報の普及啓発に努めるべきである。
国及び都道府県等は、コンドームの特性と性感染症の予防効果に係る情報を
提供していくことが重要であり、コンドームの製造・販売業者にも協力を求めるべきである。

となっています。

肝心のコンドームだけでは防げない性感染症については
性器以外の部位(皮膚等)に病変がある
梅毒や性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどということになります。

Continue reading "コンドームだけでは防げない性感染症"

| | Comments (0)

2011.10.07

見つめよう自分のからだ 見直そう生活習慣

11月に石垣市で行われる講演会の要旨(メモ)


課題は「早世」
日本で一番健康的な地域と思われているわが沖縄(ウチナー)。平成7年には世界長寿地域宣言を行い、元気な高齢者が多く住む沖縄を誇りとしてきました。また、「健康長寿」をブランドにして、観光等の諸産業の発展にも貢献して来ました。しかし現状はどうでしょう。これまでの長寿を支えてきた高齢者世代では成績は良いのですが、その下の中年(25~44歳)期や壮年(45~64歳)期は、死亡率が全国より高く全国順位も低迷しています。石垣市が平成19年に策定した健康いしがき21という計画の中でも、64歳以下で死亡することを「早世」と定義し、早世の予防に努めることを目的に掲げています。
ポイントは生活習慣病
これらの早世の原因としては、脳血管疾患や虚血性心疾患など生活習慣病の合併症の占める割合が高いため、健康長寿ウチナーを復活させるためのポイントは生活習慣病対策を強化させるということになります。もちろん、健康は自分らしく生きがいを持って生きるための大切な基盤の1つですから、生活習慣病を予防・管理することによって合併症の発生を防ぎ、個人の生活の質を高めることにも寄与するでしょう。ただ、忙しい日常生活や仕事のなかで、どのように生活習慣を見直していけばいいのでしょうか。
自分のからだを見つめよう
 皆さんは最近、手鏡を持って自分の口の中を見つめたことがありますか?あるいは、姿見に映る自分の全身を見つめたことがありますか?口の中では、むし歯や歯ぐきの腫れ、歯の汚れなどがあれば、痛くなくても歯医者に相談に行くことをお勧めします。全身を見つめて、表情、姿勢、そして体格に変化はないですか?また、気になる症状があっても自分の判断で放置していませんか?自分の健康は自分で守るという気持ちで、時々は観察してみましょう。
太りすぎ・やせすぎに注意
 県内紙で「県民、やはり太っていた」と報じられるなど、沖縄県民には肥満体型の人が多いことがいろんなデータで示されています。肥満の人は糖尿病になりやすいなど、生活習慣病と深く関わりがあります。また内臓に脂肪を貯めると、いわゆる「メタボ」となって、やはり生活習慣病発症のリスクが高まります。その一方で、やせすぎ体型の人も死亡率が高まるという報告もあるため、極端な太りすぎ・やせすぎを避けることが必要です。
健診で知る自分の状態
 早世に関する調査研究によると、日本人の早世に影響を与えている要因は「タバコを吸うこと」と「高血圧」「糖尿病」であることが示されています。タバコは確実に寿命を縮めます。また受動喫煙によってタバコを吸わない周囲の人の健康を害していることも明らかになりました。今は保険を使って病院で禁煙補助剤を処方して禁煙することも可能です。また、血圧や血糖値は外見や症状にあらわれることが少ないため、年に1度健診を受けて自分の状態を確認することが必要です。

Continue reading "見つめよう自分のからだ 見直そう生活習慣"

|

2011.10.01

受けようウチナーがん検診ラジオ

休みを頂き、自宅の用事をしていたせいか、昼間ずっと
あちこち運転していた9月最後の金曜日。車で聞いていた
ラジオ沖縄では、

受けようウチナーがん検診

という特番をしていました。

主催は沖縄県がん診療連携協議会と言ってた気がする...

昼間の(たぶん)2大人気局の一つであるラジオ沖縄

  • ティサージパラダイス
  • チャットステーションL
を活用しての放送。
正午から4時まで、リスナーからたくさんの意見をもらい
ながら、専門家(女性産科医、公衆衛生医)がわかりやすく
解説するという内容。

内容はポッドキャスティングされているので、今からでも
聞けますよ(全部ではないけど)
ラジオ沖縄ポッドキャスティング・ブログ
を見て聞いて下さい。

きょうのアンケー島は「がん検診を積極的にうけていますか?」 Aはい23%  Bいいえ77%

チャットの方を聞いてましたが、

  • がん検診の方法
  • がんの治療方法
  • 子宮頸がんワクチンの効果や副作用
  • 「受けた方がいいよ〜」「受けてよかったよ」というリスナーの声
  • 受けたくてもなかなか行かない事情
などなど
たくさんのメールが届いてて、紹介されていました。
もちろん
今日の放送を聞いて、検診に行こうと思いました
というお便りも多くありました。
(自分もそう思った)

増進課長もリスナーの関心の高さに感心していました。

ラジオ沖縄を聞く人にとっては、効果的な番組だったと思います。

Continue reading "受けようウチナーがん検診ラジオ"

|

« September 2011 | Main | November 2011 »