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2012.04.24

Tobacco policy interference(情けないタバコ政策)

2012年の世界禁煙デーのWHOテーマが

Tobacco industry interference (タバコ産業の妨害)

で、厚労省がなんて訳するんだろうなぁと話してたところ

民主党厚生労働部門会議が、労働安全衛生法で受動喫煙を規制
する法案の内容を緩めたというニュース

職場の受動喫煙防止「義務」緩め「努力規定」に 民主案(朝日)

改正案には、客離れを懸念する飲食店やホテルなどのほか
与野党の喫煙派議員から反対意見が出ていた。

未成年の時からのスモーカーである首相をはじめとする喫煙議員や
タバコ産業への配慮した政策。

これでは Tobacco policy interference ですね(なんと訳す?)

どっちが多いの?というなぞなぞが出されたよ。

タバコを吸わないのに肺がんなどにかかって死亡する人を
救うよりは、タバコ産業に肩入れした(あるいはニコチン
依存症患者の議員に配慮した)政策と言わざるを得ませんね。
中途半端な政治主導が健康政策の邪魔をしています。

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2012.04.20

赤ちゃんがタバコを食べたらどうする?

突然、高校生向けのタバコ1,000字コラムを依頼された。
その原稿案(転載フリー^^)



「赤ちゃんがタバコを食べたらどうする?」


○そんなこと自分には関係ないと思っている人もいるかもしれませんが、大人に
なって家庭を持って家の中でタバコを吸う人がいれば、常にこのことを心配しな
ければなりません。  


○タバコは家庭内での誤飲(誤って食べたり飲んだりすること)事故のナンバー
ワンの座に君臨しています。赤ちゃんは、6ヶ月頃を過ぎると、目の前にあるも
のをまず口に入れて確認するようになります。特に、直径32ミリより小さいもの
は飲み込んでしまう可能性が高く、タバコの吸いがら、ボタン電池、コイン、薬
のカプセルなどが床、あるいは低いテーブルにおいてあると危険です。また、あ
め玉やナッツ類は窒息する可能性もあります。


○赤ちゃんがタバコのまるまる1本食べてしまうと死に至ると言われています
が、実際は口に入れて(こりゃまずいと思って)ペッと出して、泣きます。親は
泣いてる子どもに気づき、口のまわりが吸い殻とよだれでぐちゃぐちゃになって
いる姿を見て、慌てて病院に駆け込みます。病院の救急室では、赤ちゃんの鼻か
らチューブを挿入して、胃の中を洗浄しながら、どのくらい飲み込んだかを確認
し、中毒症状が出ないか入院して経過を見ることが多いです。
これらの処置によって、赤ちゃんは苦しくて大泣きします。その泣き声を聞いて
親も心配になり、泣きます。家の中でタバコを吸う人がいると、家族は常にこん
な余計な心配をしなければなりません。タバコなんて吸わない大人になって、タ
バコのない家庭を築くようにしませんか?


○実際に皆さんが、そういう場面に出会ったらどうしたらいいのでしょうか。家
庭でできることは、誤飲したものを吐き出させる処置です。まず、落ち着いて…
赤ちゃんの口の横から指を入れ、頬の裏をすべらせて、舌の根もとを刺激して吐
かせる処置をします。その際に、吐いたものを再び誤嚥しないように頭を下向か
せることがポイントです。また、吐かせる際に、少量の水を飲ます必要もありま
せん。


○逆に、最も危険な行為は、ジュースの空き缶などを灰皿代わりにして、そこに
吸い殻を入れることです。この場合、ニコチンが液体中に溶け出して、誤飲した
場合すみやかに体に吸収されて中毒症状が出やすくなります。タバコってそれほ
ど有毒なんですよ。

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2012.04.13

春は針刺しの季節

針刺し事故の調べものをしていて
インターンになりたての頃、自分もチクッとした経験を思い出した。
シニアレジデントのT先生に適切に処置をしていただいた(感謝)。

針刺し事故に関しては、

職業感染制御研究会・JESのホームページ

JES2011(2011年エピネット日本版による針刺し切創サーベイランス:Japan-EPINet National Surveillance 2011)では、JESネットワーク病院117施設中、84病院からJES2011への参加表明があり、2011年9月よりデータ回収を開始し、2011年12月初旬にJES2011のデータの回収を終了し、79施設から下記のデータをご提出いただきました。
が紹介されています。

沖縄からは参加していないみたいですが。

概要については

  • 受傷者に占める職種は看護師が半数(52.0%)、医師が3分の1(34.6%)
  • 報告全体に占める看護師の割合が減少傾向 (54.9%(JES2009)→52.0%(JES2011))
    医師の割合が増加傾向(32.7%→34.6%)
  • 発生場所は、病室(31.9%)、手術室(27.0%)、病室外(10.1%)で全体の7割を 占める。
  • 感染症確定患者におけるHCV陽性血液にばく露した受傷事例が全体に 占める割合は18.6%(5人に1人)
  • 針刺しの発生状況では、使用中が最も多く(26.9%)、廃棄容器関連の受傷 (15.4%)、数段階処置中(11.1%)、使用後廃棄まで(8.9%)の順となっている
  • リキャップによる受傷が全体に占める割合は8.8%である。
  • 針刺し原因器材は、注射針(26.2%)、縫合針(17.3%)、翼状針(11.8%)、薬剤 充填式注射器の針(8.1%)、静脈留置針(6.3%)が5大原因器材である。
などなど。細かく分析。

全国的にサーベイランスを展開して、その傾向を分析。
対策に役立てようと、動画等も紹介しています。

ただ、季節的にいつ事故が多いかのデータは探せなかった。

これについては大阪大学病院の取り組みを紹介した記事
普及し出した感染制御(共同通信社)

例えば、患者から感染する危険がある医療従事者の針刺し事故も、
発生月別や状況別などのさまざまな分析をすることで
「新人職員が業務に慣れない年度前半に多い」などの傾向が判明。
有効な対策が可能になり、発生件数は減少した。

ほら。

ニューフェイス(飲み屋か!)の皆さん、気をつけましょうね。

参考資料
医療事故後のHIV感染防止のための予防服用マニュアル(ACC)

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2012.04.04

結核がうつるゾウ

最近よく目にする(気のせい?)結核の集団発生事例。
口之津で15人が結核集団感染

長崎県が医療機関名を公表しない理由は、過去に名前が出たら

この病院の前歩いたら結核がうつるんだよ

という風評がすごかったからじゃなかったっけと思い出しながら
ネットのニュース記事を検索したが、結局見つからなかった。

その代わり、バンコク週報というニュースで気になるタイトルが...

象の散水で結核感染の恐れ

エレファント・ホスピタルの獣医師によれば、
水かけ祭とも呼ばれるソンクラン祭のイベントとして、
象が鼻に含んだ水を人々に吹きかけるというパフォーマンスも
行われているが、なかには結核にかかっている象もあり、
人が結核に感染する恐れがあるという。

結核が象-ヒト感染するなんて、初耳イヤーなどと下らない
ことを考えながら、関連文献を見てみると、CDCにもあった

Elephant - to - Human transmission of Tuberculosis , 2009

ただし実際にヒトが発症したのではなく、ツ反陽転で感染を
判断し、結核に感染したゾウの世話をしたり、部屋が繋がって
いた職場の人は、リスクが増える(RR=20.3)というもの。
直接しぶき(すごそうね)を浴びていなくても、部屋の掃除
などからもエアロゾルを吸入するかもと書いてるので、お世話
をする人間は感染に対する注意が必要なようです。

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