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2012.06.21

それって後ろ向きだよ、先生。

教職員のメンタルヘルスについていろいろ調べています(初)。

その中で出会った聞き慣れない言葉

イラショナルビリーフ

不合理な物事の受け止め方と表現されるようですが
日本人に多いイラショナルビリーフとして以下が例示されています。
こころの金曜日というサイトから引用しました(謝)
  1. すべての人に愛されなければならない。
  2. 事をなすには、完全無欠であらねばならない。
  3. 人を傷つける人は、人から責められるべきである。
  4. 思い通りにならないと、頭に来るのは当然である。
  5. 人間は、外界の圧力で落ち込んだり腹を立てたりするものである。
  6. 何か危険が起こりそうな時は、心配するのが当然である。
  7. 困難や責任は、立ち向かうより避けるほうが楽である。
  8. ものごとはうまく運ぶべきで、直ちに最良の解決策を見出さねばならない。
  9. 過去は重要であり、感情や行動に、今も影響を及ぼしているのは仕方ない。
  10. 人の拒否・非難にあったから、自分はダメな人間である。

また、教師が陥りやすいイラショナルビリーフとして、北海道同立研究所は

  • 「生徒指導はうまくいかなければならない」
  • 「子どもになめられてはいけない」
  • 「他の先生から指導力がないと指摘されたくない」

を挙げています。

ストレスコーピングの時に習ったフロー

  1. ストレスの原因
  2. ストレスの評価
  3. ストレスの反応(こころ)
  4. ストレスの反応(からだ)

の2番(ストレスの評価)というのは、起こった出来事について
「これは◯◯であるべきだ」と思い込むか、「◯◯になったのは
しょうがないね」と考えるかで、3番、4番の反応が変わってくる
というもの。上のような思い込みがあると
気持ちがみじめになったり、自己否定的・悲観的な考え方に
思い悩むことになる。

学校の先生の中でイラショナルビリーフを持つ人は気持ちが
後ろ向きになりやすいということになるね。

そのような個人的な要因の問題とは別に、職場や組織としての
対応にもいろいろ問題がありそうだ(調べ中)

てっきり先生方は、放課後等は職員室で情報交換等している
と思ってたんだけど、そうでもないらしい。
厚労省、じゃなかった、文科省の検討会議でも

一番問題になったことは、教員たちが誰にも相談できないことでした。
卒業するとすぐクラスを任されて担任になっていく小中学校では
ある意味では教室は自分の教室がお城であって、その城の中に
こもってしまうというマイナス面と、城の中で自由に教育できる
面と両面ともとても怖い問題があります

と委員が指摘している。

なんだ、大部屋で仕事させればいいのに

と直感的には思ったが、そうも行かない事情もあるようだ

もう少し調べてみます
(続く)

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2012.06.06

石垣島の居酒屋で聞こえてきた禁煙の話

ここは石垣島のとある居酒屋の一角。
新年度ということもあって、新人や転入者を歓迎する宴会が多く行われ賑わっている。
ガイドブックを片手にした観光客のグループが飲み食いしているのも、石垣らしい。
なかには子どもが走り回る姿も…
酒を飲んでいる親の横でタバコの煙にさらされている子を見ると、気の毒になる。

そんななか、最近禁煙にトライしている50代男性のYさんが、
同僚のNさんと禁煙について話合っているようです。
どんな内容か、耳を傾けてみましょう。



(ガヤガヤ)
N「で、いつから禁煙してるの?」
Y「今年の2月9日からだから、もう2ヶ月以上も吸ってないよ」
N「どうやって禁煙したの?」
Y「飲み薬でタバコやめられる薬があるんだよ」
N「飲み薬?薬局でパッチ買って貼るとか聞いたことあるけど、飲むのもあるんだ?」
Y「うん。病院でもらって、毎日飲んでるよ。最初の1週間は薬飲みながらタバコ吸っていいって言われたから、気が楽だった」
N「いくらくらいかかってるの?」
Y「これまで3ヶ月通ってるから、もう2万円くらいかかったかな。でもタバコ代よりは安いさ」
N「そうだねぇ。もうタバコ買わんでいいからね。でも、ずっと吸ってたのに、どうしてやめようと思ったん?」
Y「孫がさ、『おじいちゃん臭い』って言うわけよ。これが決定打だったなぁ」
N「やっぱり孫はかわいいからねぇ」
Y「あとはまわりに禁煙成功する人がだんだん増えてて、これだったら自分もタバコやめられるかもしれないって思ったわけよ」
N「本当はやめたかったんだけど、いいきっかけがあったのね。すぐに病院に薬もらいに行ったの?」
Y「最初に持ってるライターを全部捨てて、吸えない環境にしたんだよ」
N「へぇー、えらいね。で、家族はどんな反応だった?」
Y「実はね、家族は自分が禁煙してるって気づかなかったみたい。吸うときはいつも家の外に出て吸ってたし、禁煙の病院行ってる話もしてなかったからね。」
N「あらあら」
Y「で、ある日『お父さん、タバコ吸うついでに買い物して来て』って頼まれたんで、『俺、今禁煙してもう1ヶ月たつんですけど』って言ってやった」
N「気分良かったでしょ。みんなびっくりしてた?」
Y「あぁ、特に娘が驚いてたみたいで、でも喜んでくれたよ」
N「タバコやめたら、ごはんがおいしくなるっていうけど、そうなの?」
Y「自分の場合は、コメの味がよくわかるようになったんだよ」
N「ほかにも良いことあった?」
Y「今のところは孫と遊んでも臭いって言われないのが、やっぱり一番かな」
N「これからも禁煙続けられそう?他の人の煙のにおいに負ける人もいるらしいけど」
Y「自分の場合は、職場の同僚から煙の誘い受けたけど、吸う気にならなかったよ。やっぱり薬が効いてるんだはず。でも時々心配になるから、自分がタバコ吸ってないか『監視』してくれると嬉しいなぁ」
N「OK^^」


Yさんは、どうやら禁煙外来に通ってタバコとさよならできそうですね。

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2012.06.02

新業界用語「ソーシャルキャピタル」

ソーシャルキャピタルって何ですか?

今後こういう質問を受ける機会が多くなりそうな予感はする。
以前から、耳にすることがあってもなかなかイメージできない
なぁと思ってやり過ごしていたら、このたびの地域保健対策
検討会報告書にミジャミジャーと記載されている。
報道発表概要内容を見ると
ソーシャルキャピタルというのは

  • 学校や企業等で形成され
  • その核になるのは地域住民から育成され
  • 地域保健部門はそれに立脚した活動を行うべき
とある。

ネットで引いたり友人から教えてもらった範囲では健康格差の
本を書いた近藤克則先生の説明がわかりやすかった。以下は
週刊医学会新聞2010年4月26日号より引用

人々を結びつけるネットワークと,そこで培われた
規範や信頼などをソーシャル・キャピタルと呼びます

ボランティア活動はソーシャル・キャピタルの一側面です。
ソーシャル・キャピタルの豊かな地域では,居場所や役割
などを得,元気を取り戻すきっかけを得やすいと感じました。

ソーシャル・キャピタルをもう一度豊かにしようと言っても,
昔の地縁,血縁のようにガチガチの人間関係の中ではみんなが
息苦しくて,そこから逃げ出したくなりますね。そう考えると,
これからは,風通しがよく,自由度の高い,いわば「水平型」
のソーシャル・キャピタルを豊かにすべきだと思います。

なるほどとちょっと思う。

対談相手の本橋豊先生も秋田県公衆衛生雑誌に
ソーシャルキャピタルと自殺予防という論文があります。
ソーシャルキャピタルというのは「ご近所の底力」みたいな
イメージとたとえ、それを測定する質問項目として

  1. 近所の人はお互いに助け合う気持ちがあるか(互助と信頼)
  2. 町の人は子供だけで危険なことをして遊んでいるのを見かけると注意をするか(社会の責任感)
  3. 住んでいる地域に愛着があるか (地域への愛着・アイデンティティー)
  4. 近所の人とよく話しをするか(対人的なつながり)
  5. 町の人は高齢者への優しさがあるか(地域の優しさ)

を紹介している。うんうん。

自殺予防とか介護予防の話だとわかりやすい。
健康づくりやメタボ対策なんかでも適用できるんだろうね
(だから検討会報告書に載った)
人に説明するためには、もう少し調べ学習が必要なようです。

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