« 八重山ピンクアイ(Pinkeye in Yaeyama) | Main | 外来乳児に適応拡大(RS) »

2011.10.28

クラリスきかないマイコ

抗菌薬は、使えば使うほど耐性菌を作り出す 性質をもつ薬剤であるということです。
したがって、我々の使命は、手持ちの抗菌薬を大切に使い、 長持ちさせることなのです。
という遠藤先生のことばを肝に銘じよう(合掌)

(出典はBS病薬アワー「耐性菌対策のための抗菌剤適正使用」
沖縄県立中部病院内科 遠藤和郎先生)

IASRの速報で、マクロライド耐性のマイコプラズマが急増という
昨日見たと思ったら、今日は集団発生のニュースが飛び込んで来た。

IASRの方は
<速報>小児におけるマクロライド高度耐性/肺炎マイコプラズマの大流行

特に、本年は春先からマイコプラズマが流行していたが、
学童の夏休み期間中はやや減少したものの2学期以降再び増加し、
しかもML耐性菌の割合が90%に達する状況に至っている。

この耐性化は全国規模でみられているが、ひとたび
あるクラスで発症者がでると、潜伏期間や咳嗽の強さもあって
瞬く間に周囲へ拡散している。

以前は優れた臨床効果がみられたML投与にもかかわらず、
その効果がみられない遷延化例や重症化例が増えているのは
このためである。

クラリスやエリスロシン、ジスロマックと言った抗生剤が効かない
耐性菌が、なんと患者の約9割から検出されているという。

マイコプラズマ肺炎:欠席や感染の疑い、鳴水小で学級閉鎖
--北九州市 /福岡

1クラス36人のうち26人がいずれかに感染した疑いあり、
重症者はいないという。発熱や頭痛、激しいせきの症状がみられる。

これも耐性菌かと思うと、ぞっとする。

IASRでは、治療効果が期待できる薬剤としてはミノサイクリンを
挙げています(ただし投与にあたっては注意が必要とのこと)

上記の記事で耐性菌が増加する主な原因について、遠藤先生は

  1. 免疫の低下した患者の増加
  2. 侵襲性の高い医療機器や手技の増加
  3. 抗菌薬使用量の増加
  4. 院内感染の増加
  5. 市中や施設での耐性菌の増加と病院への流入
  6. さらに、このような深刻な状況下においても、臨床感染症学や院内感染対策の教育および実践が十分ではない
と指摘しています。

|

« 八重山ピンクアイ(Pinkeye in Yaeyama) | Main | 外来乳児に適応拡大(RS) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 八重山ピンクアイ(Pinkeye in Yaeyama) | Main | 外来乳児に適応拡大(RS) »