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2014.02.24

「禁煙外来に行く人はゴマンといる」作戦

2014年2月19日放映QAB
あぶない長寿の島 たばこをやめるには...

喫煙者である記者に取材を受けました

草柳記者「突然ですが、私、喫煙者です。(首から札)
体に悪い悪いと言われつつも、なかなかやめることが出来ません。」

まずは基本となる「喫煙率」です。
男性は年々減少していて、30.6%。女性はほぼ横ばいで7.8%。
いずれも全国平均よりも低い数字です。

喫煙率は高くないのにどうしてCOPDの死亡率が高いのかと
質問を投げかけられました。いくつか説があるなかから
次のように回答。
慢性閉塞性呼吸器疾患と言いまして、肺気腫であるとか、
肺の組織が徐々に壊れていく疾患です。90%以上はたばこが
原因というのが分かっております。必ずしも喫煙率が高い
というわけではないですので、今言われているのは、
子供の頃というか若いころから多く吸っている人が多い
んじゃないかとか、
あるいは一人の人、いわゆるヘビースモーカーですね、
が多いんじゃないかという説がありますがこれはちょっと
詳しいデータは出てきていません

Qab
取材では現在喫煙者である記者が取材もかねて禁煙外来を
受診する(薬ももらう)というものでした。

平成23年は沖縄県で5200名余りの方が禁煙外来を 受診していますので、県としましてはタバコをやめたいと 思っている喫煙者の方は、早めにこの禁煙外来を受診する ようにするなどのアクションを取っていただきたいと。

という一番訴えて欲しいこともきちんと放送されていました。
今は年間5000人ですが、数年後には「ゴマン(五万?)といる」
と言えるように毎年この数をモニタリングしていきます。

モニタリングの方法については以下のサイトの医療機関に
国への定期報告の数を教えてもらうことにしています。

県内で禁煙治療に保険が使える医療機関(健康増進課)

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2014.02.18

在宅医療vs栄養ケア

年度末に向かうに従って、いろんな会議に呼ばれるようになる
(道路工事と同じ理屈^^;)

ひとつひとつは勉強になるが、同時に頭の整理も迫られるね。

在宅医療は、去年改訂された保健医療計画に新たに加わり、
沖縄県の第6次計画でも

地域における支援機関(病院、在宅療養支援診療所、訪問看護
ステーション、薬局、 栄養ケア・ステーション、地域包括支援
センター、介護施設、保健所等)が連携し、医師、歯科医師、
薬剤師、看護師、保健師、管理栄養士、歯科衛生士、
ケアマネージャー、 介護福祉士等の多職種が積極的な意見交換や
情報共有を行い、患者の疾患、重症度に応 じた在宅チーム医療を
提供することにより、患者や家族の在宅での療養生活を支えてい
くことが求められています。
となっています。

地域における在宅医療が進むよう体制を進めるのはこれから。
それにあたって、下線を引いた栄養ケアについては、必要性も
含め関係者への周知が必要という内容の会議がありました。

在宅医療に関わる各専門職(及びチーム)に働きかけ、
在宅医療における栄養ケアの必要性を認知してもらい
医師の適切な指示のもとに、研修を受けた栄養士が
他職種とも連携しながら適切な栄養ケアを実践していく
という流れ。


Zaitakueiyo_2

日本栄養士会でも在宅訪問管理栄養士という特定分野を
設けて人材育成(認定)中だそうです。

また、この会議で初めて知った!栄養ケアステーションと
いう制度は沖縄でも開設されているとのことでした

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2014.02.04

スマートウェルネスシティって何?

前々から職場で話題になっていた
SWCスマートウェルネスシティ(ホームページはこちら

首長研究会が沖縄で行われるという情報を得て
無理を言って参加してきました(一部ですが)
そのメモ


基調講演(筑波大学院 人間総合科学研究科 久野譜也教授)
「人口減・高齢社会の処方箋としてのSmart Wellness City」

  • これまでの健康政策が機能していなかったのは、規模が小さかったため
  • 例:人口41万人で運動教室に通い続けるのは300人程度。年間延べ1200-1400人程度→これで効果を出すのは困難だが、全国的にはこの程度。
  • 見附市は人口4万人で1400人が参加し、延べ43000人程度の規模で実施している(参加者の目標は2000人)
  • これだけ参加して「体力年齢」が若返ると、一人当たりの年間医療費も10万円下がる。
  • 高齢者が自宅から通える距離(10分500m)に拠点を多く作った
  • 科学的根拠というのは、同じプログラムを実施して「再現性」があるということ
  • 運動教室への参加意思の有無で2群に分けると、意思有りの群は無し群に比べて、すでに運動に取り組んでいたり、健康観が高い人が多い
  • 手上げ方式で教室を開催すると、すでに関心の高い人しか集まってこない
  • 7:3の法則(生活習慣病を予防できる運動レベルに達しているのが30%で、そうでない無関心層が70%)
  • 無関心層のうち、今後、運動する意思がないのが70%→全体の約50%がこの群
  • この50%は健康に関する情報を自ら取りに行ってないという特徴がある。
  • すなわち、「わかっているのに(運動が)できない」のではなく、「知らないからできない」と考えるべき
  • これまで行政から情報を提供する手段は何か?①広報紙②健康講演会③ホームページ…無関心層には情報が届いていないという認識が必要
  • もう1点は、無関心層が無関心のまま健康になれないかという視点
  • 例えば、車への依存度は、ヒトを糖尿病に近づける(社会環境因子が影響)
  • 沖縄県出身の学生の卒論で「自動車利用時間が長いほど肥満の発生に影響を及ぼす」という結果が示された
  • 現在の地方都市に良く見られる中心市街地シャッター街化現象も、経済政策から解決するだけではなく、健康政策の一環として総合的に検討すべき
  • ソーシャルキャピタルの概念とは、地域の人々のさりげない接触の総和(人と人とのつながりとか結とか)が健康に影響する
  • 街なかで、偶然知人と出会ってあいさつや会話をすることの積み重ねがソーシャルキャピタルの醸成につながる
  • 車社会では、このような偶然の出会いも期待できない!
  • だから歩いて暮らせる街づくりは、健康面だけでなくソーシャルキャピタルの面からも重要な施策である
  • ただし、自治体の規模(コンパクトかどうか)、公共交通網が整備されているかどうかがカギを握る
  • ドイツのフライブルグ市は40年前から中心市街地に車の乗り入れを止めLRTなどの公共交通機関に切り替えてきた
  • その結果、市街地には歩く市民が増え、商店街の売り上げも伸び、医療費も低い方のグループになった
  • これらは、首長の判断と自治体職員のイノベーション力(質問力、人脈力、観察力、実験力、関連づける力)を身につけることが必要
  • ある自治体では、中心市街地の道路を2車線から1車線に減少させる際に、担当職員(土木)が通りいっぺんの説明をしたら、商店街に猛反対された。
  • その後丁寧にワークショップを重ねた結果、現在は2店舗のみが反対するだけ
  • このまま行くと人口減少社会になるが、現在のように郊外型店舗が多い状況で人口が減ると、2040年には街が「スカスカ」状態になる。しかもそこに住むのは、車の運転ができない75歳以上の人口が増える。スーパーもコンビニも経営成り立たなくなる。
  • だから今のうちに歩いて生活できるように、街をコンパクトにしておく必要がある
  • また、どんなに立派な歩道(インフラ)を整備しても、それだけでは住民が歩くというわけでもない。あくまでもインフラの整備は必要条件。
  • これにソーシャルキャピタルとか住民のヘルスリテラシーという十分条件を整備して、住民は歩き出す。
  • 市民が便利さだけを追求しすぎない生活に変えること。それをサポートするために、社会参加(外出)できる場をつくり、賑わいづくり、快適な歩行空間整備、車依存から脱却するために公共交通の整備、街を歩いて生活できる規模にコンパクトにすること等が重要



車社会が(都会における)ソーシャルキャピタルを阻害するとか
シャッター通り対策に健康づくりの視点をミックスさせるとか
車中心のままだと2040年には街が「スカスカ」状態になるとか
便利さばかり追求することは健康によくないなど
参考になることが多くありました。

沖縄県からは南城市が加入していますが、会場には何人かの
首長さんも参加していました。

実際に施策化するには、自治体の規模によってバリエーション
が必要なのと、離島だったらどうなんだろうとか、いろいろ
考えながら聞いておりました。

ただ、会長をつとめる見附市長のお話で紹介された
首長、役所、議会、住民でじっくり話し合って
健康な(いや「健幸な」か)街づくりを進めて行く
姿勢が重要であると感じました。

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2014.02.03

フィリピン帰りの発熱患者は◯◯○を疑え!

通常であれば

フィリピン帰りの発熱患者はデング熱を疑え!

となります(元?国立感染症研究所ウイルス第一部第2室HP)。

しかし、今の時期なら、麻しんmeasles の可能性の方が高いかも。

検疫所FORTH1月30日号でも

フィリピンでは、今年1月1日から1月11日までに
麻しんが疑われる患者は1,163人報告

されていると報じています。

沖縄県でも2009年9月以来のリアル麻しん患者の報告(PDF
されました。うり。

  • フィリピンで麻しん患者と接触
  • 1月23日フィリピンより帰国
  • 1月24日発熱
  • 1月28日発疹で受診して、検査診断に至る

現在保健所が接触者の健康観察中ですが、潜伏期間から考えると
そろそろ次の患者が熱を出す頃でしょうか。
はしかゼロプロジェクト委員会の先生方も緊張して見守っています。

感染研の麻しんウイルス分離・検出情報では、
B3型ウイルスが2013年12月〜2014年1月にかけて
フィリピンから全国各地に輸入されていることを示しています。

ちなみに、2009年9月に沖縄で報告された麻しん症例は、
わが国初のD8型(インド由来)でした。
懐かしい感じさえするね。

この時期、どうしてもフィリピンに行かねばならぬ人は

渡航する前には、母子健康手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんにかかったことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかがわからない方は、渡航する前に、早めに医師に相談してください。

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